UTAU!VOCALOIDの事件簿   作:放仮ご百物語

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めっちゃ空きましたけどやっと最終回です!すみません、やっと纏まりました!新たなボカロ、そしてMMDWの生みの親も登場です。ミク・・・本当にごめん・・・


エピローグ:新たな電子の歌姫

カイトside

ミクが消え、代わりにMMDWが再構成されてから・・・早くも一ヶ月が経った。「初音ミク」のことを覚えているのは、俺とウタ、雑音・・・そしてゼロだけ。他の皆はいたことすら覚えていない。そして雑音がMMDWの中心人物となったせいなのか、「雑音ミク」ではなく「初音セレン」と呼ばれている。俺たち三人は以前のように「雑音」と呼ぶが。

 

 

俺は以前までと同様に探偵活動。REDも俺がレアとゼロをボコったことをきっかけで空中分裂し、大きな犯罪集団もいなくなって普通に平和に暮らしている。レアはルシフェルやイーノックが作ったビルで秘書をすることになり、ゼロとハルは俺が引き取る形で事務所に住ませている。

アカイトは言うと、REDの残党を引き連れて未だに悪事を続けており、そのたびに俺とゼロ、もしくはUTAUやリナたちにボコられるがまったく懲りてない。困った物だ。

 

 

ミクは完全に消えてしまったからか幻想入りもしておらず、紫やマスターハンドに聞いてみたら魂レベルで消えている物はどうしようもないらしい。神にまでなったというのに、俺は無力だ。ちなみに幻想郷には週三で通っている。一応博麗神社の神だから一週間も空けたらいけないらしい。

 

 

ウタを始めとしたUTAUは新たなメンバーも加えて活躍している。主にテトがな。ネルとネロも自分たちの家を買い、事務所から出て行った。少し寂しいが、しょうがない。ネルにはレンとうまくいってほしいからな。

 

 

「・・・アレから、一ヶ月か」

「ン?何がだ」

「いや、なんでもない」

 

で、俺は今ワインバー・DERUにいる。デルだけでなく楽歩やめーちゃん、ウタやテト、ハクにゼロ、そしてつい最近知り合ったMMD小学校の教師・キヨテルもいる。俺はバーボンを一気に飲み干した。俺の言葉の意味を知っているウタとゼロは少し複雑そうな表情をした。やっぱり、割り切れないよな。他の皆は最初からミクがいなかったように過ごしている、俺はそれを我慢するので限界だ。あの子は間違いなく居た、それは確かなんだ。

 

「あ、そういやカイト。確か明日、マスターに呼ばれてんだろ?」

「まあな・・・V3の調整をするらしいと聞いている。あと、新しいボカロが増えるらしい」

「おお、そりゃめでたいでござるな。この頃は亜種ばかり増えているでござるからな」

「ボカロ荘に引っ越してくるらしいわよ?ヒック・・・」

「デル君、つまみにサンドイッチくれ」

「僕はフランスパンだお!」

「どうせまた、私の影が薄まるんですね・・・」

「いや、それはないと・・・言い切れないな。お前歌う以外はある程度できるって地味な能力だし飲んだくれだしな」

「うわーん!」

「ぜ、ゼロさん。そんなストレートに言わなくてもいでしょう?」

 

デルと楽歩は嬉しそうに笑い、めーちゃんは酔い潰れ、ウタとテトは興味が無いとばかりに注文し、ハクはゼロにストレートに言われて号泣しながらワインを一気飲みし、キヨテルはそれを押さえる。平和だ・・・少し前まで死闘だらけだったとは思えないな。

 

「それにしても・・・」

 

新しい、ボカロか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日:UTAU本社ビル

俺はそこの最上階、現実世界と一番繋がっている場所まで来る。そこにある巨大モニターには、緑のポロシャツと焦げ茶のジーパンの上に白衣を纏い、無精ひげを生やした水色の髪の眼鏡をかけた男が煙草を吹かせていた。この人はドクター。ドクター・Mだ。俺たちボカロの生みの親であり、このMMDWを統制している人物だ。ちなみにミクは彼の亡き娘を模していたらしい。

 

