ソードアート・オンライン ~幻剣と絶剣~   作:紅風車
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長かったテスト期間

「はぁぁぁぁぁ・・・」

 

「ん、どうかした?」

 

「テストなんて誰が考えたんだ・・・」

 

響夜は前日の主要教科テストを終えての翌日の朝一番に大きなため息をついた。

テストなんて消えてしまえーと響夜は思うも叶わない願いのため諦めていたが。

 

「私と、にぃには頭、良いから問題、無いと思う」

 

「そういう問題じゃねぇ。まずテスト自体を廃止しよう」

 

響夜は学校への宣戦布告とも取れる事を言い出すも確実に負けるとわかっているためおおっぴらにはしない。

 

「ん、とりあえず、ご飯食べて学校行こう?」

 

「そうだな・・・どうせ俺の場合屋上で寛ぐだけだし」

 

響夜自体は高校の卒業者であるため留年しようとも退学しようともまったく問題なかった。

事実上、天才科学者である七色も頷く頭の回転はもっと別の事に使うべきだと思えてしまうが。

 

「さて、さっさと行くぞー」

 

「ふぁ、ふぁってぇ」

 

響夜は朝ごはんを食べ終えると出ようとする。

食べるのが遅めな神楽はまだ口をモグモグとさせている。

 

「待っててやるからゆっくり食え。喉に詰まらせたらあれだし」

 

「うん」

 

ゆっくりと言われるも食べ終えて待っている兄の事も考え少し早めに食べる。

なんとか胃の中に収まりきったので片付けるとかばんを持って家を出た。

 

「うし、んじゃ木綿季の家行くか」

 

「りょっかい」

 

いつも通り響夜の前に座る神楽を見た後、バイクを走らせる。

何度も行くため木綿季の家の道を完全に覚えてしまったぐらいだ。

数分走らせ見慣れてしまった木綿季の家に到着する。

 

「さて・・・鳴らして来るか」

 

「ん、りょかい」

 

響夜は玄関の呼び鈴を鳴らすと声が聞こえる。

木綿季の母である裕子のもの。

 

「響夜です。お迎えに上がりました」

 

『あら、すぐに用意させるわね』

 

すぐに切れてしまったが用意させるのならそこまで時間がかからないと思い、バイクを背もたれにして携帯をいじる。

写された画面にはMMOトゥディという大規模掲示板だった。

余談だが響夜と神楽は一度このMMOトゥディの出演依頼が来たが「めんどい」「人前、嫌」と固くお断りされた。

神楽はゲーム内であろうと集団行動を嫌う。

というのも群衆恐怖症と呼ばれる精神障害を持っている。

VR内でも同じで、不特定多数で大人数が神楽の近寄るだけでパニック障害を起こす。

学校環境は何故か大丈夫らしいが。

MMOトゥディの記事を見ていると玄関の扉が開いた。

中からは活発で元気な女の子である木綿季が響夜目掛けて飛びついた。

 

「きょうやぁぁぁぁぁ!!」

 

「うおわぁ!?ちょ、木綿季?!」

 

「響夜だぁ~・・・」

 

木綿季は猫みたいに響夜にスリスリしていた。

これが家内ならば響夜も咎めはしないが時間帯は朝。

当然出勤や登校の時間帯のため人の目がある。

 

「木綿季、離れろ、マジで」

 

「あ~う~」

 

「ガキか・・・ったく」

 

「えへへ~。おはよう、響夜!」

 

「おはよう、木綿季・・・」

 

「にぃに。疲れてる」

 

「・・・さっきのせいでね」

 

木綿季のスリスリ攻撃で響夜の疲労度が上がってしまったが、気にすることなくバイクに乗る。

木綿季も同じく乗るとバイクはまた走行した。

 

「さて、お嬢様。行き先は?」

 

「学校ー!」

 

「仰せの間々に」

 

執事風に言うと響夜は学校へと向かった。

木綿季はいつも通り響夜に抱き着いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テストは前日と同じように問題なく終わった。

響夜と神楽は問題ないようにしているが和人や木綿季達は不安を持っていた。

特に木綿季は10位以内に入る条件が課せられているため不安しかなかった。

 

「ん~・・・・・・っと、テスト終わったぁ~」

 

「お疲れ、木綿季」

 

「うん~、疲れたよぉ~」

 

「テスト順位は明日発表だけど、まぁ良いか」

 

