のび太のBIOHAZARD Extream Unbreakable Memories 作:ジャン=Pハブナレフ
*2018年9月 聖奈さんのセリフを修正
電車が脱線したが爆発寸前でのび太たちはいち早く脱出した。一行はやがて時計塔に避難した。
時計塔___R市では正午と夕方6時の鐘が鳴るのみで近くには図書館などと言った公共施設も多い場所だった。しかし、今となってはそこはほとんどゾンビやB.O.Wであふれていた。
「みんな大丈夫ですか?」
「ああ…大丈夫だ」
大橋がなんとか立ち上がった。
「危ねえ〜!ったく、死ぬかと思ったぜ〜!
ていうかお嬢ちゃん、悪いけど俺の上に乗ってんだけど…」
青木が晴海のクッションになっていた。青木自体は特に辛そうでもなかったが動けなかった。
「あっ、すいません!」
晴海はすぐに青木を助け起こした。
「そうだ!聖奈ちゃんは!?」
「大丈夫です。」
「くっ、最悪だ!キメラがいる!」
目の前にB.O.Wのキメラが現れた。
「奴らが寄ってきてるんだ!早く行かねえと!」
青木がハンドガンを構えたが大鷹が制止した。
「ここは俺が…大橋を連れて中に行け!すぐにこいつは片付ける!」
大鷹はそう言うとショットガンでキメラを攻撃し、飛びかかるのを見ると咄嗟に左側に移動し、横から胴体部を撃った。
「大人をなめんなよ! このハエが!こっちは仲間が死んでムシャクシャしてるんだ!」
「大鷹さん…」
「おーい!」
一行は浪波と合流した。
「大橋、大丈夫?」
晴海が苦しそうな表情を浮かべている大橋に声をかけた。
「ああ…なんか、身体中痒いんだ…」
そういうと急に大橋が倒れてしまった。
「大丈夫ですか?大橋さん!」
浪波が大橋の額に手を当てた。
「すごい熱だ! さっきまでピンピンしてたのにどうして…?」
浪波にだけ目つきの変わった大橋が一瞬だけ見えた。
(?今一瞬、ゾンビに見えたような… まさかな…)
のび太、聖奈、青木は大橋の言葉に対してどこか引っかかっていた。
(痒い? それってどこかで…)
(まさか!)
大橋以外の3人は唐突に倒れた大橋を見て一抹の不安を抱いた。
(それに熱っておいおいそれってあの!このままじゃ大橋の奴がゾンビ化するのか!?)
3人は動揺していた。
「3人とも、何をそんなに動揺してるの?」
ただ1人知らない晴海には3人が突然焦り出したようにも見えていた。
「実は…」
3人はススキが原事件の時に見つけたある資料と大橋について話した。
「ゾンビ化!?」
「といってもその被害者は確か何日もかかってるし大橋さんはウイルスに適合してるはず…そんな急には…」
狼狽えた晴海を必死に聖奈がフォローした。
「あれだよ、あれ!」
青木は何か言いたいそうなそぶりを見せた。
「あいつはアンブレラの完全適合者だったのは事実だ。けど、さっきの犬に噛まれた時に奴のTウィルスが大橋の体内に入って体に入れる許容量を超えてるんだろう。いくら適合しようが、肉体の許容量をオーバーすれば簡単に感染するんだろうな。」
「じゃあ、どうすれば…」
落ち込む晴海を青木が慰めた。
「大丈夫だ。時間的にまだそうならんから、このあたりを探してみよう。大鷹さん、このあたりを見回ってくる!こいつらは俺がなんとかしとくから。」
「ああ、そうか。気をつけてな。」
全員は一室を出た。
「ここは二手に分かれるか」
「じゃあ、聖奈ちゃんと私は行きます。」
「よろしくお願いします、晴海さん」
青木・のび太班は時計台の建物の探索を行っていた。
「しつこいなぁ〜!」
そう言いながらゾンビの頭部を撃っている
「全くだ。」
「青木さん、それは?」
青木は見たことのないパーツで強化されたハンドガンを持っていた。
「ヘヘッ、お試しにはちょうどいいか。さっきの戦いは急いでたから別のだったが満を辞してのご登場だ!」
のび太と聖奈の分はは改造する前にR市に向かっていたので改造していなかったのだ。
「実はススキが原の研究所にあった改造パーツを使ったハンドガンさ。又の名をブレイクトリガー。アンブレラの狗波のやつが研究所に支給してたのを剛田と骨川が回収してたんだ。さてと、未来の技術を持ったドラえもんと今を生きる天才とその仲間たちが作った改造ハンドガンの性能を…」
と言いながらハンターを攻撃した。
「見せてあげようじゃないか!トリガー!」
<ブレイク!クリティカルショット>
青木のトリガーの音声でブレイクトリガーが起動した。そして強化ハンドガンの引き金を引き、一撃でハンターを倒した。
「すごい威力だ!」
「まあ、ちょっと改造はめんどうだったんだがな。」
青木が説明しながら歩き出した。
「ちなみにこのトリガーはブレイクトリガーていう名前なんだがだが、1発撃ったら10分は使えないんだ。ちなみ命名したのはこの俺だ。いいだろう?」
