ポケットモンスター サン&ムーン ~出会えてよかった~   作:モモワ

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~ポケ問題~

アローラ! 今日のポケ問題はサトシの母 ハナコが出題いたしますね
それでは問題! 今日のお話で カロスからアローラにやってきたのは誰か?

【A:シトロン B:ユリーカ C:ミルフィ D:サナ】

答えは小説の最後で発表するわね!



【アローラ! 懐かしの再会!】

 

?「さ~て 着いたわねアローラに」

ここアローラ空港に1人の女性が降り立った 手には大きなスーツケースを持ち

隣にバリアーポケモンのバリヤードを連れている

?「サトシは元気にやってるかしら? ククイ博士にご迷惑かけてなければ

いいんだけど…」

バ「バリバリ!」

彼女の名はハナコ サトシにとってただ1人の母親である

?「いやー それにしてもサトシがアローラでスクールに通ってるとは驚きだ」

さらに彼女の後ろにはもう1人別の男性が立っていた

ハ「ごめんなさいね 久々に尋ねてきてくれたのに アローラまでつき合わせちゃって」

?「いえ 久々の休暇ですし 俺も久しぶりにサトシに会いたくなりましたんで」

男性はハナコとも さらにはサトシとも面識があるらしく

サトシに会えることを楽しみにしているようだった

ハ「とりあえず一度ポケモンセンターに寄っていこうかしら? バリちゃんも

長時間座ってて疲れたでしょうからね」

バ「バリバリー!」

?「そうですね! あぁぁー アローラ地方のジョーイさんはどんなに素敵なんだろぉ~♪」

隣にいた彼は 若干鼻の下を伸ばしながら 浮かれ気分でポケモンセンターへと向かった

 

それから数分後 カロスから飛び立った飛行機が ここアローラ空港に到着し

カロスから来たと思われる乗客達が ぞろぞろとゲートをくぐって出てきた

?「さて………ようやくついたわアローラ地方」

他の乗客達と共に空港から出てきた1人の女性 手には大きなスーツケースを持ち

肩の上にはカロス地方のコマドリポケモン ヤヤコマを乗せていた

?「アローラとうちゃーく!! うわー 見たことないポケモンがいっぱいいるー!!」

その隣にいた金髪の小柄な女の子が思わず歓喜の悲鳴を上げた

そして子供らしい曇りのない 純粋な輝く瞳で 恐らく初めて目にするであろう

アローラの大地やポケモン達の姿に感動していた

?「デネデネー」

そんな彼女がぶらさげるポーチの中から顔を出したのは カロス地方に生息する

アンテナポケモンのデデンネだった

デデンネもまた 初めて目にするアローラの姿に感動しているようだった

?「さて… それじゃあの子に会いに行く前にポケモンセンターに向かいましょうか?

デデンネもヤヤコマも疲れが出るといけないしね」

?「はーい!」

少女は明るい笑みを浮かべながら返事を返し 彼女と共にポケモンセンターへと向かった

 

