コンラくんのFGO   作:彼に幸あれ

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錯綜

 

 

第三者視点

 

 

 

時は遡り、場面はとある森の中。

 

 

その男は、歌姫(クリスティーヌ)を愛していた。

醜い肉体に命の火が灯っていた頃も。

仮初の肉体に魂が囚われている今も。

 

変わらず、一途に。

己の歌姫を愛していた。

 

 

「ファントム。」

 

 

そんな男に躊躇いがちに声をかける幼い少年。

男にとって、少年はクリスティーヌの生まれ変わり。今を生きるクリスティーヌであった。

 

少年はヘニョリと眉を下げ。

いつもの明るい笑顔は何処へやら、浮かない顔だ。

 

 

「えっと・・あの。

さっきはーー怒って、ごめんね。」

 

 

おずおずと彼が紡いだのは謝罪の言葉。

 

 

「よく、考えてみたらさ。わかったんだ。

ファントムがあんな行動に出たのは・・・俺のことを、護ろうとしてくれたからなんだって。」

 

「クリスティーヌ。」

 

「でも、マスターは俺にとって本当に、本当に大切な人で。ファントムにとってのクリスティーヌさんみたいな人で。だから、傷つけようとしたのがどうしても許せなくて。こう、カッ!て頭に血が上って思わず殺気を飛ばし、まし、た。」

 

「・・・・・。」

 

 

男は何も応えず、見定めるようにジッと少年を見つめている。

・・・・違う。少年の声に夢中で聞き入っているのだ。

ぶれない。実にぶれない男である。

この様子だと殺気を飛ばされた(怒られた)事など、既に忘れていそうだ。気に病む必要など無かったぞ、少年。

 

 

「ーーーごめん。言い訳、だね。

それでも、ファントムに謝りたくてさ。

あと、その、護ろうとしてくれて・・ありがとう。人違いでも、嬉しかったから。」

 

 

話の内容が、ほぼ男の耳を素通りしているとは知らぬ少年は。申し訳なさそうに。

それでも、照れた様子で、ふと緩んだ頬を掻いた。

 

 

「クリスティーヌ・・。」

 

 

男は、思った。

我が歌姫(クリスティーヌ)は美しい、と。

 

容姿が変わろうとも、美しき声音は顕在で。

生前の己を救った、穢れなき心も変りなく。

 

この美しい歌姫(クリスティーヌ)を、害となる全てのモノから護らなければならない。

男は、魂を揺がす衝動に駆られた。

 

飛竜が空を、魔獣が地を。

我が物顔で飛び這い回るこの国では、少年(非力な歌姫)は常に危険に晒されているも同然。

狂気に侵された男はその様に考えた。

 

実際は、飛竜も魔獣も非常食にし。

影の国やアルスターへ1人旅した強者(つわもの)なのだが。

恋は盲目、バーサーカーも盲目なのである。

 

 

「ーーークリスティーヌ、耳をこちらへ。」

 

「?、うん。」

 

 

少年は生来の素直さと、男への負い目もあり。

請われるまま体を寄せ、利き耳を向ける。

 

仮面黒マントの男と幼子がナイショ話をしているの図。

危ない。危ない匂いしかしない。

公共の場ならお巡りさんに通報されそうだ。

 

・・・それはさておき。

無警戒に耳を傾ける少年に、男は口を寄せそっと囁いた。

 

 

「愛しき我が歌姫。私が、君をーーーーー」

 

 

 

…………………………………………………………………………………………

 

 

 

ワイバーンに変化したフレイズマルが、ジークフリート達を背に乗せ飛び立った後。

残された者達は、地上から藤丸立香達の元へ向かう為、急ぎ動いた。

 

ランサー(クー・フーリン)はゲオルギウスに託された白馬ーーベイヤードに跨がると。オルガマリーに手を貸し、馬上へ軽々と引っ張り上げる。

 

イケメンにエスコートされて、白馬に乗馬ーーープリンセスに憧れる乙女なら胸をときめかせ頬を染める状況だ。

 

しかしながら、プリンセス役のオルガマリーの顔は赤くなるどころか、むすっと仏頂面である。

隠すことなく、ランサーと相乗りするこの状況が心底不満だと訴えていた。

 

