海上自衛官が渡辺曜の妹になりました   作:しがみの

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第15話 打ち上げ!!!

ファーストライブが終わった次の日の日曜日。俺、曜、千歌、梨子の4人はファーストライブの成功を祝うのかなんなのか知らないが、千歌の部屋で打ち上げをする事となったのだ。ちなみに俺は今、咳は出るわ、鼻水は出るわ、寒いわ、そして、薬を飲んだせいで眠いわですこぶる体調が悪い。

 

風邪をひいた理由はアレしかない。発電機を雨の中運び出して、そして、服が濡れたまま沢木さんを沼津駅に送ったことで体温が下がり、風邪の菌を体内に入れてしまったからだろう。

 

多分熱も出てるけど、明日になればどうにかなるだろうと考えて参加する事にした。

 

で、今は曜と一緒にバスに揺られてる。実は曜に「風邪ひいてるなら別の日にしよう」と提案されたのだが、どうにか押し切って今日行う事になった。その代わりに曜から身体に異変を感じたら直ぐに曜に言うように、そして、今日一日中マスクを着用するようにと条件を提示されたが・・・。

 

俺達を乗せたバスは内浦湾沿いの県道を進んでいき、停車ブザーが押された三津バス停にゆっくりと停車した。

 

運転士に定期を見せてバスを降り、少し歩くとそこには千歌の家である〝十千万〟がある。なお、しいたけはリードで完全に繋がれている。梨子対策だろう。

 

「「お邪魔します・・・。」」

 

2人でこっそり入ると、どうやら志満は外出中、美渡は仕事中で2人共居ないらしい。

 

「よーちゃーん!!!もかちゃーん!!!」

 

玄関を開けた音が2階にも聞こえたのか、千歌がドタドタと足音を響かせながら玄関に来た。

 

「いらっしゃーい!!!梨子ちゃんはもう来てるよー!!!」

 

正直言って、千歌の高音大音量の声は風邪の頭には悪い。千歌の叫ぶような大声で頭がズキズキする。

 

「あれー?百香ちゃん、風邪?」

 

俺がマスクをしているのに気づいたのか、千歌は心配そうに声をかけてきた。

 

「大丈夫だよ。」

 

俺は、とにかく曜と千歌を心配させないように返事を返し、お菓子を持ちに台所に行った千歌を横目で見ながら2人で2階に上がった。

 

 

「こんにちはー。」

「ヨーソロー!!!」

 

「こんにちは。あら、百香ちゃん、風邪?ダメよ。ちゃんと体調管理はしないと。」

 

千歌の部屋に入ると梨子が既に女の子座りをしていて、挨拶と一緒に俺に体調管理をしっかりしないとと、説教までしてきた。しょうがないじゃん。雨に濡れた後にシャワー浴びる時間無かったんだから。

 

荷物を隅においてある梨子のバッグの横に置いてから、俺は座布団に正座し、曜は千歌のベッドに座って、千歌が来るのを待った。

 

5分くらい経った後、千歌がお菓子とジュース類が入ったビニール袋を持って入ってきた。

 

「はーい!!!お菓子だよー!!!」

 

千歌は直ぐにコンソメ味のポテチとトンガリ〇ーンを開封し、〇っちゃんやバ〇ヤースの飲み物類(オレンジと書かれているところは消されて〝みかん〟って書いてある)が小さなテーブルの上に置かれ、みんな飲みたい飲み物をコップに注ぎ始めた。と言ってもオレンジ系しか無いのだが・・・。

 

千歌は、みんながオレンジみかんジュース(?)をコップに注ぎ終わったのを確認すると、コップを持って立ち上がった。

 

「えー、皆さんのおかげで無事、ライブが成功いたしましたー。」

 

千歌のスピーチが始まったのだが、これが長い長い。話を纏められなくて「えー」とか「そのー」とか言っていて何か話題がループして一向に終わる気配がしない。

 

スピーチが始まって10分経過すると終わって欲しいというムードが部屋中に漂ってくる。でも、千歌は気づいていない。俺も正直言って、限界だ。正座を最近して無かったから足が痺れてきた。正座を胡座とかにしてもいいと思う連中も居るだろう。でも、今の俺はミディアムスカートなのだ!!!スカートで胡座をかくと?当然中は見える。流石に自ら見せには行きたくない。だからと言って見られるのはいいと言ってるわけではない。勘違いしないでよね!!!(誰得なツンデレ)さらに、風邪薬の副作用で眠くなってきている。現在進行形で。