その頃ククイ博士の家では…

※「……はいサキです お電話ありがとうございます

ただいま電話に出ることができません ご用件の方はメッセージを…」

セ「…………ママどうしたのかな?」

サ「セレナ 電話繋がったか?」

セ「…ううん 昨日からかけてるんだけど全然」

セレナが電話をかけていたのは自分の家にだった

思えば色々なことがありすぎて 自分がアローラに来て

しかもスクールに通っていることを母親のサキにまだ伝えていなかったのだ

セ「定期的に連絡よこしなさいって言われてたのに… ううっ またお説教かな…?」

セレナは気が重そうだった

セ「(それに… まさかサトシと1つ屋根の下で一緒に暮らしてるなんて知ったら……

さすがにママもサトシのことはよく知ってるから 反対はしないと思うけど……)」

サ「サキさんも心配してるだろうからな ホウエンのニュースは多分

カロスでも流れてるだろうし…」

セ「でも いつもなら家にいるはずなのになぁ…………!! まさか私のこと心配して

ホウエンにいってたりしないよね!?」

サ「どうだろ? サキさんにとってセレナは大事な1人娘だし…

心配して そうなってる可能性もなくはないよな?」

アサメタウンの実家に連絡しても いっこうに繋がらない

セレナは母親のサキが自分を心配し ホウエンに行ったのではないかと

昨日からずっと心配していた

セ「アローラに来た事とか スクールに通いだした事とか…

ママに話さなきゃいけないことはいっぱいあるのに………… こんなことなら

もっと早く連絡すればよかった」

はぁ… と小さくため息をこぼすセレナの肩に 後ろからポンとサトシが手を載せた

サ「心配するなって! 別にサキさんに何かあったわけじゃないだろうし…

後でまたかけてみようぜ!」

セ「うん………でもできることなら早く伝えたいんだけどな~」

サ「まぁな! セレナ…アローラに来てからも毎日頑張ってるもんな?」

サトシにそう言われ ちょっぴり嬉しくなったセレナ

だが彼女が母親のサキに伝えたい事というのは それだけじゃなかった

セ「もう1つ………あるんだもん ママに……伝えなきゃいけないこと…」

サ「もう1つ? えっと……何かあったっけ? この前のテストの結果か?」

セ「もぉ~!! 全然違うってば!!」

ちょっぴり不満そうに叫ぶセレナに サトシは首をかしげたが

セレナの次の一言で全てを理解するのだった

セ「私と…………………………サトシの事よ//」

サ「えっ!? ………あ………あぁ そっか……//」

セ「もう…//」

2人の頬はピンク色に染まりつつあった そう 仮にもセレナは

ようやくサトシに自分の想いを伝え またサトシもセレナの想いを受け取った

早い話…2人はもはや立派な「恋人」同士なのである

色々と奥手同士の2人ゆえ まだそれ以上の発展にはいたっていないが

例えそうであっても このことを母親に報告しないわけにはいかない…と

セレナは強く思っていた

セ「ママもサトシのことはよく知ってるから………今更…反対なんてしないとは

思うけど……」

サ「……そう…だよな 俺も…ママにセレナのこと ちゃんと言わなくちゃな……」

サトシもかなり戸惑っていた まさかサトシが母親に「恋人ができた」なんて

報告をする日がこようなどと 誰が予想したであろうか

サ「………なぁセレナ」

サトシは少し不安そうに彼女を呼んだ

セ「何?」

サ「いや その………もし……もしだけどさ? サキさんが話を聞いて………その……

俺なんかじゃダメだって言ったら………どうする?」

サトシのその言葉に セレナの思考は一瞬停止した

しかし その後彼女の口から その言葉が出るまでの時間は そう長くなかった

セ「………関係ないよ!」

サトシの言葉に不安を感じつつも 彼女は迷いを見せることはなかった

セ「例えママが反対して… それが原因でママとケンカしちゃうようなことに

なったとしても 私は………………………………サトシについていく! 絶対に!!」

後ろからサトシの両肩に手を載せ か細い声で彼女は言った

セ「私には……サトシしか…………………………いないもん//」

サ「……ありがとなセレナ!//」

サトシは少々照れながら いつもと変わらない明るい笑顔を彼女に向けた

サ「でもな……俺 セレナにはサキさんとケンカなんかしてほしくない!

サキさんが俺を認めないって言うなら 俺…認めてもらえるように

何度でも諦めず説得する!」

サトシのその言葉にセレナは目を見開き 驚いていた

サ「サキさんはいい母親じゃんか! セレナがサイホーンレーサーじゃなく

パフォーマーの道に進みたいって言った時も あの人…

セレナの夢を否定しないで 認め 応援してくれたじゃんか!

俺……セレナとこれからも一緒にいたいけど でも……だからって

セレナにはサキさんとケンカなんかしないでいてほしい…」

これほど自分のことを想ってくれる人が他にいるであろうか?

サトシの気遣いに 優しさに セレナは目頭があつくなった

セ「……うん! 分かってる! 例えママが反対したとしても

私もゼンリョクでママにサトシの事伝える!

