今回は最初から妖夢視点です
夜の白玉楼の縁側
もう冬だが、暖かいような、寒いような少し変な感じ
「好きだよ、妖夢」
縁側に座りながら、流楠君は言った
「私もですよ、流楠君」
私も流楠君に向かって答えた
そして流楠君を見つめ続け、そしてそのまま優しくキスをした
「.....ん....んん...」
舌が絡まる、熱いキス
全身で幸せを感じる
しかしここで
夢から目覚めた
「はぁ....」
最近よくこの手の夢を見るようになった
何故なのだろうか?
時計はカチカチと音を立てて11時を指している
マズイ、今日は11時半から神楽さんと約束がある
早くご飯を食べて行かないと
〜居間〜
「おはよう!遅かったね」
「あっお、おはようございます!」
私はお辞儀した
「そ、そんな改まらなくても、、」
「あっごめんなさい!」
「お、おう」
どうしても意識してしまう
夢の中の出来事なのにどうしても意識してしまう自分が時々嫌になる
礼儀正しいはずだが、なんだか失礼な気がする
〜10分後〜
「行ってきます!」
「はーい、いってら〜」
私は少しぐしゃぐしゃの髪の毛を整え
走りながら靴を直しつつ
足早に目的地に向かった
〜待ち合わせ場所〜
「やっほ〜妖夢!」
神楽さんがぴょんぴょん飛び跳ねながら
手を上げて、横に振りながら言った
「おはようございます!神楽さん!」
私も手を振りながら言った
「んじゃ、早速行っちゃう?」
「行っちゃいましょう」
行くというのは団子屋のことだ
ちなみに私と神楽さんは最近よく二人だけで団子屋に行くのだ
そして、女子トークに花を咲かせるのだ
〜団子屋〜
団子屋の近くで何かやっているらしく、団子屋の近くに人が多い
神楽さんは露骨に嫌な顔をした
結局、私達は席に着き、メニューを見る事なく、店員さんを呼んだ
「アタシは三色団子一択、妖夢は?」
「うーん、きな粉で」
店員さんに言うと、「かしこまりました」と言って人々を手や肘を使い器用に避け
厨房に行った
「きな粉かぁ〜でも前まで三色団子が好きって言ってなかったっけ?」
「そうだったんですけど、この前、流楠君の「また流楠!?」えっ?は、はい」
神楽さんが大きい声を目を見開いて、口をぽっかり開けて言った
大きい声を聞いた周りの人がこちらを見た
「妖夢前もそんなこと言ってたよね!?」
「は、はい」
「やっぱ妖夢、流楠のこと好きっしょ?」
「えっ?そんなことは.....ない....と、思いますけど?」
周りの目を気にしつつ神楽さんは言った
私が答えたことは本当のことだ
大切な人のは確かだが、恋愛感情は抱いていない、、、、と思う
「ただ最近よく流楠君とイチャイチャする夢を見る事がありますが」
「それ心は好きなのに気付いてないだけなんじゃ......」
一瞬二人の間に、息が苦しくなるような沈黙が走った
そしてその沈黙を破ったのは神楽さんの方だった
「よく考えて?妖夢いつも流楠の話をするよね?」
「いやそんなつもりは「いや絶対そうだって」え、そ、そうですか?」
「いつも流楠のこと考えて、いつも流楠の心配してるじゃん?自覚したほうがいいよ」
「は、はい」
ここで定員さんが空気を切り裂くようにやって来て、頼んだ団子がやってきた
二人の前に団子の乗ったお皿を置いて、店員さんは去って行った
「まぁ好きかどうかは自分で決めればいいからね、いろいろ言ってごめんね」
「いえ、私は全然気にしてませんから」
神楽さんは一瞬暗い顔をした後
一言も喋らないのはまずいと思ったのか、急に顔を明るくして
神楽さんが口を開いた
「とりま食べよっ!妖夢のきな粉一口ちょうだい!」
「あっいいですよ!」
楽しく女子トークに花を咲かせたものの
私の心の中のどこかに【私は流楠君のこと好きかも】という考えが
生まれていたことに、私はまだ気付かなかった
〜夕食後〜
夕食を済ませた後はみんな一人一人が自分の好きなことをやり始める時間
みんながゆったりと、気を緩ませる時間だ
「なぁ妖夢、風呂入ってきていい?」
いいですよと言うと流楠君はテクテクと風呂場に向かった
私は流楠君の事を好きなのだろうか?
何故かそんなことを思う自分がいた
確かに流楠君は優しくて強くて、長所が沢山あるけど...
そんなことを考えていると
風呂場から声が聞こえた
「あ〜いい湯だった!」
あれっ?考えを始めた時はまだ夜の8時だったのに
今は8時半だ
私もお風呂に入らなきゃ
〜お風呂後、幽々子部屋〜
「幽々子様話があります」
「あら〜何かしら?」
こっちは真剣に聞いているのに、どこか抜けたような声で答える幽々子様
すぐ言おうと思っていたのだが、なんだか恥ずかしくなって口が篭ってしまった
それでも気持ちを察してくれる幽々子様の優しさが垣間見える
「幽々子様、私は流楠君が好き、かもしれません」
「え?好きじゃなかったの?」
「分からないから聞いてるんです!」
幽々子様は眉毛を八の字に曲げ一緒に悩んでくれた
「好きなんじゃない?三年前も、死んだかも!って泣いてたし」
「そうですか?」
うーん考えれば考えるほど分からない
しかも眠くなってきた
続きは明日にしよう
〜少女就寝中〜
ふぁ〜、ひっ!昼!
も、もう朝を寝過ごしてしまった
昨日の夜考え過ぎたのだろうか
まぁいいや
「あれ?流楠君は?」
「さっき出かけたわよ〜」
さっき出かけたのか
まぁ私も暇ではない、庭の手入れをしよう
〜5時間後〜
どうにも捗らない
気持ちが乗らないと言うか、落ち込んでないのに落ち込んでるようだ
「ただいま!」
落ち込んでいるような気持ちから、光が灯ったように心から暖かくなる
「流楠君!」
「ん?何?うおっ!」
私は思わず流楠君に抱きついてしまった
何故だか落ち着く、幸せの気分だ
私は気付いた、私は流楠君がすきだ