UTAU!VOCALOIDの事件簿   作:放仮ご百物語

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久々の番外編。季節は夏です。カイトの唯一の弱点、それは・・・


番外編 カイトと雑音のアイス巡り(笑)

雑音side

私は仕事が一段落終わってカイトの探偵事務所にやって来た。にしても暑いな、プログラム仕事しろ。

 

「おいカイト、暇だから来たぞ・・・ってウェェェェィ!?」

「あ、セレンさん!お兄ちゃんが大変なんです!」

「見れば分かる!」

 

入ってみたら、カイトが死んでいた。いや、正確には撃沈していた。夏だからお馴染みコートを半袖にしたものを着ているカイトだが、やはりというか短くはなっているがマフラーを装備しており、この暑さだと死ぬのは必然だといえる。ミクはそんなカイトを揺さぶっていた。・・・ゼロとハルはいないな、何かの依頼か?とりあえず・・・私は冷蔵庫に向かい、扉を開くもそこにあるはずのアレが無かった。どういうことだ?

 

「おいカイト、何時もここにびっしり入っているアイスはどうした?」

「知らん。依頼から帰ってきてみたら一本も無かったからこうなっている」

「なるほど。ミク、何か知らないか」

 

カイトはいつにも増してだらけた口調で俯せのまま言い、私はミクに尋ねる。するとミクは木魚の音が聞こえるくらい腕を組んで考え込み、そして思い出したのか顔を輝かせた。

 

「そう言えばリンちゃんが今日の朝、「ロードローラーが壊れたから持ってくねー」と言っていた!てっきり工具が何かと思ったんだけど・・・」

「なる、奴か」

 

私はスマフォを取り出し、リンの電話に掛ける。すると出てきたのは、レンだった。

 

『あーもしもし?セレンさん?』

「ああ、私だ。ところで、カイトのアイスが全て無くなって、ミクの証言から犯人がリンだと分かったんだが、何故お前が出る?」

『ああ、これリンが忘れて言った奴だから。アイスがなくなったか・・・あっ』

「どうした、何か心当たりがあるのか?」

『何かリンが今朝、ロド丸(愛用のロードローラー)の調子がおかしいから、冷やすためとか言って大量のアイスをエンジンにかけてぶっ壊していたような・・・で、今はそれを買い替えに農協に行っているよ』

「・・・何をやっているんだあいつは」

「り、リンの野郎~~~~~!」

 

あ、不味い。カイトがアイス切れの影響で般若の顔を浮かべている。相当お怒りだな。というかマジであの単細胞は何やってんだ。私は電話を切り、どうするか考える。普通に上書きでアイスを作ることができるんだが、それだと何かな・・・よし、デートがてら・・・

 

「カイト、近くのコンビニに買いに行くぞ」

「賛成だ・・・今すぐ食わないと死ぬ」

 

外出するか。

 

 

 

 

 

 

数分後:ケロリンマート

「・・・無かったな」

「クソォォォォォッ!」

 

ケロリン町のコンビニは全て、カイトがアイスを買い占めてしまうため「夏季の間 始音カイトの入店を禁じる」とか書いてある張り紙が貼られてあった。だから比較的大きな部類に入るこの店に来たわけだが、アイスは全て売り切れていた。どうするか・・・よし、あそこだ。

 

「別の街に行くぞ」

「いや、こっちの方が手っ取り早い」

 

私が電車の方に向かおうとすると、カイトはスキマを開いた。・・・それがあるなら早く出せよ。

 

 

 

 

 

 

 

数分後:ゲキド町(ゲキド街ではありません念のため)

ゲキド街とは違い比較的平和な田舎町、ゲキド町に来たわけだが、早速見つけたコンビニに入ったわけだが。田舎過ぎたようだ。

 

「何で冷凍ミカンしか売ってないんだよ!?」

「田舎だからだろ。こうなったら知り合いにでも聞いてみるか」

 

確かリナが銀匙町の●ーソンでアルバイトしていたはずだ。私はさっそくかけてみる。

 

「あ、リナか?実は赫々云々でお前の働いているところにアイスがあるかって話なんだが・・・カイトの妹とその連れの目つきが悪い灰色の男が買い占めて行った?しかも他のコンビニも全滅だと?分かった、ありがとな」

 

・・・そういやこの間、デルがカイコに賭けで負けたとか言っていたな・・・そのペナルティーか。しかもMMDW一デカい市街のコンビニ全てのアイスを制覇とか・・・あのカイコもかなりのアイス好きみたいだ。見てみるとカイトが「カイコの奴カイコの奴カイコの奴カイコの奴・・・」とか言いながら近くの塀を殴りつけて半壊させていた。ヤバッ、移動しないと・・・

 

「と、とりあえず・・・」

 

私は次にネルの番号にかける。確かなぎさ町のなぎさスーパーでアルバイトしていたはずだ・・・

 

「ネルか?実は赫々云々でお前の働いているところにアイスが・・・そうか、残念だ。カイト、どうやらなぎさスーパーは特売で完売したらしい。というかなぎさ町は今日はアイスの特売をやっているだろうからもう無いだろうってさ。あとはゲキド街だけだな」

「・・・そうだ」

 

何か思いついたようにスマフォを取り出し何処かにかけるカイト。

 

「・・・あ、カルか?確かお前たちのよろずや、ゲキドのフ●ミマの目の前だったよな?その店もしくは近くにあるコンビニからアイスを買い占めてくれ。その代金の二倍払うから。何?今やっている依頼を手伝ってくれるだけでいいと?お前らは神か、いや俺か。じゃあ、頼むぞ」

 

・・・どうやら後輩のVOCALOID3の四人に頼んだようだ。これで大丈夫だろう。何せあのマユの能力使えばすぐだ。

 

ま、残念だがこれ以上長引かせるとカイトがマジで死にかねないから今日は諦めるとして、また今度何時か、ちゃんとしたデートをしてやるんだからな。待ってろ、規格外の朴念仁。




リンはアホの子です。リナは真面目に働いています、アレでも成人しているので。ネルは弟の分まで養うためあくせく働いていますね。ちなみになぎさスーパーとタコルカフェの二つで働いていたり。

カイコはデルを扱き使っていますが・・・その理由はまたいずれ書かせてもらうということで。次回はタコルカフェの話とか書きたい。ではまた。
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