もしも兼一が龍斗との約束を覚えていたら 作:ポケモン大好きクラブ
ほとんどかけてたのに最後の数行書けなかった。
いろんな人に楽しみにしてもらえてるなら頑張って書きます。
おかしいところは迷わず言ってください。直すので。
「それで、君は全くの武術素人なのかね?」
「いえ、空手や柔道の道場には通ってました。けど、僕は才能がなかったので、技が全く上達しなくて…代わりに走り込みや筋トレなどをよくしてました」
「ふむ、なるほど。確かに筋肉はほどほどにはついている。それに…」
と言って急に岬越寺が兼一の腕を掴んで引っ張って来た。兼一はびっくりしながらもあまり動くことなく踏みとどまった。
「うわっ、何するんですかっ!」
「ふむ、体幹もしっかり鍛えられているね」
「えっ?」
「これなら、最初から多少無茶しても大丈夫だろう」
「ひっ!」
岬越寺の顔はまるでニヤッと言う効果音をつけたかのような怪しい笑いかたをしていた。兼一はその顔を見て突然背筋に寒気が襲った。
「そっ、そういえば!岬越寺さんは!」
「ああ、弟子入りしたんだ。先生と呼びなさい」
「岬越寺先生は、何の武術を教えて下さるんですか?」
「ん、言ってなかったかね。柔術だよ。柔術は身を守るのにとても有効だからね、頑張ろう」
「はい!」
「大丈夫、私はあまり厳しいほうじゃないから」
(ほんとか?)
一抹の不安を胸に、兼一の修行は開始された。
「先生…これ……後…どれくらいですか…」プルプル
「ん~?そうだねぇ、初日だし軽く後1時間だね」
すでに1時間が経過していた。
因みに今の格好は、裸足の足の下には木の板がしかれ肩幅に開かれた状態で足が木に固定され、膝は90°以上開かないように紐で縛られおしりの下で線香を焚かれている。膝の上にはコップが置いてあり中には熱湯が入っている。両腕は開かれていて、閉じれば二の腕に着けているナイフが刺さる仕組みだ。手のひらには酒を入れるツボを持っている。頭にもお椀が乗っていて熱湯が入っている。
「い…1時間……き、厳しく…ないんじゃ……なかったん…ですか…?」ゼェゼェ
「厳しくないよ〰全然」
(も、もしやこの人的には、これがやさしいレベルなのか…)
その後、何を言っても無駄だと悟った兼一は、抗議はしないことにしたという。(ただし暇なので世間話はする)
「君の根性は見込みがあるね。と言うことで、次は空見が丘公園まで行こうか、息抜きに」
「息抜きって…何か恥ずかしいな、これ…」
「はっはっはっ。大丈夫だよ、そんなこと思う暇もないからねっ!」
そう言った瞬間どこからか岬越寺は自分の膝の上にさらに重し(3㎏)を乗せていたが、兼一は岬越寺に鞭で叩かれながら全力で走っていたためそれどころではなかった。
ああ、遠くで「行ってらっしゃいまし~。」と言っていたが、全く返事など出来やしない。確かに恥ずかしさなど感じている暇なんかどこにもありゃしない。
「鬼いぃぃぃぃ!!!」
「はっはっはっはっはっ!」
兼一が涙目で走り帰って来る頃には少しだけ日が傾きかけていたが、今の兼一には時間を気にする余裕なんて全くなかった。
「ま、今日は初日だしこのくらいにしておこうか。明日から本格的に始めるので、今夜はよく寝て、疲れを残さぬよう、では。」
「ゼェハァゼェハァ、ゼェハァゼェハァ。」
兼一は疲れきっていてしばらく立つことが出来なかったので、うつ伏せで少し休んでいると天使が兼一に声をかけた。(ただの例えだよ笑)
「兼一さん大丈夫ですか?」
「んん?み、美羽さん?」
見上げると疲れきった兼一にはなんだか美羽がとても眩しく見え、直視出来なかった。
美羽さんを見てるとなんだか元気になってきたような気がする。僕は現金なのかな?ハハッ
「大丈夫です、歩けるぐらいにはなりました」
「そうですか、良かったですわ。あの…これからも来て下さるんですよね…?」
(うっわ、上目遣いでそれは普通なら勘違いされるって!でもこれはあれだよね。修行にってことだよね、わかります。だって僕と美羽さんはそんなに親密では無いもの。えっ?目から涙が流れてるって?違うよこれは心の汗だよ)
「兼一さん?」
「ああ、すいません。明日も、明後日も僕はここに来ますよ。だって、ずっと師匠が欲しかったんですから」
「ふふ、それなら良かったですわ」
「さて、そろそろ休んだので帰りましょうか。妹も心配しますし」
「えっ、妹さんいらっしゃるんですか!」
「あっ、はい。またいつか紹介しますよ」
「お願いしますですわ!」
(は、はは。紹介するのはいいけど仲良くなれるかな?一緒に買い物に行くとだいたい胸見て唸ってるからな~)
兼一は唸る妹を思い出す。
立てってから、ちょっとふらつきながら歩いていると
「アパチャイ、不器用だけど杖、作ったよ~」
「あ、ありがとうございます」
(アパチャイさん、体大きくて怖いと思ったけどやさしいんだなぁ~。何の武術やってるんだろ?今度見せてもらおうかな)
っと、考え事しながら歩いてたら家に着いた。意外と体は平気のようで、(日々の走り込みの成果かな、こりゃ)と基礎の大切さを噛み締める兼一。
「ただいま~」
「お兄ちゃん、お帰り!道場大丈夫だった!?いじめられてない?」
「心配性だな。初日でいじめる道場なんてないし、今度の道場は大丈夫だよ」
「じー」
「?」
パタパタパタッとほのかは居間に走って行くと大きな声で「おかーさん、今度は大丈夫そうだよ」と言う報告が聞こえる。(何故息子より妹の方が信頼度が高いのか、母よ)とため息をつきながら椅子に座り
「お母さんお腹すいたけど何かある?」
「ふふ、今からご飯よ。その前に手を洗って来なさい」
「あ、そっか」
「かかか、母さん!兼一は無事に帰ってきたか!」
玄関からあわただしく帰って来たのは、一家の大黒柱?である父の元次だ。
「あらあなた、今日は大事な会議があるから遅くなるって言ってなかったかしら?」
「はっはっはっ、何を言っている。終らして来たに決まって(プルルルル)うるさい電話だ全く!」(ピッ)←電源切った
「あ・な・た?」ゴゴゴゴ
「ドキッ!いっ、いや~、終わったんだよ本当に…」
お父さんとお母さんはいつも通りのやり取りをしている。お父さんは僕かほのかに何かある時は、必ずと言っていいほど仕事を放り出して帰って来る。なのに会社を首にならない。電話もいつも見てると思えるぐらいタイミング良くかかって来るので、電源を切っている。
夕食を食べ終わり、ベッドに転んだ兼一は本日の出来事を振り返っていた。
「何だか今日1日で凄いいろいろあったな…早く寝て明日も頑張ろう」
修行の疲れもあってすぐに眠気が来た兼一は、そのまま眠った。こうして兼一の知らないうちに梁山泊最強の弟子への道が踏み出されて、いや…崖を転がり落ちて行くのであった。
どきどき読みなおしては、たまに修正してるからちょっと読みづらいかもしれません。
設定のところかなり修正しました。
良かったら見てください。