俺達は、まだ決めていなかったグループ名を決めるため、沼津駅から島郷海水浴場に移動し、そこの砂浜に集まった。俺は、名前を考えてる時に筋トレとかをすればいいと提案した。すると直ぐにOKが出たため、俺達4人は練習着に着替えて柔軟をしていた。
「まさか、決めてないなんて・・・。」
「梨子ちゃんだって、忘れてた癖に。」
柔軟しながら梨子と千歌が話し合っている。どうやら俺と曜はハブられてる様だ。
「とにかく、早く決めなきゃ。」
「そーだよねー。どうせなら学校の名前入ってた方がいいよね。浦の星スクールガールズとかー。」
「まんまじゃない。」
「じゃあ、梨子ちゃん決めてよー!!!」
「え?」
「そうだね。ほら、東京で最先端の言葉とか。」
「そうだよそうだよ!!!」
「えっと・・・、3人海で知り合ったから、スリーマーメイドとか・・・。」
梨子がどうにか捻り出したような名前だった。みんな多分嫌だと思ってると思うけど、俺は別にこれいいと思うんだけどな。採用しないけど。
「1、2、3、4・・・。4人だよ。」
「待って!!!今の無し!!!」
梨子が必死に無しだと言ってるけど、千歌がまさかの俺をメンバーにいれていた。俺はマネージャーだけでいいんだけどな・・・。
「曜ちゃんは何かない?」
「制服少女隊!!!どお?」
「無いかな。」
「そうね。」
「うん。」
「えー!!!」
千歌、梨子、俺が同意して曜の案は直ぐに却下された。〝制服少女隊〟は無いよ。流石に。
「百香ちゃんは?」
「浦女レボリューションズ!!!」
「「「さー、考えよー。」」」
「無視するなよぉー!!!」
・・・。なんか梨子や曜よりも俺の扱い酷くない?それに何故か無視してる時の曜の顔がイキイキしてるし。Sなのか?曜は。
「やっぱり、こういうのは言い出しっぺがつけるべきよね。」
「だね。」
「さんせーい!!!」
「戻って来たぁー!!!」
しばらくみんなで砂浜に文字を書いて考えた後、千歌は自分に命名権が戻ってきた事を嘆いていた。うん。千歌。言い出しっぺの法則って知ってるかな?
「じゃあ、制服少女隊でいいの?」
「スリーマーメイドよりはいいかな・・・。」
「それはなしって言ったでしょ!!!」
「だって・・・」
千歌がそこまで言った時、俺は、俺達から遠く離れたところで砂浜から立ち去るある人を発見した。その人がたっていた場所には文字が・・・。俺は千歌の肩を叩き、その場所に誘導した。
「お?」
「これ、なんて読むのかな・・・。エーキューアワーズ・・・。」
「アキュア?」
「駅の自販機かよw」
「もしかしてアクア?」
「少しは反応して・・・。」
千歌と梨子の言ったことにみんな反応したが、何故か俺の言ったことには反応しない。何故だ。
もしかして、沼津駅の管轄がJR東海だからか!!!JR東海の自販機はJR東海パッセンジャーズがやってるからか!!!acureはJR東日本の自販機だから分からなかったのか!!!(そもそもマイナーすぎて分からない)
「水って事?」
「水かあ・・・。なんか良くない?グループ名に。」
「これを?誰が書いたのかも分からないのに?」
曜は誰が書いたんだろうと首を傾げてるけど、これ書いた人はあの人だからね。
「だからいいんだよ!!!名前を決めようとしてる時に、この名前に出会った。それって、すごく大切何じゃないかな!!!」
「そうだよね。」
「このままじゃいつまでも決まらないし。」
「じゃあ決定ね!!!この出会いに感謝して、今から私達は、Aqoursだよ!!!」
この瞬間、4人(1人はマネージャー)のスクールアイドルグループの名前が〝Aqours〟になった瞬間だった・・・。
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家に帰った俺は、宿題、入浴、夕食を終えた後、自室に向かった。机に向かい、スクールバッグの中から深緑色の筆箱と〝日記帳〟と書かれた表紙が薄汚れた分厚いノートを出した。この日記帳は2歳くらいから使い始めた日記帳だ。日常生活に何か変化があった時にこれに記録するのだ。俺は、深緑色のシャーペンを筆箱から出すと、日記帳を開き、記入し始めた。
