ソードアート・オンライン ~幻剣と絶剣~   作:紅風車
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かなり今回は進めました。
そのため急展開が出来てしまい、他の部分を進めれてません。
一応主人公が回収できる範囲の原作で起きたことはやらせたいと思います。


本当の幻剣と二人の結婚

二人が告白しあい、3ヶ月ほどたった。

ユウキとヒビキは同じ部屋で宿泊し、泊まっていた。

ヒビキはユウキより早く起きており、暇になっていた。

暇になりユウキを弄ろうと考え、ほっぺを突いていた。

 

「意外に・・・やわらけぇな」

 

「う~ん・・・ふにゃぁ・・・」

 

ユウキが寝言を言ってそれをヒビキが起きたと思い、一瞬で退いた。

寝ていると確認するとまた側に寄った。

 

「・・・わかりづらいな・・・心臓に悪い」

 

「ヒビキ・・・しゅきぃ・・・」

 

「俺も好きだよ、ユウキ」

 

ユウキが寝言でヒビキに恥ずかしげも無く好意を口に出す辺り本当にヒビキを好いているのが良く分かる。

一度ヒビキはある事で夢について調べたことがあった。

夢はその人の深層心理を表すと言われている。

無自覚に見るため、記憶にはなくともどこかしらでそれを経験しているか具現化してほしいなどの望みなども反映されたりする。

 

「最も・・・俺は良い夢なんて見れることのが無いな」

 

「ん・・・ぁ・・・ぅ・・・」

 

「ユウキ?起きたか?」

 

ヒビキは起きたユウキに声をかけるもまだ夢の中に居るらしく目はまだ据わっていた。

ユウキもまともな思考が出来ておらず何事も無いようにヒビキに抱き着いた。

 

「おはよぉ~・・・ヒビキぃ~」

 

「なぁ・・・!?ちょっ、ユウキ!今色々とやばいから!色々とまずいから!」

 

と今までにないほど慌てるヒビキ。

何故かと言えばヒビキが寝ている間にユウキが防具を外して居るため、簡単に言えば下着姿なのだ。

その状態のユウキに抱き着かれると恥ずかしいを通り越して何かしたんじゃないかという焦り等のがヒビキの考えだった。

 

「ユウキ!一回目を覚ませぇぇぇぇ!!」

 

「あ~う~、起きた!起きたってば!」

 

「じゃあ防具着てくれ!その姿じゃ・・・色々とまずい」

 

「え?・・・な、なんでぇぇぇぇ!?」

 

「知るかぁ!とにかく服を着ろぉぉぉ!」

 

と朝から騒がしい二人であった。

その後、ユウキはすぐに防具を装備してヒビキに謝った。

ヒビキも何も見なかったことにするから思い出させないでくれと言われたためこの事は不問となった。

 

「ごめんね・・・?」

 

「ん?あぁ、気にしてないし良いよ、見なかったことにするし」

 

「・・・別にヒビキなら良いのにな」

 

「ユウキー、何か言った?」

 

「何でもない!行くよ、ヒビキ!」

 

「お、おう?」

 

ユウキはその手の方に鈍感なヒビキに呆れつつ、手を引っ張って行った。

ヒビキを引っ張っていくユウキが頼もしく見えて、こいつがこれからの相棒になるんだなと改めて認識出来た。

 

「ユウキ」

 

「んー?どーしたの?」

 

「これからもよろしくな」

 

「う、うん!よろしくね、ヒビキ!」

 

そういったユウキは今までにないほど満面の笑みでヒビキに返した。

ヒビキもそれに釣られて笑った、ユウキに見られないように顔を伏せたが。

 

(いつかは離れ離れになるけど・・・それまではこいつと一緒に居てやろう。それがこの世界でユウキに出来る唯一の事だ)

 

「ヒビキ・・・?どうかしたの?」

 

「べーつに、何でもねぇよー・・・ほらちゃっちゃとどっか行くぞー」

 

「うん!」

 

