やはり俺が海を航海するのはまちがっていない。   作:スキート

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ほんっとうに更新遅れて申し訳ありません‼︎

なんかもう最近はfgoのイベントが忙しかったり色々な事があって…(言い訳)

これからはなるべく幅を開けないように更新します!


第2部 麦わらの一味編 第1章 東の海編 第1編 シェルズタウン編
1話 〝冒険の夜明け〟


 広大な海に浮かぶ一つの小船。

 

 この海の名前は《東の海(イースト・ブルー)》。

 

 東西南北4つに分けられる中で最弱の海といわれる海である。

 

「やー、今日は船出日和だなー」

 

 そうのんびりと彼は言う。名をモンキー・D・ルフィ。

 

 俺ことヒキガヤ・ハチマンの乗る船の船長である。といってもまだ2人なのだが……。

 

 俺とルフィは子供の頃から関わりがあり、義兄弟にあたる関係だ。俺が兄でルフィが弟だ。

 

 まぁ、説明はこのあたりにしよう。

 

 俺がそんなことを考えていると突然海からザバァ!と大きな音を立てて巨大な何かが出てくる。

 

「グルルル…」

 

「わっ、出たか近海の主‼︎ 相手が悪かったな」

 

 そう近海の主である。ここらの海をナワバリにしている。

 

「ルフィ、加勢しようか?」

 

「いーや、大丈夫だ。俺がやる」

 

 俺が加勢する必要もないか。

 

「10年鍛えた俺の技を見ろ‼︎」

 

 そう言うとルフィは手を後ろにして構える。

 

「ゴムゴムの………(ピストル)‼︎‼︎」

 

 ルフィの腕が伸び、近海の主の顔面に強烈な一撃がヒットした。そして、近海の主は気を失い海に沈む。このようにうちの船長は強いのである。

 

「思い知ったか魚め‼︎」

 

「流石だな」

 

「当たり前だ‼︎ そのために10年も鍛えたんだからな‼︎ っていうか俺よりハチマンの方が強いだろ? 俺1回も勝ててないからな、まだ」

 

 最後にまだをつけるところが流石ルフィだろう。

 

「てか、こっからどうすんだ? 仲間集めからだろ?」

 

「ああ! 10人は欲しいな。あと海賊旗も!」

 

「そうだな」

 

 俺はふっと微笑む。

 

「よっしゃいくぞ‼︎ 海賊王に俺はなる‼︎‼︎」

 

 

 こうして、俺とルフィ、そしてこれから会うであろう仲間たちとの冒険は始まったのだ。

 

 

 

 ─×─×─×─

 

 

 

「はーー、今日もいい天気だねーっ」

 

「呑気なこと言ってる場合じゃないだろ…」

 

「こんなに気持ちのいい日なのになァ。遭難だもんなァ」

 

「こんなんなるならどうにかしてログポーズを手に入れとくんだった…」

 

「まさかこん大渦に巻き込まれるとは、うかつだった」

 

「周りには誰もいねぇから助けてくれることもない」

 

「泳げないんだよねー俺」

 

「俺も泳げないが心配するな。まずこんな大渦泳げようが泳げまいが関係ない」

 

「あ! そうか!」

 

「わっ‼︎」

 

  こうして俺たちは大渦に巻き込まれる。 ………大丈夫か? これ。

 

「あー‼︎」

 

「うおっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【× × SIDE】

 

 とある島────────

  浮かぶは1つの海賊船。

 

  女海賊は船の淵を指でなぞる。

 

「何だい? このホコリは…」

 

「も…も‼︎ 申し訳ありません‼︎ アルビダ様 船は隅から隅まで掃除したつもりでしたが…‼︎ も…もう一度やり直しますので…ど…どうか…‼︎」

 

  とても焦ったかの様に1人の船員は、この船の女船長──アルビダへと謝る。

 

「どうか…何だい?」

 

「どうか金棒だけは…‼︎ いやだ死にたくない〜〜〜っ‼︎」

 

  命乞いをした船員はアルビダの持っていた金棒により強く叩かれる。

 

「コビー! この海で一番美しいものは何だい?」

 

「え…えへへへ、もちろんそれはレディー・アルビダ様です。えへへへへ」

 

「そうさ‼︎ だからアタシは汚いものが大嫌いなのさ‼︎ 美しいアタシが乗る船も美しくなきゃねェ‼︎ そうだろう?」

 

  アルビダは睨むかのようにコビーと呼ばれる少年を見る。

 

