ポケットモンスター サン&ムーン ~出会えてよかった~   作:モモワ

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・この小説はアニメポケットモンスター サン&ムーンのオリジナル小説です
・オリキャラが登場するかもしれません
・オリジナルの地名が出るかもしれません
・キャラの口調等が崩壊する可能性ありです
・カップリングはサトセレ派です
・誤字脱字絶対あります(笑)
・言葉の使い方は恐らくメチャクチャです(笑)
・次回予告と今回の話が違うことがあります(大問題)
・その他思いついたらまた書きます(笑)

以上がOKという方だけ先へお進みください

 長   さ:★★★☆☆
 シリアス度:★★★☆☆
 サトセレ度:★★★★★
 ギャグ度 :★☆☆☆☆



【明かされないリーグ戦】

ある日の午後 セレナはミヅキの家に来ており 2人一緒に宿題をやっていた

セ「ここはこうして…」

ミ「あっ! そっかそっか さすがセっちゃん!」

勉強の苦手なミヅキだが セレナに助けてもらいながらも 順調に宿題は進んでいった

すると音量を少し小さめにしてつけていたテレビから 突然こんな声が聞こえてきた

※「さぁー いよいよカントーリーグ開幕まで1週間となりました!

腕に自信のあるトレーナーが続々とカントーはセキエイ高原に集まりつつあります

はたして今大会ではどのような試合がくりひろげられるのでしょうか!?」

それはサトシの地元 カントー地方で近々行われるカントーリーグの宣伝だった

セ「カントーリーグか~ そういえばミっちゃんもサトシと同じで

カントー出身だったよね?」

ミ「うん! カントーリーグは毎回レベルが高くて 見てると本当

手に汗握っちゃうっていうか 私もいつかはあの場所に立って

ゼンリョクのバトルしてみたいなーって思うの!」

ラ「ラッキラッキ!!」

ミヅキの隣に座っていたラッキーも気合をいれながらテレビに見入っていた

セ「そっか~ そんなカントーリーグにサトシは出たんだよね?

きっとすっごくかっこよかったんだろうな~ サトシの戦い♪」

セレナはちょっぴり頬を赤らめ かつてカントーリーグに挑戦したという

自分の想い人がカントーリーグでバトルする光景を想像していた

ミ「……………………」

しかしセレナが ふと視線をテレビから幼馴染の親友にうつすと

目の前にいる幼馴染は何やら複雑そうな表情を浮かべていた

セ「……? どうしたのミっちゃん?」

ミ「えっ!? あ……ううん 何でもないの! そ…そうだね

カントーリーグで戦うサトシ君 すっごく格好良かったよ!」

ミヅキは慌てて笑顔で返事を返したのだが セレナからすれば

明らかにミヅキは何かを隠すかのような慌て方をしていた

セ「………サトシに何かあったの?」

ミ「えっ?」

セ「だって……ミっちゃん サトシの試合見たことあるんだよね?

前にサトシが出てたリーグ戦のDVD持ってるって言ってたし…」

ミ「う………うん 一応…………… でも 何で何かあったなんて思ったの?」

ミヅキが尋ねると セレナは少し寂しそうな表情で答えた

セ「サトシがカントーリーグに挑戦したことは本人から聞いたことあるけど…

でも 5回戦で負けちゃったってことくらいしか聞いてないの私

どんな相手と どんなふうにバトルしたのか サトシ……あんまり話してくれなくてさ

いつものサトシなら こっちが頼まなくても

自分からその時のバトルの話とかいっぱいしてくれるはずなのに…」

ミ「………そうなんだ(やっぱり……セっちゃんには話してないんだねサトシ君)」

この前もサトシは休み時間に ホウエンリーグやシンオウリーグで戦った

かつてのライバル達のことをカキ達に楽しげに話していた

しかし彼はカントーリーグに関しては あまり積極的に話そうとはしなかった

セ「だから… カントーリーグじゃ何かあったのかなって ちょっと思ったから…」

あくまでセレナはサトシを心配しているだけだということはミヅキも分かっていた

彼の過去を暴きたいとかじゃない 純粋に彼の身に何かあったのではないかと

心のそこから心配している幼馴染の姿に ミヅキは迷っていた

ミ「(話すべきなのかな…? でも…サトシ君が話してないってことは

サトシ君的にも あの事はセっちゃんに知られたくないってことなんだろうし…

それを私が勝手にセっちゃんに教えちゃうのは………)」

セ「ねぇミっちゃん」

セレナに呼ばれ ミヅキはビクンと肩をふるわせた

彼女に聞かれたくない言葉が 彼女の口から出てくるんじゃないかと不安だったのだ

しかし その不安は見事的中し…

セ「…ミっちゃんはサトシの試合全部見たんだよね?