そしてヒビキとユウキは転移門に向かおうとしたとき、あるプレイヤーが目についた。

そのプレイヤーは何か懇願しているような感じだが、他のプレイヤーには一蹴されていた。

 

「どうかしたのか?」

 

「あ、あぁ・・・うちのギルドが潰されたんだ・・・」

 

「ユウキ・・・良いか?」

 

「うん、ボクも手伝えることあればするよ!」

 

プレイヤーの話をヒビキは聞いていた。

女性プレイヤー・・・ロザリアというプレイヤーがギルドに入ったがしばらくしてロザリア率いるギルドによって仲間がPKされた。

プレイヤーは僅かばかりの金品やコルを集めて回廊結晶を買ったそうだ。

 

「分かったよ、あんたの依頼引き受けよう」

 

「本当か!ありがとう!・・・」

 

「よし・・・ってユウキー?」

 

ヒビキが振り返るとそこにはユウキが居なかった。

さっきまで居たのにも関わらず。

少しヒビキは探したがどこにも居なかった。

 

 

その頃ユウキはあの時の男プレイヤー共と居た。

 

「絶剣様よぉ・・・あん時は世話になったぜぇ・・・」

 

「ボクに何か用かな、無いなら忙しいんだけど」

 

「今はあのガキが居ねぇからな、殺るなら今のうちってことだ・・・おい、おめぇら!やるぞ!」

 

とリーダー格のプレイヤーが言うとユウキは地面に倒れた。

一時的に行動不可にする麻痺毒だった。

 

「あ・・・れ・・・?」

 

「おめぇは早いってのがあん時に身に染みて覚えてるからな・・・対策ってわけだ」

 

「ぐっ・・・」

 

「そぉーれ!」

 

「あぁ!?・・・うわぁぁ・・・」

 

リーダー格は倒れて無防備なユウキの手に剣を刺した。

 

「ぐっ・・・あぅ・・・」

 

「そらそら!いてぇだろ!」

 

そういう間にもリーダー格は深々と指していく。

手の次には足。

その次は腹と指して行った。

満タンだったユウキのHPはイエローゾーンに入り、もうすぐレッドゾーンとなりかけていた。

 

「なぁ、どうだなんだ?死ぬってどういう気持ちなんだよ?」

 

「あぐっ・・・」

 

「いわねぇとしんぢまうぞ?まぁ生かす気もねぇけどな!」

 

(ヒビキ・・・!助けて・・・助けてよ・・・!)

 

「ちっ・・・もう壊れたか、なら死ね」

 

「ヒ・・・ビキ・・・た・・・すけ・・・て」

 

最後にヒビキの名を言ってもうすぐ来る死に身構えた。

しかしそれは待っても来なかった。

ユウキは恐る恐る目を開けるとそこには。

ユウキが一番会いたかったヒビキがいた。

それも鬼の形相であの男プレイヤーに攻撃をしていた。

 

「ユウキ!ヒール!・・・てんめぇ・・・俺のユウキに何しやがった・・・」

 

「なっ・・・またあん時の餓鬼か!」

 

「・・・言い残すことはそれだけか」

 

「ま、待て!謝る!謝るから!」

 

「おまえが最初の披露目にしてやる。その目に焼き付けて冥土の土産にでもしな」

 

ヒビキは見たことの無いソードスキルを発動させた。

男プレイヤーは近くに落ちていた武器を拾い、ヒビキに突撃するが。

 

「てめぇ如きに幻影剣を使うのも渋るが、ユウキをあんな目に合わせたんだ、生きて帰れるとでも思ったか!」

 

ヒビキがそのまま剣を振るうと半透明の剣が男プレイヤーの体に突き刺さった。

 

「ぐがぁ・・・!?なんだ・・・これ」

 

「誰がてめぇに教えるかよ、殺すのもめんどい、牢獄にでも行ってろ」

 

ヒビキは攻撃できなくなる事がわかったあと、回廊結晶を使い、あのプレイヤーを中に蹴り飛ばした。

 

