ポケットモンスター サン&ムーン ~出会えてよかった~   作:モモワ

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~ポケ問題~

アローラ!! ククイだ! 今回のポケ問題は俺が出題するぜ!
では問題! 今日のポケベースの試合で勝ったのは誰だ?

【A:スクール組 B:ロケット団 C:スカル団 D:引き分け】

答えは小説の最後だ!



【白熱ポケベース! スクール組VS悪役組】

 

ロ「試合終了ロトー! 勝者はサトシチームロトー!!」

9回表でのセレナの大活躍にて逆転し 9回裏を守りきったサトシチームは

見事に勝利をおさめたのだった

ク「いやー 今回の試合も”フレアドライブ”のような熱い試合だったな!」

サ「はい! ありがとなカキ! おかげでまたいい勝負ができたよ!」

カ「ああ! ……だが次こそは勝ってやるからな!」

チームリーダー同士が互いに握手し 両チーム全員が相手チームに賞賛の拍手を送った

マー「でもさー やっぱり僕らが勝てたのもセレナのおかげだよねー?」

マオ「そうそう あそこで逆転サヨナラホームラン打っちゃうんだもん」

ス「恐るべし……愛のパワー」

セ「あ……あいいっ!!?///」

スイレンの一言にセレナは顔が真っ赤になった そしてさらに追い討ちをかけるのが

この男である

サ「あぁ! 最後はすっごく決まってたぜセレナ!! すっげー格好良かったぜ!!」

次の瞬間 セレナの頭から「ボン!」という音とともに

火山の噴火クラスの蒸気の噴火が起こり セレナは半分意識を失っていた

セ「ア……アリガト………サトシモ…スッゴク……カッコヨカッタデス」

サ「うおっ!? ど…どうしたセレナ!?」

魂が抜けたようなセレナの姿にサトシは慌てていたが その場にいた全員が

同じことを思ったという…

「………お前のせいだろ!!」

 

ク「さてと それじゃあポケベースの授業はこの辺で…」

と ククイ博士が言おうとした その時

 

カキーン!!

 

遠くの方から何かを打つ音がし 何かが弧を描きながら

サトシ達の集まっている場所へ何かが落ちてきた

サ「なんだ!?」

ピ「ピーカ!?」

落ちてきた何かは地面に落ちると同時に爆発し 辺りは煙で覆われた

マオ「ゴホッゴホッ! こ……これは煙幕弾!?」

カ「誰だ!? こんな真似をするのは!?」

?×3「誰だこんな真似をするのはと聞かれたら…」

?×3「しょうがねぇから答えてやるぜ」

カキのセリフに反応するかのように 煙の向こうから聞こえてきた声

しかしいつもより声の人数が多い気がした

 

ム「以心伝心」

コ「威風堂々」

ニ「一石二鳥」

R全「真っ直ぐ貫く悪の正義 ムサシ! コジロウ! ニャースでニャース!」

タ「[[rb:自由奔放 > じゆうほんぽう]]」 

ジ「[[rb:因循姑息 > いんじゅんこそく]]」 

ラ「明日は明日の風が吹く」

ス全「古きを捨てて新たな時代を タッパ! ジップ! ラップ!!」

R全「ロケット団!」

ス全「スカル団」

全「まとめて参上!!」

ソ「ソォォーーーーナンス!!」

 

サ「ロケット団!!」

カ「スカル団もいるぞ!」

マー「っていうか 何で一緒に!?」

片方だけならまだしも 両方が一気に乗り込んできたことはなかったので

さすがのサトシ達も驚いていた

ム「ふん! 決まってんでしょ! この前のリベンジよ!!」

コ「この前はプロがそっちにいたから勝てたけど… 今回はそうはいかないぜ!」

ニ「まぁ同じ悪役同士 たまには手を組むのも悪くないと思ったのニャ」

ソ「ソォォーーーーーナンス!!」

一方でスカル団はというと…

タ「うーーむ……最初はダサイと思ってたが 言い切ってみると案外気分いいな!」

ジ「兄貴の言うとおりッスから! 何か気合い入っていいッスね!」

ラ「そーだそーだ! 次から毎回これやろうよ兄貴!」

何だかんだで スカル団もロケット団提供 この登場時の口上が気に入ったようだった

セ「ロケット団は知ってるけど………あいつら何?」

サ「スカル団だ! 妙な言いがかりつけたりして

アローラの人達を困らせてる奴らなんだ!」

ミ「私がサトシ君と再会した時も 連中にからまれてた時だったの」

スカル団を初めて目にするセレナだったが どういう連中かを理解するのには

2秒もかからなかった

カ「見なくていいぞセレナ 目の毒だ!」

タ「んだとぉ!? 人をゴキブリみてぇな扱いしやがって!!」

ジ「兄貴のいうとおりッスから! お前らこそ人を見る目がないゴキブリッス!」

ラ「そーだそーだ! グズマさんの良さも理解しないお前達こそ

正真正銘のゴキブリさ!!」

スカル団の猛抗議をうけても 慣れているのか全員やれやれといった感じだった

サ「って……グズマさんって誰?」

ピ「ピーカ?」

サトシがそれを知るのは もう少し後の話である

タ「…まぁいい! とりあえずこいつを俺にぶつけたことを詫びてもらおうか!?」

タッパは先ほど自らの脳天に直撃したホームランボールを握り締め 高々と掲げた

サ「そ……それってさっきの…」

ミ「あの…ホームランボール!?」

ここまでスカル団の言うことなど ほとんどスルーしていたサトシ達だったが

そのボールを示されては さすがにリアクションをせずにはいられなかった

タ「お前らがポケベースをやってたのは一目瞭然だ!

今さら違うとは言わせねぇぜ!」

ジ「お前達の中に兄貴にボールをぶつけた奴がいるのは分かってるッスから!」

ラ「そーだそーだ! これは正当な抗議活動だ!!」

スカル団の言い分も今回ばかりは正当性があり

サトシ達もあっさりとは反論できなかった

ム「まぁ~ 何にしても悪いことしたんだから謝るのは当然よねぇ~?」

コ「いつも正義面してるお前らが自分の罪を隠すのかぁ?」

ニ「正義の味方が聞いてあきれるのニャ」

ソ「ソォォー----ナンス!!」

じりじり迫ってくるロケット団&スカル団にサトシ達は交代した

何度も言うようだが 今回ばかりは向こうの意見の方が理にかなっている

タ「さぁどいつだぁ!? 俺様にボールをぶつけた戦犯野郎は!?」

セ「…………あ……あの」

 

バッ!!

