ポケットモンスター サン&ムーン ~出会えてよかった~   作:モモワ

22 / 24
・この小説はアニメポケットモンスター サン&ムーンのオリジナル小説です
・オリキャラが登場するかもしれません
・オリジナルの地名が出るかもしれません
・キャラの口調等が崩壊する可能性ありです
・カップリングはサトセレ派です
・誤字脱字絶対あります(笑)
・言葉の使い方は恐らくメチャクチャです(笑)
・次回予告と今回の話が違うことがあります(大問題)
・その他思いついたらまた書きます(笑)

以上がOKという方だけ先へお進みください

 長   さ:★★★★☆
 シリアス度:★★☆☆☆
 サトセレ度:★★★★★
 ギャグ度 :★★★☆☆



【アローラフール】

サ「アローラフール!?」

ピ「ピーカ!?」

ポケモンスクールの授業前の休み時間 サトシはマオから普段聞きなれない言葉を聞き

それがどういうものなのかマオに説明を求めた

マ「そう! 今日は年に1度のアローラフールの日なの!

今日1日は ウソをついてもいいの!」

サ「へぇ~ そんな日があるんだ? ようはエイプリルフールみたいなものか!」

マ「だからサトシ! 今日は気をつけないとね~ サトシってけっこう単純だから

すぐコロッて騙されちゃうかもしれないよ?」

サ「言ったなマオ! 俺だってそう簡単には騙されないぜ!」

マ「そう? っていうかククイ博士が呼んでたんだけど 行かなくていいの職員室?

何か怒ってるみたいな感じだったけど…」

サ「えっ!? マジ!? 俺何かやったっけ…?

とりあえずすぐ行かなくちゃ! 悪いマオ! ちょっと行ってくるよ!」

サトシは慌てて教室を飛び出し 職員室めがけて走っていった

マ「…………サトシって本当単純ね」

ス「あっさりすぎて逆にビックリした」

サトシがいなくなった教室では マオとスイレンがニヤッと口元を歪め 笑っていた

 

サ「ククイ博士!!」

いきなり職員室へ飛び込んできたサトシに ククイ博士はビックリしていた

サ「あ…あの… 俺何かマズイことやりました?」

ク「は? どうしたサトシ? いきなり血相変えて飛び込んできて…」

サ「えっ? だってマオがククイ博士が何か俺を呼んでて 怒ってたって…」

ク「………………ははぁ お前…早速マオにやられたな!」

サ「えっ!? ………………あああぁぁーーーっ!!」

ようやくそこでサトシはマオに騙されたことに気づいた

ク「……今日はアローラフールの日だ! ”だましうち”には気をつけろよサトシ!」

サ「くっそー! 今説明されたばっかだってのに もう引っかかっちまうなんてぇぇ!」

ピ「ピカピィィ…」

サトシは悔しそうに地団太を踏み ピカチュウはそんなサトシを見て呆れ顔だった

ク「…それよりサトシ いつまで靴を履いてるんだ?」

サ「へっ?」

ク「職員室では靴を脱いで裸足になるのが決まりなんだぞ? 知らなかったのか?」

サ「ええっ? そうなんですか? 今初めて知りました… じゃあ早速…」

サトシは慌てて靴を脱ぎ 靴下を脱いで裸足になったのだが

そんなサトシの様子を周りにいた先生達はクスクスと笑いながら見ていた

サ「ククイ博士! これでバッチリですね!?」

ク「………………そうだな 他の先生方の足を見てみろ」

サ「えっ?」

サトシは言われるままに他の先生達の足元を見た 全員靴をしっかりはいており

誰も裸足になっている者などいない

サ「………まさか」

ク「………”だましうち”に気をつけろって行ったばっかだろ?」

サ「ガァーーーーーーン!!」

ピ「…………ピカチュゥ」

ピカチュウはサトシの肩にしがみついたまま深いため息をこぼした

 

