カキン!
「なっ…?」
「これは…?」
俺の首に鎌が接触するかと思われたその時、間にいきなり地面からのびてきた鉄骨が割り込み、守ってくれた。これは…
「間に合ったようだな、カイト」
「雑音!助かったよ、マジで」
黒髪ツインテの雑音がやってきたのを見て俺は安堵する。相変わらず便利な能力だ。
「歌えない歌姫ですか…だからと言ってどうなるというのです!」
レアは一旦後退し、鎌の刀身を粒子に変換して俺たちに襲いかからせる。
「その攻撃、二度目は効かん!」
俺はエクスイカリバーを投げ捨て、あの天人のように精神統一する。俺は、一度見たものならどんなことでもできる。
「気符【無念無想の境地】そして…」
そしてダメージを負いながらも耐え、勝機を狙う!
「【
俺の右手の平が触れた途端、粒子の渦は消滅する。今、この右腕は「異能」の存在なら全て無効化できる。彼女の能力で形成された粒子でもだ。…さすがに賭けだったがうまくいってよかった。
「なっ…?それが貴方の真の能力…ですか?」
「いんや。今のは俺がある人から貰った『一度見た他人の技術を操る程度の能力』の応用編、イマジメイカー。俺の本来の力じゃない」
「…随分とまた卑怯な能力ですね」
「お前のような特殊体質はさすがに無理だがな」
実際、上書きもできないしアイツらみたいに心を読むこともできないし運命を操ることも不可能だ。
だが…原理さえ理解できれば可能だ。それを補うのが俺のもう一つの能力『全てを検索し、ある程度具現化する程度の能力』だ。
「…さて、能力なしの真っ向勝負だ。雑音、下がっていろ」
「ああ、分かった」
「いいでしょう…!」
俺は一歩踏み出し、冷気を纏った右手の平を前に突き出す。
「虚刀流一の構え・鈴蘭」
これは「幻想殺し」「虚刀流」「桜花」そして俺の技「超冷却【破壊華斬氷】」の合わせ技。決めてやる。
「幻想殺し【鏡花水月・雪月花】!」
俺は右腕を高速で突き出し、触れる粒子を凍らせ無効化し、氷の桜吹雪を散らしながら俺の右掌が
「凍てつく桜吹雪!散らせるものなら…散らしてみろ!」
「っ!?」
ドコン!鈍い音が響き、レアは吹き飛ばされた。
「ふぅ…ふぅ…終わったか…」
俺はV3から通常時に戻る。今使った技の一つ「桜花」は自損技だ。こちらにもダメージが響く。だが、ネルとかの治療で修復できるから問題ない。本当にプログラムでよかった、俺は。にしても「幻想殺し」、レアの能力にも効くってことは雑音にも対抗できるな。…これは消費が激しいからあまり使わないが。…うん、虚刀流は万能だ。
「カイト、今の技は何だ?美しく、神々しい、鋭き一撃だったが」
「なぁに、とある世界の英雄たちの力さ。…規格外、だろ?」
「だな。お前みたいな規格外、他にいるか」
雑音のその言葉に俺は微笑む。規格外ってのは個性だ。俺が俺、始音カイトだと実感させる言葉で、俺という存在を知らしめるキーワードでもある。「化物」よりはマシだからな。
「そういえば、この事件は終わったのか?」
「ああ、確かに…!」
待てよ。レアはどうして俺に挑んできた?確か俺はあの時…ミク!
「雑音、ミクのところへ急げ!無音ゼロがそこに向かっているかもしれない」
「なっ、姉さんが?なら急ぐぞ!」
俺たちは駆けだす。迂闊だった。レアの強さで、目的を忘れていた。アイツの狙いは警察機関であるUTAUの動きを無理やり止めさせ、ただ一人の標的…ミクを襲うこと。なんで主要メンバーばかり襲われているのか、ちゃんと考えていなかった。「厄介な実力の人間」を遠ざけたかったんだ。
「無事でいろよ…ミク」
ネタ使いまくってしまったヒィハー!何故だかわからないけどネタを入れないと気が済まない!
カイト「うおぅ、作者がついに壊れた」
レア「…刀語の皆さんみたいに胸を貫かれなくてよかったですわ」
カイト「いや、手加減はするぞ?一応女なんだしな」
雑音「次回はゼロか…レア曰く、怒らせると一番面倒で…アイツ、鋼音のことまだ根に持っているのか…」←詳細を知る人
カイト「というか今回の技は無茶過ぎただろ?色々」
レア「ではまた次回ですわ~」