 

セレナが名乗りだそうとした その時

力強い腕がセレナの前に伸び 彼女を制止させた その腕の持ち主は…

サ「……俺だ! 俺がホームランを打った!!」

セ「!! サトシ…」

サトシはセレナをかばって自らがホームランを打ったと名乗り出たのだった

タ「へん! やっぱテメェだったかZ技野郎!! まぁ~俺もいつまでも細かいことを

ウジウジ言うのは好きじゃねぇからな! スカッと爽やかにケジメをつけりゃ

許してやらねぇこともねぇぜ?」

サ「ケジメだと!?」

タ「そうだ! テメェが持ってるそのZリング! こっちに渡してもらおうか?」

サ「何っ!?」

カ「何だと!?」

突然の要求に隣にいたカキも思わず声を出した

タ「Zリングを渡すだけで勘弁してやろうって言ってんだぜこっちは?」

ジ「兄貴の言うとおりッスから!」

ラ「そーだそーだ! それがイヤならお前の持ってるポケモン全部で

手をうってやってもいいけどな!」

相手に非があるのを利用してスカル団は好き放題言っていた

ク「随分と強引なケジメだな」

それを聞いていて 当然この人が何も言わないはずがない

ククイ博士は前に出てスカル団と向かい合った

ク「ボールをぶつけてしまったというのなら その非は素直に詫びよう!

しかしだ… だからといってZリングやポケモンを交換条件に出すのは

ちょっと大人気ないとは思わないか?」

さすが担任のククイ博士と皆は感心した ククイ博士は冷静な大人の対応力で

スカル団と交渉するつもりだ 同じ大人でも こうも違うものなのかと

生徒全員が思ったという

タ「うるせぇ! スカル団にはスカル団なりのケジメのつけかたがあるんだよ!」

ジ「兄貴のいうとおりッスから!!」

ラ「ポケモンもZリングも持ってないアンタに用はないんだよ! さぁそこのお前!

さっさと兄貴に詫びいれて 出すもの出しな! さもないと…」

セ「待って!!」

ククイ博士とサトシの前に飛び出したのはセレナだった

ミ「セっちゃん!」

サ「セレナ!!」

セ「……サトシは悪くない! ボールをぶつけたのは…サトシじゃなくて私なの!」

タ「何ぃっ!!?」

自分をかばってくれるサトシの行為は嬉しかったが

そんなサトシに黙って甘えるようなセレナではなかった

セ「ボールをぶつけたことは謝ります 本当にごめんなさい!!」

セレナは正直に自分がやったことを話し 頭をさげてタッパに謝った

リー「セレナ……………すごいです 私だったら…とても勇気を出して

謝れなかったかもしれません…」

例えスカル団相手でも 素直に自分の非を認めるセレナの姿に

リーリエは何かを感じていた

タ「……………………っていうかよぉ」

セ「……え?」

タ「………お前なの? そっちのZ技野郎じゃなしに?」

セ「そ…………そうです」

先ほどから身体を震わせているスカル団 最初はそれだけ怒っているのかと思ったが

どうやらそうではなく 単純に………震えていた

ジ「マジッスカ!? スクールからあの場所まで何kmあったと思うッスカ!?」

ラ「アンタ……何者だよ? プロか?」

スカル団の3人は信じられないといった具合に 目がキョトンとなっていた

さらに隣では…

ム「アンタ……いつからそんな強打者になったの?」

コ「お前……パフォーマーじゃなかったっけ?」

ニ「プロポケベース選手になったほうが いいんじゃニャいか?」

ソ「ソォォ~~~ナンスゥゥ」

ロケット団もあの球をセレナが打ったと知り 同じく目が点になっていた

そしてニャースの一言には ものすごい説得力があったと後に彼らは語る

ク「…………とにかく セレナも素直にちゃんと謝ったんだ!

ここは笑ってすませるのが大人ってもんじゃないのか?」

ククイ博士の言葉に呆然と驚いていた6人はハッと我に返った

タ「なめんなよ!! 謝りゃいいってもんじゃねーぞ!!」

ジ「こっちはガキの使いで来てるんじゃないッスから!!」

ラ「そーだそーだ! そんな簡単に許すと思ったら大間違いだ!!」

やはり誰1人納得しないスカル団 そんな中ロケット団のムサシが

ある提案をつきつけてきた

ム「こうなったら…ポケベースで決着つけようじゃない?

アンタ達が勝ったら 今回のことは水に流してあげるわ! それでいいでしょ?」

タ「おう! だが負けたらお前達のポケモンは全部俺達がいただくぜ!!」

それぞれのチームのリーダー格2人が提案し ククイ博士は小さくため息をこぼした

サ「よ~し やってやろうじゃんか!!」

セ「!? サトシ! でも…」

最初に決意を見せたのはサトシだった

サ「大丈夫だセレナ! 俺達は負けない!」

カ「あぁそうだ! あんな連中に負けるほど俺達は落ちぶれていないぞ!」

ミ「ポケベースでギャフンと言わせてやるんだから!!」

ス「そーだそーだ!」

こうしてサトシの意見に全員が賛同し 勝負をひきうけることになった

 

ロ「さぁ~ というわけでスクールチームVSロケットスカル連合チーム

驚きのスペシャルプログラムがスタートすることになったロトー!!」

 

~スクールチーム~

 ・背番号1番 ピッチャー ピカチュウ

 ・背番号2番 キャッチャー サトシ

 ・背番号3番 ファースト テールナー

 ・背番号4番 セカンド ミヅキ 

 ・背番号5番 サード スイレン

 ・背番号6番 ショート セレナ

 ・背番号7番 レフト カキ

 ・背番号8番 センター ラッキー

 ・背番号9番 ライト マオ

           

~ロケット&スカルチーム~

 ・背番号1番 ピッチャー タッパ

 ・背番号2番 キャッチャー ジップ

 ・背番号3番 ファースト コジロウ

 ・背番号4番 セカンド ソーナンス

 ・背番号5番 サード ラップ

 ・背番号6番 ショート ムサシ

 ・背番号7番 レフト ニャース

 ・背番号8番 センター ミミッキュ

 ・背番号9番 ライト ダストダス

 

