のび太のBIOHAZARD Extream Unbreakable Memories 作:ジャン=Pハブナレフ
一行が施設へ脱出し港へ戻ろうとしている中、施設は爆発が始まった。それに構わずのび太たちが走り出して森に入ったところで一時待機していると通信が入った。今船が辺りに向かっているため来たらすぐに戻れるように今のうちに体力を回復させようという考えだった。
「隊長、通信によると病院を発見できました!ここから脱出して1時間くらいです。」
「よし。脱出してドラえもんっていう狸もどきのかばんってヤツで時間を稼げそうだ。さてと、ヤノフ。今からお前の状態に関係なく命令する。"病院に着くまで死ぬな"いいか?」
「無茶ぶりですか?ったく、まあ頑張ってみますよ。」
ヤノフもやれやれと言いながら首を縦に振った。
「いい返事だ。よし行くぞ!!」
「リシング、私と安雄とサーシャは先に行ってくる。敵が潜んでるだろうからあたしらで始末してくるよ。」
「ああ、気をつけてな。」
3人は先行するが途中でハンターとの戦いによりリシーツァと安雄の行方が分からなくなった。その後サーシャだけと合流したリシングスキーたちは予定よりもズレて島の入り口に待機していた。
「あいつらならきっと来てくれる。もう少し待って欲しいんだが大丈夫か?」
「ドラえもん、ヤノフさんの容体はどう?」
「うん、思いのほか致命傷だ。しかもウイルスのせいか徐々に足の一部腐敗らしきものが進んでる。安雄くんたちが早く来てくれるのを祈るしかないけど…」
展望台にいた久下が前方から何かを見つけた。
「大変だ!!施設から敵が溢れてる!このままじゃここにいずれ到達するぞ!」
「ちきしょう、やっぱり来やがったか!」
「こうなったら総力戦だ。武器を持ってる奴は前線に出ろ。それ以外は出発準備とヤノフの看病だ。俺たちで安雄たちの帰りを待つ!あいつらが無事戻れるようにな!」
青木の指示で表で見張りをしているジャイアンとスネ夫が攻撃を仕掛け、戦いは始まった。さらに増援も次々と駆けつけなだれ込んで来たハンターや亀のB.O.Wを牽制していった。
「こいつら!きっとまだこれだけの数じゃないはずだ!」
「この島から外には出すわけにはいかないね、ジャイアン!」
「剛田、骨川!話すよりも確実に奴らを倒すんだ!」
「はい!」
その横でリシングスキーとのび太はタイラントと向かい合っていた。
「なあ、あいつってどこに行ってもいるよな。一家に一台タイラントってヤツだな。」
「そうですね。でも、それよりもまずしつこいですよね。それにあんなの欲しがる人はまず無いですよ。だから終わらせましょう!」
「ああ!!片付けの時間だ!」
二人は武器を構えた。しかしタイラントは2体も現れ、1体はなんとか2人で倒せたが、この時点でほぼ弾切れになっていた。
「くそ、弾切れか!一旦戻るしか…!」
のび太が一度後退しようとすると敵が追撃を始めた。
「よせ!そんなことしたら船内に敵が入る!下手な行動はよせ!」
いつのまにかほとんど敵だらけとなったため、あたりはパニックになっていた。
「くそ、俺らがいければ!」
大橋たちも敵を撃破するが敵の数に押され始めて来ていた。その時、ハンターが海から現れ、のび太を狙って来た。
「海から来やがった!クソッ!」
すると後方から、グレネードとライフル弾の攻撃により、敵のB.O.Wの軍団は倒れた。
「今のはまさか!」
「大丈夫かい?」
「アネさんさすがっす!」
「うっさい!ヤノフじゃああるまいし。」
「無事だったんだな!」
リシングスキーがパアッと明るい表情を浮かべた。
「ああ!はぐれはしたが、合流するのに全体のほとんどが落石とかで倒れてくれたからサクッと合流できたんだよ!」
「よし行くぞ!」
のび太達は勢いを取り戻して、敵に向かっていった。
船内では、乗っている者が狙撃することしかできずに少々力不足になっていた。その状況をもどかしく思ったのかヤノフが尋ねてきた。
「なあドクタードラえもん、俺はあと何発撃てますか?」
「一発でもきついです。無理はよくない。」
「そうか…」
するとヤノフが起き上がった。
「一体何を!?」
翡翠が目を丸くして尋ねたらヤノフが息を切らしながら微笑んだ。
「俺だってUBCSのメンバーなんだ。一矢報いてみせる。このRPGであいつらをまとめて吹っ飛ばしてやる!」
「止めるんだ!」
「うおおおおおおおお!!!!!!!!!
