海上自衛官が渡辺曜の妹になりました   作:しがみの

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かなりの突貫工事で今回の回は執筆しました。なので、けっこうおかしいところがあるかもしれませんが、まあ、そこは・・・、ね?


あ、話は変わりますが、友人と沼津に行った時、私が車を運転したんですが、〝運転が荒い〟と言われてしまいました。茨城出るまで速度制限+20Km/hが常識だと思ってました。運転、丁寧にしないとなぁ・・・


第62話(第9話)

「私、鞠莉ちゃんにあんなこと言っちゃった・・・。どうしよう・・・。私、最低だ・・・」

 

曜の自室では、頭を冷やした曜が自身のベッドの中に潜り込んでいた。部屋の中は電気がつけられておらず、カーテンが閉められた暗い部屋の中に響く音は、曜のすすり泣く声とそれをかき消さんばかりの大きな雨音だけだった。

 

曜の心の中では〝新たな問題を作ってたまるか〟と思っていた。曜の妹の百香が問題を起こしてしまった。部内をかき回し、転校を決断するまでに至った。結局は、千歌と善子、そして百香の旧友のおかげで百香は転校をやめ、問題は終結した。

 

しかし、皮肉にも、新たな問題を作らないためにしたことにより問題を作り出してしまっていた。今、この問題についてを知っているのは曜の中では鞠莉だけだと思っているが、直に全員にばれてしまうのも時間の問題であった。

 

「もう、私、Aqoursに戻れないかも・・・」

 

〝喧嘩したことが千歌にばれてしまうことで幻滅されてしまうかもしれない〟

 

もちろん、千歌がそういった性格でもなく、そういったことも曜に言ったことは全くなかった。

 

曜の中ではそういった意識が勝手に根付いていた。

 

姉であること、そして、妹が姉である曜より早く自立し、百香があまり家族に甘えなくなったことで曜は家族に甘えられない。仲の良い友人さえも、本心を打ち明けて仲が悪化することを恐れてしまっていた。

 

そうしたことで、曜は悩みを話せる人がいなくなってしまっていた。

 

「これからどうすれば・・・」

 

曜は、布団の中でただ泣くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第9話(第62話)

 

雨ハ強クナル──

 

 

 

 

 

 

 

 

同刻

 

沼津港・堤防脇 市道0241号

 

沼津港のメインである通りから駿河湾沿いと狩野川沿いを通り、港大橋の橋台まで通じているこの道は、沼津港から1、2本目の通りが交差するまでは比較的交通量があるが、そこから先は地元住民以外の車はほとんど通過しない。

そんな道に、R33が停車していた。車体には雨が激しく打ち付けており、フロントガラスから外は完全に見えなかった。

 

 

車内には、鞠莉と百香の二人が乗っていたが、二人とも浮かない顔をしていた。

 

「ごめんなさい・・・」

 

「鞠莉は悪くない」

 

百香はハンドルに両腕を乗せてその上に顎を置き、泣きそうな目でシートベルトを握りしめて俯きながら隣の助手席に座っている鞠莉を目線だけで見た。

 

「私のせいだ。私がもっと早くAqoursに・・・」

 

「百香のせいじゃない!私のせいよ!」

 

打ち付ける雨音をかき消さないばかりの声で鞠莉は叫んだ。この原因を作ったのは鞠莉だと言いたいらしい。

 

「私が、曜のことを過去の私と照らし合わせて、曜が拒否してたのに、無理やり聞き出そうとしたから・・・」

 

「本来は、そこで曜が話し出すんだがなぁ・・・」

 

「そうなの・・・?」

 

「恐らく、姉になったことで周りに甘えにくくなったんだろう。それに曜は仲良くなった相手には何も言えなくなるんだ。」

 

百香は、アニメを見た視点からの考えを聞かせた。鞠莉はほとんど黙って聞いていただけだった。

 

「そうなの?そうは見えないけど・・・」

 

「あいつは想像以上に弱い人間だと思うんだ。何か言いだすことで今の良い関係が壊れてしまうことを想像以上に怖がっている」

 

鞠莉は〝なるほど〟と感心しながら聞いていたが、これはアニメを見た側、そして15年も同じ屋根の下で生活してきた百香の想像であった。本当の性格はどうだかわからない。

 

「そして、私の荒い性格に私がいろいろやらかして、それのせいで曜に負担を増やした。それが混じって今回の件になったと思う」

 

「結果として、私が着火剤になっちゃった訳ね・・・」

 

「言い方が悪いが、そうなってしまうな」

 

「いったい、どうすれば・・・」

 

百香と鞠莉は二人して頭を抱えだしてしまった。

 

 

 

そんな暗い雰囲気になったスポーツカーの横を、白の小型車が追い越していった。

 

「──私が聞いても逆効果になるかもしれない」

 

「それもそうね・・・」

 

「千歌あたりがどうにかしてくれれば一番いいと思うが・・・」

 

百香は、曜のことを千歌に任せようとした。もちろん、面倒くさい問題を千歌に放り投げようとしてはいない。

 

〝この中で一番曜の話を聞けるのは千歌しかいない〟

 

百香はそう思っていた。仮に百香に話を聞かせてしまうと、おそらく曜にある姉としてのプライドをズタズタにしてしまう。それだけは防ぎたかった。

 

「とりあえず、千歌に話をつけておく」

 

「チカッチに任せても大丈夫なの?原因はチカッチなのでしょ?」

 

〝確かにその通りだ〟

 

百香はそう感じた。曜がこうなった原因は曜と千歌、そして梨子の関係性から発展したことだったからだ。百香は居ても居なくても結局は同じ結果になっていた。ただ、問題の解決方法が問題になった。

 

気づかぬうちに曜は巨大な爆弾を抱えてしまっていた。 全てとは言わないが、大体がアニメ通りに進んだ結果、それを爆発させてしまったのが本来では話を聞く立場であった鞠莉となってしまった。

 

「だからこそだよ」

 

「?」

 

百香はハンドルに載せていた腕に顎を置くような姿から、伸ばしたシートベルトを戻すようにシートにもたれかかるように身体を戻した。鞠莉はどんなことか気づいていないようだ。

 

「大本の原因が千歌と梨子の関係なんだよ。曜は、千歌と梨子の関係に嫉妬しているんだ」

 

梨子が来たことにより、曜は千歌にいらない子にされたのではないのか。そう勝手に思ってしまっていた。

 

「だから、そのような考えを打ち砕くにゃぁ、千歌の力が必要なんだ。それに・・・」

 

「それに・・・?」

 

百香は腕を組みながら一通り泣いた後の赤い目でこちらを首をかしげて見てくる鞠莉を横目で見た。

 

「千歌なら多分、もう気づいてるかもしれないぞ」

 

「え?」

 

気が抜けたような間抜け顔をしながら視線を百香に向けている鞠莉を横目に百香はブレーキを踏みながら、キーシリンダーに刺さっているキーを回した。

 

エンジン始動と同時に止まっていたカーナビとワイパーが動き出し、それを確認したと同時に百香はクラッチを踏みながらギアをニュートラルからローギアにシフトレバーを動かし、サイドブレーキを下ろした。

 

「シートベルトはそのまま締めておけよ」

 

R33は降り付ける雨の中、内浦に向けて走り出した。

時間的に余裕が出てきたので1話だけ番外編ストーリーを書きたいと思います

  • 渡辺百香と前世の娘
  • スクスタ時空─スクフェス!─
  • 百香とルビィの入れ替わり!
  • スクスタ時空─虹学・Aqours対決!─
  • ロリ辺百香
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