セ「サトシごめん… 私のせいでこんなことになっちゃって…」

サ「セレナのせいじゃないって それに心配するな! 俺達が絶対勝ってやるから!」

カ「あぁ 大船に乗った気でいろ!」

ミ「よーし ラッキー 遠慮なくかっとばしてくよー!!」

ラ「ラッキ!!」

セ「みんな………ありがとう 私も…頑張る!!」

一方ロケット・スカル側は

コ「ジャリガールが強打者だったとはな… 油断ならんぞ」

ム「心配ないわ 打たせなきゃいいだけのことよ ニャース!」

ニ「わかってるニャ! 必殺ニャイリーグボール2で三振にしてやるニャ」

ソ「ソォーーナ…」

タ「悪いが先に投げさせてもらうぜ」

ソーナンスのセリフを遮り ピッチャーマウンドにあがったのはニャースではなく

タッパだった

ジ「あ…兄貴が投げるんスか?」

ラ「兄貴 ポケベースは嫌いって言ってなかったっけ?」

タ「あぁ大っ嫌いだ!! あの日のことを思い出すからな…」

ス全「あの日!?」

タッパはボールを握ると ジッと正面をにらみつけた

その先にうつる光景は…

サ「よーし 行ってこいピカチュウ! セレナ! 応援頼むぜ!」

セ「うん! 頑張ってねピカチュウ♪」

ピ「ピカピッカー!!」

ピカチュウはセレナからの声援をうけ 自信満々にピッチャーボックスに立った

タ「……………見てろよ ぜってーぶっ潰してやる!!」

 

こうして始まったポケベース対決 先行はサトシチーム

最初のバッターはピカチュウだ

タ「…………行くぜ! うおおおおりゃああぁぁぁ!!」

タッパは気合いと共に剛速球を投げてきた

ピ「ピカッ!?」

予想以上の球速にピカチュウは一瞬たじろぎ 全く動けないままストライクを取られた

カ「早いっ!?」

マオ「カキの投げる球より早いなんて…」

マー「まぁ… ミヅキのラッキーほどじゃないけどね」

とはいえ あのピカチュウが全く反応できないくらいの速度のボールであることには

変わりない

ジ「ナイスピッチングッス 兄貴!!」

ジッパはキャッチャーミットで捕らえた球をタッパに投げ返した

タ「へへっ まだまだこれからだぜ!」

続いてタッパの第2球 速度は速いが ボールはストライクゾーンよりも

やや高い位置に向かって飛んでくる

リ「これはボールになりますね!」

リーリエがそう思った次の瞬間 ボールは急激に落下し

見事ストライクゾーンのど真ん中を捉えた

ス「フォークボール!?」

セ「今のは絶対ボールだと思ったのに!」

サ「あいつ………意外とできるぞ!」

タッパの意外なピッチングの才能はサトシ達も素直に認めるしかなかった

ム「ふ~ん アンタ意外にやるじゃない!」

タ「……ふん! これでもかつてはプロを目指してたこともあるんでな!」

ジップの投げたボールをキャッチしたタッパは自慢げに語った

タ「さぁ これで1アウトだぜ!!」

タッパの投げたボールがピカチュウに向かって飛んでくる

サ「負けるなピカチュウ! 動きを良く見て”アイアンテール”だ!!」

ピ「ピカ!! チュ~~~~~ッ ピッカァ!!」

ピカチュウの”アイアンテール”がボールを打ち返し

ショートを守っていたムサシがすぐさまファーストに投げたが

ピカチュウのスピードが生かされ セーフとなった

タ「……ちっ まぁいい」

続いてのバッターはサトシだ

サ「さぁ来い! どんな球でも打ってやる!!」

セ「サトシなら絶対打てる! 頑張ってサトシー!!」

セレナの声援にサトシは手を上げて応えた

タ「………うおりゃあぁぁぁぁ!!」

サ「ぬおおおおりゃああぁぁー!!」

サトシは勢いよくバットを振ったが タイミングが遅れ

あっという間に三振をとられてしまった

ク「なるほど……口先だけじゃないな 確かにいい腕してる

プロを目指してたってのも納得がいく」

審判をしていたククイ博士が気難しい表情を浮かべながら感想を述べた

サ「くっ… そんなにいい球を投げれるんなら 何でプロを目指さなかったんだよ!

スカル団なんかに入らなくてもよかったんじゃないのか!?」

サトシは悔しそうな表情を浮かべながらも 自分が思ったことをタッパにぶつけた

タ「………てめぇに何がわかる!! 俺が受けた屈辱…… あの日のことは

今になっても忘れねぇぜ!!」

ム「あの日のこと?」

 

それは今から何年も前のこと

当時サトシと同じ年くらいだった少年の頃のタッパは

ポケベースの試合に参加し ピッチャーとして活躍していた

審「ストライク! バッターアウト!!」

タ「へへっ どうだ!?」

※「は……はえぇぇ…」

得意の剛速球でタッパは相手選手を次々と三振に追い込んでいた

周りからも 将来はプロのポケベース選手になるだろうという期待も大きかった

※「よ……よし! 絶対打ってやる!」

2アウトに追い込まれた相手チームのバッターは緊張とプレッシャーもあってか

身体がガクガクと震えていた

タ「よし! 後1人でゲームセットだ! チラッ」

タッパの視線はバッターを捕らえた後 何故か応援席の方へと向けられた

何故ならそこには フェンス越しにポケベースの試合を見ている

1人の女の子の姿があったのだ

タ「……見ててくれよ 俺がこいつを三振にして 試合を終わらせてやる!」

タッパの頬は紅色に染まっていた そう 彼は応援席にいる少女に好意を抱いていた

元々乗る気じゃなかったポケベースで頑張りだしたのも ポケベースファンの彼女に

自分の活躍を見せ いいとこを見せたかったからなのだ

タ「……いくぜ! どおりゃああぁぁぁー!!」

タッパの投げた球は見事ストライクゾーンに入り 一気に2ストライク

これでもう相手バッターには後がなくなった

※「くそっ 負けるもんか!」

タ「へへっ 次で終わりだ! この試合が終わったら…俺は彼女に…」

※「あきらめないでー!!」

タッパの耳に届いたのは 彼女の応援の声だった

しかし… その彼女の応援の声はタッパに向けられたものではなかった

そう……彼女は今絶体絶命の窮地に追い込まれた バッターを応援していたのだ

※「試合に勝ったら…私をポケベースのスタジアムに連れて行ってくれるんでしょ?