サトシがどれほど優しくて 頼りになる 素敵な男の子かってこと

ちゃんとママに伝える! 認めてもらえるまで…何度でも」

 

その頃ハウオリシティのポケモンセンターでは…

バ「バリバリー!」

ハ「バリちゃん 疲れはとれたかしら?」

バ「バリ!」

バリヤードはハナコの問いに対し 笑顔で頷いた

それと同時に…

?「ジョ~~~~イさぁ~~~ん」

先ほどまで隣にいた男性は 気がつけばジョーイさんに近寄り

目をハートマークにしてラブコールを送っている最中だった

?「アローラのジョーイさんもお美しい… ポケモンのケアとともに

自分の心のケアもどうか………グファッ!!」

ドスッ! 次の瞬間鈍い音と共に 彼の顔は真っ青になり 両足から力が抜け

その場に崩れ落ちた

?「…………ケッ クククククク」

そして地面に崩れた彼の足を引きずり どこかへと連れて行く1匹のポケモン

それはどくづきポケモンのグレッグルだった

ハ「あらあら…」

バ「………バリィ」

どこか微笑ましげな笑みを浮かべるハナコとは対象に バリヤードは呆れ顔で

どこぞへと連れられて行く彼を見つめていた

と その時

?「あっ! バリヤードだー!!」

ポケモンセンターの扉が開き 同時に中に入ってきた1人の幼い少女は

目を輝かせながらバリヤードに近づいてきた

ハ「あら? あなたバリちゃん……バリヤードを見るのは初めて?」

ハナコは その場にしゃがんで相手の少女と同じ高さに目線をあわせてから尋ねた

?「うん! カロスを旅した時でも見たことなかったもん♪ ねぇデデンネ?」

デ「デデネー!」

?「あら あなたカロスから? 随分遠いところから来たのね

その可愛い子はあなたのポケモン?」

少女のぶらさげるポーチの中から顔を出したデデンネをハナコは見つけた

地方によって例外はあるかもしれないが 基本ポケモントレーナーになれるのは

10歳になってからと決まっている 目の前の少女はどうみても10歳未満

しかし彼女の連れているデデンネは 彼女にとてもよくなついているので

思わずハナコは尋ねた

?「デデンネは私のキープポケモンだよ!」

ハ「キープポケモン?」

聞きなれない言葉にハナコは首をかしげた

?「うん! 私まだポケモントレーナーになってないから

この子はお兄ちゃんにゲットしてもらったの! そして私がトレーナーになる時まで

私がお世話することにしてるの!」

ハ「なるほどね でも偉いわね~ その子とても大事に育てられてるみたいだし

あなたなら立派なポケモントレーナーになれるわよ」

?「あぁ 自分もそう思います」

いつの間にかハナコの隣には先ほどグレッグルに連れて行かれた彼が立っていた

ハ「あらあら 復活が早いわね」

?「ハハハ 慣れてますので」

グレッグルの”どくづき”を受けたにも関わらず 既に彼は復活していた

?「確かにキミのデデンネ よくお世話されていると思うよ! 毛づやもいいし

普段からよくブラッシングされてるのが一目瞭然だ! ただ………甘やかして

おやつばっかり食べさせてはいないかい?」

彼のその一言に少女は一瞬目を見開き 驚いて声を上げた

?「何で分かったの!?」

?「ハハハ! これでも俺はポケモンブリーダーだからな!

今はポケモンドクター目指して勉強中だけど これまで色々なポケモンを育てたり

世話をしたりしてきたからな! まぁおやつをあげるのはいいけど

あまり間食を与えすぎると 太ったり健康面にも影響が出てくるから

気をつけたほうがいいぞ!」

ハ「さすがねタケシ君 ドクターを目指すようになっても ブリーダー時代に培った

経験はちゃんと生かされてるのね」

 

そう 彼の名はタケシ ポケモンブリーダーで今は将来のポケモンドクターを目指し

毎日勉強やら研修やらで大忙しの日々を送っている

ハ「ところで………」

ハナコは改めて目の前にいる少女の姿をジッと眺めた

?「!? 私の顔に何かついてる?」

ハ「いえ そうじゃなくてね あなた……どこかで見たことあるような気がして…」

ハナコは必死に記憶を辿った しかし直接会った記憶はない

あるとすれば電話か何かで…………と そこでハナコは気がついた

ハ「あなたもしかして………ユリーカちゃん?」

?「えっ?」

ハナコに自分の名前を呼ばれ その少女……ユリーカは驚いた

ユ「何で私の名前を知ってるの?」

デ「デネネー?」

ポカンとするユリーカを見てハナコはフフッと小さく笑った

ハ「そうね 電話でチラっと顔を見たくらいだから覚えてないのも無理ないわね

さっきあなた カロスから来たって言ったでしょ? それでピンと来たのよ

うちの子も最近までカロスを旅してて 確か……その時一緒に旅してる友達の中に

あなたがいたはずだって」

ユリーカがハナコの言った事を理解するまで時間はかからなかった

最初は驚いていたが顔が 徐々に笑顔に変わっていく

ユ「もしかして……サトシのママ!?」

ハ「フフッ ええそうよ♪」

 

