カイト「次話も含めると…6話ぐらいになるんじゃね?」
雑音「まったく。予告しといでなんだこの様は」
放仮ご「相も変わらず多すぎるのを忘れていたんだよ…とりあえず、どうぞ!」
前回起きた三つの出来事…。
一つ!突如銀匙町に現れたデスボーカロイドと戦闘するカイトと楽歩。カイトはBSギターを破壊され、楽歩は瀕死の重傷となってしまう。
二つ!深夜のガレキ街でデスボカロのリーダー、雑音ミクが鏡音亜種兄妹と対峙し、圧倒的な力を見せつける。
そして三つ!「さあ、お前の罪を数えろ」カイトが切札を晒してキクと戦闘を始める一方、アカイトはある計画を始動しようとしていた。「最高のショーの幕開けです」
「「はあっ!」」
カイトはエクスイカリバーを振るい、キクの包丁と斬り付け合う。その一発一発の重さにキクは若干押され気味だ。カイトは両手で握って刀身に冷気を纏わせ、一気に振り下ろす。
「FREEZING(フリージング)・SLASH(スラッシュ)!」
そして一閃…その一撃はクロスしていたキクの二本の包丁を凍らせ、木端微塵に破壊した。
「くっ…まだよ!」
キクは袖からさらに二本の包丁を取り出し、片方を逆手に持つ。そして回転し、乱舞のようにエクスイカリバーに連撃を浴びせる。
「…せい!」
カイトは一瞬耐えてから力押しで弾き飛ばし、懐からマグナムを取り出し発砲する。
その一瞬後…
「かはっ…」
キクは腹を抑えて膝をつき、倒れた。
「何とか勝ったか…FINAL・解除」
その呟きと共にエクスイカリバーがスイカバーに戻り、カイトはそれを懐にしまう。
「さすがに無理したな…FINALの疲労は激しすぎる…まずはあのネギを破壊しなきゃな」
カイトは標準を黒いネギに合わせ
「チェックメイトだ」
マグナムを発砲した。その弾丸は空気を唸らせ、ネギを真っ二つに叩き割る。そして宙を舞ったネギは崩れるように消滅した。
「これであの子たちの切札の一つは断った。後は…」
その時携帯の着信メロディー(ちなみに卑怯戦隊うろたんだー)が鳴り響き、カイトはマグナムをしまいながら携帯を開いて耳に当てる。
「カイトだ」
《大変だ、カイト君!》
「ウタか。どうしたんだ?こっちの用は済んだぞ」
《それどころじゃない!ミクたちが何かに感染して暴走しているんだ》
「感染?」
カイトはその時、近づいていた気配を感じ取る。
「…ごめんウタ、そっちに任せていいか?」
《どういう意味だ?》
「今俺の目の前にやばい奴がいる。そっちに行けそうにない」
そこに現れたのはEXモードのネギブレードを手に持った雑音だった。
《雑音ミクか》
「そういうこと。できるだけ早く終わらせてそっちに行く」
《早くしろよ。待っているからな》
「了解」
カイトは電話を切り、雑音に話かける。
「お前が雑音ミク、デスボーカロイドのリーダーか?」
「その通りだ。規格外の探偵よ」
「規格外?なんのことだ」
「自覚なしか。貴様はボーカル専用のVOCALOIDでありながら、戦闘特化型VOCALOIDと同等、いやそれ以上の力を持っている。貴様自身が思っている以上にすごい存在なのだ」
「そうなのか?いまいち分からんが…とりあえず、お前も捕まえるということでいいか?」
カイトはアイスバーを取り出しながら笑顔で問う。雑音もネギブレードを構えた。
「おい、勘違いしているようだが私だけではないぞ。規格外に一人で挑むほど私も馬鹿ではない」「なに?」
「こういうことだよ!」
その瞬間近くのビルの屋上からリナが飛び出してきた。そして手にしたチェンソーを急降下も合わせてカイトに向ける。
「そういう事か、と!」
カイトはぼやきながらもアイスバーできっちりガードし、逆に弾き飛ばす。
「ええ~!へぶらっ」
「さすがだな!」
リナは驚きながら地面に頭を叩きつけて気を失い、雑音は感心しながらネギブレードで衝撃波を放つ。カイトはそれさえも見切っていた様子で軽く避けて懐からマグナムを取り出し、ドキュン!雑音の手からネギブレードを弾いた。
「ぐっ…」
「ICE(アイス)・Sword(ソード)!」
そして冷気を纏ったアイスバーの刀身を雑音の腹部に叩き込む。
「無駄だ」
だが傷口は瞬時に上書きされ、雑音は足払いをかける。カイトはジャンプしてそれを避け、空中で雑音の服を掴んで投げ飛ばす。空中巴投げだ。
「なっ…?」
雑音もこれは予測していなかった様で宙を舞って地面に激突した。
「まさか格闘もここまでとは…やはり貴様はボーカル専用を軽く超えている規格外だ」
「お褒め預かり、光栄だな」
「褒めるわけがなかろう。これで決める」
雑音が手を付けるとビルは姿を変え、巨大なロボットへと姿を変える。
「ヴォヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!」
雑音はその肩に飛び乗り、ロボットは拳を振り上げる。
「…これはやばい。うおっと」
カイトは間一髪で叩きつけられた巨大な拳を避け、マグナムを撃つ。だが全然効果が無く、カイトの顔に焦りの表情が現れる。
「こうなったら…」
赤い瞳に変化したカイトはマグナムをしまい、代わりにベレッタ二丁を取り出す。
「テト、お前の「技術」使わせてもらう」
そして目に見えない速さで乱射、弾倉の交換を繰り返す。その狙いは全て右腕の付け根の部分。一点に絞って何発も浴びたためにロボットの右腕は崩れ落ちた。
「次はウタだ!」
紫の瞳になったカイトはベレッタをしまい、代わりに背中に担いだバッグからRPGのパーツを取り出して一瞬で組み立てる。
「くらえ!」
一発撃つたびに投げ捨て代わりに新しいのを組み立て、発射するを繰り返す。次々と弾丸が炸裂してヒビが入り、崩れ落ちるロボットの巨体。
「馬鹿な…」
雑音は思わず離れる。
「これで…」
カイトは一瞬で組み立てた四連式ミサイルポッド(いわゆるギガント)をロボットに向け引き金を引く。
「チャックメイトだ」
ドゴォン!