私はキミのこと信じてる! だから頑張って!!」

※「………ありがとう! 俺……絶対打ってみせる!!」

彼女の声援を受け 一気に気合いが入るバッター

そしてその一方で…

タ「何で…………何でそいつなんだよ! 俺の方が……俺の方が…………

俺の方が才能あるのによぉぉぉぉぉーーーーー!!」

タッパは叫びながら最後の1級を投げたが その球には今までのような勢いはなく

相手はそのボールを見事ヒットさせ ボールはそのままフェンスをこえ

ホームランにしてしまったのだった

そして試合はそのまま終了 彼女は彼に抱きつき 勝利を喜んだのだった

 

タ「………ううっ 俺は……俺は…………その日を境にポケベースをやめた!!

俺の青春はそこで終わりを迎えたんだあああぁぁぁぁぁ!!」

タッパは蛇口をひねった水道のごとく涙を流して泣き出した

ジ「あ……兄貴にそんな辛い過去があったッスかぁ」

ラ「兄貴がポケベースやめたってのも納得だよぉ」

ム「アンタも苦労したのねぇ…」

コ「辛いぃ……辛すぎるぅぅ!!」

ニ「オミャーの気持ちが よぉぉ~~~~く分かるのニャッァァァ

必死で言葉を覚えたのにマドンニャちゃんにフラれたニャーのこの悲しみは…

いつになっても消えることニャんてニャいのニャァァァア」

ソ「ソォォォォォォ~~ナンスゥゥゥゥ」

気がつけば相手チーム全員が涙を流しており そんな様子をスクールチームの面々は

ベンチから唖然としながら見ているしかなかった

マオ「スカル団にもいろいろあるんだね…」

カ「………少しだけ あいつに同情してやりたくなった」

サ「……えっと みんななんで泣いてんの?」

状況がいまいちつかめていないのは やはりこの男だった(笑)

 

そんなこんなで1回の表が終わり 続いてロケット&スカルチームの攻撃

ピ「ピ~~~~カッ ピッカァ!!」

ピカチュウがしっぽを使ってボールを投げた

タ「もらったぜぇ!!」

タッパはタイミングを完璧に見切り そのままボールを打ち返し

ボールはそのまま場外ホームランに………………なることもなく

あっという間に三振で1アウトとなった

ム「ちょっとアンタ!! プロ目指してたんじゃなかったのプロを!?」

タ「うっせーな!! 俺は投げるの専門で打つのは苦手なんだよ!!」

自慢するようなことじゃないだろ……とカキ達は思った

続いてジップがセカンドゴロで1塁へ進出 さらにコジロウがヒットを打ち

続いてバッターボックスに立ったのは…

ソ「ソォォォーーーナンス!!」

ム「ソーナンス! バシッといきなさいバシッと!!」

しかしムサシの声援もむなしく ソーナンスは2ストライクで追い込まれてしまう

サ「いいぞピカチュウ! そのまま三振狙えー!!」

ム「うぐぐぐぐぐぐ…………!! あっ そうだー♪」

突然ムサシは何かをひらめき ソーナンスに指示を出した

ム「ソーナンス! 1歩前にジャンプ」

ソ「ソォォ!? ……ナンス!!」

ソーナンスは言われるままに1歩前に出て 同時にピカチュウはボールを投げた

ミ「あれじゃソーナンスに直撃よ!?」

カ「まさか無理矢理デッドボールを狙う気か!?」

カキ達はわざめいていたが 皆さんお気づきだろうか?