〝2016年4月12日
遂に2代目Aqoursが結成された。まだ初期のメンバーの3人だが、このまま9人まで順調に増やしていこう。〟と・・・。
日記帳に記録し終わった俺は、ミュージックプレーヤーを日記帳と入れ違いでバッグから出し、パソコンをしながら音楽を聴き始めた。
最近の俺の趣味、それは動画実況だ。生声実況じゃないよ!!!ゆっ〇り実況だよ!!!アカウント名は〝斉藤さん〟だぞ!!!アカウント名の〝斉藤さん〟は、曜の声優さんの斉藤〇夏さんの名字からとっている。
主に、某自由にプレイ出来る「Min〇craft」というゲームや、RPGゲー、レースゲーなど、沢山の実況動画を某コメントが流れる動画投稿サイトに出してきた。視聴回数は平均して20万〜50万くらいだ。何故こんなにウケてるのか分からない。でも、意外だったのは善子のゲーム実況や占いなどの動画の視聴回数が100万回以上の物が多かった事だ。恐らく、善子が
俺は、そんなことを思いながらパソコンをしていたが、よくよく考えると、スクールアイドルのマネージャーやるってことは、必然的に動画制作時間に、ゲームのプレイ時間が大幅に減ってしまう・・・。仕方ないか・・・。
俺は、最初の5分の部分だけ作ったところで作業をやめ、俺はパソコンを閉じて携帯電話を取り出し、電話を掛けたのだった・・・。
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千歌の部屋で俺は放送機器をいつ借りられるかを携帯で問い合せていた。
「はい、はい、わかりました。少々お待ちください。」
俺は、携帯を保留にし、千歌達の方向を向いた。
「?」
「千歌姉。町内会に問い合せたら、今すぐ放送できるって言ってたけど、どうする?」
「するよ!!!良いよね!!!思い立ったが仏滅だって言うし!!!」
俺が千歌に問うと、千歌は間髪入れずに答えた。でも、千歌。思い立ったが
「私は良いよ。」
「私も。」
「じゃあ決まりだね。」
「お待たせいたしました。えー、今すぐでお願いします。はい、はい。わかりました。ありがとうございます。失礼します。」
2人からも賛成であると貰ったため、俺は、放送機器を今すぐ借りると伝え、電話を切った。
「じゃあ、行こうよ。」
「うん。」
「ええ。」
そして、カオス放送をしに、公民館に向かったのだった。
『『『浦の星女学院スクールアイドル〝Aqours〟です。』』』
スピーカーから内浦の町中に俺を除いた3人の声が響き渡る。
『待って。まだ学校から正式な承認貰ってないんじゃ・・・?』
おい梨子。突っ込むな。
『じゃあ、えっと、浦の星女学院非公認アイドル〝Aqours〟です。明日、4月23日14時から浦の星女学院体育館にてライブを・・・。』
『非公認ってのはちょっと・・・。』
『じゃあなんて言えば良いのー!!!』
そして、放送は切れた。アニメ通りのカオス(コント?)放送だったぞ。まあ、大半は梨子が千歌に突っ込んだのがいけないのだが・・・。
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そして、放送後に私達はチラシ配りにまた沼津駅前に来ていた。ハードスケジュールよね、今日。誰が決めたんだろう。どうせ千歌ちゃんよね。
「よろしくお願いしますー。」
「よろしくー。」
「ありがとうございます。」
チラシ配りもようやく様になってきたように感じて来た。最初は緊張していたチラシ配りも今は普通に配れるようになった。
「「「次は私達も!!!」」」
すると、バス乗り場の方から何人かが同時に言う大声が聞こえてきた。
「じゃあ、せーの!!!」
「全速ぜんしーん「「「「ヨーソロー!!!」」」」」
「流石曜ちゃん。人気者ー。」
「あはは・・・。」
どうやら直ぐに仲良くなった人達は曜ちゃんと一緒に写真を撮っているらしい。百香ちゃんの方を見てみると、曜ちゃんに比べると少ないが、何人か集まっていた。
「貴女も踊りなよ!!!可愛いんだしさ!!!」
「そうだよそうだよ!!!」
