海上自衛官が渡辺曜の妹になりました   作:しがみの

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今、11章までの大まかな内容を考え終わったところですが、シリアス章が2〜3つくらいになりそうです。それに誰かモブが死ぬかもです。まだ決まってないですけどね。


第25話 りーんかんがっこーいちにちめーこうへーん

「アァァ!!!」

「渡辺さん!!!」

 

東屋の周辺に原田さんと坂井さんの悲鳴が響き渡った。そう、カレーを一口食べた俺がベンチに倒れたのだ。

 

「百香ちゃん!!!」

 

ルビィが俺に近寄ってきて心配そうに顔を覗き込んでくる。

 

「大丈夫?」

 

「か・・・、か、か・・・」

 

だが、俺は毒物カレーの凄まじい威力のせいで、途切れ途切れにしか言葉が言えなくなってしまっている。

 

「蚊?」

 

「み・・・、みず・・・」

 

「ミミズ?」

 

だからルビィに勘違いされている。

 

「蚊とミミズ?」

 

「そんなの入ってるわけないでしょ?」

 

原田さんと坂井さんは、自分達が原因を作った事も知らずに呑気なことを言ってる。

 

「大丈夫?百香ちゃん。」

 

俺は、言葉を発する気力すらなかったので、震える指で黒と紫色、赤色が混じった様な色をしたカレーを指さした。

 

「百香ちゃんが我慢出来ないほどカレーが辛かったの?」

 

「普通だと思うよ。ねえ、由衣。」

 

ルビィがカレーを見ながらそんな一言を言うと、原田さんがそう言いながら坂井さんの方向を向いた。

 

「え?ああ、うん!!!心配なら黒澤さんも食べてみなよ。」

 

坂井さんは、「あ、コレやべ」といった雰囲気でそう言った。さらに坂井さんはルビィにまで食えと促した。犠牲者2人目誕生。さよならルビィ。君の事は一生忘れない。

 

「い、いただきます・・・。」

 

そして・・・ルビィは、震える手でカレーを一口頬張った・・・そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「ピギァァァァ・・・」

 

「アァァ!!!」

「黒澤さん!!!」

 

俺のようにベンチに倒れたのだった。

 

 

 

ある程度回復した俺は、俺達を倒れさせたカレーが入っている鍋を見た瞬間・・・

 

「なんじゃこりゃぁー!!!おめーら、なんちゅーもんおえぇ・・・。」

 

叫ぶようにして原田さんと坂井さんに訴えかけた。まあ、途中で気持ち悪くなって全部言えなかったが。でも、誰でも黒と紫色、赤色の3色が混じった様な色をしたカレーを見たら叫び出すと思う。

 

 

 

原田さんは、「味見すればよかったね」と呑気に言っているから、恐らく、メシマズ自覚はなし。坂井さんは「そんな勇気は無かった・・・」と、申し訳なさそうに言っていたから、多分、メシマズ自覚はあるのだろう。自覚がないのは、かなり厄介だ。無意識で生物兵器らしきもの作り出すようなものだからな。

 

「カレーって普通甘ー(あめえ)か、辛れ(かれえ)ーかだろ!?あれクセーんだよ!!!」

 

俺は、とにかく2人に向かって叫んだ。クサいってもう味じゃないけど、味を言えないほど酷い料理なのだ。

 

ルビィは、水をちょびちょび飲みながら新食感だった・・・と、語っていた。マジモンの植物兵器だなこれ。

 

「ジャリジャリしてる上にドロドロしてて、ブヨブヨんとこもあって、なんて言うか、気持ち悪りーんだよ!!!」

 

「なんか、上手く混ざらなくて・・・。

でも、愛情は入れたんだよ?」

 

俺は、言い訳をしてくる原田さんにこう言いたい。

愛情って何ぶち込んだんだよ!!!っとな。

 

 

坂井さんの話によると、どうやら、こうなったのは、食材が原因らしい。時刻は昨日に遡り、伊豆長岡駅前のマック〇バリュー。

 

 

事の発端は、料理ができない自覚がある坂井さんのある一言が原因だった。その一言は・・・

 

「カレーに片栗粉って使うよね。」

 

だった。俺が食べたカレーがドロドロした原因だ。

 