ソーナンスの18番ともいえる あの技に…

ム「はい! ソーナンス”カウンター”!!」

ソ「ソォォォーーーーナンス!!」

ソーナンスは”カウンター”をつかい 飛んで来たボールをそのまま跳ね返した

ピ「ピィカアアァ!!?」

跳ね返ったボールは2倍の速度でピカチュウの真上を飛びこえていった

ス「あれ……いいの? ちょっとズルイ…」

ム「ポケベースなんだからいいのよ!! はい次!!」

スイレンの疑問をムサシは強引に退け 続いてラップがさらにヒットを打った

これによりジップがホームインで1点追加となった

サ「くっ! いつの間にか満塁になってるし…」

1塁にラップ 2塁にソーナンス 3塁にコジロウがそれぞれ待機しており

状況はスクールチームがかなり不利だった

そして続いてのバッターはムサシだ

ニ「行くニャ ムサシ!! ここで満塁ホームランで一気に点を突き放すのニャ!」

ム「まっかしときんしゃ~~~~い!!」

ムサシはブンブンと自信満々にバットを振り回した

カ「くっ… 嫌な状況になったな」

リ「このままヒットを打たれては 完全に向こうのペースになってしまいます」

ハ「ピカチュウー! 頑張れー!!」

ハウに応援され気合いが入ったのか ピカチュウはかぶってる帽子のつばを

後ろへと回した 自分の相棒が昔よくやっていたように

ム「さぁ来なさいよピカチュウ! 女優の意地にかけて打ってやるんだから!!」

コ「女優!?」

ニ「しーっ 突っ込んだらひどい目にあうだけニャ」

コジロウとニャースボソッと呟いていた

ピ「ピ~~~~~ッカッ チュウ!!」

ピカチュウはクルクルと回転しながら しっぽでボールを持つと

その回転の勢いを利用して剛速球を投げた

ム「うげえっ!!」

ムサシはあまりの球速に驚きながらバットを振ったが

バットがボールに当たることはなかった そしてあっという間に2ストライクだ

ム「ちょっとピカチュウ!! 女優なんだから手加減しなさいよ手加減!!」

ピ「ピ………ピカピカァ?」

ピカチュウは戸惑いながらも ボールを投げようと構えをとった

ピ「………!! ピィ~カァ~♪」

ピカチュウはちょっぴり黒い笑みを浮かべた後 しっぽで掴んだボールに

微弱な電気を浴びせ そのまま一気に投げた

ム「今度こそもらったぁぁー!!」

ムサシの振ったバットが見事にボールに当たった!   ……が

ム「アバババババババババ!!」

ボールはライト側に飛んだが ムサシは感電して真っ黒になってその場に倒れた

ス「チャンス!!」

スイレンがボールをキャッチし ホームに投げ コジロウは間に合わずアウトに

そしてムサシが感電して動けないのをチャンスに そのままファーストに投げ

ムサシもまとめてアウトになった

サ「いいぞピカチュウ! スイレン! ナイスダブルプレーだぜ!!」

サトシの声援にピカチュウはVサインを返した

ム「ちょっと審判!! 今の反則じゃないの反則!?」

ク「……ポケベースだからな」

ククイ博士のその一言と共に1回の裏が終わった

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――  

        123456789 計

スクールチーム 0         0

R & Sチーム 1         1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

2回の表 ミヅキとスイレンがヒットを打ち 続いてのバッターはセレナだ

タ「来やがったな強打者小娘! 討ち取れるもんなら討ち取ってみやがれ!!」

タッパは相手が女性でも容赦なくゼンリョク球を投げてきた

ましてやセレナに関してはかなり警戒しているらしく

大人気ないとブーイングが飛び交うほどの剛速球を投げた

セ「……負けられない! 私のせいでこんなことになっちゃったんだもん…

これ以上… サトシやみんなには迷惑かけられないっ!」

セレナは気合いをいれ 相手ピッチャーをジッとにらみつけた

タ「へん! 威勢だけはいいじゃねぇか! だが……これで終わりだあぁぁ!!」

タッパの投げた剛速球がセレナに迫ってくる

サ「セレナ!!」

セ「打つ! 絶対に…………最後まで…諦めたりしないっ!!」

カキーン!

セレナは飛んでくるボールを怖がることなくしっかり見つめ ベストのタイミングで

バットを振り ボールはセンターのミミッキュの方へ転がっていった

ム「ミミッキュ 行ったわよ!!」

ミミッキュは”シャドークロー”をのばし ボールをキャッチした

サ「走れセレナー!!」

ピ「ピカピカ! ピカッチューー!!」

ファーストにボールを投げようとしたミミッキュの目に飛び込んできたのは

セレナを応援するピカチュウの姿だった

ミ「………クァァ!!」

ミミッキュの目が光り ミミッキュの全身をドス黒いオーラが包み込んだ

そして”シャドークロー”でドス黒いオーラのこもったボールを投げた

ピ「……ピカ? ピィィーーカァァ!!」

ドゴン!!

ピカチュウは飛んで来たボールを間一髪のところで交わした

そう ミミッキュはファーストではなく ピカチュウめがけてボールを投げたのだ

カ「大丈夫かピカチュウ!?」

ピ「ピ………ピカッチュ!」

驚きはしたものの ピカチュウにはケガ1つなく ホッとするサトシ達

サ「ロケット団! 卑怯だぞ!!」

ム「私に言わないでよ! ミミッキュが勝手に投げたんだから!!