「先、進みましょう?」
「おう…」
(なんだよ、冷たいな。)
のび太は青木をスルーしてしばらく歩くと大広間に出た。そこには浪波がいた。
「おう、坊主見ろ!」
そこには、Tウイルスについてのワクチン生成方法が書かれた本が置いてあった。しかしそこにはアンブレラという記載があった。
「俺は一旦大鷹の所に戻るぜ。このことだけは伝えとかねえと!」
「えっ、ちょっと!」
のび太の話を聞かずに浪波は去った。
「話を聞いてんのか聞いてないのか…やれやれ」
資料にはTウイルスのワクチン生成の仕方が書かれていた。しかし、青木やのび太たちでは病院を探すのに時間がかかるので、のび太はこのことを近くを探索中の聖奈・晴海班に伝えた。
一方、聖奈・晴海班は周辺の病院に潜り込もうと行動していた。二人は病院外の探索を続けていたが、ほとんどゾンビが徘徊していたためダクトから入り込んで侵入した。
そして休憩中に入った部屋で青木の連絡を受け、病院の探索を始めた。
「奇跡的に着けましたね。」
「まさか、病院にあるとはね。ゾンビに見つからなくて良かったわ」
病院は正面入り口が封鎖されており、二人はナイフなどで開いていた窓を開け、外や病院の中のダクトを行き来しながら、のび太の言っていたワクチン生成所がある地下へと向かった。
「ありましたね。」
「でも、少し時間がかかるみたい。」
晴海はワクチン生成の棚からワクチン生成に必要な材料を瓶の中に入れ待っていた。
その時、ハンターがドアを破って現れた。しかし、目は少し潰れカエルのような姿をしていた。
「ハンター!?」
「あなたはこれから目を離さないで、ここは私が!」
晴海は大橋のハンドガンを使い2挺で戦った。
「かかってらしゃい!」
晴海は正確に頭部めがけて打ち抜き、後方に下がった。しかし、ハンターもいつまでも攻撃を受けずに次第に攻撃をかわし始めた。
「かかった! そこね!」
避けた所でハンターが静止すると晴海はすかさず打ち抜いた。するとハンターの動きが鈍くなった。もともと大したスピードでもないハンターがさらに遅くなったのだからもはや勝負は見えた。
「青木さんの戦法結構使えるわ!トドメ受けなさい!」
晴海の一撃でハンターはその場に倒れた。そして音がなって機械からワクチンが出てきた。
「出来ました!急ぎましょう!」
二人はハンターを掻い潜り、部屋に鍵を掛けた。その後ダクトを経由し病院から脱出し、急いで時計塔に向かった。
時計塔に大鷹がいた。大橋の息はかなり荒くなっていた。
「それがワクチンか!」
「よし、打つぜ!おい暴れるな!」
浪波が大橋にワクチンを打った瞬間、苦しみながら大橋は暴れ始めた。
「大橋耐えろ!」
青木は軽く頬を殴られた。
「いってえ…」
「大橋!」
「大橋さん!」
「しっかりしてください!あの時の決意を果たすんでしょう!?だったらこんなとこで終わらないで!」
三人が必死に押さえつけた。そして、数分後落ち着いた大橋は目を覚ました。その目の色は青く、わずかに痩せた体型になった。
「大橋…?」
「俺は今まで、何かに恐怖していたけどもう怖くない。」
その時ドアを破って再びティンダロスが現れた。
「だああああああああ!!!!」
「こんな時に!」
「ちょうどいい、てめーをぶちのめしたかったんだ。」
大橋は治ったばかりなのでナイフを構え、応戦した。
「無茶すんな、大橋。んでもって強化ハンドガンをなめんなよ!」
青木がハンドガンを構えた。すると大橋はいきなり走り出し、超スピードでティンダロスの前に現れた。
「速い!」
そしてティンダロスの肉体にナイフで大きな傷をつけた。ティンダロスは避けられずにそのまま攻撃を受けた。
「しかも、パワーアップしている!」
ティンダロスは形勢が不利と察すると撤退した。
「これが、俺の力…これならみんなを守れる。みんなありがとう!」
「お安いご用です!」
「大事な仲間なんだよ。お前は!」
のび太と青木が大橋と握手を交わした。今の大橋の顔は新たな力に対する不安より喜びの色が濃かった。外はとっくに夜空になっていたが、今は雲ひとつなく月がはっきりと見えるくらい明るくなっていた。
今回のブレイクトリガーはずばり人件費の削減です。狗波は実験中になくなる人材が増えて維持費や研究費が年々下がっているのを把握した上で上層部に「自分たちで処理をするのは研究員の基本である。」と説得して平気開発部に研究員でも生物兵器を倒せるぐらいの補助パーツの開発を迫ったのがそもそものきっかけです。それから、パーツは各研究所に運ばれ開発を繰り返しついに量産に成功しました。のび太たちが奪ったのはその量産したパーツの一部にすぎません。ですから、のび太たちではまだアンブレラの相手をするのは難しいと言う感じです。