仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
「さあ、話の続きだ」
気絶した大我さんをポッピーに託したところでゲンムⅡが一つ手をたたいて話した。
「蛮野を倒す計画だが、「奴のラボへ殴りこみ」と言う風に単純ではない。恐らく厳重なセキュリティ………簡単に言えばトラップがあるはずだ。それを解除………できれば最高だが、それだと時間がかかりすぎる。かと言って強引に破壊してしまうと警報が作動し、蛮野に逃げられる。それを突破できる人材が必要だ」
「そうか! そこでこの神である」
「グラファイト君、その役を君に任せたい」
………え!? 黎斗さんじゃないの? 恐らくみんな僕と同じことを思ったんだろう。驚いている。
「おい! ここは神である」
「グラファイト君、君は究極的に言えば自立思考可能のコンピューターウイルスだ。 ならば、ネットワークに入り込むこともたやすいはず。 君がよく使用していた瞬間移動もこの手のものだ。 要は電波と同じだな」
「………とは言っても、俺は別にお前と協力すると言った記憶はない。それに、俺は機械の事なんぞ分からん」
グラファイトは不機嫌そうに鼻を鳴らして顔をそむけた。彼もゲンムⅡがパラドをどこかへ誘導したのは知ってるらしい。信用する気はなさそうだ。
「………君が師と仰ぐ海帝も、結局は作られたものだった。彼が時間がたてばたつほど弱くなるように設定されていたのも、強く作りすぎたことへの対処だ。
君が勝てたのも、偶然ではなく必然的に遠隔操作で武器の状態を変更させられたからだ。本来はあの刀にあんな切れ味はない。………自分の師がここまでコケにされて、まさか何もしないとは言うまいな?」
「………………いいだろう、乗った」
グラファイトは目を閉じ、了承した。気難しいグラファイトをその気にさせるとは、流石だな。
「ではこの話し合いが終わったら防衛セキュリティの破壊方法をレクチャーしよう。これでとりあえずはセキュリティ問題は解決だ。あとは準備と覚悟を整えるだけだ。突入は明日! それまで各自の準備をしておいてくれ!」
ゲンムⅡは満足げに一つ頷き、グラファイトと一緒に外へ出ていった。
「………本当にあいつを信用する気か、永夢」
「僕は………………あなたと同じくらい彼を信用していませんよ、黎斗さん」
「………………そうか、なら………いい」
黎斗さんは頷き、僕からドライバーとガシャットをひったくった。
「あ、ちょ!」
「明日に備えて、メンテナンスだ。2時間後に取りに来てくれ」
黎斗さんはそれだけ言って集中モードに入ってしまった。もう声をかけても無視だろう。
「あの………すみません、泊さん、こんなことに巻き込んでしまって………」
「いえ、良いんですよ……………蛮野には、俺も因縁があるんで………」
いよいよ、明日、僕たちは戦う。どこまでやれるかわからないけど………命を賭けて、戦うだけだ。
お読みいただきありがとうございました。