ったく…おかげでジャリガール アウトにしそこなったじゃないの」

コ「相変わらずピカチュウ絶対殺すマンなんだな…」

ニ「未だに悔しそうにドス黒オーラ全開だニャ…」

ソ「ソォォォォォナンスゥゥゥ」

ミミッキュの暴投でミヅキとスイレンがホームに帰り 2点追加となった

カ「どぅおおおおりゃああぁぁぁぁ!!」

その後カキが気合いでタッパの剛速球を打ち返し カキは1塁

セレナは3塁へと進出した

ラ「何かヤバイ感じじゃない? 次のあいつも何か嫌な予感するし…」

ラッ「ラッ! ラッ! ラッ!!」

続いてのバッター ミヅキのラッキーが豪快にバットを振って素振りをした

確かに見た感じヒットを打ちそうな感じではある

タ「ちっ! 調子のりやがって…」

ニ「まぁ落ち着けニャ!」

するとタッパの元にニャースが歩いていった

ニ「ここはニャーに任せるのニャ!」

タ「………ふん まぁいい 頼んだぜ」

ここでロケット&スカルチームのピッチャーがタッパからニャースにチェンジした

そして…

ラッ「ラッキィィ!!?」

ニャースの変化球が炸裂し ラッキーは空振り三振でガッカリしたまま

バッターボックスから去った

ラ「いいぞー! お喋りニャースちゃ~ん!」

ジ「あの肉球で そんな球を投げるなんて驚きっスから!」

その後もニャースの変化球に苦戦させられ マオはヒットを打ったものの

フライボールをニャースが自らキャッチしアウトになった

マオ「ごめん… 打ち上げちゃった…」

ス「ナイスバッティング マオちゃん!」

ミ「次はサトシ君のピカチュウね! 応援しなくちゃ!」

現在スクールチームは2アウト 2塁にカキ 3塁にセレナが待機中だ

ピ「ピカピカー!!」

ニ「ムムム ピカチュウの奴いつになく気合いが入ってるのニャ…」

長年の付き合いなだけあり ニャースもピカチュウの反射神経の良さは

十分熟知している このままでは打たれて さらに点を稼がれてしまう可能性が高い

と その時ニャースはチラッと3塁を見た

セ「(絶対……ホームに戻って点数を稼がなくちゃ!)」

そこには絶対ホームに戻ろうと リードをとるセレナの姿があった

ニ「………そうニャ いいこと思いついたニャ」

ニャースはニヤリと不気味な笑みを浮かべ ボールを投げる構えをとった

ピ「……ピカッチュ!」

「来い!!」と言わんばかりに叫ぶピカチュウ ところが…

ニ「………くらえニャアァァ~~!!」

ニャースはピカチュウではなく 3塁のラップめがけてボールを投げた

カ「牽制球だ!! 戻れセレナ!!」

カキが叫び セレナはすぐさま3塁ベースに戻った

ロ「……セーフ!! 間一髪だったロト!」

セレナが3塁に戻るのが早かったため ニャースの牽制球作戦は失敗した……

かのように思えたのだが ニャースはラップに目でなにやら合図を送った

ラ「……!! なるほど……さすがお喋りニャースちゃん」

ラップは何かを悟り 大きく腕をふって ピッチャーにボールを戻した

セ「(危なかった… 牽制球には気をつけなきゃいけないけど

確実にホームに戻るためにも ある程度リードしておかなくちゃ)」

セレナは少しでも確実にホームに戻れるよう 3塁ベースから離れ

リードを取ろうとした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラ「…はい! ご苦労さん♪」

セ「へっ?」

リードを取ろうとしたセレナの背中をラップがタッチした

しかも手にはボールが握られている

ロ「セレナ アウトロト!! よって攻守交替ロトー!!」

セ「ええええええぇぇ~~~~~っ!!?」

突然のことにわけがわからず絶叫するセレナ

カ「しまった! 隠し球か!!」

そう ラップはボールを投げたふりをしただけで その手にはまだボールが

隠されていたのだ そしてセレナもホームに戻ることだけに専念していたため

うっかりそれを見落としてしまっていたのだ

ニ「ニャハハハー!! ポケベースのルールを完全に理解してない

ジャリガールニャら絶対ひっかかると思ったのニャ~♪」

ラ「お喋りニャースちゃ~ん ナイスプレー♪」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――  

        123456789 計

スクールチーム 02        2

R & Sチーム 1         1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

セ「うううっ……ごめんみんな… せっかくチャンスだったのに…」

自分のせいで得点を稼ぐチャンスを失ってしまい セレナは落ち込んでいた

サ「気にすんなよ! 2点稼いで 今のとこ俺達が勝ってんだからさ!」

ピ「ピカピカッチュ!」

カ「あぁ! まだ試合は始まったばかりだしな! よし! こっちもピッチャー交代

ピカチュウご苦労だったな しばらくは俺に任せろ!」

サトシ達は落ち込むセレナをはげまし さらにここからはカキがピッチャーを務める

ことになった

カ「行くぞ! ダイナミック フルフレイムボォォォーール!!」

カキの自慢の剛速球が炸裂し ニャース ミミッキュ ダストダスを

あっというまに三振にしたのだった

マー「カキー 飛ばしすぎないでよー!」

カ「大丈夫だ! まだまだ余裕だ!」

そして試合はその後も進み 点数を取って 取られての繰り返しとなった

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――  

        123456789 計

スクールチーム 02102     5

R & Sチーム 10311     6

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

そして6回の表 2アウト ランナー1&3塁で続いてのバッターはサトシだ

サ「よーし あいつの球にもだいぶ慣れてきた… 次こそホームラン打ってやるぜ!」

セ「サトシー 頑張って♪」

ピ「ピカピ! ピカッチュウ!」

セレナとピカチュウの声援を受け サトシは自信満々にバッターボックスに立った

ニ「ニャニャニャ……ジャリボーイの奴さすがニャ! ニャーの変化球にも

対応できるようになってきてるのニャ こうニャったら…あの作戦ニャ!」

ニャースはニヤリと笑みを浮かべた

サ「よーし 来い! ニャース!」

ニ「ところでジャリボーイ?」

サ「んっ?」

ニ「おミャー確かリザードンを持ってたニャ? あいつはなかなか強い奴なのニャ」

突然リザードンの話題を出され 全員の頭に「?」が浮かんだ

サ「あぁ! あいつは強いぜ! それがどうしたんだ?」

ニ「ニャハハ あいつがいればリーグ戦も楽勝で勝てるんニャろうニャ~

まぁ~間違っても試合中に昼寝初めて戦意喪失で負けをくらうなんて

みっともニャい真似はしニャいはずニャァ?」

サ「ギクッ!!」

全「えっ!?」

ミ「それは……」

セ「………」

ニャースはその言葉のすぐ直後ボールを投げた だがサトシは

バットをふることもできなかった そう ニャースが語ったのは

サトシにとっては思い出したくもない カントーリーグでの失態そのものだった

セ「…っ! 卑怯よニャース!! そんなサトシの思い出したくない過去をあばいて

動揺させるなんて!!」

ミヅキとセレナはサトシからその話を聞いていたため(短編集2参照)

驚きはまだ少なかったが 他の何も知らないメンバーは相当驚いていた

マオ「ほ……本当なの今のって?」

セ「えっ? あ……………うん サトシのリザードンって…

昔はサトシのいう事全然聞かなかったらしくて…」

リ「ポケモンの中には…トレーナーのレベルが低いという事を聞かないものも

いると本で読んだことはありましたが… まさかサトシがそうだったなんて…」

ミ「サトシ君だって未熟な頃はあったんだよ! でも今は違う!

サトシ君とリザードンは 確かな絆で結ばれてるもん!」

スクールメンバーのブーイングにも ニャースはおかまいなしだった

ニ「そ~りゃ 2球目ニャー!!」

サトシの手が止まってる間に……と球を投げたニャースだったが

サ「うおおおおおっ!!」

カキン!

サトシはすでに復活し ボールをバットに当てた

打ち上げてしまったが 誰もボールを取れなかったため ファウルとなった

サ「確かにあの頃の俺は未熟だった… でもその失敗があったからこそ

俺とリザードンは強くなれたんだ! 今さらそんな話で

俺の集中力をかき乱そうったって無駄だぜニャース!!」

ニ「ちっ 思ったより立ち直りが早いニャ さすがジャリボーイだニャ…」

ニャースはボールを投げる構えをとった そして…

ニ「さすがだニャ! さすが……………女装趣味があるだけのことはあるのニャ♪」

 

マオ「は? Σ(゚д゚lll)」

ス「ひ? Σ(゚д゚lll)」

マー「ふ? Σ(゚д゚lll)」

リ「へ? Σ(゚д゚lll)」

カ「ほ…? Σ(゚д゚lll)」

セ「……………(゚д゚lll)」

ミ「……………(-д-lll)」

ハ「あははー サトシ女装趣味があるんだー

 

 

 

 

 

 

 

 

………えええええぇーーーーっ!!?(゚д゚lll)」

相変わらずハウだけは理解するまで 他のみんなより時間がかかった

サ「…………………………(゚д゚)」

ニャースの発言に まるで時間が止まったかのようにその場にいた全員が固まり

真っ白になったサトシの前をボールが通り過ぎていった

タ「え? あいつ…女装趣味があんのか?」

ジ「そ……そっち系だったッスか?」

ラ「うわぁ…ドン引き…」

スクール組だけでなく スカル団メンバーも唖然とサトシを見つめていた

マオ「……………セ………セレナさん い…い……今の…どういう…意味かしら?」

マオはカタコトでセレナに尋ねたが 当然ずっとサトシを見てきたセレナでも

サトシがそんなことをした記憶はない むしろ衝撃の事実を聞かされ

セレナも思考回路がほとんど停止していた

ス「ミヅキは…………知ってるの?」

ミ「……………初めて聞いた」

マー「サトシ………」

カ「………何か辛いことでもあったのか?」

メンバーはわりとガチでサトシを心配していた

サ「ちちち…違う違う!! 俺そんな趣味ないから!!

