カイト「おそらくほとんどの学生が思っていることを代弁してくれてありがとう。現実逃避に投稿って読んでくれる方々に失礼だろ!」
雑音「今回は私の無双だ。力の差を思い知れ、探偵」
放仮ご「とにかく、はーじーまーるーよー」←先ほど黒い描写を読んで気が病んでいる
その日の夜:ガレキ街
静まり返ったそこに、二つの人影があった。キクとリナだ。
「さて、今日は大量のエネルギーを使ったわね…」
「確かにね。疲れたわ~」
二人は近くのガレキに腰掛ける。キクは包丁を、リナはチェンソーを取り出し手入れを始める。少し経った後、リナはカイトを負かした時に使ったカードらしきものを取り出した。
「そう言えばさー」
「なに?」
「この『擬似スペルカード』探偵を倒すのに使っちゃってさー」
「また使ったの?何回補充すればいいのよ」
キクは呆れながらもそれを受け取る。
「全く。雑音にわざわざ上書きしてもらうのも疲れるんだから」
「しょうがないでしょ。それ使わなきゃ負けていたもん」
「・・・」
「・・・」
その言葉にキクは間を開けてからポツリと呟く。
「それマジ?」
「大マジ」
「私でも負けるかも?」
「確証はないけど多分」
リナは全ての質問に真顔で答え、キクはそこまで聞くと溜め息をつく。
「どれだけチートなの?ボカロの域を超えているでしょ、あの男…」
本人の知らないところで褒められ、呆れられるカイト。書いておいてなんだけど作者もそう思います。
「あれを倒すには雑音に頼むしかないか…」
キクがそう言うと
「誰に頼むって?」
いきなり後ろ側に漆黒の髪に赤い瞳、雑音ミクが姿を現した。ミクとはまるで真逆で、冷徹な雰囲気を感じさせる。だがキクとリナは別段驚かずに手入れを続ける。
「あら、雑音。ちょうどよかったわ。これ、上書きしてくれない?」
「またか。しょうがない」
キクが取り出した擬似スペルカードに雑音が手をかざすと、一瞬光り輝きカードの絵柄が元に戻る。
「ほら、これでいいだろ」
「いつもありがとね、雑音」
「お前も元気だな。それより」
雑音の雰囲気がガワリと変わる。
「ちゃんと例の物、置いて来たんだろうな。銀匙町の中心に」
「それがね~」
「ごめん、失敗した」
「大体わかるが一応聞く。なぜだ?」
「あの探偵にね~」
「それとおまけの侍に」
「「してやられた」」
「やはりか。だからあれほど探偵にだけは見つかるなと…おいまさか、わざわざ目立つことをして探偵をおびき出したとか言わないよな?」
雑音は怒りのオーラを漂わせる。
「キク、お願い」
「ごめんリナ、フォローできない」
「そんな!?え~と、どれだけ強いか確かめるためにおびき出しました!」
「へえ、その心は?」
「ただ戦いたかっただけ!…あ」
リナはうっかり喋ってしまい、冷や汗を滝のように流す。
「リ~ナ~!」
「ごめん雑音~!」
そしてダッシュで逃げだした。
「逃がすか!壁よ、いでよ」
雑音が手をかざすとリナの目の前に壁が出現し、激突する。
「ふにゃあ~そんなのずるいよ~」
「なんとでも言え。全く、【規格外】だけには知られないように進めたかったのだがしょうがない。探偵を潰すか」
雑音は近くにあった石を拾いながらそう言い、
「そこにいる奴、出てこい」
近くの大きな瓦礫に向かって投げつけた。投げられた石はナイフに変化し、瓦礫に突き刺さる。そしてひびを入れて瓦礫を破壊した。その後ろから驚愕の表情を浮かべたリント、レンカが出てきた。
「おいおい、なんだよ今の。石のプログラムがナイフに変換されただと!?」
「しかもカイトさんに何をする気なんですか?」
二人は言い、リナは一人だけ分かっていない顔で驚く。
「と言うかさっきの話聞いていたの?」
「分かっていなかったの、リナ?」
「うん」
「リナ、お前は後でお仕置きだ。だがその前に…」
雑音は石を一つ拾い、一本の刀に変化させる。
「口封じをさせてもらう」
「そうはいくか!」
リントは背負っていた長い袋から身の丈と同じ長さの刀(およそ二メートル)を取り出して構える。
「へえ、長物(ものほしざお)使うんだ。ねえ雑音、こいつの相手私がしていいかな」
「ああ、いいわぞリナ。埋め合わせをして来い」
「了解。今日はツイてるよ。強いのと二人も戦うことが出来るなんてね」
「カイトさんは手加減していたかもしれないがな、俺は違う。このガレキ街の平穏は俺たち鏡音亜種が守る」
リントは長物を肩に乗せ、かっこよく決める。
「では私はもう片方を…」
キクがレンカに向かおうとすると、雑音が止める。
「待て、あいつの相手は私がする。それよりお前はその間に例の物を仕掛けておいてくれ」