 

「千歌ちゃん、早く始めよう!!!」

 

曜が俺の事に気づいてくれたのか、千歌に耳打ちしてくれている。

 

「あ、うん。じゃあ、かんぱーい!!!」

 

「「「乾杯!!!」」」

 

俺を含めた3人の声が部屋中に響くと同時に打ち上げが始まった。主な話題はライブの時の話や、μ'sについての話、ダイヤの弱みとかは知らないかとかについてのほとんどどうでもいい話だった。別に返しても問題ない話題は返答したが、それ以外の答えちゃ不味いことは適当に相槌を打ってどうにかした。でも・・・

 

「そうそう!!!ヨーソローナンバーの車を見つけたんだ!!!」

 

「!!!」

 

この話題になった時、俺は激しく咳き込んでしまった。恐らく、驚いてしまったせいで俺の飲んだジュースが体内の変な場所に入ってしまったと考えられる。〝ヨーソローナンバー〟ってどう考えても俺の車だと思う。俺の車のナンバーは〝沼津33 た 40-460〟なんだ。海自時代はよく上司や部下、同僚から〝ヨーソローGTR〟、曜ちゃん好きからは〝曜ちゃんGTR〟と呼ばれた。後部座席に特大サイズのテラジャンボ寝そべり曜ちゃんのぬいぐるみがあるからこう呼ばれたと言われたと言っても過言ではない(ちなみに通常サイズの寝そべりぬいぐるみはちゃんとAqours9人分ある。)

 

曜が大丈夫?と言いながら背中をさすってくれてるが、そんな事はどうでもいい。曜の話題に出てきている車が何なのか知りたい。

 

運良く、曜のスマホに画像が出されていたので、落ち着いてから写真を見てみた。

その写真に写ってる車は・・・

 

 

 

 

 

 

 

どう見ても俺の車だった・・・。しかも、家の前の月極駐車場と浦の星女学院の駐車場に止まってる2枚の写真だった。運良く乗り込むところや、後部座席の曜ちゃんの寝そべりぬいぐるみは目撃されてなかったのが幸いだっと感じたのだが、そのとき既に熱が高くなっていたのか、抵抗する暇もなく、ゆっくりと瞼を閉じて曜の膝に身体が頭から自然と落ちていった。俺の頭に〝ぽすっ〟という音と同時に柔らかい感触が伝わったと同時に意識は途切れた。

 

しゅかしゅーと曜ちゃんファンのみんな、膝、ごめんなさい・・・。と、千歌達3人などのこの世界の人には訳の分からない言葉を残しながら・・・。

 

 

 

 

 

その後、俺の熱が高いとわかった瞬間、曜と梨子の進言(という名の脅迫)で打ち上げは急遽中止になり、一番早いバス便で曜によって強制的に帰宅させられた。さらにそれだけじゃなく、帰ったあとに曜に怒られたし、風邪も悪化してた(と気づいた)し、熱も上がっていた(測っていなかったけど)。携帯には千歌の〝大丈夫?〟というメッセージもあったが、梨子からは〝後でお話があります〟というメッセージが届いていて頭を抱えたくなったのは言うまでもない。

 

で、次の日の学校は曜と梨子の〝次の日学校行ったらどうなるかわかってるよね?〟という言葉とチャットのダブル忠告があったため、当然休んだ。行ったら多分説教という名の地獄が待っているからね。というか、梨子にきつく言われるなんてな・・・。もしかして、俺、梨子に好かれてるのか・・・?

俺は、熱でよく回らない頭をフル回転しながら考えたが、結局分からなかった。俺もいつか本当の事を言うかどうかだけ考えたが、やっぱり睡魔が襲ってきてまた眠ってしまった・・・。




〇次回予告〇
次回は曜のBirthdayStory!!!

次回、Happy Birthday曜
次回更新予定日は4月17日0時0分です。

時間的に余裕が出てきたので1話だけ番外編ストーリーを書きたいと思います

  • 渡辺百香と前世の娘
  • スクスタ時空─スクフェス!─
  • 百香とルビィの入れ替わり!
  • スクスタ時空─虹学・Aqours対決!─
  • ロリ辺百香
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