のび太のBIOHAZARD Extream Unbreakable Memories   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回はのび太たちとは別行動してるジャイアンに焦点を当てたエピソードになります。本来ののびハザのストーリーでなら晴海はここで登場しますが出番を早めに回しました。ぶっちゃけ原作の晴海のせいで何人か死ぬ羽目になるってのを知ったっていうのもありますが。


20話 テレビ局のラビリンス

 ジャイアンはのび太達と分かれて青木と共にR市においてアンブレラを追っていた。しかし、突如発生したバイオテロを前に青木とはぐれ、単身ゾンビと戦いながら逃亡を続けていた。

(しかし、またあいつらに会うとは…)

「闘ったってキリがねえ! こうなったら、ここに逃げよう。」

 ジャイアンは近くのテレビ局に避難した。

 しばらく1、2階を探索していたがどこもかしこもゾンビもしくは死体だらけで、3階で何者かにジャイアンはいきなり声をかけられた。

「おい坊主!」

「誰だ!」

 ジャイアンが声の主を指差した。

「私は増山 敏朗でここの警備員だ。ここでうろつくのは危険だ。私のところに来い。」

 ジャイアンは増山に連れられ5階の監視室に入った。そこには青木と同じくらいの年齢の軽武装した男が警戒して武器を構えた。

「生存者だ。うろついてたので保護した。」

「やあ、私は酒田=Fフィーン だ。酒田でいい。」

 酒田は武器を下ろしてジャイアンと握手を交わした。

「俺は剛田武!みんなから、ジャイアンって言われる。」

「ほうほう、名前に恥じないくらいの体格だ。」

 増山は感心したかのようにジャイアンを見つめた。

「ああ、まったくその通りだ。素晴らしい肉体だ。名前負けしていないな。」

増山がはははと笑い出した。

「んで、どうする。ここにいつまでも篭るわけにも行かねえだろ?」

「モニターから見えたんだが、ここには多くの軍人の死体が転がってるんだが、そこには武器とかいろいろある。だからワシらはこれをいただいてどうにか持ちこたえてる。」

「私はこのマシンガンとマグナムがあるから受け取ってくれ。」

 ジャイアンは今ショットガン、マグナムと持っていていかにも攻撃的な装備をしている。

「もうじき避難のためのヘリが来るはずなんだが…?ッ!」

 モニターを調べていた増山が青ざめていた。

「おいまずいぞ!エントランスに20くらいのゾンビが迫ってる!ドアを突き破って入って来た!五分も持たない内にここに到達する!」

「私と武君がやろう。あなたはここから私達を見ていてくれ。いざという時に連絡して指示を出せる人は必要だ。」

「ああ、行くぜ。」

「お前たち死ぬなよ!」

 2人は部屋から出て3階で迎え撃った。敵はさっきジャイアンを追跡していたゾンビだった。

「さっきのか… 俺が相手だ!」

 ジャイアンのハンドガンやショットガンはススキが原のアンブレラの施設で拾った改造パーツで射程距離及び威力が数倍に跳ね上がっており、もはや20体のゾンビなど相手として不足で、ブレイクトリガーを使うまでもなかった。一方の酒田も軍人とあってかゾンビを楽々と撃破していった。

(あの人…一体何もんなんだ!?)

 ジャイアンは酒田の戦い方に疑問を持ちつつも、ゾンビを全て倒した。

「やるな!いくらか弾の節約になった!すまない!」

 

 

 2人は増山の元に戻った。

「おお早いな!」

「まあ、前にも経験してな。」

「…詳しく聞かせてくれ…」

 ジャイアンはその時ススキが原と自分にに起こったことを話した。もちろんアンブレラのこともだ。

「何!? アンブレラがそんなことを?」

「なんで知ってんだ?あんたまさか…?」

「アンブレラの軍人ということか!?」

「そうだ。しかしまさか君だったのか。今アンブレラでは数ヶ月前に研究所を爆破させた一派の指名手配を行なっていたんだ。しかし顔が分からないので本格的には調査ができなかったんだ。とはいえ、よもやアンブレラがそんなことをしたとは思わなんだな。アンブレラは私たちに市民救出を目的で私たちを雇ったのだ。なのに…!」

 酒田は元々アンブレラの実態を知らない上に生活援助を受けていて、ジャイアンの話にショックを受けた。

「あんたはいい奴だな。あの樹咲って人だってアンブレラに魂を売ったやつならなら指名手配されてる俺たちに協力しないしすぐに殺そうとするはずだ。なのに生かしといてくれるなんてな。」

 酒田はジャイアンの言葉を受け笑顔を浮かべた。

「そうか… 」

 酒田は目をつぶって深呼吸した。

「では私は今からアンブレラに反旗を翻してやる。私はアンブレラは正義だと思ったのだ。しかし今回の事件を起こし、多くの一般人や仲間を奪ったとあってはもはや許せん。これでは操り人形のようなものだしな。きっと奴らは私も捨て石としかみなしてないだろうな。生活援助も不満を抱かせず足元で監視するための体裁に過ぎないだろうな。」

「じゃあこれが終わって脱出したら俺たちの所に来てください。」

「ああ!そうしよう!」

 ジャイアンと酒田の様子を見た増山はふふふと笑った。

「終わったらか… 私は終わったら家族に会うぞ。それに好物のピザも食べるぞ。喉が渇いたろう?じゃあ、ちょっと水を飲んでくるついでに飲み物を買ってくる。」

「ああ、気をつけて。」

「ああ」

 増山は部屋を満面の笑みを浮かべ立ち去った。しかしこの後起こることをジャイアンはまだ知る由もなかった。

 

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