鳩場澪は悩まない   作:ウロボロスの蛇

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ある心地よい春の日

 

 「うるせえ。あと、かーくん呼びやめろ。まぁでも、お前も気の利くこと言うじゃねぇか」

 

 「何がだい、龍園?」

 

 「俺が、いや俺達が三年間お世話になる最初の一日がこんなにいい日なんだ、ここを出る時もきっとこの天気と同じくらい清々しいものになるなと思ってな」

 

 うん、天気の話しただけでこうなるなんて流石かーくんだ

 

 「清々しいって、君にはいちばん遠いものだと思うけど」

 

 「あぁ、最高に楽しくなると思っただけだよ」

 

 高度育成高等学校、次の舞台はここだ。

 

 就職率、進学率100%であり、あらゆる分野に秀でた人材を生み出してきたこの学校が俺の青春の舞台となる。

 

 「そして、彼女を作り卒業後は働くの大好きな嫁さんと結婚。俺は専業主夫になって子供に囲まれながら老衰。我ながら最高の人生設計だと思わないか?龍園」

 

 「興味ねぇな。俺はただ、自分の気に食わないもの全部潰して、俺が一番だって最強だって証明するだけだ」

 

 「変わらないね」

 

 「当たり前だ」

 

 龍園とは中学の頃からの付き合いだ。

 

 でも、実際に会話したのは最後の最後だけだった。

 

 それだけで俺とこいつはお互いを理解した。

 

 自分の上に誰かが立っていることを許せない暴力(龍園)

 

 と

 

 矛盾する理想を掲げる混沌()

 

 

 油と水とまでは行かないが、袖さえも触れ合わない。

 

 そんな俺達の縁が最後の最後で交わったのは奇跡だったのだろう。

 

 

 

 「澪」

 

 「なんだい、龍園」

 

 「二ヶ月だ」

 

 「.......」

 

 「二ヶ月。俺が俺のクラスを掌握するまで話しかけるな、目も合わせるな、俺を知っているように見せるな」

 

 「.......」

 

 「お前が俺に敵対するようなことをする気は無い。でも何もするな」

 

 「ナンパと彼女作りは?」

 

 「.......」

 

 龍園が困ったように手で頭をかく

 

 「はぁ.......いいぞ。ただし彼女ができたら俺に教えろ」

 

 「わかった。あとさ」

 

 「なんだ?」

 

 「そんな装備(計画)で大丈夫か?」

 

 「大丈夫で、問題ない」

 

 

─────────────────────────

 

「この学校では.......

 

 

 うん、入学式とか色々なイベントをすっ飛ばしてはや一ヶ月。

 

 十万円いや、十万ポイントかそれが四月に交付?いや、配布かな。とりあえず十万をポンとくれたんだよ

 

 これはなんか怪しいなって思ったら案の定だね。

 

 てか実力主義だねほんと、でも個人の実力じゃなくてクラス単位だからそこら辺は不満があるけどね

 

 にしても490クラスポイント。たしか個人のポイントだと49000くらいかな。

 

 買い物とか色含めてはしたけど3万使ってたからありがたい。

 

 あと山菜定食が意外と美味しかったよ。まずいまずいって言われてるけど栄養バランスいいし、少食の俺には量的にも助かるね。

 

 そうそう、かーくんだけどなんともうCクラスを支配下におけそうだよ。まだまだ元気のいい人たちもいるからそっちにも頑張って欲しいね。

 

 頑張っている人たちの中でも伊吹ちゃんって子が可愛いんだよ。

 あの目で踏まれたりしたら理性がやばいことになりそうだよ他にもAクラスの坂柳さんとかBクラスの一ノ瀬さんとか美少女揃いだねDクラスも結構レベル高いけどあんまり話す機会が無いしね。

 

 あ、でもあのおっぱいの大きい子えっとクシナダさんだっけ?あぁ、櫛田さんだそうだそうだ。その子は可愛いけどあんまりね。あれだよあれなんかこう潜在的に仲良くなれない感覚があるから。

 

 ところで俺は誰に話しかけてたんだろう?

