ソードアート・オンライン ~幻剣と絶剣~   作:紅風車
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《アルヴヘイム・オンライン》

響夜はアミュスフィアを装置しあの言葉を口に出す。

 

「リンクスタート!」

 

するとキャラクター設定と表示され、案内用の説明が始まる。

 

『ようこそ、アルヴヘイム・オンラインへ。ここではまずあなたのアバターの元となる種族を選択します』

 

そして表示されたのは9つの種族。

風妖精族 シルフ

火妖精族 サラマンダー

影妖精族 スプリガン

猫妖精族 ケットシー

水妖精族 ウンディーネ

土妖精族 ノーム

工匠妖精族 レプラコーン

闇妖精族 インプ

音楽妖精族 プーカ

 

 

「結構色んな種族あるな・・・幻惑魔法・・・ふむ、これにしよう」

 

響夜は幻惑魔法に惹かれ、影妖精であるスプリガンを選択する。

 

『この種族ですね、では次にお名前を決めてください』

 

名前はSAOでも使っていた『hibiki』と入れる。

 

『これでキャラクター設定は終了します。初期地は自領土に転送します。それでは妖精達の世界を存分にお楽しみください』

 

チュートリアルが終わると目の前が光り、気がつくと。

 

 

空にほうり出されていた。

 

「・・・え?」

 

それも超高度からの場所のため、地面が迫る。

 

「えぇぇぇぇ!?」

 

そのまま抗えず落下するヒビキ。

そこには落ちた跡があり、大穴が空いていた。

 

「・・・幸先不安だ」

 

そしてユウキがまだ来ないため、のんびりと待っている間、システムウィンドウを出す。

右手ではなく左手で出すなどSAOとは違う部分があるようでヒビキは戸惑うが事前に仕込んだ物を確認する。

 

「出来てっかな」

 

ヒビキはアイテムストレージをどんどん漁る。

文字化けして使えないものや壊れている物があるがそれよりも優先的に見つけるものがあった。

 

そしてそれを見つける。

SAOにヒビキが使っていた『スカイナイトコート』と『ファンタジア』だった。

 

事前に仕込んでいたのはこの二つのデータをナーヴギア本体のデータベースに保存しており、それをパソコンを経由してアミュスフィアに送ってALOでも使えるようにしていた。

SAOのデータベースと違う部分があり手こずるが何とかALOのデータベースに書き換えたのだ。

 

「一応クイック装備に登録しとこう、今見られたらなんか嫌だし」

 

システムのクイック装備機能にそれを登録すると上から声がする。

 

「そこの人、どいてくださぁぁぁぁぁぁいいい!!!」

 

上から自分と同じ様に振ってきたプレイヤーが居たため、それを受け止めた。

筋力が異常なほど高いヒビキには問題なく受け止めれた。

 

「あ、いてて・・・ご、ごめんなさい!」

 

「いや・・・?なんか・・・」

 

「えっと・・・ボクに何か?」

 

そして一人称の言い方で察した。

このプレイヤーはユウキだと。

アバターもSAO時代と似ているため見間違うことが無かった。

 

「俺だよ、響夜だ」

 

「へっ?響夜?」

 

「そーだぞ、木綿季」

 

「やったぁ!すぐ近くに居た!」

 

自領土に送られると思っていた木綿季は響夜と会うのに時間かかると思っていたのだが落下先に居たためすぐに会えて喜んでいた。

 

「ったく、はしゃぎすぎな」

 

「えへへ~」

 

「さて、仕込みの説明をするからシステムウィンドウ開いてくれ」

 

響夜に言われシステムウィンドウを出そうとするが、右手で行っていた。

「左手で出せる」と言うと左手を振るとウィンドウが出て来る。

 

「次にアイテムストレージの中に文字化けがしていないものを探せ」

 

「うん、わかった」

 

