のび太のBIOHAZARD Extream Unbreakable Memories   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回の内容はタイトル通りです。それに当たってUBCSたちとは原作じゃ和解とかしてなかった印象があったのでその和解イベントを入れました。この頃までジャイアンが復讐に取り憑かれてたのでここで解消させようかなって思いました


32話まさかの共闘作戦

  ホテルの一室では、UBCSたちが任務成功により軽い飲み会をしていた。

「このガキが!よくも私をあんな目に…」

 サーシャはジャイアンに殴られた上ススキが原に放置された恨みで頬を引っ叩いていた。

「そのへんにしましょう。大人気ないですよ。」

「鳥柴、美味しい店はあるか?明日ぐらいにも食べに行きたいんだか…」

 UBCS達は勝利の余韻に浸っていた。別室には大橋、出木杉、太郎、青木と他の女子メンバーがまとめて牢獄らしきところに幽閉されていた。

「クソッ!捕らえられちまった…」

 大橋だけTウイルス適合者のため厳重に鎖で縛り付けてあり、必死に千切らせようと試みるもなかなか切断できずにいた。

「いいか、お前たちはこれから本部に付き出すと言われてるがお前は特別だ。完全適合者だたからなあ。じゃあ、鳥柴さん俺は酒でも飲んでるぜ。後であんたも来な」

「はい、エスターさん。それでは」

「もしかしてこれで僕たちの人生は終わったんじゃ…」

「諦めないでください、笹木さん。」

 ため息をつく笹木を翡翠が励ました。

「そーそ、そのうち新しい展開が来るだろう。この状況じゃよくあるパターンさ。安心しな、俺の勘はよく当たる。」

 青木だけは特にパニックを起こしていないどころか涼しげだった。

「そうあって欲しいわ。」

 大橋は厳重に捕縛されているのを見て鳥柴が、

「 まぁ、おとなしくしている方があなたにちっては最善ですよ。」

 とパソコンを開きながら言った。

「クソッ!俺は雪乃さんを守ってくれって言われてんだ!あの人のためにおまえらには従わねえ!何があってもだ!」

 大橋は鳥柴に遠吠えに近いように叫んでいた。

「そうですか、雪乃さんですか。って、どうして私の名前を!?」

「はあ!?あんたが雪乃さん?」

 二人は互いに質問で返したのでしばらく沈黙状態になっていた。

「何?さっきっから沈黙状態になって?」

「二人同時に喋るからそうなるのよ」

 咲夜は呆れながらそう言った。

「まず、大橋君から話したらどうです?」

「ええ、そうですね。それじゃあ……」

 大橋はこれまで起こったことを全て話した。

 大橋は北崎が自らに起こったことと雪乃自身をまもってほしいと言うこともしっかりと伝えた。鳥柴は鳥柴 亜紀と彼女は歳の離れた姉妹で、家があまり裕福でなく鳥柴が5歳の時に亜紀がとある日を境に家族と連絡が途切れ、その後彼女の死を知ったことも話した。

「姉さんがそんなことを…私をまもってほしいって……亡くなる前から良心的で私の憧れた人のままだった……やっぱり変わってなかった。」

 鳥柴は目に涙を浮かべていた。

「そうです。ですから、俺はここを出たらあんたをまもってみせます。たとえ、俺自身にこれから何があっても……」

「大橋君…」

「というかあたしたちが捕らえられてる以上無理なんじゃない?」

「そうでしたーーーー!!!」

 富藤のツッコミに大橋はハッとしてどうにか脱出しようとした。その時ドアをヤノフが開けた。

「鳥柴さん、その人たちを連れて早く地下に!大変なことになりました。」

「一体何が?」

「それは後で話します。」

 

  ヤノフによるとのび太たちやUBCS達のいる街にて北海道で開発された新型ウイルスの実験を行うので待避せよと言う内容であった。本来、アンブレラは事前に周辺にいる社員には実験内容を伝えている。しかし、彼らは自らの私兵であるUBCSを消耗品のように扱って利益を得るのが目的だということでのび太たちやUBCSたちのいる街だけには伝えていなかったそうだ。するとセイカーが何かを鳥柴に伝えた。

「何を話してたのだろうか?」

「さあな、ろくでもねえことじゃねえの?」

 のび太たちは自分たちを捕らえて散々暴行を働き、アンブレラの手先でもあったUBCSたちを睨んでいた。すると鳥柴が一行の前に立ち話し始めた。

「えーっと、私たちはアンブレラに見捨てられようです。そこのリシングスキーさんはアンブレラは連中を捨て駒のようにして俺たちを抹殺しようとしたらしいそうです。それで彼はアンブレラと戦うって言っています。あと、サーシャさんも連中に加わるそうです。」

「んで、奴らは俺たちと手を組んでアンブレラを倒すそうだ。そう言ってたんだろ?」

 青木は小説家なのでリシングスキー達の言っていることは表情からして容易にわかっていた。

「俺は嫌だ!アンブレラなんかと組めるか!大橋さんの約束が関係してるがアンブレラは俺たちの街を壊したんだ!」

 ジャイアンはUBCSたちを睨みつけたが、UBCSたちは任務に従ってないため知らん顔を浮かべていた。すると、出木杉が立ち上がった。

「僕は組むよ。ここでじっとしてるよりはずっと良い手段だからね。」

「正気か出木杉!?」

 ジャイアンが動揺すると、出木杉に乗せられるかのように白峰たちもUBCSたちの方へ向かった。

「ここにこもるのもあれだしな。」

 次々と動く仲間たちを見て安雄も頑なだった表情を崩して走り出した。

「なんなんだよ!この…行かない奴は馬鹿みたいな雰囲気は!ついてってやるよ、この野郎!!」

「大丈夫なの、安雄君?安雄くん、無理してるんじゃない?なんかソワソワしてるっていうか…」

 晴海が心配そうに安雄を見つめたが晴夫がため息をつきながら大丈夫だろうと言った。

 

