海上自衛官が渡辺曜の妹になりました   作:しがみの

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栞子がスクスタで配信されたので、近未来ハッピーエンドや恋になりたいAquarium、その他ソロ曲を躍らせたりしています。そのため今は栞子がスクスタ内でオモチャになっています。

楽しいですよ。栞子にいろいろ躍らせるの。正直草を生やすのが禁じえないです。

絵里しかり、ダイヤしかり・・・、せつ菜しかり・・・。どうして生徒会長はみんなポンコツなんだろう・・・。ということは・・・、栞子も・・・。

生徒会長はどうせみんなポンコツになる(酷い偏見)


第56話(第3話)

第3話(第56話)

─雨ハ降リダス

 

 

 

 

 

 

「なぜ話した!言え!善子!」

 

百香は善子の胸ぐらをつかみ、大声で怒鳴った。

 

「ちょっと!百香ちゃん、やめなよ!」

 

「うるせえ!今は善子に聞いてるんだ!」

 

曜が百香に胸ぐらをつかむのを止めさせようとするが、百香は聞く耳を持たない。

 

「なんで話したんだ!善子!」

 

「だって、百香、言うなって言ってなかったじゃない!」

 

「何だと!?」

 

善子も百香に負けじと、声を出す。善子のセーラー服を掴む百香の力が強くなる。

 

「あの時〝教えたら、傍観者になってしまう〟としか言ってなかったじゃない!」

 

〝はっ〟と、百香は急に冷静になった。それと同時に、あの時善子に釘を刺し忘れていたことを思い出した。彼女にとっての誤算であった。

 

そして、ここで善子に手を上げてしまっては、それこそ取り返しのつかないことになってしまう。

 

「頭に血が上りすぎてるわよ。少しは冷静になりなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・すまなかった」

 

善子は、自身の胸ぐらを掴んでいる百香の手を右手でゆっくりと離した。百香と善子はおよそ20㎝も身長差があるため、百香に胸ぐらを掴まれていた時、善子は少し宙に浮いていたが、手を離したときに床に着地した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく、部室内は静寂に包まれた。誰もこの状況を進めようとすることが恐怖だったのだ。下手すると、また百香の逆鱗に触れてしまう。ついさっきの善子の時はどうにか百香を冷静にできたが、次はどうなるか分からない。

 

そして、その静寂を壊した人がいた。

 

「百香ちゃん、教えて」

 

「ち、千歌さん!」

 

それは、千歌であった。ダイヤに制止されたが、それも振り切り、百香の下へと移動した。

 

「知ってるんでしょ?Aqoursの、浦女の未来を」

 

千歌の声は子どもに語り掛けるように優しかった。

 

「言える訳がない。怖いんだ。俺は・・・」

 

「怖いって・・・、私たちがそのことを知ってしまうことが・・・?」

 

「言ったことにより、未来が変わって最悪な結果になる。俺は、そうなってしまうことが怖いんだ・・・」

 

さっきまで怒号を飛ばしていた姿とは打って変わり、声は震え、今にも泣きそうになっていた。

 

「もしかして、百香ちゃんが踊ろうとしなかったのも・・・」

 

「そうだよ。未来が変わるのが怖かったんだよ、俺は」

 

「未来・・・」

 

百香の回答を聞いた千歌は、しばらく考えた。また、部室内は沈黙に包まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「百香ちゃん、未来を教えて。私たちが辿る未来を・・・」

 

「「「「!!!」」」」

 

千歌のその言葉で、部室内には衝撃が走った。

 

「え、ちょっと!この状況で聞くの!?」

 

果南が珍しく焦っている。果南もこの状況はマズいと感じたのだ。しかし、千歌は聞くことを止めない。

 

「だって、いつ聞くの?後に聞いたらうやむやにされるかもしれない」

 

「それはそうだけど・・・」

 

「聞くなら今しかない。教えて・・・、百香ちゃん」

 

焦る果南を横目に、千歌は百香に優しく語り掛けた。

 

「私は知りたいの。この後Aqoursのがどうなるのか、浦女がどうなるのか・・・」

 

視線が、百香に集中する。その百香は下を向き、何か考えているような感じであった。

 

しばらくすると、百香に向けられている視線は少しずつ千歌にも向けられるようにもなった。千歌は、しばらく考えている百香を見て、〝言おうか、言わないか迷っているかもしれない〟と思っていた。しかし、その予想は間違っていた。確かに、百香は考え、悩んでいた。しかし、悩んでいる事は、千歌の考えとは、全く別のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───そして、答えが出た。

 

 

 

 

 

「・・・わかった。千歌がその気なら、俺は最後まで抗ってやる」

 