「…分かった。一応手加減しておいてね」
キクはそう言って重力を操作して浮かび上がり、何処かへと飛び去った。
「では行くぞ」
雑音が刀を振りかぶり、レンカを狙うが真剣白刃取りで受け止められ、そのまま投げ飛ばされる。雑音は受け身を取り、感心したように呟く。
「武術の心得があるのか。鏡音レンと同じだな」
「その通りですが何か?」
「ならこれが効果的だという事だ」
雑音がそう言うと刀はマシンガンへと変化する。
「また変わった!?」
「こういうのは苦手だろ?」
そして反動がすごいはずのそれを片手で撃ちまくり、レンカはすかさず避ける。
「なるほど…UTAUから聞いていた通り戦闘特化型VOCALOID の原点だけあってお強いですね。私も負けませんけど」
レンカはそう言ってワルサーを二丁取り出す。
「遠距離型か」
「勘違いしないでください。リントは中距離型で、私は小細工無用の接近型です!」
そして雑音の懐に潜り込み、近距離から非殺傷設定のそれを乱射する。この場合、拳銃は打撃技となるのだ。
「がはっ…」
雑音はもろに受けて少量の血を吐く。が、にやりと笑い
「ガンカタか?おもしろい」
マシンガンをネギソードと同じ形の黒い剣『ネギブレード』に変化させ
「ふん!」
黒い衝撃波を放ち、レンカを吹き飛ばした。
「くっ…ダメージがそこまでない?そんなことありえない!」
レンカは混乱して叫び、雑音はネギブレードの刀身を撫でながら説明する。
「私の能力は上書き。触れた対象の意志無き物体と自分自身の体と言う名のプログラムを上書きすることが出来る能力だ。ある条件次第では触れなくても上書きすることが出来るのだが…まあいい。今程度のダメージじゃ少々の上書きで再生できるということだ」
そう言う雑音の傷が徐々に再生していくのをレンカは見た。そして同時に悟る。
「(この人には絶対に勝てない…)」
雑音はもう一つ石を拾い、二本目のネギブレードに変化、いや上書きする。
「これで終わりだ。EX(エクセトラ)モード」
雑音は二本のネギブレードを合体させ、擬似スペルカードを取り出す。
「それは…!?」
「冥土の土産に教えてやろう。これはとある世界の技術をこちらの世界に上書きして作ったスペルカードと言う物だ。私たちは擬似スペルカードと呼んでいるがな」
そして両端が漆黒のエネルギーの刃に変化し、雑音はブンブン回転させる。
「漆黒【闇夜の世界】」
するとガレキ街全体が暗闇の空間へと上書きされ、レンカは慌てる。
「こ、これは…」
「まだ終わっていない」
闇夜に隠れた雑音は斬撃の衝撃波を、状況を視認できないレンカに浴びせる。
「きゃあああああっ!?」
「良いぞ、もっと苦しめ。私が味わった苦しみはこんなものじゃないがな!」
その斬撃は徐々にヒートアップしていき、レンカは傷だらけになってしまう。
「ふん!」
雑音がとどめを刺そうとしたその時
「神威流・紫電一閃!」
「またー!?」
暗闇の空間が破壊され、DEATHSIZE(デスサイズ)を発動しているが体中が焦げているリナと、長物の刀身に紫色の雷を纏わせたリントが乱入してきた。
「おいおい、人の妹に何しているんだよ。お前も一緒に成敗してやるぞ?」
「雑音、こいつ探偵には及ばないけど半端ないほど強い。気を付けて」
「…その様だな、戦闘マニアのお前が押されているのを見ればよく分かる」
「どうする?」
「離れておけ。巻き込まない自信はないぞ」
「そ、そうする…」
雑音の言葉に素直にその場を離れるリナ。雑音は狂気に満ちた顔でにやりと笑う。
「貴様のプログラム、消去させてもらう!」
「望むところだ!」
双方の剣がぶつかり、砂埃が舞った。
翌日:ケロリン町KAITO探偵事務所
プルルル!プルルル!朝早く、電話が鳴り響き、カイトは眠い目をこすりながら受話器を取る。
「はい、こちらKAITO探偵事務所…」
《カイト君!大変だ!》
「こんな朝早くから誰かと思えばウタか。何か用か?」
そう言いながら自分でいれたコーヒーを口に含むカイト。
《今朝、ガレキ街の二人が傷だらけの重傷で発見された!デスボーカロイドの二人と雑音ミクにやられたようだ》
「ぶほっ、なんだと!」
カイトは思わずコーヒーを吹き出す。
「それは本当か?」
《ああ。その先頭を見ていたヒャッハーが言うには一方的な状況だったらしい。二人とも、雑音一人にやられたようだ。戦闘が終わる前にヒャッハーは吹き飛ばされて気絶してしまったらしい》
「…相変わらず役に立たんな」
《同感だ。ルシフェルから解放されたとはいえ(番外編参照)行動パターンは変わらんからな。だがガレキ街にリントたち以外住んでいる者はヒャッハー達のみだ。仕方ないだろう》