四つのミサイルが轟音を唸らせながらロボットに炸裂し、大爆発を生む。
「ここまでとは…恐るべし、始音カイト」
「やっと名前で呼んでくれたな」
「なに?」
いつの間に移動したのか、雑音の背後にカイトが現れ、アイスバーを構えていた。
「まずい!」
雑音は退避しようとするが
「FREEZE(フリーズ)・Bind(バインド)」
次の瞬間凍りつき、身動きが取れなくなった。
「俺の勝ちだ」
「…その様だな」
「だがな、条件次第では解放してやる事もない。お前らの戦闘能力が必要な状況なんだ」
カイトの悲痛な顔に少し考えた雑音はぶっきらぼうに呟く。
「言ってみろ」
「俺と一緒にゲキド街で暴れているミクたちを止めてほしい」
その言葉に呆けた顔になる雑音。
「本当に…それだけか?」
「それだけだ」
「裏切るかもしれないぞ?」
「その時は全力で倒す!」
「ふん、いいだろう。それぐらいで開放してもらえるなら話が早い」
「助かる。FREEZE・解除」
カイトがキーワードを言うと氷は砕け散った。
「礼を言う。氷付けはもう勘弁だ」
「ああ。さっそく手伝ってもらうか」
「なんだと?」
カイトは笑い、雑音は辺りを見渡す。
「アカイトの部下か」
「あのタイプはMMD犯罪者には人気だからな」
いつの間にかそこら一体はLa式部隊でいっぱいになっていた。軽く見積もって50人近くはいる。
「いきなりか」
「まあ、しょうがないだろ」
雑音は近くの石を拾って2m程の槍に上書きし、カイトは両手を後ろに回してコートの中から秒間10発の弾丸を発射する30cmの長い弾倉(マガジン)が特徴のサブマシンガン『UZI(ウージー)』を二丁取り出し交差する。
「さあ、ショータイムだ」
「現実世界で人気の特撮ヒーローのマネをするな!」
「別にいいだろ。てか詳しいなお前」
「戦術を知るために少々見ただけだ」
「そうか」
次の瞬間カイトのウージーが火を噴き、雑音の槍が近づいていたLa式の頭部を貫き破壊する。
「ま、どうでもいいよな」
「同感だ。さっさと終わらせる」
双方余裕の表情で、カイトは踊るように撃ちまくり、雑音は槍を振り回す。
「うん?」
弾切れしたようでカイトはマガジンを瞬時に外し、ウージーを持った両手をひっくり返して袖から出したマガジンを装填する。この間わずか0.5秒。カイトは間髪入れず乱射を再開した。
「ふん!はっ!」
雑音は槍を振り回し、次々と斬り裂いていく。La式のサブマシンガンから放たれた弾丸が何発か被弾するが
「効かぬわ!」
瞬時に上書きして再生し、石を拾ってベレッタに上書きして至近距離から発砲する。
「やるな」
「お前もな」
そして数分後…La式部隊はたった二人を相手に全滅した。こいつら、ぱね~。
「とりあえずリナとキクはここに置いてくと言うことでいいか?」
「ああ。捕まえないなら何でもいい」
カイトはウージーを直しながらベースバイに乗り、雑音はその後ろに乗り込む。
「ゲキド街へ向かうぞ!ミク、リン、レンを必ず戻す」
「良いだろう。付き合ってやる」
そして浮かび、リナとキクを置いてゲキド街へ直行した。だが忘れていた。ウタが暴れているのはミクたちと言っていたことに…
放仮ご「今回はここまで!雑音はクーデレないい子なのだ!」
カイト「まさかこいつらを一時的にとはいえ味方にすることになるとは…」
雑音「勘違いするな。これは正当な取り引きだ」
カイト「さいですか」
放仮ご「次回はカイトにとってのまさに悪夢!感染ボカロとの対決だ!雑音の相手はボカロ最強のお姉さんだけどな」
雑音「マジか、マジカ?」
カイト「明日投稿する次回もお楽しみに~」