その後もサトシはクラスメート達のアローラフール攻撃に次々とひっかかり

ガッカリして凹んでいた

リ「サトシ………今日は大変でしたね」

サ「………………あぁ」

ここまで立て続けに騙され 最初はリーリエにも疑いの目を向けていたが

さすがに不憫だと思ったのか リーリエは何も仕掛けてこなかった

リ「元気出してください! きっとサトシは心が純粋なんですよ」

サ「……慰めてくれてどうもー」

サトシの言葉には覇気がなく カタコトの日本語を喋る外人のようだった

リ「ところで…サトシも騙されてばかりではなく

誰かにウソをついてみてはどうですか? せっかくのアローラフールなんですし…」

サ「…とはいってもな~ みんなしっかりしてて 俺の嘘になんか

全然引っかかってくれそうにないし…」

元々 頭に「くそ」がつくほど正直者のサトシに 突然嘘をつけというのは

さすがに簡単なようで難しいことだった

するとリーリエは何かひらめいたのか ポンと手を叩いた

リ「そうですサトシ! セレナはどうですか?」

サ「セレナに!?」

ピ「ピカピカ!?」

リ「セレナはサトシのいう事なら信じると思いますよ!」

サ「でもなぁ… セレナを騙すのって…………何か気が引けるような」

普段から何があってもサトシのことをひたすら前向きに信じてくれているセレナ

そんな彼女を騙すというのは さすがにサトシにも抵抗があった

リ「うまく騙すコツは… 最初は相手がビックリすることを言うんです

自分が絶対言わないような事を言って… そしてビックリさせておきながら

嘘だとバラして安心させる……これが1番いいアローラフールの嘘なんですよ」

サ「セレナがビックリする事ねぇ………」

サトシは普段 バトル以外あまり使っていない脳みそをフル回転させた

どうすればセレナがビックリし セレナを騙せるうそをつけるか

そして5分ほどしてサトシは急に顔をあげた

サ「そうだ! いい嘘思いついた!! これでセレナを騙してやろうっと!」

ピ「ピ~カァ?」

ニシシシシと無邪気な子供のような笑みを浮かべるサトシ

サトシに元気が戻ったのを見て リーリエも少し安心していた

 

そしてその日の放課後

セ「……よし! 日直ノートも書き終わったことだし… サトシ! そろそろ…」

セレナが振り返ると いつもなら教室で一緒に待っていてくれてるサトシの姿がなく

気がつけば自分だけが教室に残っていた

セ「あれ? サトシ? さっきまでいたのに…どこ行ったのかしら?」

念のため少し待ってみたが 教室にサトシが戻ってくる様子はなかった

ロ「あっ! セレナ何してるロト?」

そこへロトムがやってきたので セレナはロトムにサトシを見なかったか尋ねた

すると…

ロ「サトシなら慌てて帰っていったロト! もう家についてるはずロトよ」

セ「ええっ!?」

ロトムからサトシはすでに帰ったと聞かされ セレナは思わず悲鳴をあげた

セ「……もぉー! いつもだったら私が終わるまでちゃんと待っててくれてるのに…」

セレナは頬を膨らませ ちょっぴり不満そうに教室を出て 戸締りを確認すると

鍵を職員室に返しに行き 帰路についた

 

セ「サトシどうしたんだろ? 一緒に帰りたかったのになぁ…」

ロ「何やら慌てた様子で帰っていったロト」

いつもなら2人で今日の授業のことや 学校であった事などを楽しく話しながら

家に着くまでのわずかな時間を2人で過ごすのがセレナの楽しみでもあった

しかし今日はサトシがいないため セレナは1人寂しく家への道を歩いた

 

セ「ただいまー サトシ帰ってるー?」

家に着いたセレナはサトシを呼んだが 家の中から返事は返ってこなかった

セ「!? サトシ…まだ帰ってないのかな? …………あら?」

セレナはテーブルの上に書置きのようなものがあることに気づき その紙を手に取った

 

『セレナに言いたいことがあるから 海岸で待ってるよ    サトシ』

 

