カイト「俺は…いつもの扱いだな」
ウタ「そして、私は…」
放仮ご「ホント、すみません。というか今週で一気に作品が増えたな。どうしよう?」
雑音「もうどうしようもないだろ。では、楽しんでくれよ」
俺にドームを崩され、出てきた雑音は…泣いていた。
「では、どうすればいいのだ…。私たちは存在しないのか?永遠に影として生きて行かねばならんのか…?なら消えた方がいい…」
ああ、これは俺じゃどうしようもないな。というわけで三人とも、よろしく。
「そんなことない!」
「え…?」
泣きわめく雑音に手を差し伸べたのは…ミクだった。
「そんなことないよ!あなたは確かにここに存在しているよ!私のバックアップなんかじゃなくて私たちの『友だち』として!ううん、あなただけじゃない。キクちゃんも、リナちゃんも、全員友だち!それにあなたは私のバックアップだったんでしょ?だったら私の姉妹だよ!ちなみに姉は私!」
…ちゃっかりしているな、こいつ。それを聞いた雑音はプルプルと体を震わせ
「アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
お腹を抱えて笑い出した。なんか今までのこいつを見ていると可笑しくなるな。
「なんなのもう!失礼じゃん!」
「ハハハハ…すまない、姉さん。なんかうじうじ言っていた私たちがバカらしくなってきてな」
「もう!・・・『姉さん』?」
「ああ、あなたの言う通り。雑音ミクは妹、初音ミクは姉さんだ。そうだろう?ククク…」
「うん!」
…こっちは解決のようだな。リナの方も鏡音兄妹が説得したみたいだし、後キクとシーエか…あいつらに任せるかな。俺たちの新しい家族のために。
「だが姉さん、私も雑音『ミク』だが名前的に大丈夫か?同じ名前だと間際らしいぞ?」
「そうだね。どうしようか?」
「なら、俺からお偉いさんに言っとこうか?雑音の正式名称を決めてもらえるように。雑音って歌うと少々ノイズが入るからそう言う愛称になったんだろ?それじゃ酷いからな」
「お願いします、カイトさん」
「うむ、頼んだぞ探偵、いや始音カイト」
「お前…雰囲気変わりすぎだろ」
ふう。ということは『あの人』に会わないといけないな。苦手なんだけどなあ…しょうがない。それに少し聞きたいこともあるし…。
「「あっ…」」
「うん、どうしたんだ?」
ミクと雑音が俺を見て呆ける。どうしたんだ?すると今一番聞きたくなかった声が廃工場内に響く。
「カ~イ~ト~さ~ん~?」
「あ。なるほど」
そう言えば、忘れていたな。怖い居候さんの事を。
「何また怪我しているんですかぁああああああああっ!?」
げほばっ!?いつの間にか後ろに来ていたネルのサイドテール(硬質化ver)が俺の腹部に炸裂し、わずかに吐血する。ネル・・・はっきり言って今の一撃がとどめになったんだが…?ただでさえ矢を受けた傷口が開いていた上に大技を出しすぎたせいで反動が…ぐはっ。
俺は身体中から盛大に血を撒き散らしながら顔から倒れる。そこで俺の意識は途絶えた。
「ネル、何やっているの!?」←ネギソードでツッコむミク
「探偵ぇえっ!?」←驚く雑音
「あ、しまった。つい・・・って、カイトさーん!?」←慌てて回復させるネル
「よう、カイト。無事…じゃなさそうだな」←やっと来たデル
「早く医療班に運ばなければ!」←同じくルコ
「何事~…て、カイト兄!?」←様子を見に来たリン
「ネルさん、だよね」「はうっ!」←呆れるレンと赤面するネル
「およよ~探偵、重症だね」「自業自得」←目を覚ましたリナとキク
「探偵君!まだ勝負は…あれ、何事?」←ひょっこり顔を出すシーエ
≪皆さん…私を忘れないで≫←完全忘れられているBSギター
「…やれやれ、混沌です」←一部始終を眺めていたリツ
「で、ここに入院しているということか」
「そういうことだ」
俺は楽歩と同室に入院することになった。意識が戻ると同時にネルや雑音、キク、リナ、シーエなどから一気に謝られたから驚いた。別にいいのに。俺の自業自得だし。にしてもさすがに無茶しすぎたか。