「お前にはどういう訳か人1倍海の知識(・・・・)があるから生かしておいてやってるんだ」

 

「は…はい。ありがとうございます」

 

「それ以外は能がないんだからとっととクツを磨きな‼︎」

 

「は…はいすぐに!」

 

  アルビダに頭を蹴られたコビーはすぐにアルビダのクツを磨き始める。

 

「ホコリ一つ残さんじゃないよ‼︎ お前達‼︎‼︎」

 

「へ…‼︎ へいっ‼︎」

 

  この女海賊は、通称〝金棒のアルビダ〟、多少名が通った賞金首である。

 

「もういいよ‼︎ グズだねお前は‼︎」

 

「う‼︎」

 

  クツ磨きをしていたコビーはアルビダに蹴られる。

 

「え…えへへへ、す…………すみません」

 

「謝ってるヒマあったら便所でも掃除してきな‼︎」

 

「えへへ、はい。すぐにアルビダ様」

 

「…………………すぐに………」

 

 コビーは、唇を噛み締めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(おいルフィ。俺たちなんか転がってねぇか?)

 

(グー)Zzz

 

(寝てんのか…)

 

  すると、俺たちが入っている樽の上から声が聞こえる。

 

「なに、酒樽が海岸に流れてきただと? 雑用コビー」

 

「は…はい。まだ中身も入っているようなのでどうしたらいいでしょう

 か…」

 

(おいルフィ、絶対に飛び出るなよ。 様子を伺ってからだ)

 

(グー)Zzz

 

(おい)

 

「そりゃいい! 俺たちで飲んじまおう‼︎」

 

  すると、どこからかもう1人の声が聞こえる。

 

「しかし兄弟! もしお(かしら)にバレたらおれ達ァ…」

 

「なァに、バレやしねェよ‼︎」

 

  もう1人の声が聞こえる。

 

(起きろ)

 

(グー)Zzz

 

「この事を知ってんのは酒蔵掃除のおれらとヘッポココビーの4人だけだ」

 

「それもそうだな」

 

「わかってンなコビー…」

 

「は…はいもちろん! ぼ…ぼくは何も見てません! えへへへ…! だ…だからなぐらないでく…」

 

「あーーーーっ‼︎‼︎ よく寝たーーーっ‼︎」

 

「少ししか寝てねぇだろ…」

 

「何とか助かったみたいだなァ。目ェまわって死ぬかと思ったよ‼︎ はっはっはっはっは‼︎」

 

  ルフィが樽を破り勢いよく飛び出る。俺も流れで出とく。

 

「「「「……………………⁉︎」」」」

 

「ん?」

 

  ルフィが勢いよく出た瞬間、場が一気に静まり返る。

 

「だれだお前ら?」

 

「「「てめェが誰だ‼︎」」」

 

「一体どういう状況で樽から人間が出てくんだ⁉︎」

 

「さぼってんじゃないよ‼︎」

 

  すると、いきなり女の声が聞こえ、金棒が飛んできた。

 

「ぐおっ!」

 

「ぎゃあ!」

 

  そして、その衝撃で俺とルフィの入った樽は、どこかへと転げおちる。

 

「あの…大丈夫ですか? ケガは? ずいぶん吹き飛ばされちゃいましたけど」

 

  先程いたピンク髪の少年がこちらに話しかける。

 

「はははは! ああ大丈夫、なんびっくりしたけどな。俺はルフィ、で」

 

「俺がハチマンだ。単刀直入に聞くが、ここは?」

 

「この海岸は海賊〝金棒のアルビダ〟様の休息地です。ぼくはその海賊船の雑用係コビーと言います」

 

「ふーん、そうか。実はどうでもいいんだけどな。そんなこと」

 

「すまん。こいつはそういう奴でな」

 

「い…いえいえ」

 

「あ、小舟とかねェかな。俺らのやつ渦にのまれちゃって」

 

「う…渦巻‼︎⁉︎ 渦巻に遭ったんですか⁉︎」

 

「あーあれはびっくりしたよまじで」

 

「死ぬかと思ったわ」

 

「ふつう死ぬんですけどね…。こ…小船ならない事もないですが…」

 

  そういいコビーが持ってきたのはボロボロの小船だった。こんなん乗ったら確実に死ぬレベルのボロボロさだろこれ…。

 

「なんだこりゃ、棺桶か?」

 

「一応…船です。ぼくが造った船です…! 2年かかってコツコツと…」

 

「2年かけて? で…いらねェの?」

 

