仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
永夢視点
「どうも、捜査一課の泊進ノ介です。よろしく」
「初めまして。電脳救命センターの宝生永夢です」
自分で調べるのを限界と感じた僕は、友人の仮面ライダーゴーストのタケル君に相談してみたところ、「プロを呼んであげる」と言われた。………でも、まさか警察とはね………
「詳しい話は奥でしましょう。こっちです」
僕はおっかなびっくり奥へ通し、そのまま地下のCRへ泊さんをお連れした。
「こんな空間があるなんて、まるで………」
「? どうかしましたか?」
「いえ、前の職場に似てて」
へえ、どんな場所だったんだろう。………! いけない。今日は話さなくちゃいけないことがたくさんあるんだ。しっかり、真面目にしないと。
「それで、早速本題に入るんですけど………」
僕は、これまで自分たちが戦ってきたこと、その戦った相手がどんな悲しみを秘めていたか、その果てに起きた悲劇。全て話した。
泊さんは途中、とても険しい表情になったり、涙ぐんだりしていた。そして、最後に現れた蛮野の名前を出した時、泊さんの表情が驚愕に変わった。
「蛮野………!?」
「………知ってるんですか? 泊さん」
口元を隠し、少しの間考えるそぶりを見せた後、泊さんは口を開いた。
「蛮野は………もう死んだはずです」
「え!?」
「蛮野天十郎は………かつて俺の仲間の活躍ですでに倒されたはずです………その蛮野が、なんで……………あの、間違いなく蛮野でしたか?」
「あの蛮野は、正真正銘蛮野天十郎さ。正確にはそのコピーデータだが」
急な声に驚くと、いつの間にかゲンムⅡが真横に座ってる。いつの間に!?
「誰だ!」
泊さんが立ち上がって構えを取った。睨みつけるその眼光は、とても頼もしい。
「………誰………か………私も長いこと忘れていたよ。自分が何者なのか。
すまない、驚かせたね。私はゲンムだ。元特殊状況下事件捜査課の泊君だったね。宜しく。 驚かれたようだが、私は君たちが座った時と同じ時間からいたよ?」
「あんた、なんで俺のことを?」
「よく上司に聞かされていたからね。君の愚痴のようなものを」
泊さんはその後何度も質問を繰り返したけど、ゲンムⅡはどれも躱してしまい、最終的に泊さんは首を振った。
「さ、本題に戻ろう。私は蛮野について君たちよりもより多くの情報を握っている。当然、話せることは君たちに話すつもりさ。さあ座ってくれ。そして話そう」
「………………信用できそうにないな。悪いが」
「人を信じるのに証拠や理由がいるのかい? そんなことでは友人をなくすぞ。理由がなくとも信じれる。それがある種の信頼関係と言うものさ。もちろん私は君たちを信用しているし、君たちが求めるのなら理由を聞かずとも両の目をくりぬいて差し出すことでも何でもしよう」
ゲンムⅡはそう言って低く笑った。怖………
「泊進ノ介、君は私が合う前の蛮野を知っていて、私は君が蛮野を倒したと思った後の蛮野を知っている。情報交換と行こうか。無論タダでね」
泊さんは少し考え、「聞くだけ聞こう」とだけ言った。
「宜しい。なら話すだけ話そう」
現実と夢、幻。