アクエリオンEVOL ~光の系譜~   作:シエロティエラ

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 え~タグを追加しました。
 ウルトラシリーズでも度々言及されてきたマルチバース(多元宇宙論)を利用したゴリ押しが、この先時々横行すると予め報告いたします。
 それにしても、思う様に話を展開させられない。




想いの交錯

 

 

 

 突如現れた男に、アマタたちは警戒心をあらわにした。それもそのはず、男は三人、特にアマタに対し並々ならぬ敵意をぶつけていたのだから。

 

 

「ああクセぇ。本当にテメエからは嫌な匂いがしやがる」

 

「匂いは知らないけど、いやーな空気はビシビシ感じるね。二人とも、すぐにここから離れて」

 

 

 ミコノとゼシカを庇うように立ちながら、アマタは男に対して構える。しかしそう言われて黙っていられるほど、ゼシカもミコノも聞き訳がいいわけではない。仲良くなったばかりの男子が一人残って殿を務めることを、はいそうですかと納得が出来なかった。

 

 

「何を言ってるの!? 私も一緒に!!」

 

「アマタ君を残していくなんて……」

 

「あいつは出来る。正直実力が予想通りなら、俺とどっこいかそれ以上だよ」

 

「そんな……」

 

「俺のエレメント能力だったら、この場所での戦闘はやりやすい。だから……ごめん」

 

 

 アマタはそう言うと二人に対し、手をかざす。戸惑う二人を無視するかのように光が包み込み、一度強く瞬いた後には二人はいなかった。二人がいなくなったことを確認したアマタは徐に男に振り返り、再度構えを取る。

 

 

「さて、これで二人きりだね」

 

「ああ。だがお前を倒して、あのクソ女はオレが貰っていくぜ」

 

「どっちを指しているかは知らないけど……させると思うか?」

 

「ハッ、寝言は寝て言え!!」

 

 

 互いに言葉を交わし、そして勢いよく飛び出す。

 突き出された拳をいなし、繰り出された蹴りを避ける。蹴りを受け流されて崩れた態勢に拳を入れるも、後方に飛び上がってそれを避ける。時には光弾を打ち出し、それを跳ね返し合う。

 そんな応酬を何度も繰り返して、二人はいよいよ組み合ってそのまま動きを止めた。

 

 

「……一応名乗っておこうか。俺はアマタ・ソラ」

 

「……カグラ・デムリだ。さぁ、続きといこうじゃねえか!!」

 

 

 カグラはそう言うと、大きく下がり、右拳を突き出しながらアマタに突進した。アマタも応えるように一度下がり、突進しながら右拳を突き出す。其々の拳は黒と白に輝きぶつかり合ったとき、大きな衝撃が発生した。

 その衝撃は大気を震わせ、地を鳴らし、視界を光で染め上げる。そしてその影響は叩きの場だけでなく、ネオクローン各地で知覚できる程であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──男がいた。

 ──初めは何処にでもいる少年だった。母に愛され、陽気に日々を過ごしていた。

 ──だがあるときそれは変わった。

 ──光に包まれた母親を追いかけたはいいものの、気が付けば独りになっていた。

 ──孤独が孤独と思えない独り身となり、今まで生きてきた。

 ──青年になるまでに、漆黒の巨人に力の使い方を叩き込まれた。これは誰も知らぬこと。

 ──星々を巡った。

 ──時には怪獣と、時には宇宙人と、戦闘に事欠くことはなかった。

 ──その全ては、己に刃を向けたものに対抗するため。

 ──戦いの中で、己についてくる者もいた。

 ──それは種族を問わず、己が方法(コロシアイ)で力を追い求めた者達だった。

 ──しかし青年の『世界』のため、彼ら彼女らに別れを告げた

 ──そして今、目の前の同類(ヒカリ)と拳を交えている。

 

 