じゃあ……サトシに何があったか知ってるの?」

ミ「……………」

とうとう聞かれてしまった そう ミヅキはサトシのファン 当然彼のリーグ戦の試合も

全てDVDで見てきた だからこそ今の彼女の質問に対する答えも知っている

ミ「それは……」

でもさすがに いくら幼馴染のためとはいえ その答えをここで言うということは

彼女が尊敬する彼のかつての恥ずかしい過去をさらけだすということだ

本人の許可もなく 勝手にそれを暴露するのは さすがのミヅキも戸惑っていた

ミ「えっと… その……」

セ「やっぱり………何かあったのね?」

ミ「…………」

セレナは感づいていた 鈍感なサトシと違って彼女はなかなか勘が鋭い

セ「あっ…でも 言いたくないんなら別にいいよ! それってきっと…

サトシにとっても… 周りに知られたくないことなんだと思うし…」

セレナのその言葉にミヅキは少しホッとした

セ「サトシだって色々あったと思うから… そんな…無理に言いたくないことを

サトシや ましてやミっちゃんの口から聞き出そうとは思わないから」

セレナが微笑みながらそう言ってくれた事が嬉しく ミヅキも自然と笑顔になった

 

サ「えっ!? セレナが?」

次の日 ポケモンスクールの廊下でミヅキは昨日のことをサトシに話した

ミ「セっちゃんすごく心配してたけど… でも 私が勝手にサトシ君の過去を

あれこれ喋っちゃうわけにはいかないから…」

サ「そっか…………ごめんなミヅキ 気つかってもらって」

ミ「ううん! 私は別に大丈夫! ただ… その…」

サ「わかってる!」

サトシは迷いを見せていたものの 何かを決心したかのようにギュッと拳を握った

サ「………俺から話すよ セレナに……全部」

ミ「………いいの?」

サ「……俺もセレナに黙ったままでいるのは辛かったんだ

他のリーグの話はいっぱいしといて カントーリーグのことは黙ってるなんて…

だってあれは本当……俺のトレーナーとしての歴史の汚点そのものだったから」

サトシは手すりに手を置き 外の景色を眺めながら続けた

サ「……怖かったんだ 俺の恥ずかしい失態をセレナが知ったら………もう

俺のこと応援してくれなくなるんじゃないかって思ってさ…

あいつは俺のこと…『憧れの人だ』って言ってくれた でも… あの事を知ったら

その考えも変わってしまうかもしれない… そう思うとさ…」

ミ「………………大丈夫だよ」

不安げに外を見るサトシにミヅキが笑顔で声をかけた

ミ「セっちゃんはそんなことくらいで… サトシ君のこと嫌いになったりしない!

セっちゃんがサトシ君を想い続けて来た気持ちは そんなことで壊れるくらい

弱いものなんかじゃない! だから大丈夫だよサトシ君!」

サ「……………あぁ!」

サトシもホッとしたのか 緊張が解けたように笑顔になった

 

なお2人で廊下で並んで話してる様子をマオに見られ

「あれ? セレナからミヅキに乗り換えるの?」とからかわれ

慌ててミヅキがゼンリョクで弁解したのはナイショの話である

 

