海上自衛官が渡辺曜の妹になりました   作:しがみの

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第23話 りーんかんがっこーぜんじつー

善子がAqoursに加入してから5日経った木曜日。

 

今日は明日から始まる林間学校の準備の買い出しを生徒だけで行う為、午前中で1年生の授業は終了する。そのためか、今日の部活は1年生だけオフだ。2年生3人だけで部活なんて大丈夫なのだろうか・・・。特に千歌。あいつは馬鹿で頭の中は空っぽだから何しでかすか分からない・・・。まあ、曜と梨子の2人が居るから大丈夫・・・、なのか・・・?前世で入手したドラマCDの千歌がヤバかったからなんかちょっと心配になってきた。・・・今は気にしないでおこう。多分大丈夫。ドラマCDの世界線じゃないから・・・。

 

で、話を戻すが、買い出しと言うのは、明日の夕食を作る飯盒炊爨の食材を各班で買うという事なのだ。夕食のメニューはとくに決められてない。つまり、何を作っても自由。まさにフリーダム。

 

だから、今、俺達は伊豆三津シーパラダイスから出てるバスで移動した先にある伊豆長岡駅前から少し歩いた所にあるマッ〇スバリューに居る。え?何で沼津市中心部のスーパーじゃないのかって?それは、事前に4人の班分けされた時、4人中2人の家が駿豆線沿線で、沼津市街地よりも伊豆長岡の方が4人中3人の帰宅が楽だからという事だ。4人中で俺だけ沼津市内に住んでるし、距離もそこそこもあるから帰宅に物凄く時間がかかるんだけどね。伊豆三津シーパラダイスか伊豆長岡に車持ってくればよかったかな・・・。

 

ついでに、班長は(何故か)俺で、メンバーは、ルビィと、同じクラス(そもそも1クラスしかない)の原田(はらだ) 美希(みき)さんと、坂井(さかい) 由衣(ゆい)さんだ。どうでもいい情報(?)だけど、花丸と善子は俺たちと別の班だけど、2人は同じ班に所属している。ちなみに、花丸と善子が同じ班なのは、前に班決めの時、花丸が自ら一緒の班になると言ったからなのだ。

閑話休題。

 

・・・。で、今、俺とルビィはお菓子売り場に居る。なんか、俺達妹2人組は料理が出来なそう(完璧先入観で決定)という理由と、原田さんの両親が料亭をしているという事で、原田さんと坂井さんが夕食の調理の殆どを担当することになり、食材決めをする事になっていた。ちなみに俺たち2人はテントの中で食べるお菓子類を決めることにしていた。

 

ついでに、メニューはキャンプでは王道中の王道であるカレーだ。班全員の賛成ですぐにカレーに決まった。他の班では、ラーメンや雑炊とか、キャンプでそれ作るのか!?と思わせるメニューを決めてるところがあった。っていうか、作るだけまし。夕食をのっぽパンにしていた班だってあった。百歩譲ってラーメンや雑炊は良いとしよう。のっぽパンは無いだろ。米は使ってないし(ラーメンもだけど)、既製品だし・・・。突っ込みきれないほど色々問題がある。

 

 

 

・・・飯盒炊爨ってなんだよ(哲学)。

 

ついでに、のっぽパンを夕食にしたのは某大手うどんチェーンと全く同じ名前の子がいる班だ。どうでもいい事だが、そのチェーンで沼津市から一番近い店舗は隣の富士市だけどな。

 

「誰が大手うどんチェーンずら?」

 

!?いつの間に後ろに!?

 

「はなまるうどん!?殺されたんじゃ!?」

 

「残念だったね。トリックずら。てか、次その名前で呼んだら・・・、曜さんにあの事故紹介の事を「もう呼びません花丸様!!!」よろしい。」

 

よく知ってるなこのネタ。ネタを知らないルビィは首を傾げてるが・・・。っていうか、こいつナチュラルに心読んだし、脅迫まがいのことしてきたぞ。

 

「寺生まれだからずら♪」

 

寺生まれ関係ねーだろ!!!寺生まれの子全員に謝れ!!!

 

「っていうか、何で花丸がここに居んだよ!!!」

 

「のっぽパンはダメって先生に言われたから善子ちゃん達と別の食材を買いに来たずら。」

 

あ、本当だ。花丸の数メートル後ろに同じ班の善子がいる・・・、って花丸。のっぽパン食べられないだけでそんな悲しそうな顔するな。先生が悪者扱いされるぞ?