 

「あんた・・餓鬼じゃねぇんだ。いい加減その(つら)なんとかしろや。」

 

「う、うるさいわね。ほっといてよ!」

 

 

オルガマリーとて、自身の態度が子供染みていることは百も承知である。

だが、彼女はコンラ(王子様)と白馬に乗りたかったのである。

それが何で父親(王様)と乗らなければならないのか。

 

 

 

 

〚マスター、お城で一緒に暮らそう。

必ず幸せにするよ・・俺のプリンセス。〛

 

〚こんら・・(キュンッ)〛

 

 

 

 

白馬に乗ると耳にした際、彼女の脳内を瞬く間に染め上げた恋する乙女の夢想(妄想)

現実では有り得ないとわかっている。

それでも、恋心を抱く少年と共に乗馬している間くらいは一時の夢を見たい。

オルガマリーは、そんないじらしい願いを抱いた。けれどーー

 

 

 

 

《コ、コンラ。あああ、あのね!

誰が馬に乗るかって事なんだけど、良かったら、わ、わたし、と・・》

 

《あっ!マスター、その事なんだけど。

父さんと一緒に乗ってもらった方が良いと思うんだ!》

 

《・・・・・ぇ”?》

 

 

 

 

もちろん少年に他意はなく。

この発言は、純粋にマスターの身を案じての事である。

 

ベイヤードがいくら賢い馬でも、落馬の危険はゼロではない。ならば、生前に戦車(馬が引くタイプ)を乗り回していた、乗馬経験豊かな父親に任せた方が安全だ。

 

コンラはそう思い至り、乗馬未経験のオルガマリーにランサーとの相乗りを勧めたのだった。

 

ちなみに『オルガマリーをベイヤードに乗せない』。『ファントムと相乗り』という選択肢は始めから除外である。

 

予想外にも、想い人によって打ち砕かれたオルガマリーの小さな願望()

 

彼女は思った。

コンラの気遣いは嬉しい。

状況的にも仕方がないのは理解している。

ランサーに、否が無いことも。

 

でも、やっぱり。やっぱり!!

コンラと一緒に白馬に乗りたかったぁあああっ!!!!(号泣)

 

 

そんな多彩な感情が入り混じる葛藤から。

オルガマリーはついつい胸中の不満を(取り繕う気の一切ない相手である)ランサーの前で、態度に表してしまうのだった。

 

ーーー息子の『お願い』を快く引き受けただけの父親にとっては。八つ当たり以外の何物でもない、迷惑極まりない事であったが・・。

 

正直、息子のマスターに思うところは多いに在るものの。渋い顔をしながらも、それ以上口には出さず。ランサーはオルガマリーを落下防止の為、己の前方に乗せた。

 

 

「短い間だが、頼んだぜ。」

 

「ブルルルッ!」

 

 

挨拶代わりにベイヤードの逞しい首元を撫でると。慣れた動作で手綱を引き、馬体を動かす。

少しばかり離れた所で、ファントムと何か話している息子に声をかける為だ。しかし。

 

 

「ーーーあ?」

 

「えっ・・?」

 

 

 

『そこ』には誰も居なかった。

ほんの1、2分。目を離しただけで。

『そこ』に居た筈の息子も、仮面の男も、影も形もなく消え失せていた。

 

唖然とする2人と1頭。

だが、彼らはすぐにその原因を知る事となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛に狂った(ヤンデレ)って言えば何でも許されると思ってんじゃねぇぞ☆

お孫様放せやクラァアア”ア”アッ!!!!〙

 

 

突如として森の中に生じた眩い光(フラッシュ)

響き渡る、聞き覚えのある怒声。

 

とっさに声の方角に顔を向け目を凝らせば、木々の合間から上空を目指して細い光線(ビーム)が次々と放たれている。

まるで誰かに見つけてもらう為の、目印の様に。

その目印は少しずつ、ランサー達の元から遠ざかって行く。

 

ーーーここまでくれば、誰もが察したのではなかろうか。コンラとファントム、2人が失踪した経緯(いきさつ)を。

 

 

〘ご子息様ぁああっ!!

