異世界の忍者は大変です。 作:OXYGEN
蓮「ウォォォォォォォ!たっけー、雲より高いじゃん!」
今俺は、ルーシーの背に乗って王都の空にいる。さっきの決闘は、一応憲兵が来て、まぁ、取り締まってた。その時に、目撃者として聞かれた。事の発端から、終末まで。流石に、王国騎士の証である、ブレスレットを見せるのは、気が引けたので轟家のロケットを見せたら、即終了。魔法を使ったことも、緊急事態だから。ということでなし。あ、でも、王国騎士になったら魔法を自己判断で使えんのか。明日の朝刊で王都にまず広まるから、今言っても変わんなかったか!んで、龍の属性を聞かれたのでとりあえず、風にしといた。ルーシーが風起こしたって言ってるし。そっからは、店に代金を払ってから、華麗に去ったぜ!早く家に帰りたいなー
蓮「…ルーシー、家に急いでくれるか?母さんに言わないと、行けないことがある。多分、お前も一週間後に一緒に来ることになるから、旅支度しといてくれ。」
ルーシー『え、どこに?』
蓮「まぁ、ざっと言うと、軍?かなー。でも、軍ではない。訓練施設って言った方がいいのかな?」
ルーシー『もしかして、訓練兵隊に入隊するの?でも…』
ルーシーは、首を後ろに向けて、聞いてきた。でも、の後は何も言わなかったが、言いたかったのは恐らく、蓮は入らなくてもいいんじゃないか、っていうことだと思う。確かに、俺が入ったら規格外だし、意味もないと思う。
蓮『なぁ、ルーシーなんか、声に出したくないから、こうやって言うけど、母さんが父さんに送った手紙見たんだよ。そこにさ、訓練兵隊に行かせて、友達を作られせたいって書いてあったんだ。父さんは母さんの願いならほとんど聞くから、多分行くことになると思う。んで、一週間後に入隊式があるから、そこに行かなきゃならんかもしれないってことだよ。』
ルーシーは何も言わなかったが、納得したようだった。訓練兵隊は、その年の4月時点で16歳の者のみ入隊できる。そこから、4年間講義や、実技訓練を行い、そこから軍に入隊する。訓練兵隊に入隊した者には、所属兵科の希望を問われ、その人の技能などと合っていたら、受理される。
全王国中に、16の訓練兵隊駐屯地がある。同じ年に入隊した者は、3つのうちどれかの、駐屯地に入る。それが4年分あるので、1つの駐屯地には、同い年しかないことになる。
ルーシー『そろそろ、家に着くよ?』
蓮『ひぇー、はぇーなー。2日もかかる道のりを、たった1時間で…。』
ルーシー『僕だけの力じゃなくて、風魔法を使ったんだよ。』
蓮「1度に同属性の複数使用か…特性ないと無理なヤツを、やったのか」
ルーシー『うん、まぁ、そうだね。家ついたよ』
そう言われた途端、俺は飛び降りた。さっき見た、ルーシーの同属性の複数使用を特性を使って模倣して。最後に、光属性の魔法で脚力と骨の強度を上げて、着地した。
蓮「ただいまー。今帰った。」
ドアを開けながら、奥にいるであろう祖父とキッチンで夕飯の片付けをしてるであろう、母に言った。しかし、母は目の前にいた。
母「なんで、龍を連れてきたの?」
母は、龍を見てないのにいることを当てた。それは、彼女の特性が関係している。彼女の特性は、《探索》だ。その名の通り探索に優れている。しかし、彼女は特殊な特性で、魔力を使えば一定時間探索範囲を広げることが出来る。通常は、5キロのところを魔力を5%使うと、1時間のみ、10キロとなる。また、自分より魔力の高い見知らぬものが5キロ圏内に入ると、強制的に特性が発動する。今回は龍に反応したのであろう。その後は、闇魔法の透過と光魔法の視力活性化で、視認すればなにか分かる。母の使用可能属性は光と闇だ。まさに、隠密部隊向きの能力だ。
蓮「実は、……」
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母「あ、そういう事ね。ならいいわ。」
事の顛末を話すと、納得して夕飯の片付けを再開した。家に上がって居間にいって、お茶を飲んだ後、母にあることを言った。
蓮「母さん、俺、一週間後に訓練兵隊に行くんだろ?」
その瞬間、母さんが止まった。構わず俺は続けた。
蓮「まぁ、俺はいいんだけど。どうせ、アレクシアも連れてけっていうんでしょ?確かにあいつは、第三王女だから王にはならないで軍で働くって言ってるらしいけど、訓練兵隊に行く必要ないだろうし。」
しばらく、母は黙っていた。数十秒ほど待っていると、母がため息をつきながら、こちらを見てきた。
母「はぁ…えぇ、あなたの言った通り、アレクサンダーとも、話をつけてるわ。アレクシアも了承済み。後はあなたの判断よ。」
蓮「俺は、行くよ。王に、1つでも恩返しが出来るなら、アレクシアも守る。ってか、守ってくれって言われたから、やるしかないっしょ。」
そう、自分に言い聞かせながら母に言った。母は、安心したかのように、微笑んだ。
母「そう言ってくれて嬉しいわ。という訳で、明後日、アレクシアちゃんに会うんでしょ?どうせ、あなた達が行く駐屯地は、歩いて結構かかるところだから、そのまま連れ出しちゃいなさい!」
毎回思う。俺の母はちょっと飛んでる。ただ、そうするしかないから、今回は乗るか!
蓮「もちろん!ってことで今日は寝るね。」