書置きにはそう書かれてあり セレナは首をかしげた

セ「海岸で待ってるって………どうしたんだろうサトシ? 何かあったのかな?」

セレナはいつもと違うサトシの様子に疑問と不安を感じていた

セ「ロトム サトシ……何か悩んでたりした?」

ロ「ビビッ サトシが悩んでたなら あまりの違和感に僕でもすぐ気づくロト!」

セ「そうよね………」

セレナはしばらく書置きの紙を眺めていたが サトシのことが心配になり

すぐさま書置きにあった家のすぐ側の海岸へと向かった

ロ「……………ふぅ セレナには今のところバレてないみたいロト!」

ロトムはセレナが家を出て行ったのを確認し ホッと一安心してソファーに座った

サ「さーて サトシのアローラフール大作戦が成功するか失敗するか

じっくり見物させてもらうロトー!」

ロトムはセレナに気づかれないように彼女の後を追って 海岸へと向かった

 

サ「……………おっ! 来た来た」

海岸で待っていたサトシはセレナがこちらにむけて走ってくる姿を捉えた

そして今から作戦決行するということもあり ニヤついた顔になっていた

ピ「ピカピ!」

サ「おっと! ニヤついてたんじゃすぐバレちゃうよな? ………よし! 完璧!」

両手でパンパンと頬を軽く叩き サトシは気合いをいれなおした

そしてそこへセレナが到着し いよいよ作戦開始となった

 

セ「はぁ…はぁ… どうしたのサトシ? こんなとこに呼び出して…?」

セレナは声をかけたが サトシは背中を向けたままだった

万が一ニヤついた顔を見られてはすぐバレてしまうと思った彼は

彼女に背を向けたまま作戦を実行することにしたのだった

サ「………あぁ セレナ! お前に伝えなきゃいけないことがあってさ…」

サトシは若干いつもより元気のない声で言った もちろんこれも作戦である

セ「……何? 私に言いたいことって?」

サ「…………実はさ」

サトシはゆっくり そしてはっきりと その一言を彼女に告げたのだった

サ「俺………………他に好きなやつができたんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セ「………………えっ」

突然のサトシの言葉に セレナはほとんど声にならない声をあげた

サ「…………俺……これからは……そいつのこと守ってやりたいんだ」

セ「…………………」

セレナは一言も発せず 微動だにしないまま時間だけが流れていった

サ「だから………俺……もう……………お前とは……………」

セ「…………………」

サ「(………ニシシシ ビックリしてるビックリしてる!)」

セレナに背を向けながらニヤニヤと笑みを浮かべるサトシ……そう

サトシのセレナドッキリ大作戦は実に単純明快

自分には他に好きな人ができたとセレナに告げ 彼女が驚き パニックになったところで

右手に持っている「ドッキリ大成功」と書かれたプラカードを見せる

このいたってシンプルなドッキリ大作戦の成功を感じながら サトシはセレナが

慌てて取り乱すであろう その時を笑いをこらえながら静かに待った

 

 

 

 

 

 

 

 

セ「そう……………そうなんだ」

セレナは静かに ただ一言そう言った

サ「(あれ? あんまり驚いてない?)」

彼が予想していたのとは違うリアクションに 逆にサトシの方が驚いた

かと思った次の瞬間

セ「……………おめでとう」

サ「(えっ!? おめでとうって……)」

セ「…よかったねサトシ! サトシが…好きになった人だから………きっと……きっと

すっごく素敵で可愛い女の子なんだよね?」

サ「えっ!?」

自分の想像していた展開と全く違う そう思ったサトシは慌てて後ろを振り向いた

そして自分の目の前で彼女は………………泣いていた

涙を流しながらも その顔は……まぶしいほどの笑顔だった

セ「…………わかってる サトシは……その子が好きになったんだよね?」

サ「セ………セレナ? あの…」

セ「ううん! 何も言わないで! サトシが……サトシが…それで幸せになるんなら……

私は…………喜んで……………身を引くから……」

サ「(えっ? 身を引くって……!?)」

セ「………今までありがとう! 私……サトシとの思い出……大事にするから………」

サ「セレナ!!」

セレナは後ろを向くと 背中を向けたまま最後に一言呟いた

セ「………さようなら………サトシッ」

次の瞬間 セレナはもう走り出していた サトシとは反対方向に

ただひたすら……走り出していった

サ「……ま……待ってくれセレナァァァ!!」

違う! こんな結果を望んでたんじゃない!

サトシは今になって自分の立てた計画に後悔し ただひたすらセレナを追いかけた

このまま彼女を行かせてしまったら もう2度と…彼女は自分の前には現れない

そんな恐怖ともいえる嫌な感情を抱きながら サトシはひたすら……

去りゆくセレナを追いかけた

 

 

 

 

 

パシッ!!