 ──男がいた

 ──初めは何処にでもいる少年だった。母に愛され、陽気に日々を過ごしていた。

 ──だがあるときそれは変わった。

 ──光に包まれた母親を追いかけようとも、不思議な力で跳ね返され続けた。

 ──強すぎる力に恐怖するもののそれを良しとした者を弔った。

 ──青年になるまでに、白金の巨人に力の使い方を叩き込まれた。これは誰も知らぬこと。

 ──星々を巡った。

 ──時には怪獣と、時には宇宙人と、戦闘には事欠くことはなかった。

 ──その全ては、己の魂が守ろうとした者たちのため。

 ──戦いの中で、己と共に在ろうとした者もいた。

 ──それは種族を問わず、己が方法(ウタウコト)で戦士を支えてきた者達だった。

 ──しかし青年の『世界』のため、彼ら彼女らに別れを告げた。

 ──そして今、目の前の同類(ヤミ)と拳を交えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 唐突に二人は現実に戻される。夕日が世界を染め上げる中、二人の男は、互いに膝をついたまま肩で息をついていた。

 

 

(今のは……まさかとは思うけど……)

 

(間違いねぇ……アレはこいつの……)

 

((歩んできた道のりッ……!!))

 

「……なんだってんだ。気色の悪い」

 

「……こっちのセリフなんだけど」

 

 

 睨みあうことを辞めず、二人はゆっくりと立ち上がった。

 

 

「このままじゃあ埒が明かねえな。てめぇもまだ奥の手を隠してそうだし」

 

「それはお互い様じゃないのかな?」

 

「けっ、ぬかしやがる。いいぜ、ならもっとテメエを本気にさせてやる!!」

 

 

 カグラはそう叫ぶと身をひるがえし、展望台から飛び降りた。急いでアマタは後を追うが、その先に見たのは、真っ黒の光に包まれたのカグラの姿だった。

 

 

「テメエも同類なら、何をするかわかってんだろ!!」

 

「……まさか、こんな密集地帯でやるつもりか!!」

 

「いやなら、止めてみな!!」

 

 

 更に輝きを強くするカグラに、アマタはエレメント能力を発動したまま突進を仕掛ける。しかし一瞬のこと、カグラが咄嗟に放った拳を避けた際に、アマタは視界からカグラを外してしまった。そしてその一瞬が、明暗を分けてしまった。

 隙を見逃さなかったカグラは全速力で飛び出し、アマタに当て身を喰らわせる。飛ばされたアマタに目もくれず、カグラは走り出し、その場を離れた。そして辿り着いた先、人気のない海岸には、巨大な機械人がそびえ立っていた。それはカグラの専用機、ミスラ・グニスと呼ばれる機体である。

 操縦席に座ったカグラはすぐさま機体を動かそうと操作し始めた。しかし、それを拒むかにように、彼の後ろから腕が伸び、彼の首を締め上げる。

 

 

「グガッ!? こ……れは……!!」

 

『あまり僕の仕事を増やさないでくれ』

 

 

 声と共に、モニターに一人の男が映し出された。一件優男に見え、しかしその視線は冷ややかなものだった。

 

 

「ジン……てめぇ……!!」

 

『少々お遊びが過ぎたよ、カグラ。あとは僕が引き受ける』

 

「待……て!!」

 

 

 カグラは抵抗するも、彼と彼の専用機はゲートより強制退去されてしまった。そして代わりに出てきたのはアブダクター、二体のケルビム兵だった。二体は直ぐさま動き出し、街へと繰り出していった。

 だが男、ジンは知らない。ウルトラマンは寿命と引き換えに、テレポーテーションが使えるということを。

 果たしてネオクローンの町に二体のケルビム兵と、再び黒のウルトラマンが降り立つ。

 

 

 






 はい、ここまでです。
 アマタとカグラの戦闘は、オーブの人間態ガイVSジャグラーを参考にしていただければと思います。
 それとお互いに少しだけ垣間見たモノ、アレに関しては外伝として書くか、原作のスペシャル枠か、外伝作品で過去篇として書くか迷っております。
 さてカグラとアマタが別れを告げた者達、イッタイダレナンダロウナ……。

 ではまた次回。

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