外側はどうもないがネルのスキャンによると内部のプログラム(人間で言うと内蔵)が盛大に破損してまともに機能していないみたいだからな。実感無いが。その原因は相棒曰く
≪すみません!修復後すぐに幻想郷での記憶データを転送したので保存量がパンクしてしまったみたいです≫
だ、そうだ。6年前の俺はどれだけの量を経験していたのだろうか。まだ完全に記憶が戻らないからそこら辺がどうしてもわからない。もしかして…
「俺という存在にはまだ何か、とんでもない秘密があるんじゃないか?」
「むっ、いきなりどうした?」
「いや、なんでもない」
ま、とにかく今は療養に集中しないとな。今度雑音たちになんで俺を『規格外』と呼んでいたかその本当の理由を聞いてみるか。
ゲキド街
「全く、カイト君は私たちをなんだと思っている。さらにお腹がすいたじゃないか。…おーい、大丈夫か?先生」
ウタはそう言いながら髪の毛に着いた土の欠片を払い落とす。その目の前にはいまだに犬神家しているスネークがいた。
「こりゃ相当腹が減っているな。コンビニで何か買ってくるか。今月ピンチなんだけどな」
やれやれと言いながらコンビニに足を向けるウタ。だが途中でぴたりと立ち止まり背後を睨む。
「・・・で?そこにいる奴、早く出てこい」
「気付いていたんですね」
すると空間に一筋の切れ目が現れ、そこからチャックを開ける様にレアが姿を現す。その手には自分の身長よりもでかい大鎌が握られている。
「誰だ?私は腹が空いているのだが」
「少し貴方方と遊んでみたくなりましてね。初めまして、唄音ウタさん。私の名はレア・クラブフラット。アカイトの所属する組織『RED』のリーダーをしております。あ、空腹なのでしたらこれをどうぞ」
レアは礼儀正しく頭を下げてから骨付き肉を差し出す。ウタは無言でそれを睨むが、キュルル~と音が鳴り顔を赤らめてレアの手から奪い取る。見ただけで本物と分かったのだろう。
「ガツガツ、何のつもりだ?ゴックン」
「いえ。ただハンデがある者と戦いたくなかっただけです」
「言ってくれるな。犯罪者ごときが。…肉をくれたのには礼を言う。だがこれとそれとは話は別だ」
そう言って袖からガトリング砲を取り出し組み立てる。
「手加減なしで、いざshow・Timeだ!」
「私を楽しませてくださいね?」
ウタはガトリング砲をぶっ放す。だがレアは遊んでいるかのようにバックステップでそれを避け大鎌を構えて急接近する。
「はあっ!」
「なんの!」
そして横に振るわれた大鎌の刀身を、瞬時に取り出したRPGの砲身で受け止めるウタ。
「私が近距離戦苦手ってのを何で知っているんだ?」
「アカイトから聞きました、あと不意打ちにも弱いようですね。そう言う弱点は早く克服した方がいいと思いますよ?それと…」
「なに?」
レアが大鎌を持つ手に力を緩め、ウタが呆けた次の瞬間
「遅すぎます」
一陣のつむじ風が通り抜け
「なっ…」
ウタは気を失い、崩れ落ちた。
「楽しめませんでした。やはり規格外だけみたいですね、私も楽しませられるのは。とりあえずこの人たちはUTAUにでも拾ってもらいましょう」
そう言って大鎌をしまったレアはコツコツとローファーを鳴らしながらその場を去った。
30分後、犬神家状態のスネークと見た目はかすり傷程度なのに内部のプログラムがズタズタにされているウタが発見された。
こうして、カイトにとって悪夢の事件は幕を閉じた。『第二章:最凶!デスボーカロイド編』終幕。
次回、UTAU!VOCALOIDの事件簿・・・・・
ゲキド街を初めとしたケロリン町、なぎさ町、銀匙町、M諸島をREDの刺客が次々と襲い始める。
手始めにとゲキド街にいる鏡音兄妹に送り込まれたのは…なんとデフォ子!?
ケロリン町ではカイトがモモに、なぎさ町では雑音がマコとルナに、銀匙町ではネルがテトに、M諸島では楽歩とデルが正体不明の少女に?
UTAUの暴走、それらは全て、MMDWを震撼させる大事件の予兆だった。
MMDWに何かが起こる…?『第三章:ゲキドクライシス編』始動。
カイト「ウタ、ウタぁああああっ!?」
雑音「ここまでとは…レア・クラブフラット…恐るべし」
放仮ご「なんか最悪の結末になってしまったけど、次回を大波乱の予感です。お楽しみに!」