「おい!そこでコソコソと隠れてる奴、ハリネズミになりたくなかったら自分から入れ」

 

他のプレイヤーも殺気立っているヒビキに逆らえば何されるか分からないと感じ自主的に中に入った。

ヒビキも周りに居ないと分かるとすぐにユウキに寄り添った。

 

「ユウキ!大丈夫か!」

 

「えへへ・・・大丈夫・・・だよ」

 

「ごめんな・・・目を離した隙に・・・」

 

「ううん、ボクが警戒してたらよかったんだよ・・・ヒビキは悪くない」

 

「とりあえずここじゃモンスターも来るかもしれん、一度・・・一緒に来てほしいとこがあるんだけど・・・良いか?」

 

「うん!ヒビキにお任せ・・・します」

 

とヒビキはユウキの許諾が取れ、ユウキをお姫様だっこした。

 

「ふぇ!?ちょ、ちょっとヒビキ!?」

 

「麻痺毒解けてるなら下ろすが、解けてないその身体で動けんのかよ」

 

「あ・・・う・・・ぅ・・・」

 

ヒビキに正論を言われユウキは恥ずかしさで頭がパンクした。

顔を真っ赤にして居るが口元が緩んでいる辺りが満更でも無いのだろう。

しかし街に入るにはヒビキも恥ずかしいのかユウキを下ろした。

 

「ご、ごめんね、ヒビキ。重かったでしょ・・・?」

 

「んあ?全然重くなかったけど、それに重かろうが気にしないし」

 

「そ、そっか!じゃあヒビキの行きたい所いこっか!」

 

「お、おう、ってまてーい!」

 

さっきのが何もなかったかのようにユウキはまた元気になっていた。

しかし元気になりすぎてすぐに走り去ったユウキを追い掛けるのは至難だとヒビキは思った。

 

 

そしてヒビキはユウキの手を握ってその階層を言った。

 

「転移!《コラム》」

 

と第22層に二人は転移した。

そしてユウキは何故此処に来たのか聞いた。

 

「ねー、ヒビキ。何で此処来たの?」

 

「まぁ待ってな」

 

「う、うん・・・ってへっ?」

 

ユウキはまた誰かに抱っこされていた。

それはヒビキにまたお姫様だっこをされており、さっきは意識しなかったが、近くにはヒビキの顔があった。

 

「ふわふ・・・わ・・・」

 

「ん、どうかした?」

 

「・・・えへへ・・・」

 

「はぁ・・・ったく、しっかり掴まれよ!」

 

自分の世界に入ったユウキを無視して一応掴まれとは忠告した。

ユウキもそれは聞いていたのかさっきよりがっちりと逆に離れまいとヒビキに引っ付いた。

 

「ユウキ、目つぶってろ」

 

「ふぇっ?う、うん」

 

ユウキはヒビキに言われ目をつぶった。

何かあるのかな?とユウキは思った。

しかしそれもすぐに分かることだった。

 

「よいしょっと・・・もういいぞ、目開けて」

 

ヒビキに言われ目を開けるとそこには木造の家があった。

ヒビキは先に扉を開けてユウキを手招いた。

 

「ど、どうしたの?これ」

 

「どうしたって・・・買った」

 

「へ?」

 

「だからこの家買ったんだよ」

 

「えぇぇぇぇぇ!?」

 

「いつまでも宿屋で暮らすわけにもいかんしな、それにそのうち必要なると思って少し大きめのを買った」

 

「そ、そうなんだ・・・」

 

「・・・?お前も別に良いんだぞ?暮らしても」

 

とヒビキは思いをそのまま口にした。

ユウキからしたら嬉しい限りだがなんというか驚きもあいまって混乱していた。

 

「後・・・言いたいことあったんだ」

 

「な、なに?」

 

「・・・ユウキさん、俺と結婚してください」

 

その瞬間ユウキは泣き出した。

確かにいつかは・・・と思っていたがこんなに早くとは思っていなかった。

 