届けええええええええええ!!!!!」
ヤノフはドラえもんの制止を振り切り、ロケットランチャーを一発だけ発射させ残りの軍団やタイラント一体を吹っ飛ばした。
「やったか…」
安堵したヤノフはその場に倒れた。
「ヤノフさん!」
鳥柴が脈を図りホッとした表情を浮かべた。
「大丈夫。気を失ってます」
「よかった…」
ヤノフの一撃で軍団はほとんどが倒され残った個体も全てのび太たちが撃破し森の方に廃棄した。
「今だ、逃げるぞ!もうじき爆破の規模が最大になる!」
のび太達は船に乗り込み、脱出した。そして島から爆音が響いた。施設の爆破がさらなる爆破を引き起こすように青木が考慮した結果だった。
船内では戦いが終わり皆安堵のため息をついていた。
「終わった…」
「ああ、俺たち勝ったんだな野比。」
「けどリシングスキーさん。これからどうすんです?俺らみたいにマスコミにこいつを出しても圧力かけられておじゃんですよ。」「それは正規のやり方だからだ。」
リシングスキーも喉が乾いたのかジュースを飲んで喉を潤していた。流石に酒までは揃えられなかったようだ。
「そーそ、マスコミなんかよりネットの掲示板で口コミや適当な機関に一斉メールとかでもどうにかできるわ。」
「まあ要は非合法で行くしかない。それでしかあいつらに一泡吹かせられんしな。」
「それで何か出来んならやろうぜ!やらないよりはましだ。」
「ジャイアン、いいこと言う。」
ジャイアンの一言に対してサーシャはグッジョブとサムズアップした。
「でもどうやって?」
「私と翡翠さんに任せてください。こう見えても私結構パソコン関係は詳しいですから!」
「じゃあ俺も手伝おうか?」
「いえ、エスターさんは休んでていいですよ。こっからは私たち後方支援班の出番ですから!」
船で休息しているのび太達の近くの島に一機のヘリが停泊し、中に黒いローブを身にまとったが一部始終を見ていた。
「まさか、彼らがアンブレラの兵隊と組むとはねえ…まさか彼女の妹も寝返るとは予想外だった。さてと彼らのお陰でアンブレラはほぼほぼ衰退してきたし、いいだろ。」
男はローブを脱いだ。男の正体はアンブレラのB.O.W開発主任の狗波冥月だった。
「あの香港とアフリカの騒動は我らが煽ったし、アンブレラの弱体化は決まったも同然。あとは全世界にたいして無差別に機密情報を拡散するだけだ。まあ、今回のおかげで"プラーガ侵略"の良い前哨戦になった。」
狗波はノートパソコンを閉じて、パイロットに出発させた。狗波は獅子をかたどった指輪をはめのび太たちの船を見てほくそ笑んでいた。
「では帰ろう。我らの_____教団に」
のび太達は到着後急ぎヤノフを病院に搬送した。
「あの、ヤノフさんの容体は?」
医師が出てくると鳥柴は間髪入れずに尋ねた。
「はい、無事です。ただ、足は腐ってしまっていたので切断するしかなかったです。リハビリは数ヶ月かかりますね。それにしても、彼は運がいい。適切な応急処置がされていて、私でも驚きました。それではこれで」
「ふふ、ぜひともその人に感謝しないとですね。最も人だけかは微妙ですが…」
ヤノフは今部屋でぐっすりと眠っている。
「そうか、ヤノフは無事だったんだな!」
「これで一安心ね。あとは例のブツを…」
「みんな!!大変だ!今テレビのニュースで!」
青木が部屋に入って来た。
「なんだってんだよ…」
リシングスキーたちUBCSのメンバーがリビングのテレビを見てハッと息を飲んだ。
「ここで臨時ニュースをお送り致します。かの製薬会社アンブレラの非合法研究がヨーロッパ政府の調査によって発表されました。それから各国政府に対して匿名でアンブレラに非合法研究の数々がさらに暴露されました。」
「なんだって?」
「この影響でアンブレラは国連総会により、各国の支部に営業停止命令が発せられました。」
「これで終わったのか?」
「しかしなぜ…?」
その後各国政府よりアンブレラは業務停止命令を発せられ壊滅したがアンブレラの残党は反旗を翻し、各地でバイオテロを引き起こそうと企んだが、国際バイオテロ防止組織であるBSAAにより鎮圧され、アンブレラは滅んだ。しかし、数ヶ月後に新たな脅威が迫ることはまだのび太達は知る由がなかった。
一方アメリカではある男がアンブレラ崩壊のニュースを見ていた。
「ようやく、奴らも終わったか…これで傷も少しは癒えるだろう。」
男も浮かない表情で青空を見上げていると黒服の男が男を呼んだ。
「レオン・S・ケネディさん。お呼びです。」
「ああ…」
「レオン、君の任務だが、君も知っての通り娘をさらった組織が日本で発見された。君は直ちに日本に飛んでくれ。念のため今現在もアンブレラ関係の出来事もあってBSAAにも協力を要請した。メンバーとは現地で落ち合ってくれ。」
「分かりました。それでは」
レオンは大統領の部屋を出た。
「やれやれ日本か…」
第3章完