いや、けっこうです   作:マッキンガムⅡ

36 / 39
今までの中で一番の地味回だと思う。多分後で改稿します。


○○は見た…一冊の本に隠された秘密とは!?

ρ月〇日 天気:見られたら穴に入りたいですしぃ…

 

 前回の件でちひろ様より厳重注意を受けてしまった。

どうやら前回の美城常務さんから激励はやりすぎることなく押さえろという意味合いであったらしく、ぴにゃこら太がいつものようにやりすぎる現実にそろそろ抑えておけよという警告だったとの事。

なるほど確かにやり続けてしまうと飽きられてしまうかもしれないからな…流石は有能と噂される常務さんである、しっかりと書き記すことで忠告を置け止めておこうと思う。

 

 

 

今日の仕事といえばイベントの打ち合わせ、荷物搬入の手伝いなど裏方の業務がメインだった。最近はフィギュアスケートや公開収録での手品など目立つ表方の仕事が多かったので、久々に素顔を出して仕事をする―――かと思いきや、実は最近は裏方の作業でもぴにゃこら太を装備して仕事をしている。

 

これにはもちろん理由があり、ちひろ様より八神マキノさんを筆頭に、ぴにゃの中身を知りたいとアレコレ動いている人たちがいるらしいのだとか。

まぁ、以前からそういうのはちょいちょいあったから判りましたと返答しておいた。

弟子である浜口あやめちゃんにはアッサリとバレてしまった過去があるので、346プロダクション内で仕事する際は何時も注意を払っておきたいためにぴにゃを装備することにしたのだ。

幸いにも以前に他のアイドル達に素顔を見せたことはないし、特に問題ないと考える。

 

 

 

それはさておき、今日は面白いものが見つかった。

いつも使わせてもらっている更衣室の掃除をしていると、プロデューサーさんから事務所の掃除も頼まれた。その為に掃除を行っているとプロデューサーさんの机の下から一冊の本が見つかった。ピンクの装丁が施されたかわいい日記帳である。

 

流石にプロデューサーさんの私物ではないと思われるので、プロデューサーさんが戻ってきた際に報告して手渡しておいた。きっとアイドルの誰かの私物なので、中身は見てはいない。なんか見てはいけない禍々しいオーラを感じたのは気のせいだろうか。

 

さて、プロデューサーさんの机の下というと特定のアイドル達に会えるスポットである。

書いていて机の下で出会えるアイドルって何だろうと思うが、実際にいるのだから仕方がない。

彼女たちとはぴにゃとしてある程度の面識があり、時々筆談での雑談もする。

今日は星輝子ちゃんが何やらごそごそしていたので、何をしているのか質問してみると、

 

 

 

 

「な、なにか判らないけど……い、一冊の本がトモダチの机の下の方から出てきたんだ」

 

 

 

 

と言われた。

彼女の手の中には確かに一冊の日記帳らしきものがあり、先ほどをは打って変わってオシャレな感じの装丁が特徴的な本である。

何かポエム帳っぽい気もするので、これも見てはいけない。

こちらも先ほどの本と同様の対処を行った。

 

 

 

 

 

そういえば輝子ちゃんといえば先日、街中で珍しくピンク色の可愛らしい服装をしてプロデューサーさんと歩いているのを見かけたことがある。

なんだ、可愛らしい服もやっぱり似合うじゃないか、もっと自信を持っていいとおもうんだけどなぁ…と思っていると、彼女がくしゃみをしたかと思うとメイクもしていないのにライブバージョンの彼女になってしまった。

流石に悪目立ちするかと考え、周囲の関心を集める為に咄嗟にぴにゃこら太によるゲリラ手品ショーを行った。

ちょっと派手やってしまったので、後ほどちひろ様と元警官の片桐早苗さんより注意を受けてしまったが。

 

 

 

後日、輝子ちゃんに原因を聞いてみると……どうやらリア充が多くいる空気が肺にきたんだろうと彼女は話していた。

まぁ確かにあの街はリア充がおおいからな、と納得した。

しかしよく話を聞いてみると落ち着こうとしてラマーズ法の呼吸をしてしまい、ライブバージョンの彼女が出てしまったらしい。

一度ああなると一定以上発散しないと戻りにくいらしい。確かにストレスとかためてしまうと発散したくなるもの、しょうがないね。

 




数日前に友人の車で遠出したんですが、結構すぐに車酔いしてしまいました。
前はもっと大丈夫だったのに…変なところで年を取ったな、と感じる今日この頃です。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。