タ「なるほど キミはサトシと一緒にカロスを旅してたのか~」

タケシは目の前の幼い少女が サトシのカロスの旅仲間だと知り 嬉しくなった

タ「じゃあ俺と一緒だな!」

ユ「!? 一緒って?」

タ「…俺もサトシと一緒に長い間旅をしていたんだ! カントーにジョウト地方

ホウエンやシンオウ地方と 随分長い間あいつと一緒に旅をしたもんだよ」

ユ「すご~~い! サトシといろんなとこ旅したんだ?

あっ! そういえばサトシが言ってた! カロスに来る前は

どんな旅をしてたのかってサトシに聞いた時 長い間ずっと一緒に旅をした

兄貴分的な仲間がいたって! それがタケシだったんだー?」

ユリーカはサトシのかつての旅仲間と出会えたことを嬉しく思っていた

もちろんそれはタケシにとっても同じである

ユ「ねぇ タケシってお料理とかポケモンの世話とかすっごく上手なんでしょ?

サトシがすっごく自慢してたもん!」

タ「ハハハハ! まぁうちには弟妹がいっぱいいるからな!

親父とおふくろが帰ってくるまで ずっと俺が面倒を見てきたから

その分家事も得意になってしまってな! ユリーカには兄妹はいないのかい?」

ユ「いるよ! 私のお兄ちゃんシトロンって言って ミアレジムのジムリーダーなんだ!

お兄ちゃんも料理とかすっごく得意で サトシと一緒に旅をしたんだよ!」

その後ユリーカは自慢げに自分の兄について語った 中でもタケシが興味を持ったのは

兄シトロンは科学者であり さらには若くしてジムリーダーに就任したということだ

かつてニビジムのジムリーダーを務めていた自分にとって 興味がわかないわけがない

タ「ユリーカのお兄ちゃんはすごいんだな! 発明ができるなんて立派だと思うぞ!」

ユ「うん! まぁ…しょっちゅう失敗して爆発しちゃうけどね」

デ「デネデネ」

ポーチから顔をのぞかせていたデデンネもコクコクと首を縦に振って頷いた

タ「じゃあ サトシはシトロンとユリーカの3人でカロスを旅したわけだ?」

タケシがそう尋ねると ユリーカは首を縦ではなく横に振った

ユ「ううん もう1人セレナがいるよ!」

タ「セレナ?」

初めて聞く名にタケシが首をかしげた その時

?「私の娘よ」

ポケモンセンターの扉が開き 1人の女性が入ってきた

ハ「あら? サキさんじゃないですか お久しぶりです」

?「ハナコさんこそお久しぶりです! 直接お会いするのは

あのサマーキャンプ以来ですよね?」

ハナコは目の前に現れた女性に親しげに挨拶した

その相手こそ セレナの母親である 元サイホーンレーサーとして有名なサキだった

 

その後4人はポケモンセンター内にあるカフェに移動し 改めて自己紹介をした

タ「いや~ まさかあのサイホーンレーサーとして有名だったサキさんが

今自分の目の前にいるなんて 驚きましたよ」

タケシは親しげにサキに挨拶をしていた 彼は元々 岩タイプのポケモンのジムリーダー

同じ岩タイプのサイホーンを走らせるサイホーンレースのことも知っており

若い頃は弟妹と一緒にテレビでサキの活躍を見ていたそうな

タ「そして そのサキさんの娘さんがサトシの旅仲間とは…

いや~運命って不思議なものですね」

サ「フフッ そうね 運命って本当不思議ね 思えばあの子がサトシ君と出会えたのも

運命のめぐり合わせだったのかもしれないし…」

運ばれてきたエネココアを一口すすりながら 感慨深そうに語った

タ「じゃあ娘さん… セレナでしたっけ? 彼女はポケモントレーナーとして

旅立った日にサトシと出会って 一緒に旅をすることに?」

サ「いえ…」

ユ「違うよ!」

サキが答えるよりも早く ユリーカが否定の言葉を告げた

ユ「サトシとセレナは も~~~っと前に会ってるんだよ! それこそ

タケシがサトシと出会うより もっともっと前にね!」

タ「えっ!? そうなのか? しかしサトシの奴そんなこと一言も…」

ユ「(そりゃね… 最初セレナに言われるまで忘れてたみたいだし…)」

そのことを知っているユリーカは心の中でハァとため息をこぼした

一方でユリーカのその発言に驚いたタケシだったが その後さらに

ユリーカからサトシとセレナの出会いの物語が語られることになる

かつてマサラタウンで行われていたサマーキャンプで サトシとセレナの2人が

まさに運命的な出会いをしていたと…

タ「なるほど… その時サトシが助けてくれたことを彼女は覚えていたんだ?