次にアイテムストレージを開き、文字化けしていないアイテムを探す。

すると中に二つちゃんとした文字で書かれている物があった。

ユウキの装備である『マクアフィテル』と『ナイトリーコート』だった。

 

「あ、あれ?SAOで使ってた装備があるよ?」

 

「それが仕込みの結果。SAOのデータをALOに対応させたんだよ。その二つはユウキも気に入ってたろ?」

 

「うん、カグラちゃんに作ってもらった物だもん」

 

「次に俺も驚いたのがスキル情報なんだよ」

 

ヒビキが自分のスキルウィンドウを可視化してユウキに見せる。

そこにはSAO時代に使っていたスキルがあり、熟練度も同じだった。

 

「多分SAOの武具データを移植したとき、一気にコピーしたからそれでこの数値ぽい。この世界でも使えてる辺り、データベース自体は似ているみたいだな」

 

「そうなんだ・・・ボクのも同じだよ・・・でも見たことないスキルがある」

 

「どんなのだ?」

 

ユウキがヒビキに見せるとそこには《絶剣》スキルとかかれた項目があった。

 

「絶剣・・・SAOで言われてたユウキの二つ名だな。でもスキルとして出てるのか」

 

「うん・・・でも何も書いてなくてまだ使えないみたいなんだ」

 

「ならそれは一度置いておこう。そのうち使えるんだと思うからな」

 

「うん、わかった」

 

こうして互いの違いの確認等をすると、ヒビキはパーティーを申請する。

断る理由もないユウキは当然承認する。

 

「さて、この世界がどういう感じか見たいが・・・そういえば飛べるんだっけな」

 

「飛ぶ感じかぁ・・・」

 

「・・・飛ぶね、本来は虫とかって羽に骨があるらしいからそれをイメージするのかもな。背中に羽があると思い込んで」

 

「一度やってみるね!」

 

ユウキが羽を出すと、カサカサと動き出す。

しかし一向に飛ばないのを見てヒビキは背中を軽く押す。

するとユウキは落ちずにそのまま上昇して行った。

 

「ヒビキー!?」

 

「・・・大体わかった。ユウキ!自分には羽が生えていると仮定して背中を動かしてみろ!」

 

「わ、わかった!」

 

ヒビキに言われ、ユウキは羽のコントロールを試みる。

すると感覚を掴んできたのか上昇が止まり降下して行った。

 

「とぉ!」

 

「おぉ~、上手い上手い」

 

「でしょ~!今度はヒビキの番だよ!」

 

「あいよ、ユウキのを見て結構楽そうだったからな、すぐ終わるだろ」

 

ヒビキも羽を出すと背中の羽をイメージする。

すると動きだし、ヒビキは地面を蹴る。

 

「わぁぁ・・・!ヒビキすごーい!」

 

「言ったろ?すぐ終わるって」

 

すぐに羽の制御法を覚えた二人。

すると上に数人飛んでいくのを見つける。

 

「・・・ありゃシルフ族とサラマンダー族か。1対4って辺りシルフ族が劣勢ぽいな」

 

「ヒビキ・・・」

 

「助けたいんだろ?ならやることは一つだろうが!」

 

そういうとヒビキは一気に先ほどのプレイヤー達を追う。

それに続くようにユウキも着いていく。

 

 

 

ヒビキ達が着くとサラマンダー族が4人でシルフ族を囲っていた。

すると黒い服のプレイヤー、ヒビキと同じスプリガン族がいた。

 

「重戦士4人で女の子一人を襲うのは、ちょっとカッコよくないなぁ」

 

「あぁ?ビギナーが何の用だ?さっさと帰れ!」

 

4人のうち、リーダー格であろう人物が言う。

そして一人がスプリガンにランスで攻撃するが右手での先を掴む。

 

そしてヒビキ達も着地し、スプリガンの前に出る。

 

「囲まないと女一人も落とせねぇんのかよ、ビビりかなんかか?」

 

「ええい、ビギナーが意気がるなよ!お前らやれ!」

 