「はい…いりません。この船はここから逃げ出したくて造ったんですが、結局、僕にはそんな勇気ないし…どうせ一生雑用の運命なんです。一応…本当はやりたいこともあるんですけど」

 

「じゃ逃げればいいじゃねェか、これで」

 

「ム…ムリですよ。ムリムリ。もしもアルビダ様に見つかったらって考えると足がすくんで……‼︎ 恐くてとても……‼︎」

 

  コビーはそう言いながら首を振る。

 

「じゃ、お前は何でここに来たんだ?」

 

「たまたま釣りに来たんです…。その時に間違って乗り込んでしまったのがなんと海賊船‼︎ あれから2年、殺さないかわりに航海士兼雑用雑用係として働けと…‼︎」

 

「お前ドジでバカだなーーーっ。その上根性なさそうだしなー。おれ、お前キライだなー」

 

  ルフィにそう言われコビーはわかりやすく落ち込む。

 

「でも…そのとおりです…。ぼくにもタルで海を漂流するくらいの度胸があれば………あの…ハチマンさんたちはそこまでして海に出て何をするんですか?」

 

「俺は野暮用で」

 

  俺はコビーの質問に簡潔に答える。そしてルフィは…

 

「おれはさ、海賊王になるんだ‼︎‼︎」

 

  ルフィはにいっと笑いながら答える。

 

「え……か‼︎ か‼︎ 海賊王ってゆうのはこの世の全てを手に入れた者の称号ですよ⁉︎」

 

  コビーはルフィの答えにわかりやすく驚く。まぁ…当たり前か。海賊王なんて大層な夢を堂々と言う奴なんてそうそういない。

 

「つまり富と名声と力の〝ひとつなぎの大秘宝(・・・・・・・・・)〟…あの、『ワンピース』を目指すって事ですよ⁉︎ 死にますよ⁉︎ 世界中の海賊がその宝を狙ってるんです!」

 

「おれも狙う」

 

「……ム…ムリです‼︎ 絶対無理‼︎ ムリムリムリ、無理に決まってますよ‼︎ 海賊王なんてこの大海賊時代の頂点に立つなんて、できるわけないですよ‼︎ ムリムリっ‼︎」

 

  すると突然ルフィがコビーを殴る。

 

「痛いっ‼︎ ど…どうして殴るんですか‼︎」

 

「なんとなくだ‼︎」

 

  こいつ…絶対少しむかついたから殴っただろ…。

 

「…でもいいや…慣れてるから…えへへへ…」

 

「おれは死んでもいいんだ!」

 

「え?」

 

「おれがなるって決めたんだから、その為に戦って死ぬんなら別にいい」

 

「‼︎ ……‼︎ し…死んでもいい…⁉︎」

 

「それにおれはやれそうな気がするんだけどなー。やっぱ難しいのかなー」

 

「当たり前だろ。まだおれにも勝てないんだ。この先の海には俺よりも強い奴なんてうじゃうじゃいるぞ」

 

「ま、ハチマンやそいつらよりも強いなりゃいい話なんだけどなっ!」

 

「ルフィらしいな」

 

「………‼︎」

 

  すると、コビーがいきなり涙をポロッと流す。

 

「…ぼくにも………やれるでしょうか……‼︎ し…死ぬ気なら…」

 

「ん? 何が?」

 

「ぼくでも…海軍に入れるでしょうか…‼︎」

 

  コビーは涙を流しながらも、自分の願いを口にした。

 

 

「海軍?」

 

「ルフィさんとハチマンさんとは敵ですけど‼︎ 海軍に入ってえらくなって悪い奴を取りしまるのが、ぼくの夢なんです‼︎ 小さい頃からの‼︎」

 

 コビーは必死に、涙をこぼしながらも自分の夢を俺らに話す。

 

「やれるでしょうか⁉︎」

 

「そんなの知らねェよ!」

 

 そっけなく言葉を返すルフィに対して、コビーは熱く語る。

 

「いえ‼︎‼︎ やりますよ‼︎ どうせこのまま雑用で一生を終えるくらいなら‼︎ 海軍に入る為命を懸けてここから逃げ出すんです‼︎ そして、アルビダ様…アルビダだって捕まえてやるんです‼︎」

 

「誰を捕まえるって⁉︎ コビー‼︎」

 

「うわあ‼︎」

 

 その瞬間、コビーが2年間かけて作った小船が何者かによって壊された。

 

「‼︎ 僕の船…」

 