 

サトシが必死に伸ばした手は 彼女の手をしっかりと掴んだ

サ「セレナ!」

セ「……放して! 放してよぉ!! もう私は……必要ないんでしょ!?」

サ「違う! 違うんだセレナ!!」

サトシはセレナの手をそれまで以上に力強く握った

サ「違うんだセレナ! 今の……全部嘘なんだ!! だって今日は…………」

サトシが逃げようとするセレナを必死で繋ぎとめ 全ての誤解を解こうとした…

その時だった

 

 

ガシッ!

 

サ「えっ!?」

セレナは突然サトシの右手を掴み その手をスッと持ち上げた

サ「えっ!?」

セ「………サトシ このプラカード何て書いてある?」

サ「えっ? ドッキリ…大成……功……………………えええええっ!!?」

サトシの悲鳴が海岸一帯に響き渡った

 

セ「…………プッ アハハハハハハ! ごめんサトシ………でも…………

最っ高のリアクションだったよ♪」

突然彼女がサトシの前で常に見せている あのとびっきりの笑顔に

サトシは呆然と目の前が真っ白になった

サ「な………何で……………ま……まさか…セレナ……」

セ「………サトシ この作戦考えた後 その内容をメモしなかった?」

サ「えっ? あ…あぁ したけど…」

セ「…その後 さっきの書置きを書いたんだよね?」

サ「あ…あぁ… そうだけど…」

セ「………その書置きって 何の紙に書いたか覚えてる?」

サ「へっ?」

セレナの問いかけに対し サトシはほんの数十分前の記憶を探った

そして…

サ「………………ああああああああぁぁぁーーーーーーーっ!!?(゚Д゚)」

 

~数十分前のククイ博士の家~

 

サ「……よし! 出来たぜロトム! セレナへのアローラフール大作戦のシナリオだ!」

サトシはセレナに仕掛けるアローラフール大作戦の内容を書いたメモをロトムに見せた

ロ「サトシが考えにしてはなかなか面白そうな作戦ロト!」

サ「だろぉ~? 後は海岸へおびき出す手紙を書かなくちゃな! …!! そうだロトム

そろそろセレナが日直ノート書き終わる頃だと思うし もしかしたら俺が来るのを

待ってるかもしれないから セレナを迎えに行ってきてくれないか?

俺は作戦の準備をしとくからさ! セレナには内緒だぞ?」

ロ「お任せロト! じゃあサトシは先に帰ったって伝えておくロト!

行ってくるロトー」

ロトムは再び学校へと引き返していった

サ「よーし! 後は海岸に来るように書置きを書いて………」

そしてここまで順調だったセレナへのアローラフール大作戦は

ここにきてサトシが痛恨のミスを犯す 何故なら彼が書置きを書いた紙は

先ほど自分が今回の作戦のシナリオを書いた紙の裏側の部分だったのだ

 

サ「……………アアァァ(゚Д゚;)」

セ「もう……ビックリしたわよ! 書置きの紙を裏返したら

その後ここで起こる内容がご丁寧にぜ~~~~~んぶ書いてあるんだもん」

サ「……………ゼンブ……バレテタノネ」

セ「……だから 驚かされる前にこっちから驚かせてあげようって思ってね♪

だって今日はアローラフールだもん!」

笑顔で語るセレナに対し サトシは全身の力が抜け その場に座り込んだ

サ「トホホ…………せっかく考えた大作戦がぁ…」

ピ「…………チャァァァ」

ロ「サトシは爪が甘いロト! でもこれはこれでいい映像が撮れたから保存するロト!」

遠くで様子を見ていたピカチュウは 飽きれたような声で鳴き

そのまますたすたとククイ博士の家に戻っていってしまった

そしてロトムもガッカリして涙を流すサトシの顔を1枚取ると 帰っていってしまった

セ「ほらサトシ しっかり!」

セレナはサトシに向けて手を伸ばし サトシはガッカリしながらも その手を掴み

彼女に引っ張ってもらいながら立ち上がった

サ「やっぱ………俺嘘つくの苦手だから向いてないやこういうの」

セ「…フフッ そうね サトシはいつだって真っ直ぐに正直だもんね さぁ帰ろ!

