今回は初投稿と言うことで。よろしくお願いします。
第一話【古い記憶】
退屈なものだ。今となっては面白い人間が1人もいない。
咲夜達が生きていた頃が懐かしい。
あの頃に…戻りたい。
何故私は…あんな…愚かな選択をしてしまったのだろう……
ー3000年前ー
「咲夜。最後に、話をしましょう…?」
レミリアは声を震わせながら……泣きながら、咲夜さんにそう言った。私はそれを見て、とても悲しくなってしまった。
咲夜さんは能力の多用で身体に負荷をかけすぎ、倒れてしまった。……もうすぐに息を引き取るだろう。
もちろん私達は説得しようとした。しかし…
「私は紅魔館に来てから、[人間]としての、第2の人生を歩み始め、泣くほどに嬉しかった…。ですので…どうか、最後まで[人間]でいさせて下さい…。」
…と、吸血鬼化や、蓬莱の薬による救いを断った。
…私はレミリアと咲夜さんの方を見る。
「お嬢様…私は…この館の皆と過ごせて……お嬢様に仕えることができて……本当に楽しかったです…。」
「……それは…良かったわ…!」
レミリアは止まらぬ涙を必死に抑えて…[笑顔]でそう言った。
「…最後に…お嬢様に言うことが……」
もう…本当に最後なのだろう。声から生気が消えかかっている。
「[アレ]と呼ばれていた私を…化物だった私を…人間としてみて下さり…!本当に楽しい時間を過ごさせていただき…!ありがとうございました……!!」
咲夜さんは大きな声で…はっきりと…そう言い、目を閉じた。
「…………さく…や…。私はね…?」
レミリアは語りかける。それが[無駄な行為]だと分かっていながら。
「……皆のところに戻りましょう。」
私はそう言った。が。
「[花月]。先に行っていて。すぐに行くから。」
…逆らえるわけもない。従わなければ私の涙をレミリアに見せることになる。それは、どれだけ泣いても、笑顔で咲夜さんを見送ったレミリアを侮辱することになりかねない。
私は部屋を出た。悲しい運命で分かたれた、両想いの2人を部屋に残して。
「咲夜…。愚かで可愛い…私の家族…。」
もう…納得した。だけど…。それでも………
「今までありがとう…。きっとまた…私達は出逢えるから…それまでゆっくり待っててね…。これは…命令よ……。」
そう。出逢えるはずだ。何故なら私の能力は……。
「また……会いたいよ……話したいよ……咲夜…。」
ふと、咲夜の顔を見る。今でも…綺麗で美しい顔をしている。まるで…生きているよう…。だが。
どうしてか、口元が悲しそうだ。
私は何かを考えるより先に、咲夜の唇を奪った。
「………んっ。」
舌を入れて、深く。
「はぁっ…、んんっ…ん…」
そして、離れ…
「私は変わらないよ…。だから、安心してね…。」
気のせいではなく、咲夜は笑っていた。安心し切って、今度こそ…安らかな眠りについた………。
さて、今回だけでは、何があったのか、さっぱりわかりませんね…!
そのうちわかります。
私自身(花月)の視点が多くなるような気もしますがそうでないような気もします。
あ、私は男です。これだけは最初に言っておきます。
…私はレミ咲大好きなのですが、この作品はレミ咲がメインではありません(汗
次回も読んでいただけたらなと思います。それでは。