セ「…………♪」

その日の夜 セレナはソファベッドに座りながらファッション雑誌を見ていた

ククイ博士は明日早朝から職員会議があるということで すでに就寝済だ

セ「……ふぁああ~~っ さて…そろそろ寝なくちゃ」

欠伸をし セレナが雑誌を本棚に戻そうとした時

サ「セレナ 起きてるか?」

サトシが梯子をのぼり 顔を出した

セ「うん そろそろ寝ようと思ってたとこだけど……どうしたの?」

こんな時間にサトシがロフトに上がってくるのも珍しく セレナは驚きながらも

本を戻し そのままロフトに敷かれた丸いカーペットの上に座った

サ「いや……………………カントーリーグのことなんだけどさ」

セ「!!」

サトシのその一言でセレナの眠気は一気に覚めた

セ「…………もしかして ミっちゃんから聞いたの? だとしたら 別に無理に…」

サ「いや! むしろ………セレナには聞いてもらいたいんだ」

サトシはセレナの前に来ると 胡坐をかいて座った

サ「本当は早く言おう言おうって思ってたんだけど…… いざ言おうと思うと

どうしても言葉が出てこないっていうか その……怖くなってさ」

セ「怖く!?」

サ「話したら…………俺 セレナに嫌われちまうかなって思って…」

うすうす感じてはいたものの サトシの口からはっきりとそれを伝えられ

セレナは少し聞くのが怖くなった しかし同時に自分には絶対の自信があった

たとえサトシがどんな話を語ろうと 自分がサトシを嫌いになることはない

サトシがよほど非人道的な行為を行ったのであれば それも考えなくないが

サトシに限ってそんなことはまずありえない

それに 私に嫌われるかもしれないという覚悟をもって彼は話そうとしてくれている

ならば私はそのサトシの言葉を全部聞き届ける必要がある それが彼に対する礼儀だと

彼女は心の中で思った

サ「じゃあ話すよ… 俺さ…カキと同じリザードンを持ってるって言ったよな?」

それからサトシはかつてカントーリーグで自分がしてしまったことを全て話した

ロケット団のせいとはいえ カロスリーグの時のように

試合開始時刻に遅れて試合会場についてしまったこと だがそれだけならまだいい

本題はその先だ… サトシは残り1体まで追い詰められ リザードンを繰り出した

しかし今はともかく 当初のリザードンはサトシをトレーナーとして認めておらず

彼の指示を何1つ聞こうとはしなかった

同じ炎タイプだったからかどうかは定かではないが 相手のヒトカゲに対しては

まだ”かえんほうしゃ”でおちょくるように攻撃をしてくれたものの

その次に相手が出してきたピカチュウにいたっては 完全にやる気を失い

あろうことかバトルフィールドで昼寝をはじめるという大失態を犯したのだ

当然審判から戦意喪失とみなされ サトシは満足の行くバトルもできないまま

5回戦敗退が決定し 彼の初のリーグ戦は幕を閉じたのだった

セ「…………そうだったんだ」

目の前で明るく語るサトシを見てセレナは辛そうな表情を浮かべていた

もちろん彼に嫌気がさしたわけではない そんな辛い過去を

無理して明るく語ろうとするサトシの心情が…彼女には理解できたからだ

サ「………本当最低だよな 遅刻して待たされた挙句 戦意喪失で敗退

他の真面目に頑張ってバトルして おしくも敗れていった参加者からすれば

『ふざけるな!』って殴られたって文句は言えないよな?」

かつてサトシはカロスリーグで試合開始前にも関わらずバトルを挑まれたことがある

それはおしくもリーグ出場をはたせなかったトレーナーとのバトルだった

そしてそのバトルでサトシは彼に改めて教えられた

「出場したい想いを抱きながら おしくも夢適わなかった者の悔しさ」を

サ「あいつがこの話を聞いたら…多分怒っただろうな ハハハ…ごめんなセレナ

寝る前にこんな話につきあわせちまって」

セ「……ううん 話してくれて…嬉しかったよ サトシがずっと悩んでたこと…

悔やんでたことを知ることができて…」

サ「……俺もちょっとスッキリしたよ ずっとセレナに黙ってるのが辛くてさ……

それで…………どうだ?」

セ「えっ?」

サ「……………俺のこと………嫌いになったか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セ「…バカにしないで!」

夜という事もあり セレナは声をおさえていたが 明らかにその表情は怒っていた

セ「そんなことくらいで……私はサトシのこと嫌いになったりしないよ!!

それに……サトシが教えてくれたんじゃない

『最後まであきらめるな! 無駄なことなんて何1つない!』って……

サトシはそこで諦めなかったんでしょ? そこで諦めなかったからこそ…

他の地方を旅して リーグ戦にも出場して カロスにも来てくれて…

そのおかげで私達………また会えたんじゃない」

サ「………そうだよな」

サトシは安堵の表情を浮かべていた 彼女に嫌われずにすんだことが…

彼にとって何よりも嬉しかったのは間違いない

サ「俺……あの頃は本当未熟で礼儀知らずの大馬鹿だったから…

もしあの頃の俺のまま カロスにきてセレナ達と出会ってたら

どうなってたかって思うと……すごくゾッとするよ 多分その時は間違いなく

俺はセレナの『憧れの人』にはなれなかったと思う そう考えたら俺…

本当今日までいろんな地方を旅してきてよかったって思うんだ 旅に出ておかげで

いろんなポケモン いろんな旅仲間 いろんなライバル達とも出会えたんだから!」

スッ 突然サトシはセレナの前にそっと手を伸ばした

サ「もちろん…………セレナにも出会えたんだし」

セ「えっ?//」

サ「………俺 まだお前の『憧れの人』で……いいんだよ…な?//」

ちょっぴり照れながらも 語尾が若干力弱く感じた彼の言葉

その言葉を聞いてセレナは迷うことなく ギュッと握り締めた

セ「…当たり前じゃない 私にとってサトシは……どんな過去をもってたって

一生変わることのない………私の………『憧れの人』なんだから//」

 

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