合宿1日目が終わり、Aqours一同と就寝した俺は、ある夢らしきものを見ている。
今、俺は浦女の冬服の制服に身を包み、何も無い真っ白の空間に立っている。
もう一度、辺りを見回しても何も無い。
夢らしきものが覚めるまでこの何も無い白い空間にただ立ち尽くしているようなのかと思った瞬間
「こんばんは。はじめまして、だね。ここは夢と現実、精神と物質の狭間にある
と、今の
「お前は・・・」
「我は汝、汝は我。我、汝を我に宿し者」
「・・・どういう事だ?」
俺が問いかけると、俺と同じ姿の女性は少しニヤリと笑うと、言った。
「今はまだ話せない。そのうち貴女に話すよ。じゃあ」
女性がそう言うと、辺りはすぐに真っ黒に包まれた──
2016年6月4日土曜日午前11時。駿豆線伊豆長岡駅に1人の女性、東海道線沼津駅に1人の男性がほぼ同時刻に降り立った。2人の出発地こそ別だが、目指している目的地は同じであった。2人共キャリーケースを持ち、別々のバスで目的地に向かっていたのだった。
いや、内浦に向かう人物はもう1人居た──
「あー・・・、歌詞浮かばないー」
そう言いながら千歌は自室のテーブルに突っ伏し、それを見ていた曜が苦笑いをしながらノートに衣装案を纏めていて、そして、千歌の横に座っている梨子が「早く」と、千歌を急かしていた。え?ルビィと花丸と善子はって?それは俺がビシバシ鍛えてる。ルビィ、花丸は元々体力がないし、善子はヒッキーだったから体力が無いから参加させた。
とりあえず体力作りのために内浦の船着場から十千万まで合図でダッシュしてそこから歩いて戻ってくるインターバルをやろう。ただ、俺は合図をするだけ。善子からは文句を言われたから〝じゃあ私と同じ体力あるんだろうな?じゃあ軽く5km行こう〟と俺は言ったところ、善子は黙った。当たり前だ。今日の朝、曜と内浦の海岸沿いを10km一緒に走り、しかも曜の方が先にへばってしまい、最後は俺の独走状態になっていたからだ。
そんな俺と同じペースで走ったらどうなるかもう言わなくても分かるだろう。え?下着はどうしたかって?曜の3日目の下着を使ってるよ。もともと俺のいる渡辺家は下着や服を共有することが多い。下着は母さんと曜と俺の3人で、服は母と曜が共有して着ている。俺の身長サイズの服だと曜が着た場合、ブカブカになるし、曜の服を俺が着たらピチピチというか、着れない。絶対。
・・・閑話休題。
「よーい、ドン!!!」
で、俺達4人は千歌の自室から船着場に移動し、俺の合図で走り始めていた。現在時刻は11時15分。30分から45分くらいになったら5分休憩入れてまた15分くらい走らせて昼食休憩を入れようと計画した。ふと、船着場の先を見てみたところ、スーツケースを横に置いた女性が座わりながら海を眺めていた。見た目的に女子高生か女子大生くらいだと思うのだが、もしかしたら転生してきた人で、俺の知っている人なのかもしれない。その証拠にこちらをチラチラと見てきているからだ。
だが、今はAqoursの皆との練習に混じっているため、下手な行動は出来ない・・・。話しかけたくても我慢するしかない。
・・・今はどのくらいか・・・?
・・・ああ、3本目に入ったところか・・・。
・・・もう既に花丸がへばり始めている。へばるの早すぎィ!!!