た…確かにやったことあるけど… その……色々事情があって…」

必死に弁解しようとしたサトシに ニャースはトドメをさした

ニ「そういやシンオウじゃオミャー メイド姿で接客もやってたニャー」

サ「ギャアァァァァ━━━━━━(゚Д゚|||)━━━━━━!!!!!!」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――  

        123456789 計

スクールチーム 02102000  5

R & Sチーム 10311112  10

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

そしていよいよ迎えた最終回 ニャースのカミングアウト作戦が成功し

スクールチームは激しく動揺し 点をとることができず

逆にロケット&スカル団チームは着々と点を稼いだ

現在のところ 点差は5点とかなり厳しい状況にある

ム「しかしニャースの作戦がこんなにうまくいくとはね…」

コ「何か………ちょっぴり罪悪感を感じるような気も……」

コジロウはチラッとスクール組のベンチを見た

サ「゚ ゚(Д  )」

サトシは真っ白になったまま 電池がなくなった玩具のごとく

ピクリとも動かなくなってしまった

ピ「ピカピィー!」

ピカチュウが揺さぶるが 彼は全く反応しない

あのニャースの爆弾発言にスクール組は驚きをかくせなかったが

サトシの性格からして きっと何かやむにやまない事情があったに違いないと

自らを必死に言い聞かせ 試合に臨んでいた

なおサトシが使い物にならなくなってしまったので ハウと交代させることにした

セ「サトシ! しっかりしてサトシ!!」

サ「゚ ゚(Д  )」

セレナが呼びかけても サトシは固まったままだった

恐らくセレナには最も知られたくない過去だったのだろう

セレナの声が聞こえてるのかどうかは分からないが むしろ彼女の呼びかけは

逆効果なような気がした

セ「…………大丈夫だから」

セレナはそっと優しくサトシを抱きしめた

セ「サトシが……どんな過去をもってたって………

私の………私のサトシへの想いは変わらないから………」

 

その後ハウ達の活躍で何とか2点を取り返したのだが

ここでまたまたニャースのプレッシャー作戦が炸裂する

カ「汚い真似を! 俺はお前の言葉になんか惑わされんぞ!!」

ニ「ほほぉー? そういやおミャーには妹がいたはずニャ?

昨日も街で見かけたニャ 見知らぬ男の子と仲良しげに手繋いでたニャ~」

カ「ぬわぁぁにいぃぃぃぃぃぃーーーーーー(゚Д゚|||)!!?」

マオ「まぁ…そうなると思った」

ス「……ちょろい」

もちろんニャースのデタラメだが 彼を落とすのには充分な威力だった

テ「テーーナッ!!」

ス「必殺1本釣り打法!!」

ミ「サトシ君の敵討ち打法ー!!」

マー「いや…サトシ死んでないから」

ロ「さぁー試合もいよいよ大詰めロト! 現在9回の表 2アウト満塁

現在7-10でロケット&スカル団チームが3点差で勝ってるロト

この回で3点以上取れなければ即ゲームセット 試合終了ロト!」

ム&コ「後1人♪ 後1人♪」

そしてここで再びタッパがピッチャーへと変わった

タ「よーし 最後は俺が決めてやるぜ!」

ジ「兄貴にまかせれば安心ッスから!」

ラ「兄貴ー 最後はビシッと決めちゃってー!!」

かなり追い詰められた状況のスクールチーム

そしてこの場でバッターボックスに立つのは……………セレナだった

 

タ「お前と最終対決か……悪かねぇ!!」

セ「元々は私のせい……巻き込んじゃったみんなのためにも……絶対…負けない!」

セレナの目は真剣そのものだった そんなセレナに何かを感じたのか

タッパもボールを握る手に熱い何かがよみがえってくる

タ「(……ちっ とっくに忘れてたもんがよみがえってきやがるぜ! …まぁいい

こいつをアウトにして 俺の忌まわしき過去をきれいさっぱり清算してやるぜ!)

いくぞぉぉぉ!! どぅおりゃああぁぁぁーーーーーっ!!」

タッパの投げた剛速球 1球目 セレナはバットを振らなかった

タ「ふん! どうやら身動きできねぇみてぇだな…………!? いや違う!」

セレナの自分を見据える目 その目は輝きを失ってなかった

タ「こいつ……まさか…………………ふん! 面白ぇ! 最後の最後までやる気だな?

ならこの勝負……望みどおり受けてやるぜ!! どぉりゃああああぁぁっ!!」

再びストレートの剛速球を投げるタッパ しかしセレナは2球目も見送った

ム&コ「後1球♪ 後1球♪」

マー「追い込まれちゃったよセレナ…」

リ「いえ まだ分かりません」

リーリエが何やら自信ありげに言った

リ「本で読んだことがあります 確実に打つためには 球の速度を見極め

どのタイミングでバットを振ればいいかを見定める必要がある…

そのため1球目2球目は球を観察することだけに専念し

3球目で勝負を決めるのだと!」

マオ「じゃあセレナは…」

「あぁ…3球目に全てをかけるつもりだ」

マオ達の後ろから声がし そこにはサトシが立っていた

ピ「ピカピ!」

リ「サトシ… 大丈夫なのですか?」

サ「……あぁ! セレナが頑張ってるのに 俺が応援しないわけにはいかないだろ?」

リ「………ですね」

マー「そうだね!」

カ「あぁ!」

 

完全に追い込まれたセレナ 次のボールをはずせば即試合終了だ

タ「……3球目に全てをかけるってか? おもしれぇ!

打てるもんなら打ってみやがれええぇぇぇーーー!!」

セ「………来る!」

セレナはバットを握る手に力をこめた

サ「諦めるなセレナ!!」

そんな彼女の耳に届いた声援に 彼女はハッと目を大きく見開いた

サ「最後まで諦めるな!! 当たってくだけろだぁぁ!!」

ピ「ピカピカ! ピカッチューーー!!」

テ「テナテナァー!!」

今のセレナの心には焦りも迷いもなかった あるのはただ1つ

絶対に打たなければという覚悟だけだった

タ「行くぞぉぉぉ!! どぉうおおおおりゃあああぁぁぁぁーーーーーっ!!」

今日の試合で1番気合いと力のこもった剛速球がタッパの手により投げられた

セ「…………………今っ!! いっけええええぇぇーーーーーーーっ!!」

セレナは自分で見つけたタイミングを信じ 勢いよくバットを振った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カキィィィーーーーーーーーーーーン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日1番気持ちのいい音が 辺りに響き渡った

タ「あっ……………」

その場に崩れ去るタッパの真上を セレナが打ったボールが飛び越えていった

ジ「そんなぁ!!」

ラ「マジかよぉ!!」

セレナの打ったボールはもはや誰にも止めることはできなかった

そしてボールはフェンスを超え そのまま遠くへ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「グゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

