何か更新できそうだったのでしました。
前回初登場のオリトラマンですが、デザインで納得のいくのが出来上がったのでサンプル画を載せます。
本当ならサンプルではなく挿絵を入れたいのですが、画力がないためサンプル止まりです。どなたか絵が上手い方で是非挿絵を描きたいという人は、私にメッセージを送ってください。その人に個人的に私の匿名Gメールをお教えいたします。
この話は活動記録にも載せます。
【挿絵表示】
『……俺はシエロ……光を受け継ぎ、大空を駆ける』
そう言って構えを取ったウルトラマンに対し、拉致した女性を取り返されたアブダクター達が一斉に襲い掛かった。当のウルトラマンは一度空に飛びあがり、いくつかの牽制弾を右手から放った。その光弾は一直線にそれぞれ数体のアブダクター達に飛んでいき、狙い違わず貫通して破壊した。
しかしアブダクター達もやられるだけではない。未確認機はウルトラマンを脅威と判断したのか、斧を構えてウルトラマンに突進していく。対するウルトラマン左手の武具から光を伸ばし、光剣にして構え直す。未確認機は突進の勢いを緩めず、ついに互いに衝突した。
ぶつかった衝撃で轟音が鳴る。その後力に任せて斧を振るう未確認機と、最小限の動きで攻撃を交わしてカウンターを加えていく。未確認機もそのカウンターを目を見張る動きで回避していく。
その様子を眺めていた男性機と女性機の操縦者たちは、ふと我に返った。今残っている全てのアブダクター達は、巨人と未確認機の戦いに意識を向けてる。ならばその間に破壊するのが一番ではないだろうか。
「司令!! 今のうちにアブダクターを一掃します!!」
「行くわよみんな!!」
「やってやろうぜ!!」
ベクター各機に搭乗しているパイロットは意識を切りかえてアブダクターに向かう。不意打ちを受けたアブダクター達は突然のことに対処できず、次々に討伐されていった。司令室にいる男子の司令官ドナールと女子の司令官であるスオミは、その様子を固唾をのんで見守っていた。見守りながらスオミは、現在闘っているウルトラマンについて考えていた。
神話には、数多くのウルトラマンが登場する。授業でゼシカたちに話したものはほんの一部でしかなく、確認されているだけで38人いる。そのどれもが強力であり、理由は分からないがこの星のために戦っていた。今戦っているウルトラマンは過去に確認された三色のウルトラマン、そして最近確認されたカラータイマーの代わりに赤いクリスタルを持つウルトラマンに似ている。
『光を受け継ぐ者』の伝説は有名だが、まさかこのウルトラマンがそうなのだろうか。彼はどこから来て、何のために戦っているのか。ウルトラマンの考えていることがわからず、スオミは黙って戦いを見るしかできなかった。
「良し、残るはあの未確認機だけだ!!」
「二人とも、行くぞ!!」
「男子に後れを取らないわよ!!」
「ええ!!」
アブダクターを掃討したのち、二機のアクエリアは空中へと飛び上がった。だがその途中、大振りの斧の斬撃を受け止めたウルトラマンが、地上へと吹き飛ばされた。先ほどまで蒼く光っていた部分は、警報と共に赤い点滅を繰り返している。心なしか弱っているようにも見える。
「!? 皆さん、急いで未確認機の注意をウルトラマンから外してください!!」
司令室のスオミが声を上げ、男女各機に入電する。彼女が覚えている限り、ウルトラマンは三分しか顕現できない。一度変身者が公になったウルトラマンも、変身した後は三分しか戦えなかったらしい。
「ッ!? わ、わかりました!!」
「了解です!!」
通信を受け取った二機のアクエリアは、急ぎ未確認機の前に立ち、進路を妨害した。しかし大したことないとでもいう様に未確認機は斧を振るい、アクエリオ両機を吹き飛ばす。そしてまたもや、吹き飛ばされた先がまずかった。
攻撃されたアクエリオンは空中で三つに分かれ、それぞれ三機ずつのベクターに戻てしまったのだ。そのうち男女一人分ずつ、それぞれのベクターが、ウルトラマンの護っていた少女の方に吹き飛んだのだ。
「ミコノ―!!」
地上に落ちたベクターの中から一人の男が叫ぶ。そして何とかベクターを動かそうとするが、故障しtのか動いてくれない。それでも男が機体を動かそうとしたとき、目の前を一筋の光が通り過ぎた。先ほどよりも早い警報を鳴らすウルトラマンは少女と二機のベクターの間に立つと、両の手から力場のようなものを生成し、ベクターを少女の横に不時着させた。
しかしそれで力を使い切ったのか、最後に一度弱弱しく警報を鳴らしたのち、全身を光らせると光の粒となって消失した。その様子を見ていたパイロット達、そして指令室の人間全員は、悲壮感を纏ってウルトラマンの消えた場所を見ていた。
◆
目の前でアマタが光に包まれた途端、私は大きな手に包まれていた。その手は優しく私を下すと、私を光のドームで優しく包み込んだ。