それだけ彼女にとっては思い出に残る出来事だったんだな」

サ「あの子ったら 普段からなかなか外に出ない子だったんで ちょっと強引だったけど

無理矢理オーキド博士のサマーキャンプに参加させたの

本人はキャンプなんか行きたくないって散々駄々こねてたくせに… 帰ってきたら

クルッと態度を変えて キャンプに行けてよかったーなんて言うのよ?」

ユ「そりゃねー サトシに会えたんだもんね~?」

ユリーカがニシシと無邪気な笑みを浮かべ言った

ユ「あ! ちなみにこのサトシの隣にいるのがセレナだよ! この頃はまだ

髪伸ばしてたんだけど 旅の途中でバッサリ切っちゃったんだよね~

ユリーカ長い髪のセレナも好きだったのに…」

ユリーカが手渡したのは 旅の途中で撮った集合写真だった その時一緒に旅をしていた

シャラシティジムリーダーのコルニも一緒に写っている

タ「えっ!? サトシの隣にいる子って……………おいおいおいおい 俺の予想していたより

151倍も美人じゃないか!!?」

ユ「…………タケシどんな想像してたの?」

タ「ハハハハ………冗談はさておき こんな可愛い子と一緒に旅してたなんて

羨ましすぎるぞサトシの奴! …………んっ? 何かこの子 サトシの方に寄ってないか?」

写真を見ていたタケシはそのことに気づいた

ユ「そうだねー あきらかにサトシに寄ってるよねー? しかも

本人に気づかれないようにこっそりとね~?」

イタズラっ子のような無邪気な笑みを浮かべるユリーカ そしてその言葉の意味を

タケシはすぐに理解した

タ「もしかして… このセレナって子は……………」

ユ「うん そうだよ! セレナはね…………サトシのことが好きなんだよ!」

タ「なっ!? マジか!!?」

ユ「うん マジだよ! サマーキャンプでサトシに助けてもらったあの日から

セレナは ず~~~~っとサトシのこと想い続けてるんだよ!

