仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE   作:桐生 勇太

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19話:闇の底へ

 閉じた扉をしばらく見つめ、すぐに気持ちを切り替えた。先へ急がなくちゃ。

 

「行きましょう! 右の道です!先に行けば階段が!」

 

 全員走り出したと思っていたけど、一人いないみたいだ。………黎斗さんか………

 

「黎斗さん!速く!」

 

「………なんやかんやで奴の事を信用してるじゃないか、永夢」

 

 黎斗さんに指摘され、僕は息をのんだ。そういえば、僕は黎斗さんに聞かれた時は「信用してない」と答えたはずなのに、いつの間にかあの人の言った通りに進もうとしていた。

 

「………いやでも、それ以外じゃどっちに行けばいいかもわからないじゃないですか!」

 

「永夢!おかしいとは思わないか!?ゲンムⅡがここまで中のセキュリティやこうずをしっているということは、どう考えても奴は蛮野の手先だろう!私は絶対信用しないぞ!」

 

 黎斗さんはそう言って動かない。妙なことになったな………

 

「おい神!その「信用できない奴」の言う通りにしないでやらかしたのは誰だ!?」

 

 貴利矢さんがさっきの黎斗さんの失敗を指摘した。

 

「………! あ、あれは偶然だ!」

 

 正論をたたきつけられ、黎斗さんがひるんだ後、とうとう子供のようなことを言い出した。

 

「とにかく!私はあいつの思い通りにはいかんぞ!」

 

 そう言って黎斗さんは踵を返した……………って、

 

「黎斗さん!そっちの道じゃありません!こっちですって!」

 

 向こう側へ黎斗さんがしばらく進むと、急にガタガタと妙な音がした。直後に床が開き、全員真っ逆さまに下に落ちた。

 

「アホーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

 貴利矢さんの絶叫は、そのまま闇へと消えていった………

 

 

 

 

 

「う、う~ん………は!」

 

 痛みはなかったけど、気絶していたみたいだ。周りを見回すと、皆も気絶している。

 

「貴利矢さん!泊さん!飛彩さん!」

 

 一人ひとりゆすると、全員無事に目が覚めた。

 

「登れそうにもありませんね………おまけにこの壁、壊れないし」

 

 どうすることもできず、何度か壁を殴ったりジャンプを繰り返していると………

 

「な、なんだぁ!!!!?」

 

 貴利矢さんのいる方から驚きの声が上がり、振り向いてみると、そこには巨大な鉄の塊のようなものが浮いていた床を見るとまたしても床が開いている。

 

「な、何だあれ!?」

 

「………! し、シグマサーキュラー………!」

 

[――ワタシハ、Galactic=Nova・circular!製作者デアル蛮野天十郎サマノ理想ヲ実現スルモノ……………抹殺対象デアル侵入者ヲ確認。排除シマス]

 

「永夢!下からこいつが!」

 

 突然の敵。僕は考えるよりも先に、相手にとびかかって………

その体が、空中で静止した。

 

「な、何だこれ!?」

 

「こ、これは………超重加速………? いや、完全に別次元の重みだ………!」

 

 なんと、そこにいた全員が止まってしまった。泊さんから聞いた話だと、重加速は段階、レベルがあり、それに伴って敵の強さの目安にもなるらしい。重く、相手の動きをより抑制する重加速を出せるということは、それだけ強敵ということだ。

かつてのシグマサーキュラーは、かろうじて動けるのが3人程度だったらしいのに、今回はゼロ。

 

[エグゼイドヲ至近距離ニ確認。1撃目デ変身ガ解除スル確率、50%]

 

 サーキュラーから光弾が飛び出し、僕に命中した。なんとなく予想はしてたけど………案の定僕はダメージを負った。それも、大ダメージ。

 

[再ビ攻撃ヲ開始。2撃目デ変身ガ解除スル確率、90%]

 

 再び光弾が僕に命中し、ついに僕の変身が解けた。

 

[エグゼイドニトドメヲ開始………ッ!?]

 

 急にサーキュラーから煙が上がり、重加速が消えた。

 

[ビ………!回路ニ………仕掛けガ………?重加速、発動………フノウ………]

 

「永夢!逃げるぞ!速く!」

 

 貴利矢さんが僕を持ち上げ、サーキュラーが出てきた穴へ飛び込んだ。

 

「一か八かだ!行くぞ!」

 

 皆も続いて逃げた。

………この穴の底には、一体………?




おい………黎斗お前………
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