のび太のBIOHAZARD Extream Unbreakable Memories   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回は戦いが終わった後の会話回になります。次回、この作品もいよいよ最終回…皆さまの応援ありがとうございます。


第48話 友は永遠に…

爆破地から数十キロ離れた小島にのび太たちは立っていた。

 

「これで終わったんだ。俺たち勝ったんだな?」

 

「ああジャイアン、間違いないぜ。」

 

「ほんと、怖かったけどみんながいたから僕も勇気を振り絞れたよ。」

 

ジャイアン、安雄に晴夫が戦いを終えて砂浜に座り込んでいた。

 

「ジャイアン、あんたも中々やるね。初めてあった時はヤバイやつだったけど、ほんの少しだけ見てて分かった。」

 

ジャイアンに近づいてきたのはサーシャだった。

 

「あんたのガッツとリーダーシップはすごい。それで頼みたいんだけどあたしもジャイアンズに入れてほしい…」

 

「え!?本当か!?」

 

サーシャの告白にジャイアンが驚愕した。すると晴夫と安雄は何かを察してジャイアンの背を押した。

 

「入れてやれよ、ボス!」

 

「俺たちも歓迎するぜ!」

 

それを聞いたジャイアンはヘヘッと笑い手を握った。

 

「サーシャ、あんたをこれからジャイアンズ新メンバーに認定します!!」

 

____________________________

 

「お疲れ様、これで終わったのね。」

 

「うん戦いは終わった。けどこれからどうしたらいいのかな?」

 

「簡単だよそんなの。俺たちで変えてけばいいさ。」

 

「そうだよ、健治にぃの言う通りだよ!僕たちで未来を変えていくんだ!僕たちには明日があるんだ!!」

 

「あっ、てめ…俺の言いたいこと言いやがって!!でも、その通りだぜ。」

 

「本当の兄弟見たいね、そう思わない?富藤さん、聖奈ちゃん。」

 

「ふふ…そうかもね。」

 

聖奈と富藤、咲夜、健治に太郎も海を眺めながら話していた。

 

「はあ〜ほんと大変だったな〜戦いのたびに僕もちびっちゃいそうだったけど、なんや感や生き残れてラッキーだったなって思うよ。」

 

「スネ夫くん、今回の件で逞しくなったんじゃないかな?僕にはそう思えるよ?」

 

「ええ!?そう…かな?」

 

「出木杉の言う通りだ。」

 

近くの木から2人を見つめていた白峰がスネ夫の肩に手をポンと置いた。

 

「お前、初めてあった時は意気地のなさそう奴に見えちまったけど今は一皮向けて頼りになるやつだぜ。」

 

「白峰さん…よーし!僕も頑張らないと!!」

 

白峰の励ましで嬉しくなったのかスネ夫がガッツポーズを浮かべたが出来過ぎはその後ろで首を傾げていた。

 

(…何を頑張るんだろう?)

 

____________________________

 

「ふう…俺らはどうしたもんかね?」

 

戦いを終えたUBCSたちは今後を決めかねていた。するとヤノフが静かに挙手した。

 

「俺は、帰って故郷で静かに暮らします…」

 

「ヤノフ…寂しくなるね。」

 

「俺はレオンにお願いしてアメリカ軍の特殊部隊に戻るよう頼んでみるわ。アンブレラには無理矢理入れさせられたしな。」

 

「そうか…なあリシーツァ 、セイカー。俺についてきてくれるか?考えがあるんだ。」

 

「ああ、いいさ。あんたにはどこだってついてってやるよ。」

 

「同じく…」

 

深く考えていたリシングスキーたち3人はやがてクリスとジル、エスターはレオンの元へ向かった。

 

「あーあ、まさか本当に生き残っちまうなんて思いもしなかったな。」

 

「でも、生きててよかったでしょ?死んだら終わりなんだ。したいこともできないよ。」

 

座り込んだ久下の横に笹木が座り込んだ。

 

「ああ…俺ってぶっちゃけこん中で必要だったか?」

 

「まだそんなこと言って、久下さんはさ。度胸をつけなよ。みんな怖くても戦ってる。女の僕もね。」

 

「…」

 

「かー、お似合いのペアさんやな〜!」

 

「赤田…」

 

後ろから赤田が2人に声をかけていた。

 

「赤田さんだって、頑張ってるんだよ。久下さんもこれから頑張ろうよ。」

 

「あ、ああ…」

 

戸惑いながらも久下は首を縦に振った。

 

____________________________

 

戦いの後のび太と静香、ドラえもんはセワシとドラミと話していた。

 

「助かったよドラミ!」

 

「お兄ちゃんやのび太さんと繋がらなくて困ってたけど無事でよかったわ!」

 

「セワシくんもいつのまに武器を扱うようになってたんだね!」

 

「うん、そうなんだよ。僕もおじいちゃんのことが心配でタイムパトロールの人が来ておじいちゃんたちを救う為に訓練したんだ。勉強の合間だったけどね。」

 

「でも、これでもしもボックスを使えば元どおりね!」

 

静香の一言でセワシの表情が突如として暗くなった。

 

「そのことなんだけど…今回の事件はもう歴史が大きく変わりすぎてるんだ。もしもボックスを使っても、歴史が本来歩むべきものと完全に乖離されてるから使ってもアンブレラの残した爪痕は別のものになってしまうんだ。」

 

「そんな!もう何もかも戻らないのかい!?」

 

「そうなの…タイムパトロールの権限でもこれ以上の時間改変は時空犯罪になってしまうの。だから…」

 

辛い現実を知ったのび太は閉口したがやがて笑顔になった。

 

「大丈夫、たとえ未来が変わらなくたって僕たちは生きてるんだ。みんながみんなを支えあえばきっと悲しい未来は来ないよ。きっともっと明るくなれるはずさ!」

 

のび太の一言に静香がふふふと笑い出した。

 

「のび太さんらしいわね。でもそういうのは大切なことかもしれないわね。みんなで生きるチャンスを無駄にするのではなく大切にして使って行く。その過程で時々理屈に合わないことだってしたくなるものね。」

 

「静香ちゃん…」

 

「のび太くん、僕は…」

 

「ドラえもん、僕はもう大丈夫だよ。僕はもう1人じゃない!いじめられて自分を何度も卑下して、何度み挫けそうになっても君がいた。でも、今の僕には大勢の仲間がいる。ドラえもんには未来で見ていて欲しいんだ!僕たちが作り出す未来を!!」

 

ドラえもんはその言葉を聞いて、涙を流して抱擁を交わした。

 

「本当に、逞しくなったね。今の君は未来に突き進む若者そのものさ。」

 

「僕はもう泣かないよ…」

 

のび太は笑顔を浮かべてドラえもんと抱き合った。すると感極まったドラえもんは涙を流していた。

 

「お兄ちゃん、どうするの?」

 

ドラミが尋ねるとドラえもんは涙を拭いた。

 

「未来に帰るよ。僕の役目はのび太くんたちの未来を見守ることなんだ!またね、のび太くん。未来で、待ってるよ。」


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