「そ、それは使うんじゃない?」

 

「使わないととろみつかないよね。」

 

しかも、原田さんは止めない。ルー使えよ。

 

「じゃあ、片栗粉と小麦粉もいるかな・・・。」

 

そして、坂井さんはブヨブヨの原因である片栗粉と小麦粉を買おうとする。確かに、ルーを作るなら必要だが、初心者で出来るわけがない。

 

「薄力粉と強力粉・・・。どっちがいいかな・・・。」

 

「強いほうがいいよ。なんとなくだけど。あとは・・・。」

 

坂井さんの問に対し、原田さんの答えは意味不明。薄力粉と強力粉の違いくらい分かっておこうよ。料亭の子なんだから。

 

「唐辛子・・・。辛くないとカレーじゃないよね。」

 

 

 

「キムチも辛いよ。あと、胡椒?」

 

「胡椒は白と黒があるよ。」

 

「さっすが料亭の娘!!!」

 

そして、ジャリジャリの原因の胡椒が投入された瞬間である。さすが料亭の娘?さすがにこのまま料亭の女将になったら死者出して営業停止処分になるぞ。

 

「あと、隠し味もいるよね。」

 

「そういや、テレビで言ってたなー。確か、コーヒー入れるとか。でも、コーヒー苦いから、コーヒー牛乳でいいよね!!!」

 

そして、坂井さんの一言でコーヒー牛乳が追加されたらしい。少量なら陸自のカレーに入ってるって同期から聞いたけど、まさか1リットルまるまる入れたんじゃないだろうな?

 

「魚介も混ぜる?良い出汁でるよ。」

 

ナマコ・・・。ナマコ!?ナマコなんて入れたのか!?カレーにか!?

 

「出汁いいものなんでも買ってこー!!!」

 

という、坂井さんの一言で出汁いいものなんでも買ってきたという事だ。しかも、2人がメシマズだったせいで闇鍋以上のヤバいのになってやがる。

 

「ごめんなさい。」

「すみませんでした・・・。」

 

「どーすんだ俺らの班。夕飯(ゆうめし)抜きだぞ?食えるんならともかく・・・、こんな物体X食えねーだろ絶対・・・。」

 

一応、原田さんと坂井さんは、被害者の俺達に謝ったのだが、実際、夕飯抜きは辛い。ほかの班に余りとか無いかとか聞いた方がいいし、これの処理についても考えなくちゃいけない。そう思った時、俺の肩が後ろから叩かれた。

 

「そのカレー、美味しそうずら。」

 

「花丸!?」

「花丸ちゃん!?」

 

背後に立っていたのは花丸。目と鼻が腐ってるのか知らないが、俺達の班のカレーが美味しそうと言ってる。

 

「余ってるの?」

 

「うん(食べられるか知らないけど)・・・。」

「良かったら食べる?(死ぬかもしれないけど)」

 

コイツら花丸に食べさせんなよ。

 

 

で、原田さんがライスとカレーを皿に盛って、花丸に差し出した。処刑現場かよここは。また犠牲者が出てしまうのかと俺とルビィは感じた。・・・感じたのだが、

 

「んー♡新食感ずらー♡」

 

花丸はこんな物体Xを倒れずに皿一杯分を食べきった。

 

この時、俺達が思ったことは〝花丸の胃袋強すぎだろ〟だった。

そして、俺達はどうにか周りの班と交渉して、お菓子と交換する条件でどうにか夕食にはありつけた。お菓子を大量に買っといて良かった。そして、1時間くらいで夕食の片付けをし、1時間くらい、テントの中で休憩する。そして、その休憩時間の後は・・・、問題の入浴タイムである。体育

の授業前後の着替えはどうにか慣れたのだが、今回は下着姿ではない。みんな一糸まとわぬ姿になり、俺もその集団の中に入るのだ。

普通の男子だとしたらそこは桃源郷のように感じるだろう。だが、もし変な事を起こして元男だとバレてしまったら恐ろしい事になるだろう。今のうちに変な事を起こさないように心の準備をしておこう。素数でも数えていればいいか。ん?ルビィがルビィ自身のバッグの中を漁ってる。まさか・・・

 

