だいぶ久々に投稿しました!
だいぶ、物事が落ち着いてきたので連載また再開します!
楽しみに見ていたかたは待たせて申し訳ございません!
今回初めて読むかたは1話から読んでくれると嬉しいです!
もう一つのペダル
第12話 合宿2日目!! 前編。
AM 7時 ホテル内
山中と菅原勘太、純太と一緒にホテルの朝食のバイキングに食べ物を皿に盛り付けていた。 勘太と純太はたくさん食べ物を盛っていたから山中は質問した。
「朝からそんなに食べて腹痛くならないのか?? 」
「大地。自転車乗りはたくさん食べることが一番大事なんだ。」
「山中さん!! 自転車はかなりのカロリーを消費します。逆に食べておかないと途中でバテます! 」
「そうか……。でもいくらなんでも…。食べすぎではないか? あと… ご飯の量がえげつないぞ…。 」
菅原兄弟はどんぶりの中に思い切りご飯が盛ってた。山中は絶句する。
「……。」
山中達の席の隣に中嶋と佐々木、北上、熊野が来た。
「おはようございます!! 山中さん!」
「おはようございますー。みなさんー。」
「山中先輩! おはようございます!」
「おはようございます!」
「おはよう! 一年組達!!」
山中はふと気づいた。
「あれ? 多村は?」
「あいつ。 1人部屋がいいゆうてオレらと一緒じゃないんですよ! 」
「まったく…。あいつは何を考えているかわからないな。」
そして、多村はどこに行ったかわからずみんなで朝食を食べた。
AM8時 ホテルの外
昨日の夜に多村が8時に集合というメールを全員に送られていたため集合した。 しかし、本人がいなかったから、車の中に荷物を積み込んでいた。 山中はボソッとつぶやく。
「ふう…。荷物ものせたし。 あとは多村を待つだけだけど…。なかなか来ないな。」
「まったく。何をやってるんだ。」
「兄さんが仕切っちゃえば?」
その時、多村が自転車でみんなの前に来た。
多村は汗を流しており、息が上がっていた。
「すみません…。遅れました…。」
「時間厳守とか言ってたくせに… 自分が遅れてるんじゃねーよ!! 」
中嶋は多村にキレたが、山中は冷静に話す。
「良い汗かいてるじゃん。 朝練を一人でやってたんだろ?」
「そうですね…。 5時に起きて朝食を食べてから今まで朝練してましたから…。」
「多村。朝練してたことは良いことだ。しかし、3時間弱走ってきて、今日の練習はちゃんと出来るのか?」
「勘太さん…。僕は今日の練習は走りませんから。」
周りのみんなは驚いた。
「えっ? 走らないのか? 」
「ええ。 説明は今から言いますから。」
多村はマネージャー達も集めみんなの前で今日の練習内容を話す。
「コースは昨日説明した通りに走ります。今日は6人で走ってもらいます。」
勘太が多村の説明の途中でツッコム。
「おい。8人いるのに6人で走るということは、多村ともう1人誰か抜けるんだよな?」
「はい。その1人は佐々木君です。」
周りはざわつき始める。真っ先に多村に話しかけたの佐々木である。
「純ちゃん! なんで?」
「それは、このチームの更なる強化のために必要なことです。」
「なるほど。 多村と佐々木はこのチームの主戦力であるからか?」
「勘太さん。30%ぐらい正解ですが… なにより… いろんなパターンを試したいと思うんです。特にオールラウンダー組は。 あと、昨日もそうですが、僕がオーダーを出してたので、僕なしでどこまでやれるか試したいんです。 佐々木君は本当に申し訳ないが、チームのために今日は我慢してくれないか?」
「……。わかったよ。純ちゃん。」
「ありがとう。佐々木君。では、僕たちは先に次のホテルに到着してます。タイムは僕が測りますから。ロードより車のほうが速いから先に到着して待ってますから。あと、補給食とボトルを忘れずに。準備が出来たら言ってください。」
多村、佐々木が抜けた6人で走ることになり、指揮するのが勘太になった。
「よし。今日はオレが指揮する。まず、山を下ったら沼津の街に入り、そして、富士宮あたりまで平坦区間になる。おそらく、この区間のどこかしらリザルトラインがあると想定する。だから、ここはオレらが引く。平坦区間が終わったらまた指揮する。 」
「兄さん。僕が引くよ!」
「頼む。」
そして、準備が整ったところで多村に報告し、スタートラインに立つ。
「では。2日目を開始します。」
