仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

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第15話:彼の提案

 CRに緊急通報が入ったと思えば、出てみれば相手はゲンムⅡだった。

 

「今日の12時、君の「戦える」仲間をCRに集めておいてくれ」

 

と言う指示をされ、僕は飛彩さんや大我さん、貴利矢さんたちに声をかけておいた。

指定の時間が近づいてくると、泊さんもゲンムⅡに指示されたらしい。

 

そして、その日の12時ジャスト、前と同じように通気口からゲンムⅡが出てきた。

 

「急に呼び出してしまって申し訳ない。そこは平にご容赦願いたい。

今回集まってもらったのは他でもない、蛮野を倒すためだ。そのためにはまず、強力な力が必要だ。だからこそ、永夢が選んだ人材なら誰でもいいと思っていたが………」

 

「………メンバーに何か不服が?」

 

 ここにいる人は皆、僕の助けになってくれた人ばかりだ。力不足のはずはないと思ったけど…

 

「先ずはポッピーピポパポ、君はここで待機だ。レベル10ではどう考えても死ぬ。いいね?

それと………花家君、君も居残りだ。ハッキリ言うが、経験値でどうこうなるものではない、レベルの低い君もここで待機だ。当然、西馬君、それとエリーゼも残ってもらう。

出撃メンバーの前衛は私、永夢、泊君、鏡君の4人。後衛は九条君、グラファイト、檀の2人だ。以上」

 

「てめえ!」

 

「喚くな、花家大我。もう一度言うぞ。君は弱い。戦いを挑んだところで、最近は負けが込んでいたのではないか? 仲間と群れてしか勝てん奴は足を引っ張るだけだ。実力がない時点で君は不合格だ」

 

「ふざけんな! お前だってゲンムが使ってたレベル2のガシャットじゃねえか!」

 

 大我さんが叫んだ時に思い出した。この場で1番レベルが低いのは、確かにゲンムⅡだ。

 

「………確かにこのガシャットはレベル2だ。だが、私が使用するドライバーは特別製でね。ガシャットの性能を極限まで底上げすることができるのさ」

 

 …! そ、そうか! だからゲンムⅡはあの時レベル差が大きい敵に勝てたんだ!

 

「す、すごい………! 一体、どれくらいのレベルになるんですか?」

 

「このガシャットの場合………私が変身した時のレベルは………4だ」

 

「「「「「………………」」」」」

 

 その時の、皆が共通で思ったことは、多分、(大したこと無い!!)だと思う。

 

「……! って、結局俺より低レベルじゃねえか!」

 

 愕然とした表情で固まっていた大我さんが正気に戻ると同時に叫んだ。僕も大我さんの発言に同意だ。この人が一番死に近い気がする。

 

「だが、君と私では決定的に差があるのだよ。私はレベルにいくら差があろうとも知識や技術でその差を無き者にできる。だが君はそのままレベル差で押し切られるのは目に見えている。

レベルは君が上だが、ただそれだけだ。君では全体をむしろ不利にしかねん」

 

 ついに大我さんが切れ、無言でゲンムⅡの前に立った。横顔からもうわかる。これはマジな奴だ。大我さんがニコちゃんのために怒った時もあったけど、今回はレベルが違う。

 

「いい加減にしろてめえ………人をバカにしやがって」

 

「馬鹿になどしていないさ。一般人に「危険だから戦うな」と言うのは問題発言かね?」

 

 ゲンムⅡ、気づけよ………今ここの雰囲気最悪だぞ。黎斗さんなんか何かを察して自分からドレミファビートの中に逃げ込んじゃったし。

 

「………上等だぜ………俺に勝てたらな!」

 

【ガシャット!ガッチャーン!デュアルアップ!

スクランブルだ!出撃発進!バンバンシミュレーションズ!発進!】

 

 ………最悪だ。味方同士で争ってる場合じゃないのに!




お読みいただきありがとうございました。
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