鳩場澪は悩まない   作:ウロボロスの蛇

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才能は上手に隠しすぎても逆に怪しく見える

 「そろそろ乗り成功するわ」

 

 「わかった。準備しておく」

 

 『そろそろ尻尾を切りたいですね』

 

 

 やぁやぁみんな大好き鳩場だよ。って誰に言ってるんだろうなこれ

 

 まぁいいさ。今僕は、いや俺かな?とにかく龍園と山田くんと俺の部屋でモンハンしてるんだよ。

 

 元々実況見るのが好きだったしテンプレとかよくわかんないけどスラアクエリアルは楽しいね。

 

 龍園は今はレンキンのライトボウガンで山田はブレイブ太刀だよ。

 

 俺はスラアクと虫棒だけしかできないけど、龍園は狩猟笛にライトとヘビィに弓ができる。山田くんは太刀と大剣あとハンマーとかの火力の出るやつができるね。

 

 基本は、俺が乗って龍園がサポートで山田くんが殴るバランスの取れた組み合わせだから乙率は低いよ。

 

 「よし、攻めるぞ」

 

 「オラオラオラァ!!喰らいやがれ」

 

 『尻尾切りました』

 

 「「でかした、山田」」

 

 金雷公よ、俺たちの勝ちだ

 

 

 

 

 「で、鳩場」

 

 「なんだい翔?」

 

 龍園が真剣な顔になる

 

 「今俺たちはDクラスに仕掛けてるのは知ってるよな?」

 

 「あぁ、もちろん」

 

 「どうなると思う?」

 

 「どう、とは?」

 

 「Dクラスに損害が出るか、痛み分けか」

 

 どうって、そういうことなのね

 

 「概要とかは知っている。でも、Dが完全無罪になってCが大損するとは考えないんだね」

 

 まぁこいつがリスクのあることをするとは思えないけど。

 

 「当たり前だ。須藤は正当防衛にしても殴りすぎだ、つまり過剰防衛になるだろうよ」

 

 過剰防衛ね.......

 

 「翔、いや龍園」

 

 「なんだ、鳩場」

 

 こいつは今回致命的なミスをしたに気がついていない

 

 「木をどかすのに切り倒す必要は無いんだ」

 

 「どういうことだ」

 

 「根を掘るのもありだ」

 

 突然だがある忍たま達の話をしよう。

 

 彼らはある壁の向こうに行くために壁を登らなければいけなかった。

 鉤縄を使えば余裕だが、彼らには鉤縄が使えなかった

 

 

 

 では、どうやって壁の向こうに行ったか.......

 

 

 「正攻法が正解じゃない。そもそも問題なんてなければいい」

 

 「.......」

 

 彼らは壁の下の土を掘って前に進んだ。確かそんな感じだったと思う。言いたいこととしては少し違うが、まぁ向こう側に行くだけならそれでもよかってことだ。

 

 

 「それに使った役も悪かった」

 

 石崎は腕っ節はいいが、頭が微妙だ

 

 「まぁでも、Dクラスにそんな方法をすることを考えるやつは居ればの話だけどね」

 

 所詮は予想、単に無いことが無いことになるだけ。

 

 字にしてみれば簡単だが、思いつく奴がいるかは別だ

 

 いや、あいつなら.......ないな

 

 「.......」

 

 「翔?どうした」

 

 もしかして、変に頓智?を効かせたせいで呆れてものも言えないのか、もしくは怒っているのか

 

 「あぁ、ごめん。変な事言っちゃたね。翔が怒るのも無理ないよね」

 

 「いや、いい。ちょっと驚いていただけだ」

 

 うん、怒っていないのは分かったから

 

 「ならいいんだけど」

 

 その親の仇を見る目をやめて、マジでやめて

 

 

 数日後

 

 「あ」

 

 「あ」

 

 「?」

 

 翔.......Cクラス負けたわ

 

 

 「あぁ、おはよう。うん僕は何も見てないよ。うん」

 

 「えぇと、いやこれはそういうのじゃなくてね」

 

 話をしようか、いつも通り朝の学校を散策していたらなんかピンクで巨乳の、えっとBクラスの一ノ瀬さんだっけ?あとこの前、俺に話しかけてきた人。名前は確か

 

 「おはよう、修羅場工事君」

 

 「綾小路君だ」

 

 やっぱり違ってたね

 

 「えっと、君は」

 

 「あぁ、僕?僕はCクラスの鳩場。鳩場澪だよ」

 

 「鳩場.......澪」

 

 「いやいや、そんな警戒しないでよ三人とも。ところでそっちの君は?」

 

 そうそうこいつこいつ、何だこのなんかこう話すの苦手だけど誤解されて周りからクールに見えてイケメンみたいなやつなんか腹立つわ

 

 「俺か?俺の名前は神崎だ」

 