ヘルプ☆ヘルプーーッ!!!!〙

 

「あの、野郎っ!やりやがったなっ!!」

 

「えっ!?まさか!まさか!

イ、イヤァァアアアアーーーッ!!!!」

 

 

 

『誘拐事件』発生である。

 

 

 

……………………………………………………………………………………………

 

 

 

時と場所は、戦場へと戻る。

 

 

全身を余すところなく駆け回る、例えようの無い苛烈なイタミ。

思考を焼き焦がす激痛。

己の内側の何かが断ち切られ、繋がり、混じり合う不快な違和感。

己が『己ではないモノ』へと変化していく感覚。

 

ーーーふと、遠くなっていた意識が戻り。

フレイズマルが知らず閉じていた瞼を開けば、真っ先に視界にうつるは竜の両腕。

それは瞼の裏と同じ色をしていた。

 

痛みに堪える為か無意識に丸まっていた体を伸ばし。視線を巡らせ、己の肢体を確認する。

 

両翼とは分離した(かいな)

ワイバーンよりも数倍巨体化した(からだ)

心臓より流れ出し肉体に満ちる魔力(マナ)

 

どうやら『術』は成功したらしい、と《邪竜フレイズマル》は安堵の息を吐いた。

 

 

【ーーグルルルルッ!!】

 

「何なのよっ!?」

 

 

零れた息と共に出た、不本意な唸り声。

それに応えるよう、投げかけられた女の声に出どころである前方へ目線を上げる。

 

そこには未だ錯乱する息子(ファヴニール)と、その背に乗る魔女(ジャンヌ・オルタ)の姿があった。

魔女は怒りの形相でフレイズマルを睨めつけてくる。

 

 

(人の息子を勝手に召喚して、こき使いおって。怒りたいのはコチラの方なのだが・・まあいい。)

 

 

息子と魔女の間に、特殊な絆が結ばれているなど思いもよらぬ父親は、ジリジリと胃の腑を焼くような憤りを覚える。

 

それはファヴニールが《強欲の呪い》から解放されているならば、魔女に従うのは『聖杯』の力で強制的に従わされているからだと誤解したからだった。

 

しかし、フレイズマルも一時の感情に流されるほど青くはなく。生前の齢を重ねた魔術師としての経験から頭を冷やし。己の果たすべき事を成すため、彼は行動を起こす。

 

改新された心臓にてーー魔力を高速生成。

炎エネルギーへ変換。

喉奥で溜めたその火焔を、おもむろに口を開き・・・息子と魔女目がけて一気に放出した。

 

 

「ッ!?」

 

 

彼らに迫るは、真っ赤に燃え滾る灼熱のブレス。

相手がただの人間ならば、骨すら残さず灼き尽くされる威力だ。

 

 

「ーーさせるものか!!

吼え立てよ、我が憤怒!!!(ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)》」

 

 

襲いかかる邪竜の猛火。

それを防ぐのもまた、炎。

 

正気を失い、対抗する術のないファヴニールに代わり。

魔女が己の『宝具』を解放した。

 

彼女の所持する呪いの旗。

そこに描かれた黒き竜の紋章が昏い輝きを宿すと、持ち主と周囲の怨念を魔力として吸収。それを糧に生み出された憎悪と憤怒の業火をーー撃つ。

 

 

「くうっ!」

 

【ヌ”ッ!!】

 

 

2つの豪火が宙でぶつかり合い、相殺される。周囲を熱風が吹き荒れ、治まると煙幕の様に残り火が両者の間に広がった。

 

 

【オレを、オレは、オレ、ハーーーー】

 

(ファヴニールは無事ね。でも・・)

 

 

生まれた僅かな停滞に、真っ先に己の邪竜の安否を確かめるジャンヌ・オルタ。だが、無傷ながらも苦しげなファヴニールの様子に、綻んだ顔をすぐに曇らせる。

 

『一刻も早く彼の正気を取り戻さなければ』と、焦燥に突き動かされるまま。

《聖杯》の力を行使する為、魔女は意識を集中させる。

 

 