 

 これで、ジャイアン以外のメンバーは皆UBCSと協力することが決まった。しかし、ジャイアンだけは頑なだった。

「おまえら正気か!?気でも狂ったのか!?こいつらはアンブレラなんだぜ!お前ら揃いも揃って腰抜けになったのかよ!」

「ジャイアン!もうやめようよ!アンブレラだからって言って復讐しようって考えるのは!ここにいる人たちだって危害を加える気は無いって信じようよ!」

 のび太がジャイアンを説得しようとしたがジャイアンはそっぽを向いた。

「お前らはまだ良いさ。俺はそいつらを信じられない!そいつらのせいで、ススキが原にR市は…!」

「良い加減にしてよ!!ジャイアンみたいな強いガキ大将がいないと僕は一生腰抜けだ。なのに今の君は僕よりももっと腰抜けだよ!こんな僕だって組むって決心したのに…!」

 のび太はジャイアンを見つめている。

「なんだって?」

「だってそうでしょ!?それにジャイアンはひとつ間違いを言ってるよ!この人たちは僕らの町やR市を滅ぼしてなんかいない!!確かに捕まっちゃったけど。だけど、信じないのは違う!!ジャイアンも守るものがあるなら意地を張るのはやめようよ!!」

「そうだよ、ジャイアン!!ジャイアンがいなきゃ僕たちジャイアンズはどうなるのさ!?スネちゃんず?ヤッスーズ?そんなのどれもしっくりこないよ!!」

 スネ夫ものび太同様に声を荒げた。

「そうだ!!僕たちはみんなで生き残るんだ。君がいなくなったって君の両親はきっと怒るよ!!何やってるんだって!」

 ドラえもんもジャイアンを見つめた。それから皆一人一人ジャイアンの名前を言いながらゆっくりと頷いた。

「もしかして剛田、おまえは忘れてるんじゃないのか?一番大切なことを。」

 大橋がゆっくりとジャイアンの方に歩き出してポンと手を置いた。

「…俺は…」

(俺はなんのために戦ったんだ?)

 そんな中ジャイアンは戦いを思い出していた。そして過去を思い出す中で最後に浮かんだのは仲間の笑顔だった。

「そうだったのか。まさか、のび太に諭されちまうとはな。いいぜ。その前に…」

 ジャイアンは笑いながら立ち上がって、サーシャに近づいた。サーシャもムッと言いながらジャイアンと向かい合った。

「さっきは悪かった。すいません…」

 ジャイアンが頭を下げた。

「気にしちゃいかんよ。それにあたしもやりすぎたよ。いくらだけで酔ってたからってやりすぎた。」

 サーシャはジャイアンが謝ってるのは分かっていた。

「いやいや俺の方が」

「いやいやあたしだ」

 2人はひたすら自分が悪いと言い合っていた。その光景に全員から笑みがこぼれた。

「もういいだろ。とはいえ、そこの嬢ちゃんすまなかった。任務とはいえひどいことしたな。」

 エスターは聖奈を散々触ったお詫びをした。

「いいですよ。変態さん。」

 聖奈はものすごく怖いオーラーのようなものを浮かべながら笑った。エスターは内心まだ根に持ってるんだなと軽く後悔した。

(はあ、俺ってついてねえなあ…)

「その前にこれを…」

 ドラえもんは全員に翻訳コンニャクを取り出した。

「なんでそんなものを持ってるのドラちゃん?ポケットはもう壊れてたんじゃ…」

「実はススキが原でポケットの残骸があったんだ。その時道具は取り出せないか試したんだけど運悪く出たのがこれだったんだ。結局その後ポケットから道具は出せずじまいだったんだ。」

「コンニャクですか…じゃあ、UBCSの皆さん。そちらのロボさんがお近づきの証に食料を上げるそうですよ〜!!」

 そういうとUBCSは渋々コンニャクを取って食べた。

「悪くない味だ。もっと食いたいくらいのうまさだな。」

 リシングスキーが満足そうにうなづいていたがリシーツァとヤノフは少し不満そうな表情を浮かべていた。

「そうかい?私はちょっと苦手かな。この水っぽい感じがどうにもねえ…」

「はい、自分も同じく。」

「そんなことより俺は酒が飲みたい気分になるんd「ぼくらの言ってること分かりますか?」」

 のび太がエスターの言葉を遮った。

「おおー、分かる分かる!!」

ヤノフが首を縦に振った。

「凄いもんだ。本部じゃ狸呼ばわりだがこんな高性能な道具を持っていてロボットなんてな。まるで夢でも見ているようだ。それじゃあ、約束しよう。俺たちはこれからお前らに協力しよう。」

 リシングスキーが一言言おうとすると青木は手をそっと差し出した。

「なんのつもりだ?」

「これは協力の握手だ。俺たちは共通の敵を持っている。共に戦おうぜ!!これはその証だ。」

「フッ、いいだろう。それじゃあこれからよろしく頼む。」

 二人は全員のまえで握手を交わした。ここにのび太たちチームバイオとUBCSの共同戦線が貼られた。

 

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