ソードアート・オンライン ~幻剣と絶剣~   作:紅風車
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《第一層》攻略会議

あの宣言があってからはや1ヶ月ほどがたった。

未だに第一層は攻略出来ていない。

そして、今日その第一層攻略会議が設けられる事になった。

キリトやユウキも来ている。

 

「よっ、ヒビキ」

 

「おう、キリト」

 

キリトと久々に会うと隣にいるユウキが気になったのか聞いてきた。

 

「その子は?」

 

「ボクはユウキだよ!よろしく!」

 

元気良く自己紹介するため、キリトもそれで笑った。

 

「ユウキ・・・元気良いよなぁ」

 

「だってその方が良いでしょ?」

 

「まーな、っとキリト来たぞ」

 

雑談していると真ん中に立つ男性が居た。

 

「みんな、今回の攻略会議に参加してくれてありがとう!俺はディアベル!職業は・・・気分的にナイトやってます!」

 

ディアベルによる場を和ませる一言でこの攻略会議の重苦しい雰囲気は消えた。

 

「今回はこの第一層のボス討伐の攻略会議をするためにみんなに集まってもらった!みんな、道具屋で配布されてるガイドブックは持っている事前提で話していこう。このガイドブックによるとボスの名前は《イルファング・ザ・コボルド・ロード》そして周りに湧くのが《ルイン・コボルド・センチネル》が複数だ。まずみんなでレイドを組もう。6~7人のパーティーを作ってくれ!」

 

ディアベルが進行して、パーティー編成となったが、人数が足りない気がした。

 

「キリト、今パーティー組んでないよな?」

 

「ああ、組んでないよ」

 

「良いか?ユウキ」

 

「うん!良いよ」

 

ユウキにも一応許可を取り、キリトにパーティー申請を送る。

 

「ヒビキ、ユウキよろしくな」

 

「おう・・・んで、あぶれと思われるあの子・・・」

 

ヒビキが指したのはみんなから離れて座っているフードを被った子。

 

「なあ、パーティー入ってるか?」

 

「いいえ、入ってないわ」

 

「なら、良かったらだけど入ってもらっても良い・・・かな?」

 

「なんで?」

 

中々辛辣なお言葉をかけられたヒビキだが、怯まず勧誘を続けた。

 

「一応パーティー編成推奨だろうし、単独ってなるといざって時困る。指揮側としても困るだろうし、俺らのパーティー人数たんねぇから数合わせってことで」

 

「良いわ、どうすれば良いの?」

 

「パーティー申請送るから待ってて」

 

そういうとフードの子にパーティー申請を送った。

すぐに承諾され、パーティーメンバーの名前を見た。

YuuKi、Kirito、Asunaと書かれた3人の名前。

 

「アスナ・・・でいいよな、よろしく」

 

「こちらこそ・・・ってなんで私の名前知ってるの?」

 

「んと、左上見て・・・目線だけ動かして」

 

アスナは左上に目を動かす。

 

「ヒビキ・・・ユウキ・・・キリト・・・?」

 

「そうそう、それがパーティーメンバーの名前。俺はヒビキ」

 

そして自己紹介のため二人を呼んだ。

 

「アスナ・・・か、俺はキリト」

 

「ボクはユウキ!よろしくね、アスナ!」

 

アスナはユウキを見て少しほっとしていた。

やっぱ女の子が居ると安心するものなのだろう。

 

「みんなー!パーティーを組めたと思う!じゃあ、次は部隊について・・・・・・」

 

「ちょっと、まてい!」

 

大きな声を出し、ディアベルを制するものが居た。

 

「ワイの名はキバオウっちゅーもんや」

 

「キバオウさん、どうしたんですか?」

 

「どうしたもこうしたもない!居るんやろ!この中に元βテスターが!」

 

キバオウがそういうとキリトと俺は動機がした。

しかし、ユウキがヒビキの手を握っていてくれたため少し収まった。

キリトも俺が適当に雑談をしたから収まったようだ。

 

「元βテスター共は、自分が美味しい狩り場を独占しよる!そのせいでビギナーは死んだ!その詫びがなければパーティーメンバーとして背中は預けられん!」

 

キバオウがそういいはると一人手を挙げた。

 

「発言良いか、このガイドブック、分かるか?」

 

そのものはとにかくでかい。

高い身長で肌が黒く、頭はバリカンかなにかで剃られて髪はない。

 

「知ってるわ、道具屋で無料配布されてるんやろ」

 

「これを作ったのは元βテスターだ、情報はあった。だがそれでも死ぬものは出た。この攻略会議もどういう対策を練るかを会議すると俺は思っていたんだがな」

 