「そこのシルフの子、これって斬って良いんだっけ?」

 

ヒビキはシルフ族の女の子に聞く。

すると頷き、ヒビキは初期装備の武器を取り出す。

 

「・・・軽いが、まぁ良いだろ」

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

ヒビキに突撃する一人のプレイヤーの攻撃をヒビキは受け流す。

それによって出来た隙で地面に蹴り落として叩き切る。

 

もう一人のスプリガンもそれに合わせて武器を抜いたと同時に一人を切る。

 

残り二人になった内、一人はユウキに狙いを定めると攻撃しようとするもユウキも武器を抜いて迎撃する。

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

そうして一気に4人から1人になったサラマンダーにヒビキが言う。

 

「さて、まだやんの?」

 

「い、いや止めておくよ。もうすぐで魔法が900になるんだ、デスペナルティが惜しい」

 

「随分と素直だね」

 

「では、失礼するよ・・・!」

 

サラマンダーのリーダーはそのままどこかに逃げて行った。

すると全員武器を納めてシルフ族に話し掛ける。

 

「大丈夫?」

 

「え、ええ。大丈夫だけど・・・私はどうすれば良いの?あなたたちと戦えばいいの?」

 

「なんでわざわざ助けた方を襲うんだよ、それならサラマンダーに付くっての」

 

「それもそうね・・・私はリーファよ」

 

「俺はヒビキ」

 

「ボクはユウキだよ」

 

「キリトだ、よろしくリーファ」

 

自己紹介をし終えるとリーファはお礼がしたいと良い、シルフ領のスイルベーンに向かうことになった。

 

「君達さっきの凄いね、全然見えなかったよ。特にキリト君は」

 

「まぁ動き方次第じゃないか?どう動くか・・・っていう」

 

リーファとキリトが話しているキリトのポケットから小さい何かが出てくる。

 

「それはパパ自身の運動能力ですよ、このゲームは運動能力が重視されているのか、運動時の電気信号量を利用しています」

 

「へぇ、そうなのかユイ」

 

「き、キリト君?それって・・・?」

 

「ユイだよ、一応ナビゲーションピクシー?ってのに分類されてるらしい」

 

「はい!私はパパの子供何です!」

 

ユイと言う妖精がとんでもない爆弾発言を投下した。

リーファもそれに対応仕切れず、口をパクパクしている。

 

「ヒビキ・・・、このゲームって作れるの?」

 

「ユウキ。一つ言うが作れないからな。あの黒色の餓鬼が異常なだけだ」

 

「聞こえてるぞ・・・ヒビキ」

 

そんなとんでもない爆弾話題があったりして、シルフ領に到着する。

 

 

時間帯的にも現実世界は夜のため、全員宿屋でログアウトすることになり、宿屋に宿泊した。

事前にパーティーとフレンド申請は終わらせたため、いつでも連絡できる様にし、ログアウトする。

 

「んじゃあまた明日にでもな、リーファ、キリト」

 

「うん、じゃあね」

 

「ああ、じゃあな」

 

そういうとリーファとキリトはログアウトする。

ユイもヒビキとユウキに手を振って消えた。

 

「ユウキ、俺らも落ちるか」

 

「だね、お腹ペコペコだよ~」

 

「はは、ユウキはいつでもお腹すいてるだろ?」

 

「そんなことないもーん!」

 

とヒビキはこっそりログアウト準備をし、ユウキをからかうとログアウトした。

 

ユウキもそれに気づくと急いでログアウトした。

 

 

 

響夜が目を開けて携帯を見ると時間は22時。

晩御飯を食べて居ないためお腹が空くのは当然だと思った。

そしてバッグの中に入れていたファイルを見る。

それは響夜の診断結果だった。

 

「・・・これは、どうしたものか」

 

そこに書かれていたのは

 

 

 

『慢性骨髄性白血病(CML)』と診断されていた。

 

 

 



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