多村がストップウォッチを押し、6人は一斉に走り出す。 多村達は車に乗りホテルに向かう。
純太が先にチームを引いていた。
「みなさん…。こっからは気をつけてくださいね。ダウルヒルが始まりますから。あと、僕のダウルヒルについてきてくださいね。」
〔純太。あれを久々にやるのか。オレらが密かに研究し、習得した「ツインダウルヒル」
これは、オレらにしか出来ないやつだが…他のやつにやらせて大丈夫か?〕
「僕の言う通りにやって見てください。真っ直ぐ一直線で車間感覚は拳二つ分。あとは、弱めにブレーキしてください。」
「純太? これで大丈夫か?」
「そうですね! 大丈夫ですよ! 山中さん!」
「下りになりますので陣形を崩さずにさっき言ったとおりにやってください!」
純太の言う通りに陣形をし、スムーズに下る。 勘太はこのダウルヒルに感激する。
〔純太! 凄いじゃないか!!純太のオリジナルダウルヒル!! ツインダウルヒルより無駄がなく、安全でスムーズに下り、そして、何より速い!! 時速70kmはある! 普通なら下りはスピードが出るし、下手にブレーキを踏むと前に倒れてしまう。微妙な加減でコントロール出来るのは素晴らしいことだ。純太は凄いやつだ。そのうち越されそうで不安になるな…。〕
純太のダウルヒルにより、思っていたより早く沼津の街に入る。 市街地に入り、勘太は指揮する。
「長いダウルヒルも終わり、これから平坦区間に入る。市街地抜けたらオレが引く。」
「兄さん。一つわがまま言っていいかい?」
「なんだ? 純太。」
「スプリント対決しない?」
「!?。おい。純太。一応理由を聞く。」
「実は……。多村君から言われてるんだ。」
「多村にか? 何故だ?」
「どちらかをインターハイメンバーにするて。そして、このスプリント対決でメンバーを決めると。」
「!!!」 全員驚いた。
「純太さん! あなた達2人しかスプリンターがいないのに! どちらかしか選ばれないておかしいでしょ!! 」
「中嶋君。本当の話さ。スプリンターは1人しかいらないと。」
「そんな…。変な話もあるんですね。」
「そんなに嘆くことじゃない。理由は単純だ。多村はチーム内最速のスプリンターが欲しいんだろ。オレは弟より速いからな。それを証明してくる。」
「兄さん……。本当は2人でインターハイでツインスプリントをして、2人でグリーンゼッケンをとりたかった。悲しいけど… しょうがないことだよね。」
〔この2人がスプリント対決。何を考えているんだ?? 多村君は。ということは…今日の練習の趣旨がわかってきました! 〕
熊野は何かわかったかのように考えてた。
しかし、このスプリント対決で納得してなかったのは山中である。
「おまえらは2人で一つだろ! 多村は何を考えているのかわからない!! 」
山中は自分が一番実力や経験がないのにインターハイメンバーの枠に入ったのに、菅原兄弟の場合は実力、経験もある強者なのに、どちらかメンバーから外れることだ。自分は多村に言われて、メンバーになるのに、この2人に関しては、実力勝負で速いやつがメンバーに入れる。多村のやり方に苛立ちを感じた。しかし、その苛立ちは勘太の一言でなくなる。
「大地。スプリンターというのは最速の称号だ。誰でも欲しい。だから、一番になるんだ。あと、純太はこの3カ月でだいぶ変わった。前まではオレと同じことをしてたが、さっきのダウルヒルのように純太が独自に開発した。純太は新たな挑戦をしてるのだ。」
「勘太…。」
「それに…。純太にすぐに先を越されそうな感じがする。オレも出来るということを弟に見せないとな。」
〔勘太も本当は2人で出場したいと思っているよな…。 オレはスプリンターじゃないしスプリンターの気持ちもわからないが… 勘太の言うことは正論かもしれないな。勝負の世界はそんなに甘くないということだな…。〕
「兄さん……。やるしかないよね。」
「ああ。」
純太は一粒涙をながし、気を取り直して戦闘態勢に入る。勘太も下ハンをかまえた。
「兄さん。富士宮市の看板がゴールだ。そこまでガチなスプリント対決だ! 」
「ああ。わかった。熊野。チームを引いてもらっていいか? 」
「わかりました!! 気をつけてください!」
そして、大地は菅原兄弟の肩を軽く叩き一言言う。
「楽しんでこいよ!! 」
「ああ。 大地。」
「はい! 山中さん! 」
2人のインターハイメンバーの枠を賭けたスプリント対決が始まる。