東方魂魄恋愛談   作:魂夢

44 / 62
こんにちは、魂夢です。今回はストーリーがほぼなにも進みません


第41話 No.3

・坂技視点(三人称)

 

無機質な実験室の中、プクプクプクと水の中にある気泡が音を立てる

それを禍々しい目で見つめる一人の男

 

「ククク、こいつが闇の波動の適合者だったなんて思いもしなかったな...」

 

彼、坂技 柳は斜め上を見上げながら唇を釣り上げ、笑う

その柳の前にあるのは大きなガラスの筒、そこには水がたっぷり詰まっており、成人男性が一人浸かっている

 

中にいる成人男性の名前は無く、《実験番号I.D.30000》ということだけがわかっている

通称No.3、最初期に集められた人間のうちの3人目、事あるごとに改良を加えられ続けられてきた男

I.D.は改良を加えられていくと新規のものになっている

既に記憶は消去済みで、格闘技術と武道全般のことに関しては脳にインプットされている

 

実はこのNo.3は他に比べてすごく特殊で、実験が終わるとすぐに人間を変える柳でさえ、この数年間密かに改良を続けていたくらいだ

No.3は流楠と同じく闇力や闇の波動の完全適合者であったのだ

 

通常、適合者でないものに闇力のコアを投与すると意識を失い、身体が力に耐えきることができずにボロボロになってしまう

もっと悪いものだと、ドロドロになって溶けてしまう可能性も孕んでいるのだ

 

そして、適合者の場合は身体がボロボロにならずある程度の意識を保つことができる

だがしかし、いくら適合者であってもなお、力の反動で身体や身体の一部が変形したりする

そこで登場するのがこの完全適合者である。完全適合者は流楠のように意識を保ち、なんらかの目的も持って行動することができるのである

さらに、身体の変形もなく闇力や闇の波動の破壊衝動すらも抑えることができるのである

 

だだし流楠の場合はその力強大すぎるが故、破壊衝動を抑えられない時も多々ある

しかしそれは闇の波動の密度が桁違いに濃いためである

通常の密度が1だと仮定した時、流楠は10や15ぐらい持っているのである

それで破壊衝動をあそこまで抑えてしまうなど常人にはできない苦難の技であるということを忘れてはならない

 

このNo.3はその完全適合者にあたる人物で闇の波動を意のままに操れるのである

そして、適合者かそうでないかは遺伝子によって決まるのでNo.3のクローンを大量に生産すれば、柳は最強と言える存在に囲まれることとなるのだ

それがなにを意味するのか、それは言わずもがな世界滅亡であろう

 

そして世界滅亡ができる力を持つ者が数千人、幻想郷を襲うこととなる

 

「ん?」

 

柳は眉を八の字に曲げ、何ぞ?という顔をする

それもそのはず、意識がないはずのNo.3が目を開けたのだ

その行動がなにを意味するのか、そしてNo.3を流楠は倒せるのか

真実は黒幕の柳も、流楠も、そしてNo.3でさえ知らないのであった...




次回は戦闘があり、大事な回となる予定です!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。