あと今回、ボカロの事件簿Ⅱに出てくる四人組がチラッと登場します。
「不幸だぁあああああああっ!?」
俺は某ツンツン髪の少年のように叫びながら冷たい道路の中を走る。何故かって?それは…
「なんで今日に限って全員追いかけてくるんだぁあああああっ!?」
そう、何故か知らんが今日、クリスマスイブに雑音を始めとする女性陣が何か追いかけてくるのだ。デートがどうのこうのと言っていたが…そう言えばウタはあの世界に行っているんだったか。というか…威圧が半端ない。めーちゃん(メイコ)なんて骨を一本折りそうな勢いだったぞ?今年は逃げた方がいいか…ふむ。
「よし、幻想郷に逃げるか」
「させるか!」
「あがっ!?」
その時、マッハの速度で俺の後頭部に何かが当たりバリンと砕け散る。…間違いなくめーちゃんのビール瓶だな。
「逃がしませんよ、奥義【葱ノ檻】!」
「うわっ!?ねぎくさっ!?」
すると今度はミクがネギの束を投げると俺を中心に檻の様に組み重なり、その臭いがきつい。これただのネギっぽいから幻想殺しも効果ないだろうし…こうなれば…
「虚刀流・薔薇!」
取り敢えず蹴破って飛び出し、俺は何とか逃げようとする。が、その時いきなり体が重くなり、前方に壁が現れる。…キクと雑音か。ならばこっちも!
「エクスイ…カリバー!」
幻想殺しの効果を纏わせたエクスイカリバーで壁と重力操作を叩き斬り、俺はウィザードライブを取り出し右手に填め、以前霊武から貰ったリングをかざす。
≪エスケープ・プリィズ…≫
すると俺は魔法陣に包まれ、姿を消した。
「逃げましたか…モモさん!」
「もう頼んでいます…あ、リツさんですか?レーダーお願いします」
ゲキド街の路地裏
というかそもそも、俺なんでアイツらに追いかけられてるんだろうか。全く身に覚えがない。…まさか!こないだ酔っぱらって手が付けられなかっためーちゃんを無理やり黙らせたから?多すぎるからってミクのネギを処分したからか?リンが頼んでいたおやつを買ってこなかったからか?ハクを作者が忘れているからか?…思いつかねぇ。
どうするか…男の仲間と言ってもレンはネルと、デルはテトと、樂歩はルカと。リントは妹のレンカと水入らずで過ごすとか言っていたし…ミクオはグミとだし…リュウトは今頃寝ているだろうし…キヨテルはいつも通りユキちゃんをストーカーしているだろうし…アカイトには頼りたくないし…
「あら?奇遇ですわね」
「ケケケッ、どうしたんだこんなところで」
「カイトさんですよね?」
…この声は。振り向いてみると、灰色の男と赤いドレスを纏った金髪の少女、大量の荷物を軽い顔で担いだ銀髪の少女がいた。
「レアにゼロ、あと…誰だ?」
「ゼロ様の側近、ハルと申します」
「ああ、秋音ハルか。で、どうしたんだよこんなところで?」
「うん?ああ、裂姫ちゃんへのプレゼントをな。ケケッ」
「私はアカイトさんへ。さすがに今日は労ってあげませんと」
「私はその荷物持ちです」
「ハルは怪力だからな。機械音痴以外は重宝できるんだ。で、どうしたんだよ?」
「それがな…」
俺は女性陣(今気付いたけど彼氏いない組)に追いかけられていることを話す。すると三人は何とも微妙な表情をした。
「ケケッ、そりゃ何とも…」
「まあ、しょうがありませんね」
「噂には聞いていたけどここまでとは…」
「どういう意味だ?知っているなら教えてくれ」
「「「自分で考えろ(なさい)」」」
「えー!?」
そう言って三人は去って行った。…自分で考えろと言われても…。あ、そうだ。幻想郷に行けばいいんじゃないか。
「うん、そうしようそうしよう」
俺はスキマを開こうとするがその時…!
「スキル【
「…うん?」
そんな声が聞こえ、どうしたのかスキマが一切開かない。…どうなってんだ?
その頃、その路地裏になっているビルの上では、四人の少女がいた。
「いいんですの?これだけで」
「カイトさんには悪いけど、依頼だしね」
「マユの能力は本当に便利ね」
「いやいや、ゆかりさんも便利じゃないですか。【
「まあね。カルの【
「…確かにスピードアップしかできないけどさ。イアの【
「まあ、わたくしの【完全眼力】に比べたらすごく役に立ちませんが、リーダーはリーダーですわ」
「それフォローになっていませんよ、マユさん」
「さすがドS…やることが違うわ…」
「ゆかりも馬鹿なこと言ってないで、帰るわよ。カイトさんにお詫び用のクリスマス限定アイス買いに行かなきゃ」
くそっ、何でスキマが開かない?
「カイト、見つけたぞ」
「雑音!?」
どうやら四苦八苦している間に見つかってしまったらしい。他の面子が見えないな…
「他の皆は?」
「ああ、カイトと過ごすのは誰かをじゃんけんで決めることになり、私が勝った。それだけの話だ」
「何でここが分かったんだ?」
「UTAUのリツに探索してもらった」
「どうやって音もなく近づいた?」
「ルシフェルに力を貸してもらった。しっているか?あの黒服、どうやらレアと付き合うらしいぞ?」
「何だって!?…じゃなくて、俺のスキマが使えないんだけど何か知らない?」
「ああ、鏡音リンが「よろずや」に駆け込んでいたな」
「なるほど、アイツらの仕業か…最後に」
俺は雑音に連れられて雪景色のゲキド街を歩く。
「うん?」
「なんで皆、俺を追いかけたんだ?」
「今年こそ、お前に誰と付き合ってもらうか決めて欲しかったんだと。おい、この際はっきりしろ」
「何を?」
「私の事を、お前はどう見ている?」
「…友人で相棒でライバル?」
「そうじゃなくて異性としてだ!」
「異性…」
何言ってくれているんだこの子は!?クリスマスだというのにそんな間違える様な台詞…いや、マジで聞いてきているのか?だったらしょうがないな。
「…俺はお前が好きだ」
「はうっ…」
「お前を見ていると俺の心がほんわかするからな。詳しくは知らんがこれが恋なんだろう。だから唐突で悪いが…」
不意打ちで、ごめんな。
「俺と付き合ってくれ」
「…(ボフン!)」
「イエス・キリストが生まれた日だ。ノーとは、言わせないぞ」
「むぐっ…」
そして俺は狼狽える雑音の唇に、静かに己の唇を重ねた。…ヤバい、恥ずかしいなコレ。
いや、おせーよアンタら!?と思った方々。色んな意味で申し訳ない。どうしても東方ウィザードの方に気が行ってしまい、全然更新できなかったことをここにお詫びします。
もう、ボカロの事件簿Ⅱ投稿してもいいですかね?とか思っているこの頃。
そして今回、呆れる様なカイトの超絶鈍感と、何気に異世界の彼女へプレゼント(ちなみにビームサーベル型携帯電話)を買っていたゼロ、初登場の四人組、そしてカイトの告白でした。…最後の台詞はとあるキャッチコピーをアレンジしました。
僕も実践したいですが…その相手が全くおりません。ヘルプミー!今年もヒャダインさんの「クリスマス?なにそれ美味しいの?」を聞くことになりますね…虚しいですが。