私は改めて目の前の存在に目を向ける。私を包み込んでいた銀の巨人は、その大きさとは違う優しげな眼で私を見つめていた。それで私は理解した。かの巨人、神話に語られる光の巨人になったのは、今まで一緒にいたアマタだったのだと。
それを察した瞬間、私は驚きで動けなくなった。その後彼は拉致された女性をすべて救出し、アブダクターとの戦闘に入った。結果は圧倒的、次々にアブダクターは破壊されていく。正直未確認機の妨害がなければ、アブダクターはアクエリオンで相対するよりも早い時間で全滅だっただろう。
未確認機に妨害されたアマタは傷を負いながらも相手を追い詰めていった。でもカウンターが入り、アマタは地上に吹き飛ばされてしまった。
「あの音、まさかアマタ君に限界が?」
神話に書かれているように、警報を鳴らすアマタ。ドームは変わらずミコノや気絶している女性たちを覆っているが、その力も弱弱しい。彼の代わりに未確認機の相手をしていた二機のアクエリアもダメージを受け、それぞれ三機のベクターに戻ってしまった。そのうちの二機がミコノたちのいる場所に落下してきた。
「ミコノ―!!」
聞き間違えようのない声が聞こえてくるが、ミコノは足がすくんで動けない。このままだとベクターに潰されると思った瞬間、先程より激しい警報を鳴らすアマタがベクターを受け止めていた。彼はベクターをゆっくりとミコノの隣に降ろした後、光となって消えた。角度的にミコノの隣のベクターも他のにも見えてないが、光が消えると同時に、ミコノの目の前に傷だらけのアマタが倒れた状態で現れた。
「アマタ君、しっかりして!? アマタ君!!」
「う、うう……」
ミコノが必死に呼びかけるが、アマタは呻くだけで反応しない。全身の傷から血を流す彼を治療しなければならないが、今は非常事態で病院も開いてないしそもそもこの場所から遠い。
ミコノは咄嗟に自分の袖を千切り、傷口へと当てがった。袖はゆっくりとだが赤い染みが広がっていき、血が止まる気配を感じさせない。
「お願い、アマタ君。死なないで……助けてもらったお礼もしてないのに」
「……」
「後ろばかりいていた私を、私のあり方を見直す切っ掛けを作ってくれた」
「……」
「君はいいというと思うけど、私は救われた。だから……」
ミコノは目に涙を浮かべて、とめどなく涙を流しながらアマタに覆いかぶさった。服が血に染まるのも厭わず、全身を使って止血するかのように、アマタに覆いかぶさる。
「だから、今度は私が貴方を救いたい!! 貴方の手助けをしたい!! 貴方に生きてほしい!!」
「……ミ……コノ……さ……ん」
「ッ!? アマタ君!!」
意識を取り戻したアマタが声を発すると、ミコノは優しくしかし必死に語り掛ける。数度呻いたのち、アマタは目を開けた。それを見たミコノは勢いよく、しかし優しくアマタを抱きしめた。
「……泣かせちゃった……な」
「ううん、いいの。あなたが生きていてくれて」
アマタが意識を取り戻したことにミコノは安心するが、それも束の間だった。ミコノたちのすぐ近くに未確認機が着陸した。同時に機能を取り戻したベクターの一機が、未確認機に向かっていくが、悉く躱されてカウンターを放たれる。
その様子を見ていたアマタは再び立ち上がろうとした。
「ッ!? アマタ君、無茶だよ!!」
「それでも……今のままじゃ……」
「それはアマタ君にも言えることだよ!! お願いだから、無茶しないで……」
立ち上がろうとするアマタと、それを必死に止めるミコノ。その間にも戦況は動き、一機だけ立ち向かっていたベクターも撃墜されそうになる。
「いけない……!!」
「ダメッ!!」
二人が声を上げた途端、目の前が真っ白に包まれた。気が付くと二人はベクターに乗っていた。それぞれ一機ずつ、彼らの隣に不時着していた機体に乗っていた。元々その期待に乗っていた二人は、ベクターによってどこかに飛ばされたらしい。
座席に座っていたアマタに、突如膨大な情報が流れ込んできた。光の戦士たちの想いを受け取った時とは違う。無理やり利子機を植えつけられるように、しかし最初から知っていたかのように脳裏に情報が浮いてくる。
「……そういう……ことか」
「え? どうなってるの? アマタ君?」
アマタは震える手でゆっくりと力強く、ベクターの操縦かんを握りしめた。
「……創聖合体」
「アマタ君?」
次第にアマタから光が溢れだしてくる。それは先ほどまでの光ではなく、エレメントの輝きであった。
「GO……アクエリオン……!!」
そしてその言葉を発したとき、そばにあったミコノの乗る機体、そしてこちらに飛ばされてきたベクターを巻き込んで、先程とは異なる眩い輝きに包まれた。
はいここまでです。
サンプルには仮名と表記しておりますが、ウルトラマンの名前に関しましては、これで本決まりです。
変身道具と変身後の腕輪の名前は募集中ですので、後程出す活動記録に案を出したい人は書いてください。
それではまた、カナダよりお送りしました。