 

 

 

──────────────────────────

 

 「かーけーるーくーん。モンハンしようぜ」

 

 さらに一ヶ月たってもう六月だ。

 

 龍園に言われた期間が終わったので放課後にさっそく話しかけてみると

 

 「あ゛?お前龍園に対して何様だよ」

 

 『ボス?こいつは』

 

 「あ、確か石崎くんと、アルベルト君だっけ。いつもかーくんがお世話になっているね」

 

 この二人はなんか三ページで死にそうなモブの石崎とすごく大きい山田くんだ

 

 

 「澪!!お前一体俺のなんのつもりだ。あとかーくん呼びやめろ」

 

 「わかったよ、龍園。そこの二人は俺のことあまり知らない感じだね」

 

 「丁度いい。お前ら聞け」

 

 龍園がCクラスの案山子.......クラスメイト達に呼びかけた

 

 「こいつは鳩場澪(はとば れい)。俺の右腕で、俺と唯一対等に話すことを許してる。お前らも俺とこいつを同じように扱うように」

 

 「いや、龍園。そんなにアピールする必要ないと思うけど」

 

 正直勘弁してくれ

 

 ほらみろよ、伊吹ちゃんこっち睨んでるよ。たたでさえ龍園嫌いなのに俺もお前と対等って絶対いい目で見られないよ

 

 「お前もなんか言えよ澪」

 

 「いや、俺に話を振るなよ」

 

 「そうか。ならいい。ところでモンハンってお前やってたの?」

 

 「あぁ、そう言ってもあんなりやってないけどな」

 

 元々実況見るのが好きでお金もあるしSwitchとソフトを買ったんだよな。

 

 「そうか」

 

 このあとはお開きになったが、電気屋に走っていく龍園がいたとかいなかったとか

 

 

 次の日

 

 「七月になったけどポイント来てない件について」

 

 「ちょっとDクラスに喧嘩を少々」

 

 「そこんとこ詳しく」

 

 

 ─────────────────────────

 そこは学校内にもある施設にも関わらずどこかその、えっと、いい表現がないな。あれだよほらミラーボールが回ってとかキャバクラとかそんな感じの高校生には無縁なとこ?とにかくそこに龍園がいると聞いたので今回の騒動の話を聞きに行くことに

 

 「で、お前は今回は何をするつもりだ」

 

 「Dクラスに馬鹿な奴がいてな。そいつを使ってDクラスのクラスポイントをマイナスするのと頭が回るヤツがいるかどうか調べるだけだ」

 

 「なるほどな」

 

 風の噂に聞いた話だがたしかこの前はBクラスにちょっかいを出していたはずだ。それが一段落したので次の獲物にかかったってところか

 

 「でもさ、お前」

 

 それはともかく

 

 「なんだよ。別にお前が気にすることなんてあったか?」

 

 「いや、そうじゃなくてさ」

 

 「なんだよ、ハッキリしろよ」

 

 「炭酸でカッコつけるのはどうかと」

 

 なんか手にシャンパンをそれっぽいグラスに入れて飲んでるみたいに見せてるけど中身がジンジャーエールでかっこつけるのはどうかと

 

 「こうゆうのは、雰囲気だ雰囲気。お前も飲んでみろよ」

 

 「雰囲気ね。一杯もらおうか♪」

 

 「おう、隣こいよ。山田、注いでやれ」

 

 『了解しました。ボス』

 

 「悪いね」 

 

 龍園が隣に座るように言ったので言われたとおりに座るとグラスが手渡され、山田君がジンジャーエールを注いでくれた。

 

 「ありがとう。いや、英語の方がいいのかなThank you」

 

 『恐悦至極にございます』

 

 「なんかすごく畏まれられた気がするよ」

 

 飲んでみる校内のコンビニで売っているものよりも美味しく感じた。善し悪しがあるのかわからないがなかなか良いと思う。

 

 飲みながら周りを見渡してみるとはしゃいでいるクラスメイトの達の隅の方でこちらをじっと睨んでいる伊吹さんがいた。

 

 「お、なんだお前。伊吹のことが気に入ってるのか」

 

 「ど、ど、ど、ど、童貞ちゃうねん!」

 

 「言ってることおかしいぞ。そうか伊吹か」

 

 「なんだよ」

 

 「いや、あいつの名前伊吹澪(いぶき みお)だから(れい)と同じ字だなと思ってな」

 

 「そこかよ。とりあえずあんまり派手にやるなよ」

 

 一応釘は指しておく、意味は無いがそれ何に気にはするだろう。

 

 「わかってる。ヘマはしない」

 

 

 

 




 カットシーン

 「あの.......すみません。先輩.......ですよね?」綾小路

 「いいえ、ちがいますよ」オリ主
 
 
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