 

「ちなみに何を作るんだ?」

 

「ぼた餅ずら。」

 

「へー。頑張ってねー。いっ!?」

 

俺は、なんかもう、突っ込むのもめんどくさくなったので、適当に返してたらルビィに足を踏まれた。ルビィの脚力でも充分痛い。そうか、相手にして欲しいんだ。

 

「じゃあ、マルはまだ買い物があるから。」

 

「おう。」

 

俺の前から花丸が離れていき、俺が花丸に買い物続けるぞと言うと、ルビィは満面の笑みでうん!!!と答えた。でも、ルビィ。何で俺に抱き着いているんだ。いい加減離してくれないかな・・・。そろそろルビィファンに殺されそうだから。全国12.5人のルビィファンの皆さんごめんなさい。←反省する気なし

 

 

 

 

 

 

 

「カントリーマ〇ムはどうっすか?」

 

「入れようよ。」

 

「ペ〇ちゃんの棒付き飴は?」

 

「うりゅっ!!!」

 

「それは肯定と捉えていいの?」

 

「うりゅ。」

 

ルビィが俺の横に並んで立ち始めた時からこんな風にルビィと話をしながらばらくお菓子を籠に突っ込むと、何故か鮮魚コーナーにいる調理班の2人のところに向かい、2人から購入の許可を貰ってからレジに向かった。え?何で俺が班長なのに調理班の2人に許可をもらったのかって?だって、お菓子とかでも好き嫌いとかあるからね。確認だよ。確認。

 

そして、俺たち2人と調理班2人は別々にレジを通り、出入口に向かった。原田さんと坂井さんの持つ2つのレジ袋は膨れている。一体何を買ったんだ・・・。

 

そして、その後、俺達は、マックス〇リュー前で解散となった。

 

「じゃーねー。」

「また明日ー。」

 

俺とルビィはそう言いながら伊豆長岡駅方面に消えて行く2人に手を振る。

 

2人の姿が完全に消えたのを確認した後に俺達は沼津方面と内浦方面のバスが出る〇ックスバリュー前のバス停へと向かった。そして、俺達はバス停でまた・・・

 

「「「「あ・・・」」」」

 

花丸と善子に出会った。

 

「や、やあ花丸さん。また出会いましたね。」

 

「そ、そうずらね。」

 

「「あはは・・・。」」

 

2人で笑い合う。・・・。何これ。艦これ・・・じゃなかった。ラブライブ!サンシャイン!!の世界かここ。

 

「何で笑いあってんのよ。」

 

善子に突っ込まれた。ルビィも善子の言ったことと同じ事を思っているのか、首を縦に降ってるし。

 

「まあいいわ。で、百香達の班は何作るの?」

 

「カレーだけど。」

 

「普通!!!」

 

いや、普通で何が悪いんだよ。普通が1番良いだろ?シンプルイズベスト。

 

「普通で何が悪いの?善子ちゃん。」

 

ルビィが善子に聞く。普通の解答だね。これは。

 

「善子じゃなくてヨハネっ!!!」

 

ぴょん。って、皆やらないんだ。俺だけバス停でジャンプするなんて異様な光景じゃないか。しかも、「コイツこんな所で何やってるんだ」と言わんばかりの目で俺を見ている。ルビィや花丸ならまだわかるのだが、善子まで同じ目で見てくるのはちょっと許せないかな。だって俺にこんなことさせたのは善子だもん。善子。

 

「だって、普通なんてこの堕天使である私にふさわしいわけないでしょ?まあ、私はタバスコてか鷹の爪が入ってるのがよかったけど・・・。」

 

辛い物はやめてさしあげろ。(班の他のみんなは)絶対完食できないから。

 

その後、俺と善子はやってきた沼津駅行きの伊豆箱根バスに乗りこみ、ルビィと花丸の2人とは別れることになった。ルビィと花丸は10分後に来る伊豆三津シーパラダイス行きのバス(経由地が別な為、一緒に帰れない)で帰宅するのだ。俺と善子はバスの窓から見える花丸とルビィに手を見えなくなるまで振っていた。

 

だが、俺を含み皆が楽しみにしている次の日の林間学校の夕食時に、俺の班だけ、色々な意味で恐ろしい悲劇が起こることをまだ知らなかった・・・。

 




次回更新予定日は2018年8月8日0時0分です。

アンケートをとりたいと思います。現在、オリ主をライブに出そうかどうか迷っております。(想いよ一つになれのライブを除く)
期限は9月26日です。
なお、アンケートは()()()()で行いますので、返答は()()()()の方でお願いします。

活動報告↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=190908&uid=133483

時間的に余裕が出てきたので1話だけ番外編ストーリーを書きたいと思います

  • 渡辺百香と前世の娘
  • スクスタ時空─スクフェス!─
  • 百香とルビィの入れ替わり!
  • スクスタ時空─虹学・Aqours対決!─
  • ロリ辺百香

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