ーーーこの時、過ぎたのは数秒程度の短い時間。

けれど、それは彼女がフレイズマルから注意を逸らしてしまった時間であり。

彼女とファヴニールの命運を左右する、決定的なモノとなった。

 

 

 

 

【オオオオオ”オ”ォ”ォーーッ!!!!】

 

「なっ!?」

 

 

壁のごとく両者を隔てていた焔の残滓を突き破り、姿を現したフレイズマル。彼は飛ぶスピードを緩めることなく、そのままファヴニールへと渾身のタックルを決める。

 

 

【ーーッ!!?】

 

「きゃああっ!?」

 

 

虚を衝かれたジャンヌ・オルタに反撃の余地はなく。ファヴニールの背にしがみつくしかない。

2匹の邪竜は衝突した勢いのまま、上下左右もわからぬほど揉みくちゃに空中で回り回る。

・・・その結果。

 

 

「ッ!?、しまっ」

 

 

しがみついていた魔女の手はついに離れ、彼女はファヴニールから振り落とされてしまった。

 

大空に放り出され、落下していく最中。

バチリと、フレイズマルの冷静な瞳と目が合い、ようやく彼女は気付く。

 

 

(ーーーあいつ!!

これが狙いだったのっ!?)

 

 

そう。フレイズマルの狙いは始めから『魔女(ジャンヌ・オルタ)邪竜(息子)を引き離す事』だった。

 

いくら邪竜にその身を転じ、力を得ようとも。《聖杯》のブーストを受ける魔女に息子の援護に回られては、勝ちようがない事を父親はわかっていた。

 

それ故に炎を吐い(フェイントをかけ)たり、不得手な肉弾戦を仕掛け(タックルをかまし)たりと策を講じたのだ。

 

 

「ファヴニールッ!!」

 

 

敵の思惑に気づいたジャンヌ・オルタ。

しかし、遅すぎた。

 

彼女の邪竜はフレイズマルと肉薄した状態で今なお戦っており。とてもではないが、落下する魔女を助けには行けそうもなかった。

いや、錯乱している今の状態では彼女が落ちた事に気付くどころか。背に乗っていた事すら覚えていないかも知れなかった。

 

 

「ーーーっ!!」

 

 

魔女は声にならない、悲痛な叫びを唇から漏らす。

このまま墜ちても、サーヴァントであるジャンヌ・オルタが死ぬことは無い。

だが、彼女は恐ろしかった。

 

ファヴニールから離され、1人になることが。

ファヴニールに忘れられ、独りになることが。

ファヴニールだけがーー『贋作』である彼女の味方だったから。

 

孤独の恐怖に苛まれる魔女。

そんな彼女を星の重力は無慈悲に大地へと引き寄せる。

 

 

  墜ちる。

 

  落ちる。

 

  おちる。

 

  オチル。

 

 

その先で、待ち受けるのはーー

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?また誰か落ちて来る!?」

 

「おや。あれは・・・彼も考えましたね。」

 

「戦局が変わったようですね、ジャンヌ。」

 

「ええ。・・マスター。

彼女の相手は私が。

聞きたい事も、ありますので。」

 

 

 

ーーー彼女が最も憎悪し、疎む。

聖処女(真作)』と『元師(裏切者)』達だった。

 

 

…………………………………………………………………………………………

 

 

邪魔になるジャンヌ・オルタを息子の背から振り落とす事に成功したフレイズマル。

 

けれど、まだ足りない。

魔女の与えた《強化》の効力を弱めるには、まだまだ彼らを引き離す必要があった。

父親は一旦、息子にしがみついていた両腕を解き。

後方へと逃れ、体勢を立て直す。

 

 

【ーーーっ、ファヴニールッ!!】

 

 

息子(オッテル)に似た少年のおかげで得た、ファントムからの情報を思い起こし。彼は更なる策を仕掛ける。

 

 

【お主、確かオルレアン城とかいう場所にこの国中の宝を集めているそうだな?

それを使えば、オッテルの墓ぐらい余裕で建てられるのではないか?】

 

【ーーーー。】

 

 

『オッテルの墓』ーーその言葉に。

濁ったファヴニールの眼が、微かな理性の光を取り戻した。

 

 

(まだ・・間に合うのか?