「うん?」
カイトはその時あることに気付く。
「まてよ、ガレキ街を知り尽くしているリントとレンカがそう簡単にやられるとは思えない…だとしたら何か【仕掛け】があるんじゃないか?と言うことは昨日あいつらが銀匙町にやってきた理由って…」
《おーい、カイトくーん?》
ウタの叫びを無視しながらカイトはある過程にたどり着く。
「その【仕掛け】を銀匙町に?中心部に向かっていた…と言うことは…ウタ、俺は今からガレキ街に行ってくる」
《は?何を考えているんだカイト君》
「俺の勘が正しければそこに手がかりがあるはずだ!また後でな!」
カイトは電話を切り、冷蔵庫に冷やしてある特性アイスバーとスイカバーを手に取り、懐にしまう。
「ミクたちには悪いが…」
外に出てベースバイにまたがるカイト。
「自分なりにケリをつけさせてもらうか」
そしてハンドルを握り、アクセルを踏み込んで浮かび上がる。
「行くぞ!」
そしてガレキ街方面に超高速で向かった。そのせいで最悪の事態が起こるとも知らずに。
カイトがいなくなったKAITO探偵事務所の前にアカイトが現れ、にやりと笑った。
「最高のショーの幕開けです」
ガレキ街:中心部
「ここだな、中心部は…」
カイトはだだっ広い空き地にたどり着き、ベースバイから降りて辺りを見渡す。
「特に変わったところは…うん?」
そして不自然に地面に突き刺さっている黒いネギを見つけた。
「もしかして、これか?」
カイトがそれに近づくと…
「それ以上は困る。雑音に怒られるから」
「呪怨キク、か」
上空から包丁を持ったキクが現れた。カイトはスイカバーを取り出して構える。
「やはりビンゴか。雑音ミクの【仕掛け】はこのネギで正解のようだな」
「その通り。それが無くなったらこちらの作戦がパーになってしまうからね。貴方がこの事を誰にも言っていないことを願ってから口封じをさせてもらう」
「上等だ。なら俺はお前を捕まえさせてもらうか。本気でな」
カイトはスイカバーを目の前に掲げて呟く。
「FINAL(ファイナル)」
するとスイカバーが赤い冷気に包まれ、形状が変化する。アイスの部分は赤く透けている三角形の刃に変化し、柄が緑に変化し、大剣を形作る。これがカイトの切札である『エクスイカリバー』その名の通り『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』とスイカバーが合体したような形状の剣である。カイトはそれを片手で構えてキクに向け、言い放つ。
「さあ、お前の罪を数えろ」
次回、UTAU!VOCALOIDの事件簿・・・・・
デスボカロの三人と激闘を繰り広げるカイト。だが、ゲキド街であの三人が暴れていた。そのかつてない状況に、カイトは雑音と一時共同戦線を張る。「俺は諦めない…お前らを絶対に元に戻す」かつてない大ピンチ。感染ボカロVSカイト&雑音の戦いが勃発。そして、カイトとネルの本気が炸裂する。
第6話『最凶最悪のD(ディスティニー)/感染…カイト絶体絶命』
カイト「ここからは俺のターンだ!」
放仮ご「どっかの社長の真似してんじゃねーよ!」
ウタ「雑音ミク…やはり厄介な存在だったな…あの二人が負けるとは。レンカはテトの弟子、リントは楽歩君の弟子なのだが…」
カイト「リナの扱いも不遇だったよな」
放仮ご「ほとんどそこは気分だがな!鏡音亜種兄妹はそれぞれのオリジナルとは正反対の戦法を持つからな…
レンカはレンが基本素手で戦うため拳銃で(ワルサーはちょうど緋弾のアリアの一巻を呼んでいたから)、リントはリンが考えなしのパワータイプだからテクニック的な感じで(長物な理由は東方儚月抄の綿月依姫を見たから)決めた」
カイト「…そうだ、今大長編の方はどんな感じ?」
放仮ご「一章のラストにどのキャラを出すか思案中だ。ここらへんは序章だからな…二日ぐらいかかるかも?」
ウタ「次回は…あの三人が感染!?またお前か、おのれアカイトォオオオオオオオッ!」
カイト「某怪しいコートのおっさんのように叫ぶな!?俺はあいつを死ぬよりひどい苦痛を味わせたやりたいが…俺とあいつらを戦わせるなんて…」
放仮ご「ちなみに、お気づきの方もいらっしゃると思いますがアカイトのモデルはMMDの「ファイネルP」さんの「マヌケ」シリーズの赤髪の男です!アイツはムカついた。特にネルとリンの件…だから自分の小説で!」
雑音「…荒れている主人公たちの代わりに私が。次回は私と探偵コンビVS感染VOCALOIDたちだ。探偵が初めて絶体絶命のピンチに陥るぞ。次回もお楽しみに!」