キバオウはそれを聞いて、不満げな顔をして席についた。

その後、ディアベルは役割分担の部隊などを決め、その日の攻略会議を終わらせた。

ヒビキ達もそこから立ち去ってある程度離れた位置でご飯を食べた。

 

「ねぇ・・・それ、美味しいの?」

 

アスナが聞いてきたが、みんなして首を横に振る。

 

「全然・・・だけど工夫次第じゃないか?」

 

「ヒビキ、あれ出してー」

 

「はいはい・・・」

 

ユウキに言われ、アイテムストレージからあるものを出した。

小さな瓶でキリトとユウキはそれを使った。

 

「それは?」

 

「パンに使ってみるといいよ!」

 

ユウキに諭されアスナはアイテムを使ったあとヒビキ達の真似をするようにパンにつけた。

 

「・・・クリーム?」

 

「そっ、そのまんまじゃあれだけど、工夫次第じゃ美味しくはなるだろ?」

 

ユウキとアスナはすぐにパンを食べ切り、ヒビキとキリトもすぐに食べきった。

そしてヒビキはメッセージを見ると3人に言った。

 

「・・・少し離れていいか?用事が入った」

 

「何?用事って」

 

「知り合いに少し・・・」

 

「行ってこいよ、宿は後で知らせる」

 

「わりぃ」

 

ヒビキはそういうと走ってどこかに去った。

しかしユウキはしょんぼりしている。

 

「ユウキちゃん?どうしたの?」

 

「変だよ、ヒビキの知り合いなんて見たこと無い。1ヶ月ぐらい一緒に居るから居たら会ってると思うし」

 

「ふむ・・・変だな、偵察してみるか」

 

キリトが言うと二人は頷き、ヒビキの向かった先に行った。

 

 

 

 

 

一方、ヒビキは。

知り合い・・・黒髪の少女と会っていた。

 

「あー・・・んで何のよう?」

 

「ヒビキ、一応生きてるかの確認」

 

「フレンド機能も生きてるし、黒鉄宮行けば分かるだろ?」

 

「それでも、居なくなったら怖い」

 

「はいはい、お前にだけは負けるわ・・・」

 

そういうと少女はヒビキに抱きついた。

そしてそれを目撃する3人達。

 

「ヒビキ・・・」

 

ユウキは黒髪の少女を見つめる。

 

「カグラ、さすがに頻繁には出来ないんだからな」

 

「うん・・・でも怖い・・・ヒビキが居なくなったら・・・」

 

「バーカ、誰がお前を置いて先立つかよ・・・てか、お前らのぞき見やめろっての」

 

ヒビキはカグラにそういい、ついでのようにユウキ達に言う。

 

「いつから気づいてたの?」

 

「最初から、一応《索敵》スキルはあげてるし、普通に足音でバレバレ」

 

「うっ・・・ヒビキ、その子は?」

 

「あー、ちっと待ってろ・・・カグラ?・・・寝てるし」

 

ヒビキはカグラに呼び掛けるも寝てしまっており、ヒビキはそのまんまにした。

 

「寝てるし、さっさと言うわ・・・とりま、こいつ妹」

 

「そ、そうか・・・って、えぇぇぇぇ!?」

 

「・・・何その反応」

 

「だって、ヒビキだよ!?妹さん居るとは思えないもん!」

 

「ひでぇ」

 

キリトはヒビキに妹が居るのは知っていたがSAOに参加しているかまでは知らなかったユウキもヒビキにまず教えてもらっておらず、驚くのも無理ない。

 

「とりま、宿行くぞー・・・尾行してたなら宿決めてなさそうだし」

 

「わ、わるい」

 

「まっ、あそこの宿でいいだろ、すこし遠いけど」

 

ヒビキはそういうとカグラをおんぶしてしばらく歩いた。

するとそこは宿だったが、何故ここなのだろうとユウキ達は思った。

 

「この宿、他のとこよか少し高い分、飯は美味いし、風呂もあるからな」

 

ちなみにユウキとアスナはお風呂に入れることにとても喜んでいた。

俺とキリトも二人が入った後、入って寝た。

ベッドは3つしか無く、俺はキリトをベッドに寝かせた。

何故かって言えば、カグラがまだ俺に引っ付いてるからだ。

 

「カグラ・・・ごめんな、こんなことに巻き込んで・・・やっぱお前はこのゲームするべきじゃなかった。俺と違って普通何だから・・・」

 

そしてそれはたまたま目が覚めたユウキに聞かれてしまっていたが、ヒビキは気づかず、そのまま壁を背にして寝た。

 

(ヒビキは何か抱え込んでる・・・せめてボクでなんかで良かったら吐き出してくれても構わないのに・・・やっぱり心配されるからなのかな)

 

ユウキは心の中でそれを思ったが、すぐにまた眠気が来たので寝てしまった。

 

 



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