そろそろ夕飯の支度しないとククイ博士帰ってきちゃうよ」

2人はククイ博士の家へ向けて歩き出した そして途中で突然セレナが足を止めた

セ「………ねぇサトシ」

サ「ん?」

セ「…………………嘘…………………………だよね?」

サ「………えっ?」

後姿ではあったが セレナの肩は微妙に震えていた

セ「さっきの話…………本当に………嘘……だよ…ね?」

先ほどまでの明るいセレナの声は 今は全く違うものになっていた

その震えるような声に感じられる感情はただ1つ…「不安」である

セ「………他に好きになった女の子なんて…………いないよね? ねぇ?」

振り返ったセレナの目には涙が浮かんでいた いくら騙されやすいサトシでも

これだけはすぐにわかった 今セレナの目に浮かんでいるのは偽りではなく…

正真正銘本物の涙だと…

サ「………当たり前だろ! そんな女の子いるわけないじゃんか!

俺にはセレナしかいな…………っ!!」

サトシがそう答えるよりも早く セレナはサトシに抱きついていた

セ「………ごめん 頭の中じゃわかってた……嘘だって…………………でも

もし………もし本当だったらって考えたら……………私以外に本当に………

サトシが誰かを好きになったんならって思うと………すごく…………怖くて……」

彼女が「おめでとう」と涙しながら見せたあの笑顔

笑顔こそは芝居だったかもしれないが その時流していた涙だけは

万が一の可能性を考えたが故の 悲しみの涙だったのだろう

サトシに身をゆだねながら涙を流す彼女の背中に サトシはそっと手を回し

優しく抱きしめた

サ「……ごめんな セレナを悲しませる嘘なんかついて…」

まだ恐怖で震える彼女の背中を サトシはポンポンと優しく叩いた

サ「……安心してくれセレナ! 嘘なんかじゃない… 例え今日がアローラフールで…

今日が嘘をつく日だとしても……………俺は…………どんな女の子よりも………

セレナのことが好きだ! これだけは………嘘じゃない!」

サトシの言葉に安心したのか セレナはしばらくサトシの腕の中で泣き続けながらも

小さくウンと頷いた ほんのちょっと驚かすだけのつもりだった小さな嘘

でもその嘘のせいで 今…自分の大切な女の子は こんなに涙を流している

たとえ今日が嘘が許される日でも 自分がついてしまったこの嘘だけは…

決して許されるものなんかじゃない サトシは自分にそう言い聞かせた

そして同時に誓った… もう2度と……彼女を悲しませる嘘はつくまいと

サ「……ごめんなセレナ」

セ「………ううん 私こそごめん…… サトシのこと……一瞬とはいえ疑っちゃった…

サトシの事は……誰よりもずっと信じてたはずなのに……」

セレナは手で涙を拭うと すっかり安心しきった穏やかな表情でサトシを見つめた

セ「さぁ帰ろう! あ……その前に1ついい?」

サ「んっ?」

するとセレナは小走りでサトシと距離をあけ そして振り返りざまに笑顔で伝えた

セ「私は…………サトシなんか大っ嫌いなんだからね♪」

それを聞いてサトシも自然と笑顔になった

今日1日いろいろな嘘に騙されてきたサトシだが

彼女の嘘ほどわかりやすい嘘はなかった そしてサトシも大きな声で元気よく

セレナに返事を返すのだった

サ「……あぁ! 俺もセレナなんか大っ嫌いだぜ! ヘヘッ」

 

※「や……やった! やったあぁぁぁ!! これで僕にもチャンスが巡ってきたぁぁ!」

そんな2人のやりとりを たまたま通りがかった1人の少年が見ていた

この少年…以前セレナに告白し フラれ その後もひたすら妄想小説を書いている

あの少年だった

※「よーし! 明日のスクールで再度彼女に想いを伝えるんだ!!」

今のやり取りでセレナがサトシをフったと勘違いしている彼は有頂天になり

踊るような足取りで家へと帰った そして翌日 彼はセレナに2度目の告白をするのだが

その結果は………………まぁご想像にお任せいたします

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。