「もう・・・、ダメずら・・・」
船着場まで戻って来た花丸がそうこぼした。初めの頃よりも体力は上がってきたはきたのだが、3本目でへばるのではまだまだ体力は足りない。だからもう少し走らせよう。
「鬼、悪魔、百香ちゃんずら!!!」
少し息を整えた花丸が俺を見ながらそう言ってきた。
おいおい。俺はあの他作品の緑色の事務員じゃねえよ。少なくとも金や気力を奪うようなことはしない。奪うのはせいぜい体力程度だよ。
おい、上目遣いで俺を見るな。
・・・わかったよ。5分だけ休憩だ。
花丸の上目遣いに負け、休憩をする許可を出すと、その場に花丸は座り込んだ。座ったらさらに疲れるのにな。
「で、花丸。〝鬼、悪魔、〇〇〟なんて言葉誰に教わった。」
「善子ちゃんずら」
「よし善子。今から私と沼津までランニングか50本走り込み、どっちがいいか選ばせてやる」
「何でよ!!!」
花丸の横でいつの間にか休憩していた善子が俺の標的になった。花丸にそんな言葉を教えた善子が悪いんだ。だって俺は・・・
「千川〇ひろが大嫌いだからだ」
「え!?嘘!?」
予想外の答えが帰ってきたからなのだろうか。俺の答えを聞いた善子が驚いた。
「何故だ。ゲームをやり込んでいる善子はこちら側ではないのか!?」
「ジュエル沢山くれるいい人じゃない」
「嘘だ!!!これは罠だ!!!善子が私を陥れるために仕組んだ罠だ!!!デ〇ステやっているのにち〇ろが嫌いじゃないというのはおかしいじゃないか!!!」
「私は無課金勢よ!!!重課金勢にはわからんでしょうね!!!」
こんな感じで俺と善子の喧嘩らしきものがヒートしてきはじめ、船着場の出入口を塞ぐ感じで向かい合い、ち〇ろについての言い合いが始まった。ちなみに俺は今も無金勢だけどな。リアルの曜だけで満足出来るから課金する必要も無い?君は何を言っているのかな?ゲーム=課金。鉄則だよ鉄則。担当?布袋・・・じゃなかった、安部〇々Pだったんだ。あの三十路に近い永遠の17歳。
「お前、もしかしてSSRいっぱいあるだろ!!!20枚とか30枚とか!!!」
「何言ってるのよ!!!SSRなんて出ないし、せいぜいSRよ!!!チケット使ったら落ちるし!!!」
「・・・ごめん善子。ち〇ろ以上とは思わなかったよ・・・」
「はぁ!?どういう意味よそれ!!!」
「2人共やめなよ」
「「ルビィは首を突っ込まないで!!!」」
「ピギッ!?」
ルビィが止めに入ったのだが、言い合いの間の出来事にしか過ぎない事にしかならなかった。そう、ヒートしすぎた俺と善子には通用しなかったのだ。
「どうしよう、花丸ちゃん・・・」
「うーん・・・」
ルビィと花丸は、言い合いになっている俺と善子を止める術が無くなったのか、立ち尽くすだけだった。その時だった。
「すみません、少し通らせていただけませんか?」
紺色のスーツケースを持っている高校生程の男性が言い合いになっている俺と善子に話しかけてきたのだ。当然、言い合いをしていた俺と善子は、互いの顔を少しだけ見つめあってから船着場までの道を空けた。
男性は、善子と俺の顔を交互に見て、首を傾げながら船着場の先に歩き出した。その男性の歩き方を俺がちらりと見た時、既視感があったのだった。
「よし、頃合だ。1時半まで昼休憩にするぞー。先に昼飯食ってこい」
俺が息切れ切れで死にそうになっている1年生3人にそう促すと、1年生3人は十千万に向けて歩き出した。若干1名、「ご飯ずらー」と言って走って行くのがいるのは気にしないでおこう。・・・ってか、さっきまで死にそうだったのにそんな体力どこに残ってたんだ。
俺は、1年生3人の姿が見えなくなった後、船着場の方をちらりと見た。船着場では、男女が何やら話し合って抱き合っている。あの反応を見て推測しただけなのだが、もしかしたらアイツらかもしれない。そう、八名一希と林菜月だ。
俺は、そこまで考えてから船着場の先に向けて歩き出し、船着場の先にいる2人に話しかけたのだった。
「すみません、人を探しているんですが、八名一希さんという方をご存知でしょうか・・・」
その瞬間、男性の方は笑顔で「ああ」と答えたのだが、一瞬で衝撃を受けたような表情となった。
「お前・・・、もしかして慶喜か!?」
八名一希と思われる男性に両肩を掴まれて詰め寄られた。俺は八名の気迫に満ちた表情に押され、俺は「あ、ああ」としか答えられなかったのだが。
「お前、女になったのか!!!」
「嘘!?」
2人の驚く声が内浦中に木霊したのだった。
アンケートを取りたいと思います。当作品に登場する新しいオリジナルキャラクターを決めたいと思います。期限は11月27日です。
なお、アンケートは
↓活動報告
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=196630&uid=133483
次回更新予定日は
11月14日0時0分です
時間的に余裕が出てきたので1話だけ番外編ストーリーを書きたいと思います
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渡辺百香と前世の娘
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スクスタ時空─スクフェス!─
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百香とルビィの入れ替わり!
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スクスタ時空─虹学・Aqours対決!─
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ロリ辺百香