仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

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※今回、もしくはこれからの描写で永夢に対する行動に差別てきな表現があるとお叱りを受けました。

永夢の行動は飽くまで彼個人の行動と思っていただき、実在のホームレスの皆様方にはまったくもって反映されることではないということを読者の皆様どうかご理解とご協力をお願いします。


第6話:MUTEKI初めての敗北

 隠れ家のシャッターをぶち破って人が飛び込んできた。

 

「見つけたぞ! エグゼイド!」

 

 入ってきたのはやんちゃな学生という感じの男だ。なんだが高校のプロゲーマーだった時期の僕と制服の着崩し方が似ている気がする。

 

「いただきに来たぜ!」

 

「何をだ!」

 

「とっとと出ていけ!」

 

 パラドと黎斗さんが速攻で変身して襲い掛かる…が

 

「しゃらくせぇ…どけぇ!」

 

 なんとそいつは変身もせずに2人を投げ飛ばし、あっさりと変身解除させた。

 

「なっ………こいつ………」

 

 パラドが信じられない、という顔であいつを見る。この圧倒的な力、まるでゲムデウスXだ。

 

「なんなんだ………お前!」

 

「俺か? 俺はゲーム「ドレミファビート」のバグスター、「ステップ・キッズ・キング」のキッドだ!」

 

 「ステップ・キッズ・キングのキッド」…聞いたことある! ドレミファビートの隠しキャラで、出現条件が難しすぎる、EXキャラクター…!

 

 確かその条件は、

 

1:まずゲーム機に100円を入れ、ゲーム開始。

 

2:どれでも好きな曲を選び、パーフェクトクリアする。

 

3:パーフェクトの場合、無料でもう一曲遊べる。

 

4:3を繰り返し、「ドレミファビート」に存在する全100種類以上の曲をパーフェクトでクリアする。※一度でもミスれば、1からやり直しになる。

 

5:通常ならここで「GAME CLEAR」と画面に出るが、1%以下の確率でEXキャラのキッド(主人公が通っている場所で「踊る少年の王様」と呼ばれている1番踊りがうまいキャラ)が登場し、「おいお前、ハニーをかけて、俺とダンス勝負だ!」と勝負を誘ってくる。

 

6:勝負に乗り、無事にパーフェクトクリアすれば特別なカードが配られ、幻夢コーポレーションに持って行けば特別なグッズと交換される。

 

 

 

 

 だったはず。おまけにそのEXステージは滅茶苦茶な難しさになっており、なんとドレミファビートに入っているすべての曲がごちゃ混ぜになっていて、しかも曲の組み合わせはランダムに10秒ごとに変動するという、もともとがほぼクリア不可能の上、すでにそこまでたどり着く時点でほとんどのゲーマーは疲れ果てているため、パーフェクトクリアどころかクリアすることもできないという、ゲーマー泣かせのキャラだった。

僕(パラド)も何度もクリアしようとしては失敗し、結局グッズの配布期間終了後にようやくクリアできたという、「世界で唯一ゲーマーMが負けた存在」とまで呼ばれている奴だ。

 

「目的はなんだ!?」

 

「エグゼイド、ハニーをかけて、俺とダンス勝負だ!」

 

 そういえばハニーってなんだ!? と思いつつも、無敵ガシャットで変身する。

 

「HYPER大変身!」

 

 変身して、様子を見る。普通に操作して音を拾うだけでも一苦労だったのに、体を使って本当にダンスをするとなるとその難易度は格段に跳ね上がるだろう。

 

「俺たちも行くぞ!」

 

「ああ、邪魔するぜぇ!」

 

 音楽が鳴り、宙を音符が舞う。なんと向こうからこっちに音符が飛んでくるのではなく、自分で自分の分を集めるタイプのようだ。右から左から、上から下からと滅茶苦茶に音符が宙を舞う。

 

そこへ貴利矢さんと飛彩さんがキッドのダンスの邪魔に入った。

 

「おっほぉ! 無粋な奴らだねぇ!」

 

 なんとキッドは貴利矢さんのガトリングの連射も飛彩さんの魔法剣の攻撃もすべて避け切り、かつ完璧に音符を取っている。信じられない。

 

「くっ………負けられない!」

 

 こっちも何とか食らいつくが、途中で最悪の事態が起きた。よりにもよってドレミファビート内で1、2、3位で最速の曲が混ざった。とてもすべてを拾いきることはできず、2、3個取り逃した。

 

 完璧に踊れるものと、新しい仕様に戸惑うもの、勝負の結果は火を見るより明らかだった。

 

「くそっ………負けた……!」

 

その時、僕の体の全身に、鈍い衝撃が走った。

 

「ぐっ…な、なんで………?」

 

 今の状態は、ハイパー無敵、無敵だ。なのになぜ、僕は今変身が解除されたんだ?

 

「「信じられない」って顔してるな。エグゼイド。確かに本来なら俺にお前を攻撃する術はない。だが、お前を「倒す」ことはできる。「システム的な死」ってわかるか?」

 

「システム的な………死?」

 

「ああ…例えばだ、お前の大好きなゲーム、「マイティアクションX」の場合、一定時間無敵のエナジーアイテムをとった場合のマイティを殺す方法と言ったら、1つしかないだろう?」

 

 何だ? そんなの簡単………!!

 

「崖から落ちる………?」

 

「そうだ。いかに無敵であっても、防げないもの………「システムそのもの」からのペナルティだ。あくまでお前の無敵は敵キャラからの攻撃を想定して作られている。他にもあるだろう?「プレス機にプレスされたらゲームオーバー」、「制限時間以内に指定の場所に行かなければ死亡」、「銃の命中率が~%以下になれば強制的にゲームオーバー」とかな。

 

俺の場合、「ダンスの勝負をして、負けたほうの体力から最大値の半分を引く」だ。だから今のでお前の体力は半分消えて、見事に変身が解除されたってわけだ」

 

「そ、そんな………くそぉ!!!」

 

 変身が解除されたまま、キッドに向かって殴りかかる。かわされ、ドライバーを思い切りけられた。ドライバーにつけられていた、ハイパー無敵ガシャットは粉々に砕け散ってしまった………

 

そこから流れるような動きで、飛彩さん、貴利矢さんもあっさり倒されてしまった。

 

「俺の目的は、そこの扉の奥にある………!」

 

 まずい、あそこには、ポッピーが………! 何とか上体を起こそうとするが、体が言うことをまるで聞かない。

 

そして、無情にも扉は開かれた………

 

「助けに来たよ! マイ・ハニー❤ もう大丈夫さ! ボクが助けに来たんだ! ポッピーピポパポ~❤」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………………………………………は?




お読みいただきありがとうございました。

この敵キャラのキッド、変身している描写がありませんが、それで大丈夫です。もともと人間体しかなく、怪人体はありません。

 それと、ハイパー無敵ガシャットが破壊されたので、しばらく永夢はマキシマムマイティXガシャットをメインに使います。一気に永夢側が不利になったようにも見えますが、ほかにも似たような能力を持つバグスターは大勢いますので、そんなに大した変化はありません。
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