ウタ「というか、原作のセリフを一部引用していたな。二人とも、キャラが安定しているからか?」
放仮ご「ああ。下手にいじるよりもこっちの方がいいからな。ちゃんとアレンジも加えたぜ?」
ルシフェル「読者の方々、これからも馬鹿な相棒と共によろしく頼む」
イーノック「一番いい感想を求む」
ウタ「じゃあ、番外編ラスト、楽しんでくれ!」
10階まで降りた私は扉の前に立っていた黒服を撃ち、扉を開ける。そこには立派な机に座った黒服の男、ルシフェルと拳銃でこちらを狙う黒服数十名がいた。やばいな、数的に。
「やあ、久しぶりだ。相変わらず随分賑わっているな。長く待ち望んだ出来事だ。まあいい。えらいところに来ちゃったよ、君は」
ルシフェルはそう語る。だがその得意げな顔もそこまでだ。
「そいつはどうかな?」
「なに?」
ルシフェルが怪訝そうな表情を浮かべると…ドゴォン!室内、いやビルが揺れ、何人かの黒服が転倒する。これは、下でたこルカが突進でビルを揺らしているのだ。私は照明を撃ち、暗闇に包まれたところを狙う。
「なっ…?」
あっという間に黒服は全員気絶していており、ルシフェルは唖然とする。
「すまなかった!この通りだ!」
ルシフェルは土下座し、笑顔で私に大盛りご飯を手渡そうとする。そんなものが通用するか。
「ふざけるな!」
私がそれを払って弾くとルシフェルは顔を埋める。そして、大盛りご飯が爆発した。やはりか。
再び狙おうとするとルシフェルは立ち上がり、その長い脚でムエタイのキックを私に放ってきた。
「ぐあっ」
「油断大敵だな。ではさらば!」
私が怯んで後退するとルシフェルはダッシュで非常口に向かう。そう簡単に逃がすか!
「待て!大天使ルシフェル!」
「待てと言われて待つ馬鹿はいない」
ルシフェルは驚異的な速さでエレベーターに飛び乗り、私はそれに続く。
「む?」
この壁がないタイプのエレベーターは下に降りており、ルシフェルは向かいのエレベーターに乗り二丁拳銃をこちらに向けてきた。
「はあっ!」
弾丸を掻い潜り、ダッシュでエレベーターを乗り移った私はルシフェルとガンカタでぶつかり合う。隙あり!私に蹴り飛ばされたルシフェルは一階廊下に吹き飛び、私は一回でエレベーターを止めて様子を見る。
そこには先ほどまでルシフェルが持っていた拳銃がクロスされて置いてあった。アイツはどこに…?
「ふふふ。私が時間操作できるとは知らなかったみたいだね」
その声に驚いて振り向くと私が今まで乗っていたエレベーターにルシフェルがおり、さらに下降し始める。まだ下があるのか?
「逃がしてたまるか!」
私は下降していくエレベーターの天井に飛び乗り、一緒に降りていくとそこには広大な地下空間が広がっていた。
「ここは…」
ルシフェルはエレベーターが地面に着くと同時に走り出し、中央に存在する祭壇らしきものに走っていく。巨大な魔法陣が描かれているな。何かの儀式でも始める気か?
「これが私のしたかったことさ。あの赤い組織の討伐のためにね」
「何であろうとさせるか!」
エレベーターから降りたった私が走り出そうとすると魔法陣から飛び出した誰かに肩を掴まれる。
「そんな装備で大丈夫か?」
ルシフェルのそんな問いに私を掴んだ人物は一言。
「大丈夫だ。問題ない」
そうドヤ顔で言い切ったのは神々を模したと思われる白い装甲を着た金髪のイケメン?な男だった。何だかキモい。もしかしてこいつが『不死身の男』か?