「このアタシから逃げられると思ってんのかい⁉︎」

 

 おそらくだが、この太った女がコビーの言っていたアルビダだろう。そのアルビダを手に金棒を持ち、部下を後ろに連れていた。

 

「そいつかい。お前の雇った賞金稼ぎってのは…。ロロノア・ゾロじゃなさそうだねェ。最期に聞いてやろうか…。この海で一番美しいものは何だい…? コビー‼︎」

 

 アルビダがコビーを脅すかのように言う。それにしてもロロノア・ゾロといや最近暴れてる賞金稼ぎだったっけか。

 

「……‼︎ え……えへへ。そ…それは勿論…」

 

 コビーが汗をダラダラに流しながら言葉を紡ぐ。ってかこいつさっきまであんなこと言っときながら本人を前にすると怯んじゃうんかい。

 

 そんな事を考えていたらルフィが突然、「誰だこのイカついおばさん」と言った。するとアルビダを含め周りの奴らが全員口をパカーンと大きく開けて驚いていた。

 

「こいつ…」、「何て事…‼︎」とアルビダの部下たちは慌て始め、コビールフィを揺さぶりながら、

 

「ルフィさん‼︎ 訂正して下さい‼︎ この方はこの海で一番…一番…」

 

 と、そこまで言うとコビーは一瞬言葉を止める。だが、何かが吹っ切れたかのようにこう言った。

 

「一番イカついクソばばあですっ‼︎」

 

 するとコビーは我に帰ったかのように間抜けに「は!」と声を出し、ルフィは大笑いしていた。

 

「このガキャーーーーーっ‼︎」

 

「っアアアアーーーーーーーーーーーーーーっ‼︎」

 

 怒ったアルビダがコビーに向かって金棒を振り立てる。

 

「よく言った。さがってなコビー‼︎」

 

「ル…ルフィさん‼︎」

 

 バン! とコビーを押しのけルフィが前に出る。

 

「同じ事さ‼︎ 2人共…生かしちゃおかないよ‼︎」

 

 アルビダが勢いよく振った金棒はルフィの頭に直撃した。

 

「効かないねえっ! ゴムだから」

 

 ルフィは金棒を食らいながらもにいっと笑みを浮かべそう言った。

 

「バ…そんなバカな‼︎ アタシの金棒が」

 

「……⁉︎ ⁉︎」

 

「うそだろォーーーーーっ‼︎」

 

 アルビダだけではなく、コビーやアルビダの部下も金棒が効かないルフィに驚く。

 

「ゴムゴムの(ピストル)…」

 

「な」

 

 ルフィがそう呟くと、アルビダに向けて強力なパンチを放った。その一発でアルビダは吹っ飛び、アルビダの部下たちは「…………‼︎ 手が…手がのびたぞ‼︎」、「お頭‼︎ アルビダ様が負けた‼︎ 化物だ‼︎」と騒ぎ始める。

 

「コビーに一隻小船をやれ! こいつは海軍に入るんだ‼︎ 黙って行かせろ」

 

 アルビダの部下たちはルフィにそう言われ、すぐに小船を用意した。

 

 

 

 ─×─×─×─

 

 

 

「あのゴムゴムの実を食べただなんて驚きました。それにハチマンさんも能力者だなんて」

 

 小船に乗った俺たち3人はのらりくらりと船を進めていた。

 

「でも…ルフィさん〝ワンピース〟を目指すって事は…あの〝偉大なる航路(グランドライン)〟へ入るって事ですよね…‼︎」

 

「ああ」

 

「あそこは海賊の墓場とも呼ばれる場所で…」

 

 コビーが力説をしているところを、ルフィが遮る。

 

「うん。だから強い仲間が要るんだ。ハチマンだけじゃ足りないしな。これからお前が行く海軍基地に捕まってるって奴」

 

「え? 仲間にすんの?」

 

「いい奴だったら仲間にしようかなーって思って!」

 

 ルフィが元気いっぱいの笑顔でそう言った。

 

「あんまいい噂は聞かねぇけどな…」

 

「ムリですよ。ムリムリムリ。あいつは魔獣のような奴なんですよ⁉︎」

 

「そんなのわかんないだろ」

 

「ムリっ‼︎」

 

 

 

 俺たちの乗る小船はゆっくりと進み続ける。向かうは海軍基地。ロロノア・ゾロは吉と出るか凶と出るか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ルフィがアルビダの金棒を頭で受けた時絶対麦わら帽子穴開くと思うんですがそれは…。
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