百香は、自身のスクールバックから退部届を出し、折りたたみ机の上に置いた。

 

「「「「!?」」」」

 

部室内に動揺が走った。この流れなら、普通は話すだろうとこの場に居るみんな思っていたからだ。

 

「俺は、話す気はない。Aqoursの未来も、浦女の未来もだ」

 

「何で・・・」

 

「未来を変える権利なんて、ないからだ」

 

そう言い放つと、百香は千歌に深々とお辞儀をした。

 

「千歌姉。およそ16年間、ありがとう。果南も、鞠莉も、ダイヤも、梨子姉も、曜姉も、善子も、ルビィも、花丸も、今までありがとうな。今まで楽しかったよ。いろいろ世話になった」

 

「百香!それってどういうこと!?」

 

百香の言葉で8人があっけに取られていたが、すぐに善子が百香に聞いてきた。普通に考えて、百香の言葉はおかしかった。〝今までありがとう〟ということは、部活を辞める以外に、学校も辞めることだ。1クラスしかなく、なおかつ、少人数の学校での別れの言葉は、そういったことを意味していた。

 

「鞠莉にでも聞いた見たら?理事長ならこの話は知ってるだろうし」

 

百香は軽い口調で話しながら、部室内にある百香自身の私物をスクールバックに詰めていた。

 

「もうここに来る事はないでしょう。さようなら」

 

詰め終わった後にそう言うと、傍観者になっているメンバーを見ながら、百香は、部室を後にした。

 

 

 

 

「鞠莉ちゃん、どういうこと?教えてくれる?」

 

百香が部室を去った後、千歌が鞠莉に尋ねた。鞠莉は、苦虫を嚙み潰したような顔をしながら、話し始めた。

 

「百香には、新静岡高校からの転入の誘いが来ていたの」

 

「転入って、この時期にですか?」

 

「そうよ。私には理由は分からないけど、何らかの力が働いてると思うわ」

 

ダイヤが、首を傾げた。ふつう、転入は引っ越しなどをすることによって、今いる学校に通えなくなった時にすることだ。しかし、向こうから転入のお願いをされることなどあるだろうか。このような怪しいことだったため、理由は聞かされなかった鞠莉は怪しく思っていたのだ。

 

どうしてこうなってしまったのかと、ため息をついた曜は窓の外を見た。さっきまで澄んだ水色で着色されていた空は、灰色に覆われていて、今にも雨が降り出しそうな感じだ。

 

「・・・今日はもう帰らない?練習できる雰囲気ではないでしょ」

 

「それもそうずらね」

 

「仕方ないか」

 

善子の提案で、とりあえず今日は解散することにした。このような暗い状態で練習なんてできるはずがない。それが全員の総意だった。

 

「じゃあ、今日はとりあえず帰って身体を休めておこうか。百香ちゃんの話はまた今度で。じゃあ、解散」

 

Aqoursはとりあえず今日は解散として、今日は帰ることにした。千歌の声の後に、各々が帰る準備を始めた。部室の中は各々が動く音を出す以外は静寂に包まれており、誰も言葉を発していなかった。

 

 

5分ほどで全員帰る準備を終え、全員で部室を出ることになった。誰も話さなくても、毎日全員でバス停まで一緒に帰るというのが勝手に決まっていたので、全員で動くことはほとんど日常になっていた。

 

「あ・・・、鍵・・・」

 

「そっか・・・、いつも百香ちゃんが・・・」

 

帰るときになって、誰もカギを閉めていないことにルビイが気づいた。スクールアイドル部のカギはいつも百香が閉めていたのだ。

 

結局、一応部長である千歌がスクールアイドル部のカギを閉め、職員室のキーボックスにカギを返してきて、帰宅することになった。

 

昇降口ではAqoursメンバー8人が千歌を待っていた。しかし、待っている8人が話すことはなく、千歌の〝お待たせ〟と言う言葉だけであった。

 

その後も発する言葉はなく、全員が沈黙したまま昇降口で上履きから下駄箱の中に入っているローファーに履き替えた。

 

 

 

 

 

「あっ、雨───」

 

昇降口から校舎外に出た時、誰かがふと、そう言った。

 

その言葉を聞いた誰もが空を見上げると、空から水滴が落ちてきた。

 

そう、雨だ。

 

雨は段々と強くなり、暑い夏の沼津は段々と冷えていった。

時間的に余裕が出てきたので1話だけ番外編ストーリーを書きたいと思います

  • 渡辺百香と前世の娘
  • スクスタ時空─スクフェス!─
  • 百香とルビィの入れ替わり!
  • スクスタ時空─虹学・Aqours対決!─
  • ロリ辺百香
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