仮面ライダーエグゼイド THE GAME IS NEXT STAGE 作:桐生 勇太
しばらく落下が続き、僕たちは底にたどり着いた。
「ここは………モニタールーム?」
そこは、たくさんの画面が床にまでひしめく監視カメラのモニタールームだった。
「………全部見られていたのか………?」
「機器はどれも埃まみれだ。それはないだろう。かなり前の物が、いまだに動作を止めていないだけだ」
飛彩さんが言った言葉を、黎斗さんが否定した。興味深そうに周りを見回している。
「えっと………? 永夢、これはなんだ?」
周りを歩いていた黎斗さんが、僕にノートを渡した。
「え? えっと………!」
――『ETERNAL GLOBAL FRIEZE計画について』――
「これは………蛮野の?」
「いや、下の名前だ」
「名前?………………!!!?」
――『宝生 現夢』――
そ、そんな…………こんなこと………だって、確か、この人は………
「何見てんだ? ………!「宝生」ってまさか………!?」
「………………僕の………………父親と、同じ名前です………!」
………………だけど、僕は自分の父親を覚えていない。小さい頃の事故で記憶が消えてしまったんだ。唯一僕が知っている父親の情報はお母さんから聞いた物ばかり。顔も思い出せない。
貴利矢さんも驚いて固まってる。
「じゃあ………………俺らが今まで戦ってきた連中は全部………永夢の父ちゃんが作ってたっつうことか!?」
「小児科医!どういうことだ!?」
「説明しろエグゼイド!」
飛彩さんとグラファイトに詰め寄られた時、僕は急に激しい頭痛に襲われた。
「う………痛………!」
痛みに襲われ、その場にうずくまってしまった僕は、その時黎斗さんがつぶやいた一言を聞いていなかった。
「………………永夢、君がうらやましいよ。君には愛してくれる父親がいるのだから………」
――――――――――――――――――――――――
「もう大丈夫です。すみません………」
「いや………すまん、お前に聞いてもわかるわけがないのに………気が動転した」
飛彩さんはそう言って頭を下げる僕に声をかけてくれた。
「永夢!モニターに映ったぞ!」
黎斗さんが急に叫び、画面に目を向けると、扉を開いたゲンムⅡが出てきた最中だった。
「……………!不味い!ゲンムⅡは僕たちが罠にかかったことを知らない………!」
「おい神!なんかマイクはねえのか!?放送をかけて止めねぇと!」
「………………ダメだ。壊れている。我々がここにいることを伝えるすべは………無い」
そう言って黎斗さんは操作盤のつまみを回した。途端にゲンムⅡの足音が部屋に流れ始めた。
「向こうの音は拾えるようだな………………」
ゲンムⅡは二つに割れたガシャットギアデュアルをドライバーにさして、バンバンシュミレーションに変身していた。
「凄い………レベル50であのクロノス達を倒すなんて………………」
「永夢、レベル50じゃないぞ。彼のドライバーはレベルを二乗するんだ。あれのレベルは2500だ」
なぜ黎斗さんが知っているんだろうと思い聞いてみようとしたけど、今は画面に集中したい。
ゲンムⅡは階段を上り、『第一実験室』と書かれている部屋に入った。
「久しいなぁ………ゲンム!」
「………………永夢達はどこだ?」
ゲンムⅡを出迎えたのは、蛮野だった。ゲンムⅡは周りを見回すけど、当然僕たちが見つかるはずもない。
「残念だったなあ!お前の息子たちは私の罠にかかって地の底だ!」
………………?「お前の息子」……………?
「どうだ?悔しかろう!?宝生現夢!!!」
僕は息をのんだ。そして、それは場にいる皆も同じだった。
「何だと!?」
「えええぇぇぇ!!?」
「………!!」
「……………」
「この人が………………僕の………………お父さん?」
画面の中のゲンムⅡは………いや、父さんは答えない。
「その様子では、記憶を取り戻したようだな………八ッハァ!親子で私を倒そうとな!!!残念だったな!ひゃあああああはははははは!!!!」
「………………蛮野先輩、貴方は飛んだピエロですね」
「………何だと?」
「永夢達がこの場にいないのは………私の計画の内だ。お前は私が殺す」
父さんは淡々と話し、前へ歩を進めた。
「………ぷっははははは!!!!君のそのレベル2500で私を倒せるとでも!? ヒャハハハハハハハハ!!!!!面白い!やれるものならやってみろ!この、ゴルドドライブNEXTに通じるかどうかなぁ!!!」
黎斗、有能説。
ゴルドドライブNEXTの説明。
ドライブの映画に登場したネクストトライドロンを使用するダークドライブ、その機能を丸々コピーして作られたゴルドドライブ。当然ダークドライブ本体よりも強い。