だってそうじゃなかったら テレビで一瞬サトシを見かけただけで

ポケモントレーナーになって後追いかけてきたりしないもん!」

ユリーカはまるで自分のことのように自慢げに語った そしてタケシも当然驚いていた

ポケモントレーナーになって 旅をしてる時にサトシに出会ったのではなく

彼女はサトシに会うためにポケモントレーナーになり 彼の後を追いかけてきたのだ

タ「そうか… とうとうあいつもそんな相手とめぐり合えたわけか」

自分にとってもサトシは手はかかるが可愛い弟のような存在 そんなサトシに

好意を抱いてくれる女性が現れたのは 兄貴分としても非常に嬉しいことだ

まぁ実際彼に好意を抱いた女性は他にもいたわけだが タケシも空気をよんでか

そのことは語らずにいた

タ「……だけど」

そしてタケシは何やら残念そうな顔を浮かべた

タ「あいつ……鈍感だからなぁ」

ユ「あぁ…」

やっぱり昔からそうだったんだ……と言わんばかりに ユリーカはため息をついた

ハ「ごめんなさいね あの子ったら……少しは成長したと思ってたのに

どうもそっちの方面だけは旅立った頃と何1つ変わってないんだから!」

バ「バリリィ…」

ため息をつくハナコを見て バリヤードも苦笑するしかなかった

サ「でも……サトシ君には本当に感謝しています」

エネココアを飲み干し カップをそっと受け皿の上にのせたサキが 静かに囁いた

サ「引っ込み思案で飽きっぽかったあの子が…

ポケモンパフォーマーになるという大きな夢を見つけ

今はその夢のために必死に頑張ってる… あの子 前に言ってました

サトシ君と出会えたおかげで 自分の夢を見つけることができたんだと…

挫けそうになった時 諦めそうになった時 そんな時はいつでも……サトシ君が

あの子のこと励ましてくれたそうです そのことについては…母親として

私も心からサトシ君に感謝しています」

ユ「セレナ前に言ってたもん! 自分にとってサトシは 誰よりも大切な

『憧れの人』だって… だから………早くくっついちゃえばいいのにね」

実の姉のようにセレナを慕っているユリーカ 彼女も願っていた この尊敬する

実の姉のような存在であるセレナの初恋が どうか早く実ってほしいと…

タ「…………本当罪作りな奴だよな あいつは」

タケシはグランブルマウンテンを一口すすり 感慨深くサトシの事を思い出していた

 

ハ「ところで………」

ハナコには疑問に思っていることがあり 話がひと段落ついたのを機に

あらためてサキにそれを尋ねた

ハ「サキさんは…どうしてアローラに? しかもユリーカちゃんも一緒に…」

最初はユリーカ1人でアローラに来たのかとも思ったが

まだトレーナーにもなっていない彼女がアローラに1人で来るとは思えない

となれば サキについてきたと考えるのが一般的だ となると 何故サキは

カロスから遠く離れた このアローラにやってきたのか 彼女は不思議に思っていた

サ「それがですね… 聞いてくださいよハナコさん!」

サキはちょっぴり飽きれたような ムッとしたような表情で語りだした

サ「あの子ったら… ホウエンで1人旅をしているのかと思ってたら 私も知らない間に

ここアローラに来て しかもポケモンスクールに通ってるって言うじゃないですか?」

サキの発言にハナコは心の中で驚いた

サ「全く… 定期的に連絡よこしなさいとあれほど言っておいたのに…

ヤシオさんから連絡いただいた時は ビックリしすぎて心臓が止まるかと思いましたよ

しかもスクールに通う手続きも全部ヤシオさんがしてくれたらしくて…」

娘がアローラでポケモンスクールに通っている その事実を知ったサキは

それからすぐ家を出て ここアローラへとやってきたのだった

娘のアローラでの生活ぶりを見たいという思いもあるが それは2割ほど…

残りの8割は………連絡をよこさない娘に文句を言うためであった

サ「それでミアレ空港に向かう途中でユリーカちゃんに会ったんです

それでそのことを話したら 自分もセレナに会いに行きたいというので

シトロン君を説得して 一緒に連れてきたってわけなんですよ」

ユ「ユリーカだって心配だったんだもん! ホウエンのニュース聞いてから

セレナのことすっごく心配になって… だからセレナがアローラで元気にやってるって

聞いた瞬間 セレナにすっごく会いたくなったの!」

タ「なるほど それでカロスからはるばるやってきたわけか…

確かに俺も かつての旅仲間 あいつの兄貴分として サトシを好きになったという女の子

一度会ってみたくなりました! それで住んでるところはご存知なんですよね?」

サ「ええ… そのスクールの講師で ポケモンの技の研究をされている

ククイ博士の家に居候させてもらってるとかで…」

ハ「えっ?」

バ「バリ?」

ロズレイティーを飲もうとしていたハナコは サキの発言に驚き 思わず手を止めた

ハ「………セレナちゃん ククイ博士の家にいるんですか?」

サ「ええ ヤシオさんからはそうお聞きしてますが…」

ハ「…………そう なんですね」

ハナコは少し戸惑ったような ばつが悪いような ぎこちない返事を返した

ユ「ところで…… タケシやサトシのママこそ 何でアローラに来たの? 観光?」

ユリーカは今更ながら その疑問をハナコにぶつけた

ハ「…………あなたと同じよ」

ユ「えっ?」

ハ「私達もね… サトシに会いに来たの! あの子…今このアローラ地方にある

ポケモンスクールに通ってるの! ククイ博士の家に居候させてもらいながら…」

ハナコのその発言を聞いて サキとユリーカは目を丸くして驚いた

そしてサキは全てを悟った

サ「……………そういうことだったのね」

ユ「えっ?」

サ「自分の道は自分で決めたいからと………弟子にならないかと進めてくれた

ヤシオさんの誘いを断っておきながら 何でまた急にアローラのスクールに

通うことになったのか不思議だったんだけど………………今すべてわかりました」

さすが母親 彼女にとってセレナの心の中は全てお見通しだった

そしてそれを代弁するのが この少女である

ユ「そっかー セレナがアローラに来てスクールに通いだしたのって

ここにサトシがいるからだったんだぁぁ~?」

無邪気な笑顔で目を輝かせながら叫ぶユリーカ

その隣のサキは 笑顔ではあるものの そのことを黙っていた娘に対する

不満やら怒りやらといった感情がこみ上げてきているのは一目瞭然だった

サ「早くククイ博士のお宅にお邪魔しなくちゃいけないわね~♪」

ユ「ハハハハ… セレナ ドンマイ」

 