「?」

 

「母さんから伝言。【木綿季ちゃんが家に住みたいなら響夜と一緒に同棲しても良いからね。ただし自分の中で踏ん切りが付いてからにしなさい】だそうだ」

 

「響夜と同棲・・・・・・ぷしゅ~・・・」

 

「・・・パンクしてるし。同棲とか今までしてたじゃねぇか」

 

「にぃに。そういう問題じゃないよ」

 

「知らん」

 

顔真っ赤でショートした木綿季が元に戻るまで一緒にいた響夜達なのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界では仮想世界という自分自身の意識を移し、実際に動くという技術が人気を呼んでいた。

そして世界では仮想世界とは違うものを研究しているものがいた。

Amusement Realityと呼ばれる拡張現実。

メディキュボイドにも搭載されている物で、現実世界にも影響を及ぼす技術。

 

 

響夜はテスト終了後にとある人物に呼び出されていた。

 

「・・・おせぇなぁ。呼んだら早く来いよ」

 

待ち合わせ場所に時計広場なのだが、響夜を呼び出した人物は一向に来なかった。

 

「・・・さすがにつかれる」

 

数十分待っていると響夜の目の前に一つのワゴン車が止まった。

ドアが開くと一人の女の子が出てくる。

 

「プリヴィエート!待たせてごめんなさい!」

 

「おっせぇよ!どんだけ待ったと思ってんだ!」

 

中からは出てきたのは銀髪がよく目立つ女の子。

世界的にも有名でVR内でも有名である天才科学者『七色・アルジャービン』だった。

響夜とは七色が小さい頃からの知り合いである。

 

「そ、それは・・・そのぉ~・・・」

 

「はぁ・・・とりあえず場所移動すんだろ?どこでするんだよ」

 

「車の中でしましょうか。聞かれては困るかもしれないから」

 

響夜はワゴン車に乗ると七色の隣に座る。

そして七色はファイルを響夜に渡した。

中には研究の結果や考察など、科学者としての意見が詰まっていた。

 

「・・・とりあえず言おう。アルはVR技術の研究者だから、そういう意味で言おう。まず、VRとARは何が違うか挙げてみろ」

 

「VRは仮想世界で仮想体を・・・ARは現実世界で現実の体を動かす・・・って感じかしら?」

 

「ああ、それであってる。ただ違いで大きな部分は緊急的な行動。VRではログアウトかアミュスフィアを取り外すしかないんだ。しかも現実世界の自分は仮想世界からじゃ分からないから危険性がある。だがARでは現実世界で動かす物だ。危険性も大きく減るだろ?」

 

「そうね・・・でもそれを現実化出来ていないのは・・・」

 

「情報量の差・・・だろうな。今は仮想世界のが情報量が多い。それと同じか上回る情報が拡張現実には必要なんだよ」

 

「・・・すごいわね。響夜は。あなた、VR技術者になれるわよ」

 

「ならん。俺は平和に過ごしたいんだよ」

 

「でも有意義な意見だったわ。AR技術にとても役立つと思う」

 

「そうですかい」

 

世界の天才である七色にここまで言わす響夜は異端でもあるがその分の才能がある。

だが響夜が考えているのは常に木綿季の事。

開発やプログラムなどは後回しなのだ。

 

「まぁ俺はそういうことはまだ関わらんよ」

 

「あら、いつでも歓迎よ?」

 

「それならいっそアルが会社作れば良いだろ。どこの企業でも受け入れてもらえれるんだから」

 

「もし・・・作ったら入ってくれる?」

 

「木綿季と神楽も入れて良いなら考える」

 

「そっか・・・まぁ、ありがとう。楽しかったわ」

 

「はいよ。んじゃ俺は帰る」

 

「ええ、気をつけてね」

 

響夜は車から降りると駐輪場に止めてあるバイクに乗った。

家には既に木綿季が待っているはずなので響夜は早めに帰る。

 

「今日はご飯何かなっと」

 

密かに木綿季のご飯を楽しみにする響夜。

いつもなら神楽と木綿季が乗っているバイクが広々と使えて新鮮な感じだった。

 

 

 




ようやくテスト編終わりました。
正直考えるのがつらすぎてダメですね。
感想に度々指摘がされている意味不明な文章がどうにも治らなくて最早修正が疲れてきてます。
自分がもっと良い文章が書けたらと他の方の小説を見てて思うばかりです。
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