「お・・・、私はマネージャーですよ・・・。」
「百香ちゃんも人気者だぁ・・・。」
「流石曜ちゃんの妹ね・・・。」
百香ちゃんは違う意味で人気者だった。
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そして、ついにファーストライブの前日になった。俺達4人は、最終確認の為に千歌の家、旅館〝十千万〟に集まっていた。
「「おお!!!ゴージャス!!!」」
良いな。2人共。生の曲聴けて。イヤホン二つしかないから俺は聴けんのだよ。
俺は、2人が聞き終わるのを待ってからバッグの中からダンスとかが書かれているノートを出した。ついでに、この時点で結構練習している。
「ここでステップするよりこう動いた方が・・・、お客さんに正対出来ていいと思うんだけど・・・。」
「じゃあ、ここで私がこう回り込んでサビに入る?」
だから、梨子、曜。話し合わなくてもいいんだよ。
「間に合う?」
「曜姉なら間に合うと思うけど・・・」
「千歌ちゃん、どう思う?」
で、千歌の方を見ると、千歌はシャーペンを持ちながら寝ていた。
「そろそろおしまいね。」
梨子がそう言ったように、もうそろそろやめた方がいいと思う。外は真っ暗になってるからね。
「うん。って、ああ!!!終バス終わってる!!!」
「ええっ!?」
「どうしよ・・・。」
「大丈夫。お母さん呼んであるから。」
俺は、そう言いながら曜の飲みかけのペットボトルを曜に渡した。曜は一口飲むと、数分後にうとうとし始めた。
そう、ペットボトルの中身に睡眠薬を入れたのだ。母なんて呼んでない。俺の運転する車で帰るのだ。え?志満姉とのシーンがない?軽トラが2人乗りって知ってますか?それに十千万のバンは今修理中って聞いたから。アニメとは違うけど、そこら辺は仕方ない。
「お邪魔しましたー。」
俺は、バッグを持ち、睡魔に勝てず、寝てしまった曜をお姫様抱っこをして近くの駐車場に向かった。
俺は、片手でキーを操作し、鍵を開けて、助手席に曜を座らせ、シートベルトをしめた。
俺は、直ぐに運転席に移動し、曜を起こさないように、そして、早く帰るように運転をした。
車が口野放水路交差点で停車した時、助手席で気持ちよく寝ている曜が寝言を言い出した。
「むにゃむにゃ・・・。千歌ちゃぁん・・・。好きだよぉ・・・。」
「曜は本当に千歌が好きなんだな。」
「ふふふー・・・。百香ちゃんも好きだよぉ・・・。」
俺は、目線を曜に向けると、曜は口から涎を少しだけ垂らしながら答えた。
「!!!」
俺は、顔が赤くなるのを感じながらも、心の中では冷静に考えていた。
ー曜は俺の事も好きなんだー
曜に好きと言われるのは嬉しかったのだが、その事とは裏腹に心の中は曇り空のように複雑な気分だった。
〇次回更新〇
果南とシーラカンスがつき合って3ヶ月後のある日、果南は道路で躓いた。そこに居眠り運転の一台のトラックが・・・。
轢かれそうになった果南はシーラカンスに助けられたのだが・・・
駿河湾出て会った果南とシーラカンスは互いに惹かれ合う、種族を越えた恋愛物語の衝撃な結末は・・・!?
次回、シーラカンスVSい〇ゞのトラック
※予告と異なる場合があります。
次回更新予定日は3月21日0時0分です。
時間的に余裕が出てきたので1話だけ番外編ストーリーを書きたいと思います
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渡辺百香と前世の娘
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スクスタ時空─スクフェス!─
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百香とルビィの入れ替わり!
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スクスタ時空─虹学・Aqours対決!─
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ロリ辺百香