それからしばらくして ククイ博士の家では…

セ「……………はぁ やっぱり出ない…」

あれから何度も家に連絡をしたセレナだったが 母サキが電話に出る様子はなかった

セ「ママ……まさか本当にホウエンに? どうしよう…」

サ「……よし! セレナ ちょっと待っててくれ!」

そういうとサトシは靴を履き 外へ出よとしていた

セ「どうするの?」

サ「ポケモンセンターに行って ジョーイさんに頼んでくるよ!

ホウエン地方の空港がある街のポケモンセンターにメッセージを送ってもらうんだ!

サキさん宛てに 娘のセレナはアローラで元気にやってますってな!」

サトシが考えたにしては今1番効果的な作戦であった

セ「……そうね! 待ってサトシ! 私も一緒に!」

セレナは受話器を置き 一緒にポケモンセンターに向かう準備をしようとした…

その時だった

 

ピーーンポーーーン♪

 

突然ククイ博士の家に誰かの訪問を告げるチャイムがなった

サ「あれ? お客さんかな? それともククイ博士?」

セ「でも ククイ博士は明日の打ち合わせで今日はスクールに行くから

帰りは遅くなるって言ってたよね?」

サ「だよな… ロトムも今日はメンテナンスとかってので博士と一緒だし……

まぁ俺出てみるから セレナは最後にもう1回家に電話してみたらどうだ?」

セ「そうね もう1回だけかけてみる」

セレナは再び受話器を取ると 自宅の電話番号を押して電話をかけた

一方でサトシは来客の対応のために玄関へと向かった

サ「はい! ククイ博士なら今留守で…」

セ「………………やっぱりいない どうしよう…もしかしたらママ

本当に私のこと心配してホウエンに…」

サ「ええええぇぇ~~~~~~っ!!?」

セ「!? どうしたのサトシ!?」

突然のサトシの悲鳴に驚き セレナは受話器を戻して慌てて玄関に向かった

そして少し開いていた扉を完全に開けると…

ハ「あらあら や~っぱりセレナちゃんも一緒だったのね」

?「セレナ! 定期的に連絡しなさいって言ってあったのに あなたって子は…」

サ&セ「ママァァーーーーーッ!?」

2人は驚いて同時に叫んだ 扉の向こうにいたのはそれぞれの母親

サトシの母ハナコと セレナの母サキだった

 

TO BE CONTENUDE

 




~次回予告~

アローラにやって来ちゃった俺のママとセレナのママ
そして俺にとって忘れられない大事な旅仲間のタケシとユリーカまで!

よーし! とりあえず2人にアローラのいいところを
たっぷり見せてやらないとな!

え!? マナーの悪い観光客が市場で!?
しかもこの島の人達やユリーカ さらにはセレナにまで酷いこと言いやがって!!
よーし行くぞピカチュウ! 俺たちのゼンリョク みんなに見せてやろうぜ!

次回 ポケットモンスター サン&ムーン ~出会えてよかった~
【タケシとユリーカ アローラへようこそ!】
みんなもポケモン ゲットだぜ!!








~ポケ問題 答え~

ハ「それじゃあポケ問題の答えを発表ね! 正解は…」
ユ「はーーい! 私【B:ユリーカ】でしたー!!
本当はお兄ちゃんも一緒に連れてきたかったんだけどね」
ハ「そうね やっぱりジムリーダーだから忙しいのかしら?」
ユ「あのね 何かメンテナンスーってのに忙しいんだって」
ハ「あらそうなの? さすがシトロン君ね」
ユ「でもシトロイドじゃないみたいなんだよねー 何でもお兄ちゃんが少し前に
旅立つトレーナーのためにって何かつくってたらしんだけど…」
ハ「あら? どんなものなのか是非見て見たいわねー」
ユ「……爆発しなきゃいいけど」
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