こんな俺にも、まだ弟達の為にしてやれる事がーーー残っているのか?)

 

 

暗い昏い渦底に、零れ落ちてきた小さな『輝き(希望)』。長男は導かれるように、縋るようにその『輝き』へと手を伸ばす。

 

 

(ああ、ああ、そうだ。

まだ間に合う!

あの宝を使ってオッテルの墓を。

レギンの墓を、建てよう。

隣同士がいい。

家族なのに別々に葬られて、2人共さぞ寂しかっただろう。俺が、俺が、今度こそちゃんと弔ってーーっ!)

 

 

憎悪する父親から施されたそれが。

己に残された。

弟達への、唯一の《贖罪》の術だと、愚かにもファヴニールは信じてしまった。

信じたいと、願ってしまった。

 

 

(ファヴニール、赦してくれとは言えぬ。ただひとつ、今のワシがお主に求めるのはーー)

 

 

 

【おっと、だが此処に居もしない死人の為に使うには勿体ないの。ワシの黄金はお主に盗られてしまった事だし・・・代わりにその宝を貰うとするか。】

 

【ッ!!?】

 

 

 

(ーーーワシに怒り、憎み。

追い掛けて来てくれる事だけだ。)

 

 

 

その輝き(希望)は・・『釣り餌』でしかないと云うのに。

 

 

 

【き、さま。何を・・】

 

【構わんだろう?

生前と同じだ。あの宝は、お主がワシを殺め。黄金を奪った賠償金として、ワシがいただく。

さてーーー城はアチラの方角だったか?】

 

【フレイズマルッ!!

きさまっ!キサマッ!

この恥知らずがぁあああああっ!!!!】

 

 

漆黒の両翼を羽ばたかせ。

オルレアン城を目指し、飛び去る憎き父親だった男。

 

激昂し、戻りつつあった理性をかなぐり捨てたファヴニールは。膨れ上がった殺意に流されるまま、その後を追う。

 

 

・・・・一瞬、ほんの少しだけ。

大切な『何か(誰か)』を、忘れているような。

後ろ髪を引かれるような。

この場を離れる事を躊躇するような想いに彼は駆られたが。

 

そんな些細な感覚は。

弟達への強い贖罪の念と、フレイズマルに向ける巨大な負の感情に塗り潰され。

すぐにわからなくなってしまった。

 

父親の思惑どおり、ファヴニールはフレイズマルを追い掛け。

戦場と化した《ラ・シャリテ》の街から。

ジャンヌ・オルタから、離れていく。

 

 

生涯を《強欲の呪い》に翻弄され、邪竜に堕ちし父と息子。

彼らの因縁の決着はーーー宝の山の傍らに佇む、オルレアン城にて。

 

 

 

…………………………………………………………………………………

 

 

※お、お久しぶりでございます(震え声)

此度も大遅刻して申し訳ない。

頑張りましたが、これが作者の戦闘描写の限界でした(白眼)

そして邪ンヌには可哀想な事をしてしまった。

すまねぇ。本当にすまねぇ!

 

更にやらかしまくってしまった輩が2名。

・・・弁明があるなら、聞くが?←

 

 

 

誘拐犯F「クリスティーヌを安全な場所に保護する為に行った事。弁明の必要など無い。この後は、彼女を陽の光など思い出さぬほど、深く堅く閉ざされた。石と鎖と革の部屋に招待する。

おおっ、おおっ!我が歌姫っ!!

その歌声を命果てるまで、私にっ!!!」

 

 

被害者K「」←(絶句)

 

 

 

(偽)窃盗犯F「ーーーああ。まあ、アレだ。悪いとは思うが、アヤツにこれ以上手を汚させない為にした事だからな。弁明はせんよ。どこぞで見ている息子達が、どう思っているかは少しだけ気がかりーーーうむ。嘘だ。それなりに・・いや。かなり。おおいに。気に、なる、の・・。」

 

 

次男O「( 無 )」

 

三男R「ガハァッ!!」←(吐血)

 

 

 

ダメだこいつら、早く何とかし(て座に還さ)ないと。

 


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