「よう、V-C1-02-0。KAITOと呼んだ方がいいか?」

「ドクター、何で今日俺を呼んだんですか?」

「・・・お前のV3を調整したいというのもあるが・・・出力上げ過ぎだからな、少しセーブしたい・・・一番の理由は、彼女を紹介したいからだ」

 

そして、コツコツという足音と共に暗闇から一人の少女が出てくる。青に限りなく近い水色に染まった巨大ツインテール、首にかけているヘッドホン、特徴的な袖が離れている衣装・・・キラキラ輝いている水色の宝石のような瞳・・・その少女は、ミクにそっくりだがどこか違った。

 

「彼女の名は「DIVA」。私の新製品、VOCALOID-DIVAの試作機だ。愛称は初音ミク、私の娘を模している。で、これをカイト。君に教育してもらいたい。何しろ真っ白な頭脳でね。純粋な子なんだ」

「俺に・・・ですか?」

「お前は何故か、初めて作ったMEIKOよりも頭脳データが成熟しているからな。教育としてはお前の方がいい。頼めるか?」

「あ、はい。分かりました、ドクター」

「じゃ、頼んだぞ。あとV3の調整は後日な」

 

そう言ってドクターは通信を切り、俺とDIVAが残った。彼女は頭を下げ、笑顔で話す。

 

「初めましてお兄ちゃん!私はDIVA、またの名を初音ミクです!」

「・・・ああ、初めまして。俺は始音カイト。よろしく、DIVA」

 

俺は笑顔で答え、二人でその部屋から出て行った。・・・居候が、また増えるな。

 

 

 

 

 

 

数日後

あの後届いたDIVAのデータだと、やはり年齢と製造期間はレンたちより上だった。つまり以前のミクと同じく、レンたちの姉と言うことになる。ウタやゼロは驚き、雑音に限っては泣いていたがDIVAはただきょとんとしているだけだった。

皆、彼女の事をミクと呼ぶが、俺はどうしても呼べない。だからDIVAと呼ぶ。以前のミクを思い出すからだし、それに・・・ミクと呼んだら前のミクの代わりと扱ってしまうかもしれないからだ。この子は本当に純粋だ。何も知らない、本当に子供だ。だからこそ、今度こそ守らないと。

 

「さて、次の依頼は・・・リュウトの着ぐるみ捜しか。あのガチャ●ンの着ぐるみ、どこに行くんだよ?」

「お兄ちゃん!」

「うわっと!?」

「「「「カーイトさん!遊びに来ました―!」」」」

「カイト様♪お久しぶりですわ」

「うおぅ!?」

 

俺がメモを手に取っていると、背後からDIVAが飛びかかってきて俺はつんのめり、扉が開いて出てきた4人組にさらに押し潰された。この4人組はVOCALOID3と呼ばれる「DIVA」に続く新型で、何故か俺に憧れてよろず屋を作った少女たちだ。

 

リーダーは黒髪をポニーテールに纏めたシックの白黒の服とニーソックスを纏った活発そうな少女、CULこと緋々音カル。

淡いピンクのロングヘアーの少女、IA -ARIA ON THE PLANETESこと浮音イア。

ウサギのたれ耳が付いたフードをかぶっている紫のショートヘアーで紫のワンピースを着た少女、結月ゆかり。・・・紫さんと同じ名前でややこしいから困っている。

最後に、腰までかかったクリーム色の髪の先がカラフルになっていて、うさぎのぬいぐるみを持っている静かな雰囲気の少女、MAYUことマユ・ソウルフェスタ。

 

この四人が時々抱き着いてくるので時々雑音の視線が痛い。だが、彼女たちも悪気があってやっている分けでもないから怒るに怒れない。どうするべきかねぇ…

 

 

 

 

そんなこんなで、俺の刺激的で幻想的な日常は続く。




という分けで新しい初音ミク、DIVAちゃん登場。最後に次回作の四人組も登場です。かなーり平和になっていますが、アカイトは懲りません。しかも頑丈さに磨きがかかっています。

ゼロ達とも理解し、MMDWでは強敵はいなくなりました(多分)。物語は、四人組が主人公となって続きます。ではまた後ほど。アディオスでございます。


あ、番外編は続きますよ?
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