「い、嫌だったか?確かにまだ3ヶ月だしな・・・早かったかもなぁ・・・」

 

「ううん!いやぢゃない!嫌なもんかぁ・・・!」

 

ヒビキはそれを聞いて安堵し、ユウキを抱きしめた。

背中もさすって、早く落ち着つけてあげたかった。

しばらくしてユウキは泣き止んだが目は腫れていた。

 

「ヒ、ヒビキ・・・」

 

「な、なんだよ」

 

「ボ、ボクと・・・結婚して・・・くれます・・・か?」

 

「・・・バーカ、元よりそんな気が無かったらここにつれてこねーよ」

 

「えへへ・・・」

 

「ユウキ、好きだ」

 

「うん!ボクも大好きだよ、ヒビキ!」

 

ユウキが泣き止む頃には日は傾き始めていた。

さすがに今日は何もせずに一緒に居ようと思った。

 

「ユウキ、座ってろ、飯作る」

 

「ヒビキ・・・作れるの?」

 

「一応上げてはいるぞ、嫁さんに美味しい料理食わせたいしな」

 

嫁さんと言われユウキはまたしても顔が真っ赤になった。

ヒビキはその辺を自覚せず言うため恥ずかしがるのが自分だけなのだ。

早く冷まそうとしていたらヒビキがご飯を作り終わり持ってきた。

 

「まっ、適当にしたからまずいかもだが」

 

とヒビキは「いただきます」と言うと食べはじめた。

ユウキもそれに合わせて「い、いただきます」と言って料理を口の中に入れた。

 

「美味しい!ヒビキ、美味しいよ!」

 

「お、おう・・・ならよかった」

 

ユウキはいっぱい食べたいと思い、ヒビキにおかわりを請求するほど美味しかったようだ。

生憎おかわりは出来なかったが。

 

 

ユウキが家を改めて見ているとヒビキから声がかかった。

 

「ユウキー、眠たくなったら先に寝てて良いからなー」

 

「ヒビキはなんかするの?」

 

「気にしなさんな、近くに居るから」

 

と言うと家を出て行った。

ユウキも散歩かな?と思い、しばらく待ったが帰ってこなかった。

心配になり見に行くとすぐ近くにヒビキがいた。

 

「ヒビキー?」

 

と声をかけてみるも反応が無く、近寄ってみた。

するとヒビキは寝ていた。

 

「まったくー、ボクがお嫁さんになったんだからしっかりしてほしいよ・・・」

 

とヒビキの近くに居ると寝言が聞こえた。

 

「・・・やめ・・・ろ・・・くそっ・・・たれが・・・」

 

「ヒビキ?」

 

「・・・もう・・・何も・・・すん・・・じゃねぇ・・・」

 

「ヒビキ!起きて、ヒビキ!」

 

ユウキがうなされているヒビキを見てすぐにヒビキを揺すると起きた。

しかしヒビキの目からは涙が出ていた。

 

「んあ・・・おはよ・・・」

 

「ヒビキ・・・!」

 

「うぉ、ど、どした?」

 

いきなり自分に抱き着いてきたユウキにびっくりし、何かあったのかと思った。

 

「ヒビキ・・・うなされてた」

 

「そうか・・・」

 

「聞いちゃ・・・ダメ・・・かな?」

 

「聞いても良い話じゃない、それに話した所で変わりもしない」

 

「でも・・・嫌だよボク・・・あんなヒビキ見るの・・・」

 

「まだ・・・心の整理ってのが付いてないんだ。その時になったら・・・言うから」

 

「絶対・・・だよ?絶対」

 

「良いぞ、約束してやる」

 

いつか話すとユウキに約束するとさすがに眠気が襲ってきたのかユウキも眠そうにしていた。

ヒビキは「仕方ないな・・・」とユウキをおぶると寝室に運んで寝かせた。

そのままヒビキも同じく一緒に寝付いた。

 

その時に見たヒビキの夢は悪夢では無かった。

 

 




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