全「!!?」

突然聞こえてきた聞き覚えのある声に 全員の視線が一箇所に集中した

そこには とてつもないジャンプ力で飛び上がり さらには片手でセレナのボールを

ダイレクトキャッチしたキテルグマの姿があった

キ「………キイィィィィィーーーーーーーーッ!!」

さらにキテルグマはゼンリョクで手に取ったボールを投げた

その球速は500kmは超えるのではないかという ありえない速度だった

ジ「どわあああああああああっ!!」

ボールは吸い込まれるようにキャッチャーのジッパのかまえていたミットの中に収まり

ジッパはそのまま後ろのフェンスまで叩きつけられた

セ「……………」

セレナ以下 その場にいた敵味方全員 呆然と立ち尽くすしかなかった

そして…

キ「グゥゥーーー♪」

キテルグマは地面に着地すると すぐさまロケット団を回収していった

ム「ちょちょちょ! まだ試合中試合中!」

コ「っていうか 今のキャッチで俺らの勝ちだろ!!?」

ニ「ダメニャ! ジッパがジャリガールにタッチしニャいとアウトには…」

ソ「ソォォーーーナ…」

キ「キイィィーーーーーーッ!!」

次の瞬間 キテルグマは煙を上げて走り出し ロケット団をかかえたまま

どこかへと走り去っていった

R全「何この感じいぃぃぃぃーーーーーーーっ!!」

 

ロケット団がいなくなり 残されたセレナ達とタッパ達はまだ唖然と突っ立っていた

タ「………………ちっ しゃーねぇな」

最初に口を開いたのはタッパだった

タ「………打たれちまったが お前の打球はヒットにならず…

そして俺らもボールを返したが ジッパがのびちまってっから

オメーにタッチもできねぇ……… 今日のところは引き分けだな」

意外にもタッパはセレナにそう伝えた

ラ「あ…兄貴 いいの?」

タ「……けっ オメーらのせいで思い出したくもねぇ昔のこと

色々思い出しちまったじゃねーか! このカリは必ず返してもらうからな!

おう! 帰るぞ!!」

ラ「えっ!? あ……うん…」

ジ「兄貴ぃぃ 置いて行かないでほしいッスからー!!」

スカル団は試合前に強引に決めた賭けに一切触れることなく

そのまま帰っていってしまった

ク「…………少しはいいところもあるじゃねーか!」

去っていくスカル団の後姿を ククイ博士は静かに見守っていた

 

そしてその日の放課後

全「乾杯ーーーーーーっ!!」

マオのアイナ食堂でポケベースの打ち上げ会が行われた

サ「なんか色々あったけど やっぱポケベースってめっちゃ楽しいよなー!!」

ピ「ピーカッチュウ♪」

カ「一時はどうなることかと思ったがな!」

マー「まぁ結局勝ち負けつかなかったけどねー」

ハ「でもすっごく楽しかったよねー♪」

みんなは飲んだり食べたりしながら今日の試合のことをふりかえって盛り上がった

ク「まぁ…今回のMVPはセレナで決まりだな!」

セ「えっ!? わ…私は…」

ミ「そうだよ! セっちゃん最後すっごく格好良かったよ!」

ス「うん! バッチリ決まってた!」

リ「キテルグマに取られたとはいえ あの剛速球を打ち返したのですから」

マオ「セレナ本当にパフォーマーじゃなくて このままプロポケベース界で

活躍するのもありかもね~」

マオ達からもほめられ セレナは打ち上げの間 終始顔が真っ赤だったという

セ「でも………最後打てたのは みんなの応援があったからだと思うし…」

マオ「うんうん! 特にサトシの……でしょ?」

セ「はええぇぇ///!!? も…もちろんそうだけど その…///」

ク「おいおい 本日のMVPをあんまりからかうんじゃないぞ!」

ロケット団スカル団とのポケベース対決は引き分けに終わった

決着こそつかなかったが 必死で戦った彼らの笑顔は とても清清しいものだった

そんな彼らの笑顔を見て ククイ博士は改めて思ったという

こいつらは全員 自分にとって自慢の生徒達なんだと…

 

TO BE CONTENUDE

 

 




~次回予告~

ポケモンスクールの日頃の勉強の成果を見てもらうオープンスクールが開催
スイレンやカキやマオ達の親も続々スクールにやってくるんだってさ

まぁさすがにうちのママは…………え? ええええっ!? 何でいるの!!?
しかもうちのママだけじゃなく セレナのママも来てる!!?
そしてまさかまさかのアイツらまで!!
久しぶりに会えたのは嬉しいけど…何で一緒にいるんだ?

次回 ポケットモンスター サン&ムーン ~出会えてよかった~
【アローラ! 懐かしの再会!】
みんなもポケモン ゲットだぜ!!



~ポケ問題 答え~

ク「それじゃあ正解の発表だ! 正解は【D:引き分け】 おしいとこまでいったが
結局決着はつかずじまいだったな!」
サ「最初は強引に試合を挑まれたけど… 最後は何だかんだで楽しめたから
今回だけはスカル団にも感謝してやってもいいかな?
それにセレナの大活躍もいっぱい見れたし!」
セ「あ……ありがとう/// でも…初めてのポケベース すっごく楽しかったよ♪」
ス「ところでサトシ」
サ「ん? 何だよスイレン?」
ス「…………何でメイド喫茶でメイドなんてやったの?」
サ「ギャアァァァァ━━━━━━(゚Д゚|||)━━━━━━!!!!!!」
セ「サトシ!!? サトシしっかり!! しっかりして!! ………もぉ~スイレン!
何で今それ聞いちゃうの? それは聞かないでおこうってみんなで決めたじゃない!」
ス「………テヘッ♪」













※「ご搭乗ありがとうございます! 投機はまもなくアローラ空港に到着いたします
到着の際には乗務員の指示に従って…」
?「うふふふふ まさかまたアローラに来ちゃうなんてねー
サトシ…ちゃんと勉強頑張ってるのかしら?」
?「バリバリ~?」
?「それと……ごめんなさいね せっかく尋ねてきてくれたのに こんなところまで
つき合わせてしまって」
?「いえいえ 自分も久々にサトシの顔が見たいと思ってたところですから!」





※「まもなくアローラ空港に到着いたします」
?「さて… いよいよアローラね! セレナったら…何の連絡もいれないんだから
会ったら久々にきっちりお説教しなくちゃね!」
?「ヤッコー!」
?「セレナに会うの楽しみー! お兄ちゃんも来ればよかったのになー」
?「デネデネー!」
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