「百香ちゃん。お風呂行こ。」

 

「あ、ああ。」

 

ああ、遂に来てしまった。しかもまだ心の準備が出来てないのに。ああ、入りたくない。でも入らないとみんなに怪しまれるから入るしかない。俺は、浴場のある建物まで続く道を歩いている時に覚悟を決めたのだった。脱衣場には既に5、6人の女子生徒達がいて、その中に花丸と善子の姿もあった。

 

・・・とりあえず無心になろう。

 

俺はとりあえずジャージや下着類を脱ぎ、一糸まとわぬ姿にならぬように素早くタオルを巻いた。

 

なるべく周りを見ないように、なおかつ不審がられないように浴場に歩いていく。

 

浴場は、白タイルで覆われており、いかにも浴場と言うのに相応しすぎる場所だった。

 

入浴のマナーというか、ルールなのか知らないのだが、浴槽に入る前に体を洗わなければならない。俺は、そこら辺に積み上げてあったプラスチック製の椅子と桶を持ち、シャワーの前に置き、それに座った。頭と自前のそこそこ長い髪の毛を洗い始めると、横に誰か来たような気配を感じた。

 

「横いい?」

 

どうやら、声からして横に立っているのはルビィらしい。口を開けると、シャンプーが口の中に入ってくるため、俺は無言でこくりと頷いた。

 

髪の毛を洗い終わり、体を洗うために髪の毛わアップヘアーに纏める。え?髪を下ろしたまんまにしないかって?下ろしたままにすると背中に髪がへばりついてなんか嫌な気持ちになるんだ。

 

俺は、体を洗っている最中、ふと横を見てしまった。

 

「うゅ?どうしたの?」

 

横には、首を傾げてくる赤髪の少女、ルビィがいた。いや、ルビィと言っていいのだろうか。髪の毛を洗っている為、今のルビィは髪を解いてる。だから、いつもの様な子供っぽさがないように見える。言動は除くが。

 

「いや、何でもないよ。」

 

俺は、そう言いながら体洗いを再開した。そういえば、どこの媒体か公式か知らんが、ルビィは昔、ダイヤと同じく髪を伸ばしてたらしいと書いてあったような気がした。

 

 

 

 

「あああー・・・。」と言いながら湯船に浸かると、既に浸かっている花丸が「オッサンみたいずら。」と言っていた。え?オッサンみたい?中身オッサンだけど?

しかし、花丸の胸でけぇな。善子はそこそこでルビィは・・・。・・・俺と花丸の胸を凝視してるからルビィについて考えるのはやめとこう。

・・・あ、Aqoursファンの中でもこの空間に居れるのは俺だけなんだ。やったぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、百香って花丸くらいでかいわよね。」

 

「え?」

 

着替えている時、ふと善子がそう言ってきた。お前は一体何を言っているんだ。

 

「確かにそうだよね。」

 

「ちょっと2人共?何言ってるかわかんねぇんだけど。」

 

ルビィが善子に共感していた。不穏な空気が流れ始めた。もしかして・・・、これって・・・。

 

「百香、揉ませて。」

 

やっぱり。早くコイツらなんとかしないと・・・。

 

「うん。揉ませてよ、百香ちゃん。女子力皆無なのにこんなにでかくなるなんて、羨ましいよね。」

 

「ちょっと、おい!!!やめろってやめっ!!!」

 

そして俺は脱衣場で女子高特有のノリになった2人に胸を揉まれ、変な声を出してしまったのだった。その後は特に変なこともなく何もなく恋愛話などの女子トークを適当に聞いた後就寝したのだった。




次回更新予定日は8月29日0時0分です。

アンケートをとりたいと思います。現在、オリ主をライブに出そうかどうか迷っております。(想いよ一つになれのライブを除く)
期限は9月26日です。
なお、アンケートは()()()()で行いますので、返答は()()()()の方でお願いします。

活動報告↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=190908&uid=133483

時間的に余裕が出てきたので1話だけ番外編ストーリーを書きたいと思います

  • 渡辺百香と前世の娘
  • スクスタ時空─スクフェス!─
  • 百香とルビィの入れ替わり!
  • スクスタ時空─虹学・Aqours対決!─
  • ロリ辺百香
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