東方魂魄恋愛談   作:魂夢

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こんにちは、魂夢です。投稿しておりませんでしたね…
申し訳ありません!
私の祖父が亡くなってちょっと休止しておりました
しかし…私は帰ってきたぁぁぁぁ!!!!


第59話 決闘

実は薄々わかってたんだ

素の時雨の能力はそこまで強くは無い

 

それなのに神楽や霊夢、魔理沙……そして、妖夢……

 

彼女ら全員を戦闘不能ないしは瀕死の状態まで持って行くのは不可能に近いだろう

 

それなら、時雨には無くて狂にはある能力があるか、もしくは狂になってから開花したと考えるのが妥当だ

 

その全容を解明することはできずとも、推測することぐらいは出来たはず

 

狂の能力は、推測ではあるが、死なない程度の能力であろうか

 

俺は狂の首を切り飛ばす

今ので28回目だ

 

「流石、今まで大量の狩怪を殺しただけはあるね」

 

復活してきた狂を蹴り飛ばし、大木に激突した彼女を串刺しにする。

 

「カハッ、まだ僕を殺すのかい?」

 

吐血しながらも、彼女は続ける

 

「この場所で永遠に殺し続けてやるよ」

 

 

狂の顔を殴ると、顔が吹き飛んだ。

 

ゴロゴロと地面を転がって、光のない瞳が俺を見据えている

 

闇の波動……この力があれば、何だって出来るような気さえしてくる

 

幻力よりも扱いやすい。力の出し方が簡単で、より高火力、より素早く攻撃できる

 

おかげで、あいつを何度も殺せてるしな

 

「懲りねぇ奴だな」

「もちろん」

 

 

狂を目で捉え、剣を振るう

短刀で弾かれても、今の俺なら素手でこいつの内臓をえぐり出せるほどの筋力がある

 

狂の腹に腕をめり込ませ、内臓をズルズルと引きずり出す

 

狂は死んだ

 

手に着いた血を拭き取らずとも、血は勝手にチリのようになって風に流され消え去る

 

飛ばされてきた短刀を弾いて、またしても姿を現した狂に斬りかかる

 

「遅いよ」

 

狂は空中で身を翻し、俺の攻撃を避ける

 

ちっ外したか

 

狂は戦いの中で、俺の動きの癖や、流派を少しずつ理解していってる

その上で、隙を突いて俺を殺す気だ

だが、そうはさせない

 

俺は狂が着地した一瞬の隙を見計らって、足払いをかける

 

転倒した狂の頭に刀を突き立て、引き抜く

 

狂は死んだ

 

流石に体力が切れてきてるな……

動きもさっきより悪い

 

空中に現れた狂が、短刀を振り下ろす

だが俺はそれを躱しきれず、左肩にダメージを負った

 

「ちっ」

「あれれ?どうしたのかな?もう体力切れ?」

 

抜かせ、お前如きに簡単に殺されるような玉じゃない

 

俺は傷口に手を当てる

血はまだ止まっていないようだ

 

なぜだ?

このぐらいの傷ならものの数秒で治癒できるはずなのに

 

俺は、今更ながら闇の波動が傷を癒す能力が無いことを思いだす

くそ、この状態で戦いを続けなければならないのか……

 

だが、まだやれる。まだ、こいつを殺せる

 

俺と狂の戦いはまだ終わりが見えない


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