仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
「………いいだろう。だが君が私に負ければ、後の文句は受け付けない。それでいいね?
先に参ったと祝えた方が勝ち。でいこうか」
「何でもいいからかかってこい!」
【STAGE SELECT!】
大我さんがゲームフィールドを広げ、戦闘が始まった。
「おおら!!」
ゲンムⅡは大我さんに近づこうとするけど、大我さんは弾幕を張って寄せ付けない。
「チッ………」
ゲンムⅡは岩の裏に回って息をひそめた。完全に動きを封じた大我さんは、今度は一転して岩に距離を詰めた。岩ごとゲンムⅡを吹き飛ばすつもりなのだろう。
「くら………え?」
いつの間にかゲンムⅡは消えていた。岩に近づいていた大我さんは呆然と立ち止まる。
「何!?」
真後ろから大我さんが殴られた。ゲンムⅡはいつの間に後ろに回ったんだ!?
「地面に穴を掘って裏に回ったのだ。気づかなかったかい?」
大我さんが後ろに振り向くが、ゲンムⅡもそれに合わせてぴったり後ろに張り付いている。何だか子供の遊びみたいに見えてきた。
「ところで花家君、子供でも知っていて、力を込める必要性がゼロの相手をダウンさせる方法、知っているかね?」
「ああ!? 何言ってやが…うお!!??」
大我さんがあっさり前に転んだ。一体何をしたんだ? 早すぎて手の動きが全然見えなかった!
「答えは「膝カックン」だ。便利だから覚えておきたまえ」
あ………足ね。見てなかった。
「さあ、立ちたまえ」
大我さんは跳ね起きようとしたけど顔を思い切り踏んず蹴られた。
「ああ、言い方が悪かったな。すまない。言い直そう。立てるものなら立ってこい………」
「………くそが!!」
大我さんは横に回転してゲンムⅡに向かって砲口を向けた。
【BANG BANG CRITICAL FIRE!!】
「食らえ………!?」
よく見ると、いつの間に出したのか、大我さんの砲台の筒の部分にいつの間にかガシャコンスパローが刺さっている。あのまま撃ったら………!
「ぎゃあああ!!!!!!」
映画なんかで銃に詰め物がしてあり、銃身が爆発するところを見たことはあるだろうか? まさにあの通り、大我さんの両腕の主砲が大爆発を起こした。
「………………さあ、もはやこれで君はもう何もできない。両腕は機能を果たさず、メインの武器も使用不能。他の武器を使おうにも君は銃が主体。逆転はない」
ついに大我さんの変身が解けた。前から察してはいたけど………本当に強い。
「さて………「参った」と言わせねば終わらないのだったな」
そう言ってゲンムⅡは大我さんの首を掴み、無理やり立たせておなかを蹴った。
「どうした? 口もきけないか?」
今度はゲンムⅡは大我さんの肩をつかんだ。ゲンムⅡの指がめり込んでいく………
「も、もうやめて!!」
たまりかねたポッピーが叫んだけど、無視してる。
――バキッ――
「ぐあっ………!!!」
………………お、折った………!
「安心しろ。手ひどく肩を外しただけだ。花家君、――――――」
「………………うるせえ。参った………」
大我さんはそのまま気絶し、ゲンムⅡは大我さんを僕に預けた。
「やはり大して強くはないが………立派な男だな」
………僕は、この人が怖い。優しく諭すようなときもあれば、鬼のように容赦がないときもある。そして、何も話してくれないときも………
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「花家君、すまない。だが、君の体は君だけのものではない。後ろにいる君を愛してくれている二人のためにももう少し慎重になれ。安心してくれ。蛮野は私が必ず倒す」
「………………うるせえ。参った………」
花家君はそう言って気絶した。ふむ、しっかり納得できれば退くか。しかし………照れるあたり、まだどちらにするかは決めていないようだな。今後が楽しみだ………
花家君、君は君を大切にしてくれる人をしっかり大切にしてくれ。
………それは、私ができなかったことだから。
お読みいただきありがとうございました。