仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
次の日の朝6時ごろ、僕たちは件の蛮野の研究所の前にいた。
「………まずは最初の扉だ。頼むよグラファイト君」
「……ああ」
扉の電子ロックがかかっている場所にグラファイトが滑り込み、10秒ほどで扉が開いた。
「よしいくぞ。少し遠回りだが、扉の少ない方の道を行こう」
ゲンムⅡは右側を指さしながら慣れた風に先を行く。
「………あ…また扉………」
「よし、もう一度俺が………」
「どけグラファイトォ!!」
突然黎斗さんがグラファイトを突き飛ばし、何処から出したのかアダプタと小型のPCを扉の横に差し込んだ。
――WARNING!――
――DANGER!――
――WARNING!――
「…! この…!大馬鹿者!!」
珍しく声を荒げたゲンムⅡが黎斗さんを思い切り殴った。
[侵入者ヲ確認、排除ヲ開始。設定LEVEL1ヲ起動]
「な………LEVEL1? なんだか余裕そうだな………?」
貴利矢さんは引きつりながらも場を和ませようとしてくれるが、残念ながら効果はゼロだ。全員息をのんだままその場から動けない。
「全員固まれ!!一箇所に集まるんだ!!!」
動けなかった全員がその一言で動いた。互いに背中を合わせ、部屋の中心で円を描く。
「………何が来るかわかりますか?」
「………緑色のゴキブリ軍団………とだけ言っておこう」
床から大量のカプセルがせりあがり、ガラスが割れて煙とともにロイミュードが出てきた。
「………なんだ、強化体じゃないのか、なら普通に………」
泊さんは少し安心したみたいだけど、急に現れたロイミュード全てが緑の光に包まれた。
【ENTER THE GAME! LOADING THE END!
天を掴めライダー………刻めCHRONICLE………今こそ時は 極まれり!】
「……………ハハッ…ウソ………………」
現れたのは、30はくだらない数のクロノス。
急に阿鼻叫喚だ。黎斗さんが出しゃばらなければこんなことには………!
「気をつけろ! ヴァイザーがないからポーズや決め技は使えないが、それでも性能はゲムデウスクロノス以上だぞ!」
ゲンムⅡが叫ぶと同時に、場にいた全部のクロノスが突っ込んできた。
僕の目の前のクロノスに体当たりをするけど、逆にこっちが押された。
「永夢! ダメージこそ与えられないが、力ではお前より上だぞ!」
一体でも手に余るのに、こんな大量には一度に捌けない………!
「っくそ!!」
貴利矢さんも応戦するけど、向こうの方が力も数も勝ってる。
「グラファイト君!扉を開いてくれ! …永夢!リーダーはここから君だ!先に行け!こいつらは私が倒す!」
「…! そんな!レベル4じゃ無理だ! 置いていけない!」
「………………永夢、君は私を信用していないのだろう? でも大丈夫。私は君を………いや、お前を信じてる。信じて任せろとは言わない!押し付けて置いていけ!」
ゲンムⅡは必死にクロノス達を抑え込んでいる。そうこうしているうちに扉が開いた。
「エグゼイド!早く来い!」
「永夢!早く行け! いいか!?扉を抜けたら、右へ行け!そして階段を見つけろ!その向こうに蛮野はいる!」
グラファイトに呼ばれ、僕は扉を潜り抜けた。………そして、僕がくぐるのと同時に扉が閉まった。
黎斗さんが無能すぎてもうどうしよう?