 いや、警戒する気持ちもわかるけど睨むなって

 

 「改めて鳩場澪だ。えっとそっちの君はピン.......ゲフンゲフン、一ノ瀬さんでいいんだよね」

 

 「え、うん.......そうだよ」

 

 「ところで三人はなにしてんの」

 

 「うちのクラスの須藤のが起こした事件の目撃者を探しているんだ」

 

 「ふーん、そうなんだ」

 

 「なぁお前Cクラスだろ。本当にこんなことが」

 

 「黙れイケメン。俺は今、綾小路の話を聞いてんだよ」

 

 「!?」

 

 俺の一言で神崎が黙った。

 

 その後話を掘り進めていくと、直接的な証拠はなく心証の操作も難しいこととか

 

 「なるほどね」

 

 「結構他人事なんだな」

 

 「まぁね」

 

 今回は龍園が巻いた種でも俺は安全圏にいるので今まで同じく静観してるだけでいいのだから当然だ。

 

 「ねぇ、鳩場君」

 

 「なんだい、一ノ瀬さん?」

 

 そろそろ退散しようかなって思ってるんだけど

 

 「何かこの事件に関して知ってることを教えてくれない?もしくはその.......」

 

 「濁さなくていいよ一ノ瀬さん。要するにCクラスの中でこの事件がどう扱われているかとか、この事件がC側から仕掛けたものだって証拠が欲しいんだろ?」

 

 「.......」

 

 「確かに、俺は今回のことの全貌を知ってる」

 

 「なら!」

 

 「でも、俺に利益がない」

 

 今回の件で俺はできる限り傍観者になるつもりだ。

 

 なんせ利益も理由もない

 

 「ポイントじゃダメ?」

 

 .......

 

 

 「一ノ瀬やめとけ」

 

 「でも綾小路君」

 

 「違う、そうじゃない。鳩場は確実に怒ってるぞ」

 

 「え?」

 

 「うん、綾小路君よくわかったね」

 

 嘔吐するように

 

 「一ノ瀬、初対面とは言え俺を安く見すぎだ」

 

 だた純粋に怒りをぶちまける

 

 「俺が取引しようと思うのは自分のすべてを賭けられる奴だけだ」

 

 失って取り返せるものに価値なんてない

 

 

 

 ─────────────────────────

 綾小路視点

 

 「なんだか.......すごい人だったね」

 

 「あぁ、全くだ」

 

 鳩場.......。あいつは一体.......

 

 「とりあえずメールアドレスだけは交換してあげるよ。もちろん綾小路だけだよ。聞きたいことがあったら答えられる範囲で答えてあげるけど他の人に許可なく回さないでね」

 

 「じゃー、私たちはこの辺で。また今度ね」

 

 「あぁ」

 

 「なにか、ほかに協力は必要なことが出来たら俺も手を貸そう」

 

 「ありがとうな、神崎」

 

 

 イケメンね.......。

 

 俺も教室行くかと思ったその時ポケットに入れた携帯が振動した

 

 確認してみるとさっきアドレスを交換したばかりの鳩場からだった。

 

 「どれどれ」

 

 その内容は俺を『事なかれ主義』の俺を驚愕させるには充分だった

 

 

 

 

 

 件名:

 

 実力を隠したいのはいいけど、赤いキャンバスに白い絵の具はよく目立つだろうね。

 

 もちろん詮索はしないから安心してね

 

 

 

 

 赤いキャンバス.......白い絵の具.......

 

 

 「.......」

 

 意味はわかる。

 

 だからこそ俺はこいつをどうするか悩む。

 

 

 

 ────────────────────────

 

 

 「今頃驚いているかな、綾小路君」

 

 上機嫌に鼻歌を歌たいながら階段を上り、角を曲がると

 

 「きゃ!?」

 

 「うおっとっと」

 

 何かとぶつかった。てか声的に女の子だね

 

 「ごめん。大丈夫」

 

 白い.......目は赤くないから白子ってことはないだろうけどあと、ちっちゃい、可愛い

 

 「いえ、こちらも前を見ていなかったので」

 

 「いや、俺の方が悪いって。あぁ、あ!」

 

 よく周りを見渡すと杖が落ちていた。

 

 「この杖君のだよね?」

 

 「あ、はい。そうです」

 

 白、いやよく見ると銀髪.......杖.......ちっちゃい

 

 「ちょっと手を貸していただけませんか?」

 

 「あぁ、いいよ」

 

 あ、手やわらか。

 

 「足が悪いのか?」

 

 「いえ、持病で運動をしてはいけないので。負担を軽減するために杖を使ってるんです」

 

 「そうなんだ」

 

 可愛いんだけど

 

 「俺の名前は鳩場澪。君は?」

 

 「私は坂柳有栖と申します」

 

 毒というか爆弾だね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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