「お前は…?」
「話をしよう。彼には72通りの名前があるから何と呼べばいいのか。確か、最初にあった時には…『イーノック』」
ルシフェルがそこまで話すとイーノックは拳を放ってきて私は退避する。格闘戦は苦手だがな・・・私はRPGを取り出してくるくる回す。棒術なら得意だ。
「一番いいのを頼む」
「ほらよ」
ルシフェルが投げ渡したアーチ状の刃が付いた武器(アーチでいいや)を掴んでもう片方の手でかざし、私の攻撃を防ぐイーノック。実力者のようだな。
「こいつはどうだ?」
アーチの攻撃をRPGの砲身で受け流し、デザートイーグルを至近距離から乱射する。だが装甲のせいで防がれる。至近距離だったのに傷一つ付かないとは。意外だな。
「大丈夫か?」
ルシフェルの問いに
「大問題だ!」
ドゴン!
その拳で私を端っこにある石柱に吹き飛ばすイーノック。痛い。
さらに追撃しようとするので私は石柱の付け根をデザートイーグルで撃って押し倒す。だがその石柱を余裕の表情でアーチを使って斬り倒すイーノック。
その余裕の顔もそこまでだ。久々にあれを使うんだからな!
「FINAL・ラグナロクフルバースト!」
ドゴォオオオオオオオオオオオオオン!
私は袖に入っているすべての重火器を一瞬で組み立て一斉砲火させる。イメージは現実世界の人気アニメ「まどマギ」のほむらの戦法だ。
「大丈夫だ、問題ない」
そう言いながら吹っ飛ぶイーノックだったが、天井にぶつかり床でバウンドして壁に頭部をぶつけ床に叩きつけられるとさすがに気絶した。
「今回もダメだったよ。…だが」
私はRPGをルシフェルに向けるがまだ余裕の顔だ。
「神は言っている。ここで死ぬ定めではないと」
そう言うとイーノックが立ち上がった。馬鹿な!?さっきルシフェルが言っていた時間操作か?
「イーノッ!イーノッ!」
なんかキモイ声を出しながらバック転で私の目の前に着地するイーノック。なら至近距離で!私がそう思った矢先…
「イマジメイカー【ギガドリルブレイク】!」
「イーノッ!?」
「「あ」」
天井を突き破って右腕を巨大なドリルに変えているカイト君と先生、テト、デル君の乗ったジープが落ちてきてイーノックを押し潰した。思わず私とルシフェルの言葉が重なる。
「待たせたな!」」
「大丈夫かい?ウタ」
「そいつが元凶か」
いきなり現れたこのメンバーにルシフェルも戸惑っているようだ。
「はあっ…。結局今回もダメだったよ」
そして空間に穴を開け逃げようとする。まあ、意味ないがな。カイト君がいる時点で。
「むっ?」
ルシフェルは入ろうとした瞬間唸る。なぜなら地下空間が先程とは違う氷に包まれた氷河期を思わせる空間になっていたからだ。寒い。
「固有結界【氷河期の世界(アイスエイジ・ワールド)】。ここから自力で抜け出るのは不可能だ」
「ふむ。まいった」
ルシフェルは観念したように両手を上げた。やっとか。ルシフェル、そして瓦礫に埋まったイーノックに手錠を掛ける時に空間が戻り、私は思う。あれ?カイト君っていくら規格外とはいえこんな力使えたっけ?それにイマジ…なんちゃらとは?
「カイト君、もしかして…」
「お、ばれたか。早いな、さすがウタだ」
やはりか。気付いていない他のみんなはポカンとしている。いや、ルシフェルだけは気付いているようで笑っている。今頃〈この時間の〉カイト君はゲキド街でゆっくりしているだろう。おそらくこのカイト君は〈少し未来の〉カイト君だ。根拠はないが私の勘がそう告げている。
「俺はこの時間の始音カイトじゃない。少し未来の、自分の本当の力を知った俺だ。その力の一部を使ってこの時間に来た。俺が呼んでおかないとお前は本来、一人でここに突っ込む運命だったんだ。そのままだとお前は…ま、結果オーライだからいいか」
それを聞いて先生やデル君は納得したらしい。テト、お前鈍すぎるぞ。
「助かった、礼を言う。さすがはカイト君だ」
「ああ。じゃ、また未来でな。イマジメイカー【ハイパークロックアップ】」
そして、カイト君は消えるようにこの時間から去った。・・・未来のカイト君はすごいな。もう、ボカロの域を超えているぞ。まあそれが…
「とりあえず、帰るか」
KAITOクオリティー…だよな?
ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・
うん?この音は…
「ああ、忘れていたよ。時限爆弾を仕掛けていたんだった。はっはっは」
ルシフェルはそう笑う。はっ?笑えない天界ジョークだな。
「先生!今すぐここから出よう!」
「おう!みんな、乗れ!」
デルがイーノックを蹴飛ばしテトがルシフェルを投げ入れ、私が最後にジープに乗り込む。先生はアクセルを踏み、ジープはドリフトして出口に向かう。
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ―ン!
「ルシフェルぅうううっ!お前どれだけ仕掛けたんだ!?」
「星の数だが…大丈夫だ、問題ない」
「問題ありすぎるわ!」
デル君のツッコミが通路に響く。全く同感だ。というか未来のカイト君!こんなことがあるなら教えて欲しかった!
「大丈夫だ」
「なんでだよ!」
「神は言っている。ここで死ぬ定めではないと!」
「アホかお前はぁああああっ!」
数分後…私たちは助かってビルの前にいる。ルシフェルが時間を操作してくれたおかげだ。こいつ、そこまで悪い奴ではないらしい。
「ま、たまにはこんな日もな」
たまには、と言ったが実際毎日がこんな危険と笑い、硝煙が混じり合う日常だ。私のモットーは「いつでもクール」守れているかは不明だがな。
ちなみにこの事件をきっかけに私はルシフェルと友になった。お互い大変な親友を持っているからな。アカイトはいつの間にかいなくなっていた。まあ、いいか。次会ったらお礼がてらぶちのめす。
だが私は、実はアカイトの手の平で踊らされていたなど…この後取り調べでルシフェルから真実を聞くまで…知る由もなかった。
《UTAU!VOCALOIDの事件簿番外編、終わります》
ウタ「アカイトォオオオオオオオオオオッ!」←ルシフェルから真実を聞き絶賛発狂中
ルシフェル「まったく。あの赤髪の企みを阻止しようと、ヒャッハー達に協力してもらって祭壇を作り上げ、イーノックを呼び出して討伐するはずだったのに…私は裁判のため5ヶ月以上は動けないし、イーノックは全治三ヶ月の大怪我だし…やってくれたね。参ったよ。君が赤髪のヘリから降ってきたのを見てUTAUが奴らと手を組んだかと思ったじゃないか?」
放仮ご「実は二話でやまとがルシフェルから盗んだメモリー、あれも必要だったんだ。UTAUは正しいことをしていたつもりであるが、実はアカイトの思惑通りだったんだよね。結局襲撃時にどさくさに紛れてアイツ、やまとのポケットの中に入っていたメモリーを壊していたし」
ルシフェル「アレがあればこんな大がかりなことしなくても済んだものを…。なんのためにわざわざ神(放仮ご)にまで頼んでデスザウラーを出したと思っている。ちなみに猫モドキこと「インキュベーダー」は平行世界の仲のいい純粋な奴らを連れてきたのだが…砲器で殴れらたから皆不機嫌で帰ってしまったよ。おかげで大赤字さ」
ルコ「それは俺から謝らせてもらう、金も払うから!」
ルシフェル「では、この値段を頼むよ」←計算済み
ルコ「…分かった(また、お偉いさんに怒らるなぁ~)」←億を超える値段に騒然
ルシフェル「いや、一応天界の資金だからね?」
放仮ご「ツッコミのような感想、お待ちしております!」